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そもそも、犬と人間はいつから共に生活を送ることになったのかご存知でしょうか。
遡ること1万2000年前の旧石器時代(200万年前から紀元前1万年の間)、北イスラエルの遺跡で犬と人間が埋葬されている形跡が発見されました。
犬と人間の骨は世界の至る所で発見され、後のアメリカ・ヨーロッパ全土・ロシアなどから見つかっています。
中でも西アジア周辺から見つかる場合が多く、犬と人間の歴史は西アジア周辺で起こったとされているのです。
犬と人間が生活するようになったきっかけは、元々は狩猟生活をしていた人間が、自力では獲物を捉えることができないために犬を活用したということが挙げられます。
原始時代の人間は、火を使ったり槍を使ったり、他の動物には持っていない利点を生み出していましたが、それらの武器を除けば肉体的には非常に弱い生き物です。
そのため、弱さを補うためにみんなで協力し合い、集団生活をするようになりました。
人間の集団生活における残飯を食べていたのが犬とされており、集落と共に犬も生活するような基盤ができたと言われています。
また、犬は警護としての役割を担っていたり、人間が食糧難になったときにはタンパク源として食べられていたという歴史まで存在します。
もちろん、原始時代の話なので今では考えづらいですよね。
犬は人間に食料をもらい、そして人間を助け、犬と人間は良い利害関係にありました。
ここから人間は野生動物を飼いならすということを覚え、自分たちの求めている能力(番犬、狩猟犬、使役犬など)を必要とするときに、犬を手なずけていくのです。
主従関係がありながらも、お互いがメリットを享受し、犬と人間は現在まで共に歩み寄ってきました。
そんな犬の種類は、今では700〜800種類もいると言われています。
今回は、犬の種類の中でもおすすめの種類を、体重別に大きさを分類して紹介してきます。
体重は 小型犬 ・ 中型犬 ・ 大型犬 などの大きさ別に取り上げますが、世界標準で小型犬は何キロ、中型犬は何キロと厳格に決まっているわけではありません。
また、体重以外にも体高(犬が直立して地面から背中までの高さを測ったもの)で大きさを測る方法がありますが、体重別の方が読者のみなさんに伝わりやすいと思いますので、今回は体重別に大きさを分類して犬の種類を紹介していきます。
なお、体重は成犬の平均体重をもとに当てはめたものです。
名前の通りイタリアが原産で、グレーハウンドを小型化した犬の種類であると言われています。
日本ではイタリアン・グレーハウンドを略して「イタグレ」という愛称で呼ばれることが多いです。
イギリスでは「IG」と呼ばれています。
紀元前5世紀頃から、イタリアン・グレーハウンドは上流階級の愛玩動物として飼われていました。
17世紀にはイギリスに渡りましたが、近親交配を繰り返し行われどんどん体を小さくしていったイタグレは、イギリスの寒い気候では一般家庭にまで普及するまでになりませんでした。
性格は非常に繊細で、ストレスを与えてしまうと避けられたりすることがあります。
機敏で運動能力は高いですが、体が強いわけではないため暑さや寒さには免疫がそれほどありません。
真夏や真冬では外での散歩を控えて、屋内で目一杯遊ばせてあげるのが良いでしょう。
落ち着いた環境のご家庭であれば、イタグレは飼いやすい犬の種類と言えます。
原産国:イタリア
体重:約3.6~5kg
体高:約33~38cm
寿命:およそ12~15年
毛色:ブラック、レッド・フォーン、チョコレート、ブルーフォーン、イエロー、レッド、グレー、フォーン、セーブル、ブルー、タン、スレート・グレー
抜け毛:少ない
性格:身体能力が高い、機敏、親しみやすい、いたずら好き、聡明、愛情深い
散歩時間:30分程度を1日2回
価格:およそ23万円~
※関連記事: 通称イタグレ。従順でおとなしいイタリアングレーハウンドの魅力や飼い方を解説
メキシコのテチチ州で見つかったと言われている犬種です。
名前の由来もこれから来ており、テチチがチワワに似ていることから、そう名付けられました。
別名アップルヘッドとも言われているチワワの頭は、大きさの割に脳が大きく発達している賢い犬種です。
飼い主さんの声は可愛らしい耳で聞き分けることができ、表情も上手く読み取ることすらできてしまいます。
また、甘えっ子な性格をしており、抱っこをしても嫌がる子は少ないので、小さい子供にもなつきやすい犬だと言えます。
飼い主に対しては従順なので、ふてぶてしい態度をとったりすることもあまりないでしょう。
チワワにとって、飼い主さんは絶対的存在なのです。
体は小さい割に、見知らぬ人に対してはたくさん吠えたりもしますので、いざというときには非常に頼りになるワンちゃんです。
原産国:メキシコ
体重:約1~3kg
体高:約12~24cm
寿命:およそ13~18年
毛色:ブラック、チョコレート、フォーン、クリーム、ブラック&タンなど
抜け毛:平均的
性格:飼い主に忠実、愛情深い、活発、好奇心旺盛
散歩時間:15~20分程度を1日2回
価格:およそ15~40万円
※関連記事: チワワの性格、大きさ、飼い方
17世紀初頭に日本へ渡来したイギリス人が母国へ狆を持ち帰った記録があることから、それ以前に日本では飼育されていたと言われています。
1853年に黒船でやってきた、アメリカのペリー提督も狆を数頭持ち帰ったとされています。
従順で可愛らしい見た目に、多くの人々が虜になっていきました。
江戸時代には、生類憐みの令で知られる徳川綱吉のもとで飼われていたこともあり、この頃の狆は大変な可愛がられ方をしたそうです。
かつては武士などの上流階級だけで飼育されていた狆ですが、時代の移り変わりと共に、徐々に一般庶民にも普及されていきます。
1870年にはイギリスのケネルクラブに狆が公認されます。
公認された頃は「ジャパニーズ・スパニエル」とされていましたが、後に「ジャパニーズ・チン」に改められました。
愛玩犬としての歴史が長い犬の種類のため、非常に飼いやすく愛くるしいですよ。
原産国:日本、中国
体重:約1.4~6.8kg
体高:約20~27cm
寿命:およそ12〜14年
毛色:セーブル&ホワイト、トライカラー、レッド&ホワイト、ブラック&ホワイト、レモン&ホワイト
抜け毛:平均的
性格:警戒心が強い、忠実、猫のような、聡明、人懐っこい、独立心が強い
散歩時間:30分程度を1日2回
価格:およそ15~40万円
※関連記事: 狆(ちん)の特徴・性格・子犬の値段・飼い方は?
トイ・プードルは、ヨーロッパ各地ではウォータードッグとされています。
水辺を中心にリトリバー犬として、また水泳が得意な狩猟犬として活躍していました。
飼い主に従順で、しつけもしやすく、訓練なども楽しく引き受けてくれます。
物覚えが良く、初めて犬を飼う方でも、非常に飼いやすい犬種と言えます。
飼い主以外には主体的に愛想は振りまくこと自体は多くないですが、威嚇もまったくしないので、見知らぬ人とも上手く付き合っていくことができます。
注意すべき点は、体の巻き毛がたくさんあるため、手入れを入念にする必要があるということです。
最低でも月1回のトリミングを行い、ワンちゃんにとって過ごしやすい毛量に整えてあげてください。
また、屋外で飼えるような犬種ではありませんが、活動的な犬のため、家にいるときでも出来る限りかまって遊ぶように意識をしてあげると良いでしょう。
原産国:フランス
体重:
約トイプードル:6~8kg
約ミニチュアプードル:8~14kg
体高:
約トイプードル:20~25cm
約ミニチュアプードル:28~38cm
平均寿命:およそ16-18年
毛色:レッド、アプリコット、ブラック、ホワイト、シルバー、クリーム、ブラウンなど
抜け毛:少ない
性格:社交的、誠実、独立心がある
散歩時間:15分程度を1日2回
価格:およそ24~50万円
※関連記事: トイプードルの毛色、値段、種類、飼い方
ブラック&タンの毛色と短い手足と毛が特徴的なトイ・マンチェスター・テリア。
マンチェスターは原産国であるイギリスの地名です。
昔は食物を荒らすネズミを退治するための狩猟犬として、マンチェスター・テリアの起源となるブラック&タン・テリアが育てられました。
そのため、テリア(イギリス原産の狩猟犬を指す言葉)という名前が付いています。
狩猟犬としての能力を高めるために、ブラック&タン・テリアは他の犬の種類との交配が進められました。
中でも、足の速い ウィペット や グレーハウンド が用いられました。
そうして生まれたのがマンチェスター・テリアです。
トイ・マンチェスター・テリアは、マンチェスター・テリアのトイ(おもちゃ)ほど小さいサイズのことです。
テリアの中でも温和な性格で飼いやすい犬の種類と言えます。
また、見た目のスリムなフォルムは ミニチュア・ピンシャー に似ています。
スムースな被毛は抜け毛も少なめなので、毛のお手入れも楽な点も飼いやすさのひとつの要素です。
原産国:イングランド
体高:約25~30cm
体重:約3~4kg
寿命:およそ15年
毛色:ブラック&タン
抜け毛:平均的
性格:油断がない、活発、警戒心が強い、鋭敏、聡明、独立心が強い
散歩時間:30分程度を1日2回
価格:およそ15~50万円
※関連記事: 活発で人懐こいイギリス生まれの小型犬「トイ・マンチェスター・テリア」の歴史や値段、飼い方を解説
その名の通り、蝶のような飾り毛が特徴的な美しい犬です。
昔から貴族に愛されていて、特に女性の人気を集めています。
生まれつき骨が細く、体は強いとは言えません。
激しい運動をすると骨折の恐れもあるので、大切に扱いましょう。
また、神経質な面も持ち合わせており、あまり飼い始めは過度に触れることはせず、徐々に距離をとって仲良くしていきましょう。
体が強くないこともあり、室外での飼育には不向きな犬です。
なるべく部屋で飼うことを心がけてください。
こんなに繊細なパピヨンですが、とても高い知性を持っていることでも知られており、300種類もの犬の知性を調べた結果、パピヨンはなんと10位以内に入る知性を持っていることが判明しています。
別称:コンチネンタル・トイ・スパニエル、バタフライ・スパニエル、ファレン、エバニュール・ナン
原産国:フランス
体重:約4~4.5kg
体高:約20~28cm
寿命:およそ13~15年
毛色:ホワイト、 セーブル、 ブラウン&ホワイト、 フォーン&ホワイト、 ブラック&ホワイト、 レッド&ホワイト
抜け毛:やや少ない
性格:活気がある、 聡明、 警戒心が強い、 明朗、 友好的
散歩時間:20~30分程度を1日2回
価格:およそ10~40万円
※関連記事: 貴婦人も愛した愛玩犬「パピヨン」のルーツや性格、飼い方
ふわふわでもこもこの毛並みが特徴の超小型犬です。
名前の「ビション」は マルチーズ 、「フリーゼ」は巻き毛という意味を表します。
その名の通り、見た目は少しマルチーズに似ていますよね。
毛並みが綺麗なビション・フリーゼですので、一見抜け毛も多そうで飼うのが難しそうだと思われるかもしれません。
しかし、ビション・フリーゼの毛はあまり生え変わらないので抜け毛は少なく、また犬独特の臭いも少ない方です。
大きさも小さいことから、室内でも一緒に暮らせる飼いやすい犬の種類ということができるでしょう。
性格はものすごく遊び好きです。
そのため、散歩しにでかけたり公園で一緒に遊んであげる必要があります。
身の周りに犬を飼っている人がいたりすれば、積極的に犬同士で遊ばせてあげるのも良いですね。
原産国:フランス
体重:約3~5kg
体高:約23~30cm
寿命:およそ12~15年
毛色:ホワイト
抜け毛:少ない
性格:遊び好き、神経質、聡明
散歩時間:15分程度を1日2回
価格:およそ15〜55万円
※関連記事: ビションフリーゼの歴史や性格、飼い方
ベルギー原産の犬種です。
似ている犬の種類としては、茶色で長毛のブリュッセル・グリフォン、黒色で長毛のベルジアン・グリフォン、そして パグ の影響を最も受けているのが、短毛のプチ・ブラバンソンです。
プチ・ブラバンソンの名前の由来は、ベルギーの地名である「ブラバント」からきています。
性格は穏やかでマイペース。
争いごとには発展しない社交性を持っているので、比較的飼いやすい犬の種類です。
また、運動量も多くなく1日に30分程度の散歩を2回できたら良い方でしょう。
頭がよくしつけもしやすく、他の動物とも仲良く暮らすことができます。
原産国:ベルギー
体重:約3.5~6kg
体高:約20cm
寿命:およそ12~15年
毛色:ブラック、レッド、ブラック&タンなど
抜け毛:多い
性格:穏やか、温和、マイペース、社交的
散歩時間:20分程度を1日2回
価格:およそ20-35万円前後
※関連記事: パグに似たベルギー生まれの小型犬「プチ・ブラバンソン」の特徴や飼い方を解説
かつてイギリスのビクトリア女王がペットとして飼ったことで、一躍有名になりました。
約200年前にドイツのポメラニア地方で生み出されたことから、ポメラニアンと名付けれました。
ビクトリア女王だけではなく、かつてはあのモーツァルトやナポレオンも愛好していたようです。
ポメラニアンはペット以外にも、ドッグショーに出演する犬種として人気を博しています。
特徴は何と言っても真ん丸な体と、もこもことした毛です。
一度は「ポメラニアンの体に顔をうずめたい」なんて方もいるはず。
毛玉のようなその体は、じっとしていることをあまり好みません。
隙があればいつでも動いている活発な犬です。
好奇心が強くて遊び心が満載なので、長いことかまってあげられる人は、是非とも家族に迎え入れてあげてはいかがでしょうか。
原産国:ドイツ
体重:約2~3kg
体高:約22~28cm
寿命:およそ12~16年
毛色:ホワイト、 黒、 グレイシェーデッド、 タン、 ブラウン、 オレンジ
抜け毛:平均的
性格:活発、外向的、勇敢
散歩時間:20分程度を1日2回
価格:およそ15-40万円
※関連記事: ポメラニアンの飼い方、性格、値段、毛色
紀元前から愛玩犬として飼われていた犬で、何と言ってもその絹のような美しい白色の毛が最大の魅力です。
その純白の毛はかつてエリザベス一世の時代にとんでもない価値が付いており、1匹なんど数千ドルもの値が張るほど高価な犬でした。
また、先述した通りマルチーズは紀元前から存在している犬で、3,000年以上もの歴史を持つ古い犬種で、「犬の貴族」と言われています。
今ではシルクのように白く美しい毛並みのマルチーズが一般的ですが、かつては違う毛色が存在していたようです。
見た目も気品があり、中身も上品なのがマルチーズです。
非常に温厚で、かつ従順なのでパートナーにはぴったりですね。
ヨークシャー・テリア のように、明るいけれども神経質な一面を持っており、「マルチーズテリア」と呼ばれることもあります。
上品でなおかつ賢く、小型犬だけれどもエネルギッシュに活動するわけではありません。
その可愛い容姿に、あなたもメロメロになってしまうことでしょう。
原産国:地中海地域
体重:約2~3kg
体高:約20~25cm
寿命:およそ12~15年
毛色:ホワイト
抜け毛:少ない
性格:愛情深く気立てが良い、小柄だが大胆で激しくじゃれつくこともある
基本的な飼い方:頻繁に丁寧なブラッシングとカットをする必要あり、運動が少なくても適応できるので都会くらしにも向いている
散歩時間:15~20分程度を1日2~3回
価格:およそ10~55万円
※関連記事: マルチーズの飼い方、毛色、性格、値段
小さく、しなやかで筋肉質な体を持っているのが特徴的です。
ピンシャーとは、ドイツ語で「テリア」の意味で、テリアと同様に活発な性格をしています。
体は小さいものの勇ましい性格をしており、見知らぬ人が現れた際には、突然吠えたり噛みついたりします。
そのため、番犬としても頼りになるワンちゃんです。
元々は ネズミ 捕りに起用されていたため、非常に攻撃的な犬でもあります。
ピンシャーとは「噛む」という意味がありますので、名前からも攻撃性がうかがえますね。
気質は神経質なので、じっとしていることよりも、動き回っていることの方が多いでしょう。
無駄吠えも少なくはありません。
外部に対しては強気な姿勢を見せる種類の犬ですが、飼い主に対しては優しいので心配は要りません。
原産国:ドイツ
体重:約4~5kg
体高:約25~30cm
寿命:およそ14年
毛色: ブラック&タン、チョコレート&タン、 レッド
抜け毛:やや少ない
性格:陽気で明るい、高齢になっても活発な傾向
散歩時間:30分~1時間程度を1日2回
価格:およそ15~45万円
※関連記事: ミニチュアピンシャーの性格、値段、飼い方
ヨークシャー・テリアは一般的に「ヨーキー」という愛称で親しまれており、その毛の美しい様から「動く宝石」とも言われています。
ヨークシャー・テリアは見た目の大人しさとは違って、とてもエネルギッシュです。
元々は、ねずみ捕り用にどこえでも運べるように改良されました。
小柄で非常に好奇心旺盛で、何かにつけて興味を示します。
また、負けん気が強くて自分のテリトリーを持っているのも特徴となっています。
むやみやたらとテリトリーに近付くと、吠えられてしまうかもしれません。
ヨークシャー・テリアは体毛がどんどんと長くなっていきます。
そのわりに毛の量は少ないのですが、1日置きのブラッシングが必要になります。
動く宝石と言われるほど、その毛並みの美しさは貴重なものなので、お手入れを怠らず本来の綺麗さを保ってあげましょう。
原産国:イギリス
体重:約2.5~3.5kg
体高:約22~24cm
寿命:およそ14年
毛色:ブルー&タン、 ブラック&タン、 ブラック&ゴールド、 ブルー&ゴールド
抜け毛:やや少ない
性格:活発で機敏、ねばり強い
散歩時間:10分程度を1日2回
価格:およそ15~45万円
※関連記事: ヨークシャー・テリアの歴史、特徴、性格、飼い方