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日本に生息しているトカゲには カナヘビ やニホントカゲがいますが、残念なことにペットとして飼いやすい種類はいないのが実情です。
もちろん飼育することはできますが、デリケートであったり、飼育している人口が少なく方法がしっかりと確立されていなかったりと、有名なトカゲ達に比べるとまだまだ未知数なことが多いです。
今回は、主に外国産の人気があるトカゲを解説していきます。
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オーストラリアに棲息している、50cm程度になる中型の爬虫類。
立派な鱗とその容貌から、トカゲの中では人気のある種類です。
紫外線ライトとバスキングライトは必須、温度と湿度の管理は必要です。
その野性味のある立派な外見に反して性格も人慣れしやすく、手に乗せて直接触れ合う「ハンドリング」も可能です。
慣れてくるとこちらに駆け寄ってきたり、甘えるようなしぐさを見せてくれることもあります。
ただ、哺乳類のように触れ合いが好きであるというわけではないので、ハンドリングは10分程度の短い時間をおすすめします。
雑食なため、昆虫だけではなく果物や野菜も食べてくれます。
しかし、タンパク質は必要なため、果物や野菜を中心とした食生活はNGです。
拒食に陥りにくい爬虫類ではありますが、一度拒食スイッチが入るとかなり頑固な一面も見せるため、特に食事に関してのストレスは与えない方が無難です。
人気の種類なので飼育本もあり、比較的飼いやすいと言えるでしょう。
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つるりとしたシャープな体に青い舌を持つトカゲです。
その容姿が一見してツチノコにも見えることから、ネットでは一時期アオジタトカゲがツチノコの正体であると噂されていることもありましたが、原産国がオーストラリアやインドネシアであることを考えると信憑性はありません。
大型なため飼育スペースはある程度必要ですが、衣装ケースでも代用できるため、そこまで大掛かりなものは必要のないトカゲです。
弱めの紫外線ライトとバスキングライトも必要です。
温厚な性格であること、そして昆虫のみを食べるのではなく果物や人工飼料も食べてくれることから、飼育しやすい種類と言えるでしょう。
フトアゴヒゲトカゲもオオアオジタトカゲも大きなデメリットはなく、昆虫を与えることに抵抗のない方であれば問題なく飼育できる爬虫類です。
トカゲは案外表情が豊かで、飼育するとペットショップでは見ることのできない顔を多く見せてくれる生き物です。
生餌をある程度確保しなくてはいけないのが大変ですが、その労力に見合う可愛らしさがあります。
日本にもヤモリは住んでいますが、種類はニホンヤモリしかおらず、またペットショップでも中々取り扱っている店舗がありません。
そのため、ニホンヤモリを飼育するには自分で捕まえる、もしくは数少ない取り扱いのあるペットショップを探すことになります。
一方で、外国産のヤモリはペットショップでも売られている可能性が高いため、入手難緯度が低いです。
また、比較的体が小さめな種類が多いのもヤモリの魅力です。
飼育スペースをあまりとらないことが多いので、そういった意味でもおすすめの爬虫類であると言えます。
※合わせて読みたい: ヤモリの飼い方
美しい模様をもつ体に愛嬌のある顔つき、おやつを上げると満足そうに舌なめずりをして時々ウインクなんかもしてくれたりする、魅力的な爬虫類の一種です。
サイズが大人の手のひらほどであること、そして表情の可愛らしさから、近年では人気が高まっており、爬虫類専門店でなくてもその姿を見ることができます。
海外では レオパード・ゲッコー という名前が付いており、「レオパ」という愛称で爬虫類愛好家の中では親しまれています。
夜行性のために、紫外線ライトが必要ではないところも重要です。
人工飼料に慣れていれば、生餌(生きたコオロギ、ミルワーム、デュビアなど)を使用しなくても良いところも初心者へのハードルが低いポイントです。
実はヤモリの仲間で、厳密にはトカゲではありません。
そのため「モドキ」という言葉が名前の中に付いています。
また、ヒョウ柄のような模様をもつ個体が多いですが、ヒョウモントカゲモドキの魅力の一つに多種多様な模様を発現するという特徴があります。
ヒョウ柄をもつ標準個体だけではなく、綺麗な白い体をもつアルビノや、想像ができないほど多くの模様を持つエニグマなど、自分の好みに合わせたレオパを選ぶことも飼育の楽しみの1つです。
※合わせて読みたい: ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)の飼い方と特徴
大きくても7cm程度と、ヤモリの中では比較的小型と言っても良いでしょう。
ヘルメットという名前の通り、頭が大きく発達しているのが特徴。
その姿はトリケラトプスなどの草食恐竜にも似ているため、そうした意味でも人気のあるヤモリです。
紫外線ライトも必要なく、温度は25-28℃に管理して寒い冬にはパネルヒーターを設置するようにしましょう。
ランドゲッコーと呼ばれる地表生のヤモリであるため、余程低い水槽である、蓋が開けっ放しであるなどの欠点がなければ脱走の心配はありません。
性格も温和でハンドリングもできるため、初心者向けのヤモリと言えます。
熟したバナナのような色が特徴な、20cmほどのヤモリです。
体の色だけではなくバナナを食べることも大好きで、基本的には昆虫食なのですが、時々バナナを与えると喜んで食べてくれます。
樹上生活をしているので、飼育ケージでは上下にも活動できるレイアウトにしましょう。
紫外線ライトは必要なく、一日に一回の霧吹きと室温管理が大切です。
皮膚は繊細なので、強く掴んではいけません。
また、体の色は体調によっても変わり、調子が良いときは熟れたバナナの色、体調が悪いときは黒ずんだバナナのような色になります。
後述するカメレオンもそうですが、体調の良し悪しが一目でわかりますので、そういった意味でも入門におすすめの爬虫類です。
日本にいるヤモリのように、必ず吸盤を持っているというわけではないのも外国産ヤモリの魅力です。
もちろん、ニホンヤモリも上で紹介したヤモリたちと飼育方法はさほど変わりませんので、もし飼育する機会があれば参考にしてください。
滑らかで美しい鱗を持ち、その可愛らしさから根強い人気がある爬虫類です。
日本にも アオダイショウ など、毒を持っていないため飼育できるヘビもいるのですが、どちらかというと人気があるのは外国産のヘビと言えます。
東京にはヘビと触れ合えるカフェもありますし、群馬にはジャパンスネークセンターという施設もあります。
もちろん毒蛇とは触れ合えませんが、興味のある方は必見です。
※合わせて読みたい: 蛇の飼い方と種類まとめ!ペット人気急上昇中?
別名アカダイショウと呼ばれることもある小型のヘビです。
その鱗の美しさ、そして飼育のしやすさから人気の高いヘビと言えます。
飼育グッズさえ揃えてしまえば初心者でも飼いやすいため、ヘビ飼育入門にはコーンスネークがおすすめです。
その理由は、コーンスネークは大人しく、かつ毒もなく、そしてハンドリングも可能なヘビだからです。
紫外線や温度の管理も厳密ではなく、寒くなった時にはケージの床の一部にシートヒーターを敷いてあげましょう。
現在流通しているコーンスネークは野生の個体ではなく、国内や国外でブリードされたものがほとんど。
また、鱗の模様(モルフ)によって値段が異なり、アルビノやスノーと呼ばれる白色の鱗を持った個体は1万円を超える値段が付けられています。
かといってノーマルの個体が安価というわけではなく、相場は8,000円ほどです。
※合わせて読みたい: コーンスネークの飼い方
むっちりとした肉厚の体に、ωのような形をした口元が可愛らしい大型のヘビです。
テレビでもよくハンドリングされている映像を見たことがある方が多いのではないでしょうか。
網目模様の鱗がとても美しい個体です。
値段はノーマルだと大体5,000円からで、鱗模様の希少さによっては40万以上を超える値段が付けられることもあります。
大きくなるものの、特別な飼育設備は必要なく、紫外線ライトも必須ではありません。
脱走させないよう注意することが必要です。
性格が大人しいこと、また飼育が容易なことから蛇の入門としておすすめできるヘビの種類。
大人しいというよりは臆病で、ボールのように丸まって頭を中に入れている姿は実は怯えているサインです。
反撃は滅多にしてきませんが、この体制を取っているボールパイソンはあまり刺激しないようにしてください。
飼育し始めはそんな姿ばかりをばかりを見ることになるかもしれませんが、慣れてくれば体を伸ばす姿を見ることができます。
※合わせて読みたい: 人気上昇中のヘビペット!ボールパイソンの生態や飼い方
ヒョウモントカゲモドキと同様に、コーンスネークやボールパイソンも飼育の際のデメリットは非常に少ないです。
どちらも体が丈夫なヘビですが、万が一に備えてエキゾチックアニマルを診てくれる動物病院は事前に探しておいた方が良いでしょう。
しかし、マウスや冷凍 ウズラ 以外の餌(ペレットなど)はないため、どうしてもマウスが苦手という方には飼育は難しいと思います。
トカゲを更に大きくしてかっこよくしたような容貌を持つ、大型の爬虫類。
上で紹介したフトアゴヒゲトカゲとは似ていますが、また別の生き物です。
「トカゲのような…というとやはり昆虫を食べるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、実はイグアナは生体になると昆虫を食べず、野菜や果物のみを食べる種類が多いのです。
中にはタンパク質を必要とする種類もいますが、基本的に販売されているイグアナは植物を主食とする種類がほとんどと言っても良いでしょう。
体が大きくなる種類が多いため飼育スペースは広めにとることが必要ですが、それに見合った美しさを持っている爬虫類です。
ここでは、イグアナの中でも比較的入手がしやすく、飼育しやすい種類をご紹介します。
※合わせて読みたい: イグアナをペットに!イグアナの値段や特徴、餌や飼い方まで解説
メキシコなどの南アメリカに生息してるイグアナで、なんとその大きさは最大で2mになることもある非常に大型の爬虫類です。
飼育自体が難しいというわけではないのですが、グリーンイグアナに適したサイズの飼育スペースを取ることが難しいかもしれません。
グリーンイグアナの飼育には、家の一部屋を使うという方法を取っている方も多いですし、紫外線ライトとバスキングライトも必須なので、室内レイアウトに工夫されている方が多いですね。
幼体は可愛らしく、一見大きくなるとわからないこと、かつ5,000円程度とそこまで高価ではないことからつい手が伸びそうになってしまいますが、実際は事前知識がないと成体を持て余してしまうこともある爬虫類です。
しかし、頭が良くトイレの躾や名前を憶えてくれたりするので、 大型犬 を飼うという認識でも案外間違っていないと思います。
なお、この太い尻尾でも千切れるので気を付けてください。
北アメリカの乾燥地帯に住むチャクワラと呼ばれるイグアナの一種です。
ここで紹介するトゲチャクワラはメキシコの一部に生息している種類であり、アンヘル・デ・ラ・グアルダ島という生息地の地名から「エンジェルアイランドチャクワラ」と呼ばれることもある、根強い人気があるイグアナです。
紫外線ライトは必須で、2つあると良いでしょう。
バスキングライトも必須です。
大きさは60cmとグリーンイグアナに比べると小型ですが、実はチャクワラの中ではかなり大型の種類となります。
成長すると頚部の周りにトゲが生えてくることからその名前が付けられました。
グリーンイグアナと同様に草食で、昆虫などは食べない爬虫類です。
草食の種類が多いのに大きな体をしているイグアナたちは、まるで古代の草食恐竜を連想させるような姿をしています。
大型爬虫類にロマンを感じる方にはとても魅力のある動物と言えるでしょう。
最終更新日 : 2023/06/23
公開日 : 2017/12/28