本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
初めて家にやってきた子犬は、これまで一緒にいた親犬や兄弟犬とも離れ離れになってしまっているので寂しい気持ちでいます。
慣れない空間にやってきたことによる緊張と不安が混在している状態なので、まずはその警戒心を払しょくさせることが大切となるのです。
その為、愛情を持って接することが何よりも大切であり、温かく迎える気持ちで子犬を見守って下さい。
子犬時代の対応やケアによって子犬の性格や体質が良くも悪くも変化してしまうことがあるので、重要な時期であることもご理解していただければ幸いです。
それでは、これから子犬を飼う方や子犬を飼うことを検討している方が、今後の飼育に困ることがないように「正しい子犬の飼い方」を丁寧に説明していきたいと思います。
今回の記事で子犬の飼い方に関わることを覚えて、子犬との理想な関係を築いて下さい。
まず子犬を迎え入れた段階で行う作業としては「登録」になります。
迎え入れるといっても元々飼っていた犬が生んだのか、新たに迎え入れる子犬なのか、その対象に違いはありますが、どちらの場合でも 迎え入れた日から30日以内にお住まい地域の市町村役場や保健所等へ登録する義務が発生 します。
同時に狂犬病の予防接種が必要となりますので、予防接種を受けていないようであれば近隣の動物病院や保健所で対応しなければなりません。
その後は、狂犬病の予防接種案内が年に1回送付されるので、その都度対応していく形になります。
これらは、全て法律で定められていることになりますので、登録や予防接種の義務を怠った場合は罰金や科料の罰則があるのでご注意ください。
狂犬病の予防接種とは別になりますが、動物病院に子犬を連れていく際にワクチン接種や健康診断することをオススメします。
これは、子犬は免疫力が低いので感染症や遺伝性疾患が見つかる場合があるからです。
それに加えて、フェラリアやノミ、ダニの対策が必要となる場合もあるので受診のタイミングで獣医に相談してみるのがいいでしょう。
子犬を飼うことを検討している人であればその費用が気になるものです。
そこで、子犬を飼う費用をまとめさせていただいたのでご参考下さい。
※あくまで概算金額ですのでご参考までにお願い致します。
畜犬登録費用:3,000円
健康診断:3,000円
狂犬病予防接種:3,500円
混合ワクチン(※2回):16,000円
生活用費用(ご飯、リード等):30,000円
--------------------
合計:55,500円
食事代:36,000円
おやつ代:12,000円
ペットシートやおもちゃ代:24,000円
狂犬病予防接種:3,500円
混合ワクチン:8,000円
フェラリア予防薬:10.000円
ノミ、ダニ対策:15,000円
健康診断費:5,000円
--------------------
合計:113,500円/年間
こちらは子犬を飼い始めた場合の概算金額になります。
それに加えて予期せぬケガや病気も考えられるので更にお金が掛ってしまうことを想定した方がいいです。
(子犬から成犬になればその分食事やおやつに掛る費用も変わってきますので、これらはあくまでも目安として下さい。)
犬の性格や体質に大きく影響を与えるのが子犬の時期になります。
この時期に家族の一員であることを認識させ、自分のポジションやルールを教えることで、成犬へと成長しても手がかからない犬になるでしょう。
反対に、この時期に子犬が愛情を感じられなかったりルールを教わらないで大きくなってしまえば、成犬になっても吠えたり攻撃的になったり言うことを聞かなかったりするので、子犬のしつけは重要な位置付けとなるのです。
同じ犬でも人懐っこい犬がいればそうでない犬もたくさんいます。
その差は発達段階である子犬の時期に「多くの人に接するかしないか」という点と「恐怖心を抱いたかそうでないか」にあるのです。
子犬は生後2ヵ月の記憶が脳に刻まれやすく、生後4ヵ月までの間に脳の約80%が形成されます。
したがって、この時期に強い恐怖心や不安感を抱いてしまうと、警戒心が強い犬なってしまい、人間に対して吠えたり威嚇したりする犬になってしまうのです。
トイレを覚えなかったり食べ方が汚いという理由で、怒鳴ったり危害を加えたりすると、成犬になってもトラウマとして残ってしまうので、人懐っこい犬になって欲しいと願うのであれば根気よくしつけをする必要があるでしょう。
それに加えて、生後4ヵ月の間により多くの人に接するようにしましょう。
トイレを覚えまでの時間は犬の年齢や種類よっても変わってきます。
覚える犬はすぐに覚えますが、覚えない犬は中々トイレを覚えてくれません。
しかし、覚えないからといって怒鳴ったり危害を加えたりしてしまうと犬はストレスや強い警戒心を抱いてしまいます。
したがって、トイレを覚えるには時間が掛るということを前提として根気よく教えていくようにしましょう。
トイレの覚えさせ方として、ケージやサークルなど限られたスペースにトイレシートを敷き詰めて覚えさせる方法が効率的かつ効果的になります。
その手順は以下の通りです。
この方法は「受動的ペーパートレーニング」といい、本でも紹介されている方法で犬の特性を生かしたトレーニングになります。
ポイントとなるのが、決められた場所でトイレができたら大袈裟に褒めることです。
これを繰り返す事で子犬は、決められた場所でトイレをすると褒められる、という認識を持つことができるので覚えてくれるのです。
ちなみにトイレをするタイミングには規則性もあり、寝起きや食後、遊んだあとにトイレをすることが多くなります。
それに加えて、床の臭いを嗅いだり同じ場所をグルグル回る行為もトイレの合図となるので見逃さないようにしてください。
トイレを覚えるには時間や苦労が掛りますが、一度覚えてしまえば忘れないので優しく根気よく教えるようにしてください。
成犬になってからではなく、物覚えが早い子犬の時期に覚えさせた方が楽になります。
犬であれば本能的に吠えることがありますが、吠えるにも2つの種類があります。
相手に何かを要求する際に吠えることを指します。
たとえば、遊んで欲しい時やお腹が空いた時、触ってほしい時や構ってほしい時に吠えます。
戦闘態勢や相手に去ってほしい時に吠えることを指します。
たとえば、危険を感じたり、誰か知らない人が来た時の警戒の合図として吠えます。
子犬の場合は要求咆哮が大半を占めるので、うるさいからといって叱ってしまうと威嚇咆哮をするようになってしまいます。
つまり、触れようとしただけで威嚇したり吠えたりしてしまうのです。
したがって要求咆哮をしたら叱るのではなく、何を要求しているのか観察してみましょう。
しかし、子犬への愛情は必要となりますが、愛情を注ぎ過ぎてもワガママな犬へと育ってしまいます。
すぐに要求咆哮をするようになってしまい飼い主を困らせてしまうのです。
その為、子犬との関係は適度な距離感を保つことが重要となります。
要求咆哮を防ぐためには、子犬が吠えた際に姿を消すことが効果的となります。
これは、吠えたら姿を消して、吠えるのをやめたら再び姿を見せる、ということです。
要求咆哮したらこれを1週間ほど繰り返すことで、子犬は徐々に吠えなくなり次第に要求咆哮をしなくなるでしょう。
子犬の食事トラブルはしつけができていないことが原因としてあります。
たとえば、人間の食べ物を欲しがる、ごはんを残す、食器に近づくと吠える・うなる、ということです。
このような食事トラブルはよくあることで、子犬だからといって放っておいても時間が解決してくれる問題ではありません。
柔軟に対応できる子犬の時期に教えることで後々苦労しなくて済むようになるのです。
子犬は人間と同じものを食べたがる時があります。
しかし、可哀想だからといってそこで子犬に分け与えてしまうとしつけだけでなく、子犬の健康にも悪影響です。
それに、犬は上下関係を重んじる動物ですので、飼い主がリーダーであることを認識させる為にも人間と子犬の食べ物を分けるようにしましょう。
子犬が食事するタイミングを「待て」と「よし」の合図でコントロールすることによって飼い主がリーダーであることを認識させます。
しかし、子犬が合図を覚えたことに感動を覚えて待たせる時間を長くする人がいます。
長い時間待たせてしまうと子犬の胃にも負担がかかるので、飼い主の指示に従うということを認識させるだけに留めて遊び半分で合図を長くするのはやめましょう。
子犬の場合であれば、お腹が空くと吠えることでご飯を要求することがあります。
しかし、このタイミングでエサを与えてしまうと子犬が「吠えたらエサをもらえる」と勘違いしてしまいます。
それにお腹が空いた時に吠える習慣がついてしまうので、エサを与えないようにして下さい。
子犬だから仕方ない、といってエサを与えてしまうと成犬になっても吠えるクセがついてしまうので待つことでエサをもらえることを認識させる必要があります。
飼い主が子犬と同じ空間で食事をする場合は、飼い主が子犬よりも先に食事するようにして下さい。
これは、飼い主との関係性を子犬に認識させるためです。
まずは人間が食事をして、子犬がその後に食事をすることで主従関係がはっきりします。
順番をつけることで、飼い主との関係性を認識することにより言うことを聞くようになるのです。
子犬をシャンプーすることで清潔に保つことができ、ノミやダニの繁殖を防ぐことができます。
しかし、子犬の場合はシャンプーの時期にも注意が必要となり、タイミングを間違えてしまうと風邪を引いてしまったり体調を崩してしまいます。
子犬のシャンプーは1回目のワクチン接種を終えたタイミングがいいでしょう。
何故なら、ワクチン接種をする時期はおよそ生後2~3ヵ月後になるので、この時期であれば子犬の免疫力も高くなっているからです。
しかし、ワクチン接種後といってもワクチンを接種した当日は避けた方が良いです。
子犬が動物病院に行くことやワクチン接種にまだ慣れていないので、ストレスや疲れている状態だからです。
したがって、シャンプーはワクチン接種から2~3日空けてから行うようにしてください。
成犬になってからシャンプーをしようと思っても、シャンプーに慣れていないので逃げたり嫌がったりしてしまいます。
その為、子犬の時期からシャンプーに慣れさせることが後々の苦労を軽減させることになるのです。
しかし、子犬がシャンプーを恐いものだと認識してしまうとそれ以降シャンプーを嫌がってしまうようになります。
そのため、シャンプーをする際は子犬の体に負担をかけないように、そして驚かせないようにすることが大切になるのです。
水圧が強すぎると、その圧力や音で子犬が驚いてしまいます。
恐怖心を抱くことでシャンプーを恐いものだと認識してしまい、次にシャンプーする時に逃げたり嫌がったりするので少しずつ水を出すようにしましょう。
水の温度は人間の体温と同じくらいの37度前後が適温となります。
温度が高すぎても、低すぎても子犬にストレスを与えてしまうので、少しぬるい程度に温度設定をしましょう。
シャンプー選びは、洗浄力を重視するのではなく成分を重視するようにしましょう。
なぜなら、シャンプーの成分は皮膚を通じて体内に吸収されるからです。
そして、洗いすぎても皮膚が炎症してしまい、洗い残しがあってもかゆみに繋がってしまうので、優しく丁寧にシャンプーすることを心掛けて下さい。
子犬にとってシャンプーは体に負担が掛る作業になってしまいます。
したがって、人間のように毎日シャンプーするのではなく、2週間に1度のペースが適切となります。
その間に臭いや汚れが気になるようでしたら、ブラッシングをした後にホットタオルで体を拭き取るようにしましょう。
子犬を育てるには費用や苦労がかかります。
それに、生き物なので思うようにいかない局面も必ずでてくるはずです。
しかし、根気よく愛情を持って接することで次第に子犬もその愛情を感じるようになり、いつしか信頼できるパートナーとなっていくのです。
時間の経過とともにきっと家族の中心となるので、いつまでも愛情を持って接することを忘れないでいて下さい。
※合わせて読みたい: 犬の飼い方、費用、エサ、トイレ、しつけ、病気、老後のお世話まで
最終更新日 : 2021/04/26
公開日 : 2017/07/28