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実際にペットとして飼育できるフクロウは、どのくらいの値段でお迎えすることが可能なのでしょうか。
ここでは、人気のフクロウを特徴や値段と合わせてご紹介します。
価格:20〜40万円ほど
大きさ:19〜23cm
原産国:ヨーロッパ、中国、アフリカ北部
コキンメフクロウは超小型であるため、比較的初心者でも飼いやすい種類です。
性格は臆病で警戒心が強いので、懐くには時間がかかります。
ただ、一度懐いてしまえばある程度のスキンシップをとることが可能です。
小型のフクロウではあるものの、羽や骨を傷めないために、大きめのケージを用意しましょう。
完全な夜行性ではないため、日中でも活動する姿を見ることができます。
価格:20〜40万円ほど
大きさ:16〜20cmほど
原産国:南アメリカ、南米
スズメ という名の通り、手のひらサイズの非常に小型なフクロウです。
アカスズメフクロウは、フクロウ科としては珍しく昼にも活動します。
人に懐くことは期待できず、飼育難易度は高めです。
価格:30〜40万円ほど
大きさ:20〜25cmほど
原産国:アフリカ大陸
コノハズク の中では大柄な種類ですが、フクロウとしては小型です。
性格は臆病で、ストレスに弱いことが特徴。
自分より強い敵を見つけたときには枝に擬態するため、羽を細くして身を小さくします。
逆に威嚇の場合や敵に出くわしてしまった場合には、羽を逆立て体を大きく見せるという変わった習性の持ち主です。
ストレスに弱いことから飼育は簡単ではありませんが、小さな頃から育てた個体は人に懐きやすく人気が高い傾向にあります。
価格:30〜40万円ほど
大きさ:20〜24cmほど
原産国:南アメリカ
スピックスコノハズクは体が丈夫で、人を恐れないため初心者でも飼いやすい種類です。
また、温厚な性格ですので複数飼育も可能です。
ただし、鳴き声が大きいため、マンションをはじめ、近隣のおうちとの距離が近い場合は飼育が困難でしょう。
もしくは、厳重な騒音対策が必要です。
価格:25〜35万円ほど
大きさ:15〜25cmほど
原産国:ポルトガル、スペイン、フランス
ヨーロッパに生息する、手の平に収まるほどの小型なフクロウです。
小型であるため飼育スペースをあまり必要としないことや、価格がフクロウ科の中ではリーズナブルなことから、ペットとして非常に人気の高い種類です。
価格:60~80万円ほど
大きさ:50〜70cmほど
原産国:カナダ、南アメリカ、ペルー
ダイナミックでスタイリッシュなアメリカワシミミズクは、フクロウ上級者の中で人気があります。
時にはワシやタカなどの猛禽類も餌にすることがあるほどの力を持っているため、「北アメリカに住む最強の鳥類」とも言われています。
正しい知識をもって接すれば問題なく慣れるようですが、性格によっては気が強く活発なケースもあるため注意が必要です。
一度信頼関係を築くと、非常に従順で絶対的な愛情を示すとも言われています。
価格:20〜40万円ほど
大きさ:30〜45cmほど
原産国:ヨーロッパ、アフリカ北部、アジア西部
フクロウの代表的存在とも言えるモリフクロウは、ずんぐりとした大きな頭が特徴です。
中型に属し、フクロウとしては平均的なサイズ。
性格は穏やかで大人しく、比較的飼いやすい種類です。
しかし、繁殖期には凶暴になるため、できるだけフクロウを刺激しないように大きな物音を避け、距離感を保つようにしましょう。
価格:ノーマルは10〜20万円ほど、アルビノは50万円ほど
大きさ:40cmほど
原産国:ヨーロッパ、インド、アフリカ、北アメリカ、オーストラリア
お面を被ったような顔が特徴的なメンフクロウは、価格も比較的リーズナブルです。
繁殖が容易であるため、フクロウの中でもよく見かけることができます。
環境への適応能力に優れ性格もおっとりしているので、飼いやすく人気のある種類です。
※合わせて読みたい: ハリーポッターにも登場!神秘的な雰囲気「メンフクロウ」の生態や飼い方
価格:50〜70万円ほど
大きさ:68cmほど
原産国:北アメリカ北部、ユーラシア大陸北部
カラフトフクロウは、フクロウ科の中でも大柄な種類。
大きな顔盤に対して目は小さく、インパクトのある顔立ちです。
寒冷地に生息しているため羽の量が多く、人に懐きやすいことから近年人気が高まっている種類です。
見た目よりも骨格は細く、骨折のリスクもあるために飼育ケージではなく屋外飼育することもありますが、日本の夏には適応できないために注意が必要です。
価格:30〜60万円ほど
大きさ:58cmほど
原産国:北アメリカ大陸北部、グリーンランド北部、ユーラシア大陸北部
映画ハリー・ポッターシリーズで主人公の相棒として人気が高まったのがシロフクロウです。
メスと幼鳥は黒の模様が入るのに対し、オスの成長は真っ白なカラーが美しく印象的。
ほとんどのフクロウが完全な夜行性に対し、シロフクロウは日中も狩りを行うことが特徴です。
寒冷地に生息していることや、気性が荒いことからペットとして飼育するのは容易ではありません。
※合わせて読みたい: ハリーポッターにも登場!シロフクロウの生態や飼い方
フクロウもコノハズクも同じフクロウ科の 鳥類 で、種別としての違いはありません。
フクロウに耳のようなものがついている種類をミミズクと呼びます。
さらに、ミミズクの1種を総称してコノハズクと呼びます。
フクロウ→ミミズク→コノハズクと細かく分類されていくというわけです。
※合わせて読みたい: 「けものフレンズ」にも登場!小さくて可愛い「コノハズク」の生態やペットとしての飼育方法
フクロウは非常に飼育難易度の高い生き物です。
お迎えする前には、最低でも以下の習性を理解しておく必要があります。
フクロウは野生の鳥類であり、 犬 や 猫 、 インコ などの愛玩動物ではありません。
そのため、同じような考えで飼うことはできないです。
テレビのようなメディアで見かける、人にべた慣れしているフクロウはごく稀です。
人間に懐くというよりは慣れるという表現のほうが正しいかもしれません。
また、怒らせると本気で攻撃してくるため、ほかのペットや小さな子供がいる家庭での飼育は難しいでしょう。
人気の高まっているフクロウは、価格も徐々に手が届きやすくなっています。
しかし、その背景で増えているのが「飼育放棄」です。
多い理由の一つが「餌」の問題。
猛禽類であるフクロウは、完全な肉食の鳥類です。
完全な肉食といっても猫とは違い、完成された専用フードはありません。
死んだ 小動物 を目にしなくてはならないことや、食べやすくカットをしたりする手間、かかる費用から、飼いきれなくなってしまう例も少なくありません。
事前に餌はどのようなものをどのように与えているのかを、販売員に聞いて確認することも重要です。
一般的な愛玩動物でないために、体調が悪くなっても見てくれる動物病院もごくわずかであるというのも事実です。
診察のために遠い動物病院までいかなくてはならない可能性や、診察や治療ができずに亡くなってしまうこともあるでしょう。
通える範囲内にフクロウを診察できる動物病院があるかどうかも重要なポイントです。
フクロウは種類によって飼育環境が大きく異なります。
極寒の地域に生息するものは、冬場でも温度が上がり過ぎないよう、徹底した管理が必要です。
また、飼育スペースも広く必要で、小柄なタイプでもアパートなどの狭い環境では、狭すぎてストレスになってしまいます。
他にも、夜行性であることや物音に敏感である、鳴き声が大きいことなどを考えると、どこでも飼える生き物ではありません。
フクロウは可愛い、かっこいいなどの理由もあり、年々人気が高まっている鳥類です。
人気が高まったことで繁殖が多く行われ、飼える種類も増え、生体価格も手ごろになってきています。
しかし、自分がフクロウを飼うことができるのか、最後まで面倒を見ることができるのか、しっかりと理解しておく必要があります。
フクロウに会える場所として、専門店の他に フクロウカフェ も増えてきています。
購入する前に一度足を運び、種類や生体、性格を事前に確認しておくことをおすすめします。
飼わないという選択肢も自分の中で用意しておきましょう。
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監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)
日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。
ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。
その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。
今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。
最終更新日 : 2024/07/11
公開日 : 2018/05/14