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ウィペットってどんな犬? ウィペットの飼い方、性格、特徴など






イタリアングレイハウンドより少し大きいウィペット。
走る姿がとても美しく、しなやかな体つきがとても魅力的です。

活発に走り回る姿をよく目にするので室外犬かと思われがちですが、実はとても穏やかな性格の持ち主です。
飼い主さんにもとてもよく懐く賢い犬種です。

被毛は短くお手入れは簡単。
体臭も比較的少なく室内でも飼いやすい犬として人気が高まってきています。

そんな賢く優美な姿を持ち合わせたウィペットをご紹介します。

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【目次】ウィペットってどんな犬? ウィペットの飼い方、性格、特徴など

 

ウィペットの特徴

ウィペットの歴史とその起源

気になるウィペットの性格

ウィペットの身体的特徴

ウィペットの被毛・毛色・手入れ

レッドxホワイト

ブリンドル

ブラックxホワイトxブリンドル

ブルーxホワイト

フォーン(手前)、ブルー(奥)

ウィペットの相場価格

ウィペットを飼う際に気をつけたい点

運動量

寒さ・暑さ

ウィペットがかかりやすい病気

甲状腺機能低下症

アトピー性皮膚炎

口蓋裂(こうがいれつ)

耳介脱毛症

ウィペットの基本情報

 

 

ウィペットの特徴

 

ウィペットの特徴と言えば、流線型の背中のラインの美しい姿、スラリと伸びた脚、程よくついた引き締まった筋肉。

そしてその走る姿の美しいことは欠かせません。

 

ウィペットはダブルサスペンションギャロップ(前脚と後脚を揃えて動かし、背中をバネのようにして使う走り方)ができる 犬種 です。

優れた脚力を持ち合わせているので、ドッグレースなどで走る速さは最高で時速50キロと言われています。

 

このウィペットは、サイトハウンド(視覚を頼りに狩りをする)と呼ばれるグループに属します。

サイトハウンドとは視覚ハウンドと呼ばれ、獲物を視力により発見し、その優れた走りで獲物を追跡し捉えるグループを指します。

ウィペットの他にグレイハウンド、イタリアングレイハウンド、ボルゾイ、アイリッシュウルフハンドなど10種類がJKC(ジャパンケンネルクラブ)で認められています。

 

playwhippet

 

このグループに属するサイトハウンドの犬の特徴として

 

  • 遠くの獲物を見つける事が出来る優れた視覚
  • 獲物が力尽きるまで追い詰めて捕獲する事が出来る走り
  • 空気抵抗が少なく走る事ができるように作り上げられた体つき
  • 性格は穏やかで、無駄吠えが少ない

 

元々が狩猟犬ですので、走る 小動物 を見ると追いかけてしまう本能がでてしまうのもこの犬種の特徴でもあります。

走る姿が目立つ事からせっかちで気性の荒い犬だと思われがちですが、ウィペットはとても温厚な犬種です。

飼い主さんにもとても従順でしつけもしやすくウィペットファンは今も増え続けています。

 

 

ウィペットの歴史とその起源

 

走りの天才と言われるウィペット。

17世紀のイギリスで生まれたと言われています。

 

農夫達が ウサギ やネズミなどを退治する為に、グレイハウンドを小型化させた事が始まりだとされています。

その後さらに素早く動ける体を手に入れるため、更には小型を計る為にマンチェスターテリア、ベドリントンテリアなどが交配されました。

ウィペットの名前は、馬が鞭で打たれて素早く走る姿「Whipped up」が語源となっていると言われています。

 

ウィペットはそのサイトハウンドの特殊能力により、2度の世界大戦の戦禍をあまりうけることなく生き残りました。

戦中に、食料調達の為の犬として重宝されたからです。

戦後もドッグショーに出るようになりました。

農夫達の仕事を助ける犬という立場から、ステータスの高いドッグショーにでるまでその地位を築き上げた犬種なのです。

 

海外ではドッグレースにでるなど、走りでの本領発揮も見られます。

ウィペットの加速力と俊敏さは他の犬達とは比べ物になりません。

元々は貧しくて競馬などの賭け事に参加の出来ない人たちが、犬に疑似餌に見せかけた布を追いかけて走らせるレースを始めた事がきっかけです。

足の速いウィペットはこういったレースで成績を残し、大切に育てられたのです。

 

 

気になるウィペットの性格

 

ドッグレースからは想像できないほどとても大人しく、物静かで賢い犬種です。

その温厚な性格から無駄吠えも少なく、ウィペットを飼うと、多頭飼いしたくなる人が増える種類でもあります。

 

飼い主さんの指示を見つめるように待つとても従順なウィペット。

穏やかな性格から、前にしゃしゃりでるようなことはせず、飼い主さんに何かを訴える為にはひたすら見つめて待っているタイプです。

小さな子どもに対しても穏やかに対応できる性格をしています。

家族以外の人や犬にも攻撃する事が少なく、誰とでも友好的に接する事ができる温和な性格の持ち主です。

 

puppywhippet

 

ですがもともとは走り回って狩りをしていた犬のですので、外へでた途端にその本領を発揮します。

走ったり追いかけることに対しての集中力が高いので、運動は欠かさずさせてあげたいところです。

 

小さな動物を見かけると追いかけてしまう本能があります。

細心の注意を払う必要があります。

ウィペットは身体共にとても繊細です。

基本的に聞き分けがよく、飼い主さんに忠実ですので、厳しくしかったり、乱暴に しつけ をしないようにしましょう。

 

体が大きい割には吠える事も少なく、臭いも少ない為、マンションやアパートでも飼育可能。

ドッグレースの競争犬という血筋もあり、負けず嫌いなところも。

レースに勝つ為の集中力、その負けず嫌いな性格から色々なトレーニングにも向いています。

 

その反面とても繊細で敏感な心を持ったウィペット。

飼い主さんの表情や行動から気持ちを読み取ったり、感じたりする事が出来ます。

なので飼い主さんのいらいらやストレスを感じてしまうこともあります。

理由なく怒ったりすることはやめましょう。

 

 

ウィペットの身体的特徴

 

頭部は長く細く、頭頂は平らです。

口に向かうにつれて細くなり、目と目の間はどちらかと言うと広いほう。

目は楕円形で輝きがあります。

耳はローズ型。

首は長く筋肉質で、上品なアーチを描いています。

背は幅広く長めです。

 

筋肉質で硬く引き締まっており、腰の上には明確なアーチがあります。

胸はたいへん深く、下胸も深いつくりで、あばらが目立ちます。

飾り毛のない尻尾は長く、先端に行くにつれ細くなっています。

活動している時には上向きに緩やかなカーブを描きますが、背中にかかることはありません。

前脚は真っ直ぐで垂直。

後ろ足は力強く強力な走りを作り出せる作りとなっています。

 

 

ウィペットの被毛・毛色・手入れ

 

ウィペットの毛色は様々なものが認められています。

ブラック、ブルー、フォーン、レッド、ブリンドルなどがあり、どの色でもウィペットとして認められています。

ブラックxフォーンなどの掛け合った色もたくさん見られます。

被毛は短毛で硬く、光沢があり、滑らかなさわり心地。

 

ケアもとても簡単に行なえます。

蒸しタオルを固く絞って体を拭いてあげる。

ゴムで出来たブラシなどでブラッシングをしてあげるなど、手のこったケアではなくていいので、定期的にしてあげる事が大事です。

血行促進の為にマッサージをしてあげるなど、スキンシップにもなります。

毎日体を触ってあげることによって、小さな変化を見つける事ができます。

 

レッドxホワイト

 

redwhitewhippet

 

ブリンドル

 

brindlewhippet

 

ブラックxホワイトxブリンドル

 

BWBwhippet

 

ブルーxホワイト

 

bluewhitewhippet

 

フォーン(手前)、ブルー(奥)

 

blueandfawnwhippet

 

ウィペットの相場価格

 

平均相場価格は13万~25万円で、血統、性別、大きさなどによって変動します。

 

 

ウィペットを飼う際に気をつけたい点

 

元々が狩猟犬だったため、走るのが好きでそれなりの運度量がいるということ。

狩りをする本能があるため、小動物を見ると追いかけてしまったりします。

獲物を見つけて狩りをしていた歴史があるため独立心が強いことも目立ちます。

 

運動量

 

ウィペットは運度量を必要とする犬種です。

出来れば散歩は毎日2回、30分~60分してあげる事が理想です。

ジョギングなども組み合わせてあげるとなお良し。

定期的にドッグランに連れて行ってあげるなどして、ストレス発散をさせたりすることも大事です。

 

寒さ・暑さ

 

ウィペットはその短い被毛により寒さにとても弱い犬種です。

ですので、中型犬ですが室内での飼育環境を整えてあげる事が大切です。

ケージ にはマットや毛布などをいれたりして、寒さ対策は十分に気をつけてあげてください。

寒い日の外出は、服やジャンパーを着せてあげたりするのも大事です。

ウィペットは暑さも得意ではありません。

その点からも室内で飼う事が最適とされます。

 

jumperwhipet

 

 

ウィペットがかかりやすい病気

 

甲状腺機能低下症

 

はっきりとした原因はわかっていませんが、甲状腺機能低下症によって引き起こされる脱毛、色素の沈着。

予防法がないため、何かの異常や変化を見つけたときはかかりつけの獣医さんにすぐ連れて行きましょう。

 

アトピー性皮膚炎

 

もっとも注意したい皮膚病の一つです。

環境性アレルギーとも呼ばれる事があり、ホコリやダニ、花粉などを吸い込んだり触ったりすることによって発症します。

顔、脚、お腹などによく症状があらわれます。

強いかゆみを引き起こしたり、フケが大量に出るようになったりします。

いつも異常に引っ掻いている、同じ所ばかりかゆそうにしていたらすぐに見てあげましょう。

 

口蓋裂(こうがいれつ)

 

ウィペットに良く見られる先天性の病気です。

上あごが生まれつき裂けている病気です。

口蓋が裂けていると、ミルクや離乳食がはなら出てしまうため、なかなかうまく食事がとれなかったります。

 

この犬種は元々近親交配で作られた犬種です。

こういった遺伝子疾患は避ける事が難しいのかもしれません。

 

耳介脱毛症

 

耳の毛が抜けてしまう病気の事です。

原因はまだ解明されていませんが、オスによく発症します。

脱毛や色素沈着がみられます。

1歳前後から症状が出始め、完治する事はないと言われています。

 

 

ウィペットの基本情報

 

原産国 : イギリス

値段 : 13万~25万円

毛色 :ブラック、ブルー、フォーン、レッド、ブリンドルを元に掛け合わせた色もある

寿命 : 12歳~15歳(犬平均では13歳)

体重 : 9kg~18kg(オス・メス合わせて)

体高 : 44cm~51cm(オス・メス合わせて)

特徴 :

しなやかについた筋肉。
すらっと伸びた脚。
走りの王様。

性格 :

温厚で従順。
優しく愛情豊かで、誰とでも仲良くなれる性格の持ち主。

かかりやすい病気 : 甲状腺機能低下症、アトピー性皮膚炎、口蓋裂、耳介脱毛症

注意点 :

皮膚が弱い犬種。
寒さや暑さにも弱く、室温管理をしっかりしてあげる必要があります。

 

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公開日 : 2017/02/22



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