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うさぎに肉球がない理由とは?肉球がある品種や飼育時の注意点まで解説






「うさぎに肉球はない」と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
一方で「うさぎにも肉球があるらしい」という説を目にして、どちらが本当なのかと疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、うさぎに肉球がないとされる理由や、肉球があるうさぎの品種についてご紹介します。
また「基本的には肉球を持たない」とされるうさぎを飼育する際に注意してあげるべき点についても合わせて解説します。

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【目次】うさぎに肉球がない理由とは?肉球がある品種や飼育時の注意点まで解説

 

うさぎに肉球はあるの?

基本的にうさぎに肉球がないのはなぜ?

肉球があるうさぎの種類・品種の例

エゾナキウサギ

ホーランド・ロップ

ミニレッキス

ネザーランド・ドワーフなども、まれに肉球がある

うさぎを飼育する場合の注意点

滑り止め・ソアホック・骨折対策のため柔らかい床材を

嫌がる時に、無理やり足裏を見ないこと

肉球があるうさぎ・ないうさぎ、どちらも大切に

 

 

うさぎに肉球はあるの?

 

do_rabbits_have_paws

 

まず結論から言いますと、基本的にうさぎには肉球はありません。

ただし、品種・種類によっては肉球が見られる子もいます。

 

うさぎが肉球を持たない理由は、自然界でのうさぎの暮らし方・生き方の中にあると考えられています。


 

基本的にうさぎに肉球がないのはなぜ?

 

why_not_have_a_paws

 

そもそも肉球には「足音を消す」「滑り止め」「衝撃を吸収する」といった効果があると言われています。

 

肉食動物に肉球があるのは、獲物に近づく際に足音を消すためというわけですね。

硬い斜面や岩場などで生活する動物にとっても、肉球があれば滑り止めになります。

そして、猫などが高い場所からでも飛び降りることができるのは、肉球がクッションのような役割を果たしているからです。

 

一方、草食動物であるうさぎの場合は、足音を消さなくてはいけない場面はほぼなかったのでしょう。

森林や草原などの平地に住んでいるため、滑り止めも必要がなかったのだと思われます。

 

また、うさぎには「スタンピング(後ろ足で「ダン!」と地面を踏み鳴らし、音を立てる行為)」をすることで、仲間に危険が迫っているコトを知らせる習性があります。

もしも衝撃を吸収する肉球があると、このスタンピングの音が軽減されてしまうことでしょう。

 

さらに肉球は、温度を感じるセンサーのような役目も持っています。

うさぎの場合は、トレードマークでもある長い耳で体温調節を行えるので、より肉球が不要になったと考えるのが自然でしょう。


 

肉球があるうさぎの種類・品種の例

 

ただし、うさぎの品種によっては、実はツメの根元の部分に小さい肉球がある子も時々見られます。

肉球があるうさぎの代表的な種類は、以下の通りです。

 

エゾナキウサギ

 

 

「エゾナキウサギ」は、野生の小さなうさぎで、日本では主に北海道に生息しています。

ネズミとよく似た容姿ではありますが、ウサギ目ナキウサギ科に属する動物です。

 

雪の多い山地や山脈の岩場で生活しているため、滑り止めとなる肉球が必要になったのでしょう。

 

また、その名の通り鳴き声を発して仲間とコミュニケーションをとるという特徴があることから、声帯を持たない他のうさぎ達と異なり、スタンピングの必要がないのかもしれません。

 

ホーランド・ロップ

 

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垂れ下がった耳が愛らしい「  ホーランド・ロップ  」。

垂れ耳うさぎ(ロップ種)の中で最小の品種であることから「ミニ・ロップ」とも呼ばれます。

 

人懐こく穏やかな性格で、ペットとしても非常に人気の高い品種です。

 

ミニレッキス

 

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「  ミニレッキス  」も人によく懐く性格で、ペットとして親しまれているミニうさぎの一種です。

ビロードのような触り心地の短毛も魅力です。

 

mini_rex_paws

 

筆者はこのミニレッキスを現在飼育しています。

毛に覆われているので見えにくいですが、前足のツメの付け根に、小さな赤い肉球と思われる箇所があります。

 

ネザーランド・ドワーフなども、まれに肉球がある

 

まれなケースではありますが、品種にかかわらず肉球を持つ個体もおり、ペットのうさぎの中でも特に人気のある「 ネザーランド・ドワーフ 」でも、肉球が見られた例があります。


 

うさぎを飼育する場合の注意点

 

野生の世界においては、基本的に肉球が不要となっていったうさぎですが、人間に飼育される場合は環境がまったく異なってしまいます。

 

もしもうさぎを飼育する場合には、以下の点に注意してあげましょう。

(ホーランド・ロップやミニレッキスなど、肉球がある子をお迎えする場合であっても、注意すべきことは同様です。)

 

滑り止め・ソアホック・骨折対策のため柔らかい床材を

 

うさぎの足の裏は、厚い毛で覆われています。

人間が柔らかい靴下を履いているのと似た状態のため、フローリングの上では足がツルツルと滑りやすく、走るたびに負担になってしまいます。

 

sore_hock

 

また、フローリングのように硬い床では、摩擦によって足裏の毛が抜けて行ってしまい、皮膚が露出して炎症を起こす「ソアホック」という病気にかかりやすくなります。

(筆者が飼育しているミニレッキスも、おそらくフローリングが原因でソアホックの初期症状が出てしまいました。)

 

 

そこで、できるだけうさぎの足に負担がかからないよう、床材にはやわらかい素材を採用してあげてください。

表面に滑りにくい凹凸デザインのある「クッションフロア」や、部分的に洗える「タイルカーペット」などを敷くのがおすすめです。

 

また、うさぎのケージ内にも「牧草マット」を敷いてあげるとベストです。

 

そして、うさぎは骨が非常に弱いことから、骨折対策も重要です。

猫などとは違い、やや高い所から飛び降りただけでも骨折してしまう危険性があります。

 

そうとは言え、本能的にジャンプが大好きな動物でもあるため、うさぎが活動する範囲にはできるだけクッション性もある柔らかいマットを敷き、対策してあげましょう。

 

嫌がる時に、無理やり足裏を見ないこと

 

なお、うさぎを飼育する際には肉球があるかどうか確認したくなるかもしれませんが、うさぎは抱っこが大嫌いな子も多いです。

これは、捕食される時の体勢と似てしまうことが原因という説もあります。

 

また、抱っこが好きな子であっても、足の裏を無理やり見ようとすると、激しく嫌がることは多くあります。

観察したくなる飼育者の気持ちもわかりますが、うさぎが嫌がっている時は、すぐにやめてあげましょう。

 

ソアホックになっていないかなど、うさぎの足の健康状態は、寝転がってリラックスしている時にでもチェックできます。

日々のうさぎとのコミュニケーションも大事にしてください。

 

 

肉球があるうさぎ・ないうさぎ、どちらも大切に

 

take_care_of_the_rabbit

 

うさぎには、肉球がない子もいれば、ある子もいる。

そんな不思議な面があるのも、うさぎのチャームポイントの一つなのではないでしょうか。

 

肉球がある子かどうかに関わらず、うさぎが楽しく快適に暮らしていけるよう、きちんとした環境を整えてあげたいですね。


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