本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
ボーダー・コリーを飼う前に知っておきたいこと:かかりやすい病気
ボーダー・コリーはしっかりとしつけをすれば優秀な家庭犬になる!
ボーダー・コリーはイギリス原産の犬種です。
8世紀から11世紀にかけて存在した海賊・ヴァイキングが、スカンジナビア半島からイギリスに持ち込んだトナカイなどの牧畜に使っていた牧羊犬がボーダー・コリーの祖先であると考えられています。
その後、イギリスの在来犬との交雑を繰り返して現在の姿となり、世界各地で牧羊犬として活躍しています。
「ボーダー」という名前は、原産地がイギリスとスコットランド、イングランドとウェールズの国境(ボーダー)地域であることが由来となっています。
「コリー」の方はと言うと、古代ゲール語で「役に立つ」という意味の言葉からきたとも、コリー種という顔の黒い牧羊犬だったからとも言われていますが、詳しいことはわかっていません。
牧羊犬としての作業能力が最重要視されたボーダー・コリーは、外観やサイズの統一性が欠けていました。
そのため、畜犬団体の公認が遅れることとなります。
ボーダー・コリーは、1976年にイギリスのケネラルクラブ、1987年にFCI(国際畜犬連盟)にそれぞれ公認されています。
また日本では2007年に、ボーダー・コリーが幸せになることを目的とした非営利のネットワークボランティア団体「ボーダーコリーレスキューネットワーク(BCRN)」が設立されています。
ボーダー・コリーは牧羊犬として世界で最も使われている犬種です。
特に牧羊が盛んなオーストラリアやニュージーランドで重宝されています。
ボーダー・コリーは運動性能が高く、訓練もしやすいため、アジリティやディスクドッグ競技、フライボールやドッグダンスなど、数多くのドッグスポーツでも活躍しています。
イギリス・オーストラリア・ニュージーランドでは、牧羊犬の働きを競技とした「シープドッグトライアル」が盛んに行われていて、その様子は一部メディアでも放送されているほど。
そしてこの競技に出場しているのは、ほとんどがボーダー・コリーなのです。
その運動性能の高さや性格の活発さから、「ハイパーアクティブ」と呼ばれています。
また、全犬種の中で最も知能が高いとも言われている犬種です。
ボーダー・コリーはコリー系の犬に特有の長くて先の細いマズル(鼻口部)を持っています。
目は離れてついていて、尻尾の先がやや丸まっています。
また、運動を得意としているため、足回りはがっしりとしていて頑健です。
毛質は、長毛のダブルコートという、ケガから体を守る長いトップコートと防寒性に優れた短いアンダーコートの組み合わせが基本です。
ですが短毛のみの個体もいます。
また、毛質がストレートの個体もいれば、ややカールがかった毛をもった個体もいるなど、バリエーションに富んでいます。
アイリッシュスポットと呼ばれる、四肢先端部・首・頭部に白い部分があります。
ボーダー・コリーの毛色はブラック&ホワイトを基本に、レッド、チョコ、ブルー、セーブルなど、様々な色の組み合わせがあります。
ここでは、その中でもよく目にする毛色を紹介します。
顔の真ん中に白いラインが入っているこの毛色が、最も基本となる毛色です。
同じブラック&ホワイトでも、額の部分まで黒く、鼻周りだけ白い個体などもいます。
ブラック&ホワイトでは黒かった部分がレッドになっています。
毛色が変わると印象もだいぶ変わりますね。
レッドより赤みのないものがチョコとなります。
この毛色は、ブラック&ホワイトに次いでよく見かける毛色です。
ボーダー・コリーはとても賢い犬種です。
その賢さは全犬種の中でも一番と言われています。
それと同時に、人間を見る目も鋭く、ずる賢い面もあります。
状況判断力がとても高く、動物的な知能ではなく、人間的な賢さを感じさせてくれる犬種です。
しっかりとしつけをすれば、素晴らしい家庭犬になる素質を持っています。
そのためには、子犬の頃から甘やかしたりせず、しっかりとしつけを行うことが大事になってきます。
上下関係をしっかりと教え込みましょう。
飼い主としてボーダー・コリーに認められれば、とても従順となります。
ここでは、実際にボーダー・コリーを購入するときにどんな子犬を選びべきかについて紹介します。
健康面、性格面で上記のことに着目して選んでくださいね。
ボーダー・コリーの販売価格は10万円から20万円が相場となっています。
柄やカラーが綺麗に入っている個体では、30万円ほどの値段になる場合もあります。
成長に従って股関節に歪みが生じて、脱臼などを起こす病気です。
生後4か月から1年にかけて、腰を振るように歩いたり、足を引きずるなどの症状が現れます。
歩き方がおかしいなと思ったら、病院に連れて行ってあげてくださいね。
コリー系の犬に特有の遺伝疾患で、目に関する様々な症状が現れる病気です。
目を構成する組織に、様々な形成異常が起こります。
残念ながら治療法がなく、遺伝性であるために予防法もありません。
ボーダー・コリーは、フィラリアの予防薬として使われている「イベルメクチン」の使用が危険とされています。
医師によってはこの薬を処方する場合もあるので、事前に確認をしましょう。
フィラリアの予防薬は他にも、「ミルベマイシンオキシム」「モキシデクチン」の2種類があるので、そちらを処方してもらうようにしてください。
原産国:イギリス
値段:10万円から30万円
毛色:ブラック&ホワイト、ブラック&レッド、ブラック&チョコなど様々
体高:53cm程度(メスの方がやや小さい)
体重:14kgから22kg程度
寿命:12歳から15歳程度
特徴:牧羊犬やドッグスポーツの場で活躍している、運動性能が高い
性格:全犬種の中で最も賢い
かかりやすい病気:股関節形成不全、コリーアイ症候群
ボーダー・コリーは全犬種の中で最も賢く、牧羊犬やドッグスポーツの場において世界的に活躍している犬種です。
その賢さのせいで飼う人を選びますが、しっかりとしつけをすれば、とても優秀な家庭犬に育てることができます。
これからボーダー・コリーを飼おうと考えている方は、しっかりとした知識を身に着けておきましょう。
そうすれば、ボーダー・コリーはとても優秀なパートナーになってくれますよ。
公開日 : 2016/10/26