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レオパードゲッコーは、 ヒョウカントカゲモドキ というトカゲ(モドキ)の別名です。
ファンの方からレオパードゲッコーを略して、レオパと呼ばれ愛されています。
ヒョウカントカゲモドキ(レオパードゲッコー)はヤモリ科トカゲモドキ亜科に分類されており、ヤモリ科に属してはいますが、 トカゲ のような特徴を持っていることからトカゲモドキと呼ばれています。
古くからペットとして飼育されており、設備が簡素なところや繁殖のハードルが低い等、 爬虫類 の中でも比較的飼育が簡単な種類です。
日本にも欧米から輸入されており、今ではペットショップ等でよく見かけるようになりました。
ペットとして飼われる爬虫類の中で人気の高い種類の一つです。
レオパードゲッコーは、中央アジアから西アジアの乾燥地帯に生息しており、夜行性であるため昼間は岩陰に潜み、夜になると食べ物を探して行動します。
また、昼夜の温度差が大きい乾燥地帯に生息しているため、高温にも低温にも比較的強い生き物です。
レオパードゲッコーの大きさは成体で20~25cmと ヤモリ科 の中では大型で、レオパードゲッコーは他の多くの爬虫類とは違い、触られることをあまり嫌がらず毒を持っていないためハンドリングが可能です。
レオパードゲッコーの体は細かな鱗と粒状の大きな鱗に覆われており、粒々とした独特の触り心地が特徴です。
体の色は幼体期と成体では大きく異なり、成体時のカラーはハイイエローと呼ばれる黄色の種類や、ブラックパールと呼ばれる黒い種類など、様々な体色が存在しているのも魅力です。
レオパードゲッコーは他の爬虫類と同じく脱皮を行いますが、脱皮した皮はほとんどの場合脱皮中に食べてしまいます。
レオパードゲッコーの太くふっくらとした尻尾は、脂肪分を蓄えることができ、身の危険を感じると自分で尾を切ることもできます。
後に再生尾と呼ばれる尾が生えてきますが、鱗がなく表面は滑らかで、長さも短いものが生えてくる等、元の尻尾とは違ったものが生えてきます。
ヤモリ科であるレオパードゲッコーですが、ヤモリの仲間にはない動く瞼を持っているため、瞬きをしたり目を閉じたりすることが可能です。
また、夜行性であるレオパードゲッコーの目の瞳孔と呼ばれる部分は、周囲が明るい時には縦長の形になり、暗くなると丸い形になります。
レオパードゲッコーの指は5本で、ヤモリとは違い趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれる指裏の吸盤の役割を果たす鱗がなく、壁や天井に張り付くことはできないため地面を歩きます。
しかし、レオパードゲッコーは爪を持っているため立体物などには登ることができます。
オスとメスは、尻尾の付け根に膨らみがあるかどうかで見分けることができます。
オスは尻尾の付け根に生殖器を収納しているため、メスとは違い膨らんでいるのです。
中にはメスでも少し膨らみがある場合がありますが、その際には後足の間に窪みが無数に並んでいるかどうかで見分けることができます。
窪みが無数に並んでいる場合はオス、何もなければメスと判断して良いでしょう。
ただ、これはある程度成長した個体に現れる特徴ですので、幼いうちは判別が難しいと言えます。
レオパードゲッコーは寿命が長く、平均寿命は10年ほど。
長く一緒にいられるので愛着が湧き、繁殖に挑戦する方も多いです。
レオパードゲッコーの魅力はまずその愛らしさです。
パチパチと瞬きをする大きな目に、おっとりとした動きで癒してくれます。
また、品種が多く体色が鮮やかなので、飼う前の選ぶ段階から楽しませてくれるというのも魅力の一つです。
レオパードゲッコーは基本的に鳴くということがなく、鳴いても小さな声で カエル のような鳴き方をする程度です。
幼体の時には威嚇することも多いですが、それ以外は個体差があります。
一人暮らしの方にも飼いやすいという面でも、とても魅力的な生き物です。
レオパードゲッコーは生息地が乾燥地帯のため、高温にも低温にも比較的強い生き物です。
しかしながら、低温での飼育だと冬眠状態になってしまうため、ヒーターを使っての飼育が必要です。
他の多くの爬虫類は紫外線照射を必要としますが、レオパードゲッコーは紫外線照射を必要としないため設備が簡素です。
書籍等にも飼育に関する情報が載っているため、飼育しやすいのも魅力の一つと言えるでしょう。
多くの爬虫類は触られることを嫌がり、威嚇したり噛みつくことがあります。
その点レオパードゲッコーは触られることをあまり嫌がらず、毒や牙も持っていないためハンドリングが可能なところも魅力の一つです。
しかし、触られることをあまり嫌がらないというだけで、レオパードゲッコーにとって嬉しいことではないので触りすぎには注意しましょう。
なお、匂いはレオパードゲッコー自体はほぼ無臭です。
糞をした直後は近づくと匂いますが、掃除をきちんとしていればケージが臭うこともないでしょう。
ただ、ピンクマウスを与えていると匂いは強くなります。
レオパードゲッコーはトイレをするところを固定しますので、トイレを覚えさせることができます。
そのため掃除もしやすく、ケージの見た目もよくなるというところも魅力です。
レオパードゲッコーには野生型だけではなく、様々な品種改良により多くの種類が存在します。
その中でも体色や柄、大きさなどの目に見えてわかる特徴的な形質が表れているものがモルフと呼ばれています。
ここでは、多くの種類のうち、一部の種類の特徴をご紹介します。
野生に生息している色でノーマルと呼ばれる品種です。
しかしながらハイイエローがノーマルと呼ばれている場合もあるため、ブリーダーによってはピュアブラッド等と呼ばれて区別されています。
生息地の治安等の影響により野生色の流通は極端に少ないです。
野生色の中にはマキュラリウス(パンジャブ)やファスキオラータス等が含まれます。
ハイイエローはほとんどのモルフの基礎となっています。
黄色みが強く最も一般的に出回っています。
ペットショップ等でノーマルとして売られているモルフは、このハイイエローが多いです。
スノー系は体色の黄色みが減少して白黒のカラーになったモルフです。
その中でもマックスノーは共優性遺伝で、マックスノー同士を交配させると25%の確率でスーパーマックスノーが産まれます。
マックスノーは成長とともに黄色みが出てきて、ハイイエローとさほど変わらない色になる場合がありますが、スーパーマックスノーは黄色みが消失します。
レオパードゲッコーのアルビノは真っ白ではなく、白っぽい黄色のような色をしています。
アルビノには3系統あり、「トレンパー」「ベル」「レインウォーター」という系統に分かれています。
その中でもトレンパーアルビノは一番広く普及しているアルビノです。
メラニスティックは黒色色素が増加し、全体的に黒っぽい色のモルフです。
その中でもブラックパールやブラックナイトなど、特に黒味が強いものもあります。
通常のレオパードゲッコーは黒い模様が横向きのバンド状になっていますが、ストライプは背骨に沿うように模様ができ、地色の縦線ができるのが特徴です。
ブリザードは幼体の頃から全身の模様がないモルフです。
黄色いブリザードはバナナブリザードと呼ばれ、グレーが強いブリザードはミッドナイトブリザードと呼ばれています。
低温で孵化・飼育すると体色は黒ずみやすいため、意図的にカラーを変えることが可能です。
トレンパージャイアントは色ではなく大きさに関するモルフで、オスで全長28cmになり体重も150gを超える等、巨大化します。
トレンパージャイアント同士を交配させると25%の確率でスーパージャイアントが産まれ、大きなものは体重180gを超えます。
これまでご紹介したモルフは全体の一部でしかなく、この他にも様々なモルフが存在しています。
体色以外にも目の色なども違いますので、色々と調べてみるとお気に入りの子が見つかるかもしれません。
モルフによっては、高額で販売されている場合もあるため、色々なモルフを調べてみると良いでしょう。
レオパードゲッコーはペットショップや専門店、爬虫類の展示即売会等で入手が可能で、値段は約5,000~8,000円が相場です。
アルビノのような珍しい個体は数万円以上することもあります。
レオパードゲッコーを実際に飼育する際に必要なものをご紹介します。
ケージの大きさは、幅がレオパードゲッコーの全長の倍、奥行きは全長と同じくらいあれば問題はありません。
広めの方がゆったりとできて良いですが、その分保温が大変になるので、ご自分の飼育できる範囲のものを選びましょう。
ケージの置き場所は、パネルヒーター等の電源がとれ、屋内のあまり冷え込まない場所で直射日光の当たらない場所に設置するようにしましょう。
また、通気性の良い場所が望ましいです。
ケージの種類はガラス水槽、アクリルケース、プラケース等があります。
ガラス水槽(ガラスケース)は頑丈で透明感があるので、中がよく見え鑑賞しやすく長く使用できるのが特徴です。
しかしながらガラス素材のため重く、遠赤外線ヒーター等の上に設置するタイプの設備は設置しにくいというのがデメリットがあります。
天井部分にバーベキュー用の網を使用して、上に設備をつけられるように工夫しても良いでしょう。
ガラス水槽用の網の蓋も販売されていますので、それを使用するとバーベキュー用の網を使用しなくても上に設備を取り付けられるようになります。
アクリルケースは値段もお手軽で綺麗なため、使用されている方も多いです。
ただ傷がつきやすく、傷がついてしまうと透明度は下がり中が見えにくくなってしまうことがデメリットとして挙げられます。
また、アクリルケースの蓋はスライドさせるタイプのものがほとんどなため、上からの気配に敏感なレオパードゲッコーに気を遣わないといけない部分や、上につける設備を設置することができないというのも難点です。
プラケースは値段が安いのが魅力的です。
上蓋がツメで止めてあるものが多いため、掃除や餌やり等で上蓋を開ける際に大きな音が出て、レオパードゲッコーを驚かせてしまう可能性があることが難点と言えます。
また、アクリルケースと同様に、上に設置する設備をつけることができないので注意が必要です。
参考価格:2,841円(税込)
サイズ (幅X奥行X高さ):20×15×10cm
床材は新聞紙やキッチンペーパー、ペットシーツ等が多く使用されています。
砂や人工芝の方が見栄え良いですが、掃除のしやすさも考えると新聞紙やキッチンペーパー、ペットシーツなどが良いでしょう。
参考価格:4,634円(税込)
メーカー名:山善
サイズ :33×45cm
厚さ:1mm
生産国:中国
レオパードゲッコーが温度差に強いとはいえ、体色を維持したり冬眠させないようにする、また、体調不良を起こさせないためにもケージを温かくするために保温器具が必要です。
パネルヒーターは基本的に必要になりますが、その他の保温器具に関しては環境や季節等に応じて追加すると良いでしょう。
レオパードゲッコーの飼育適温は25~30度ですので、温度を測るためにも温度計が必要です。
パネルヒーターはホットカーペットのようなもので、ケージの外の底に敷いて使います。
敷く位置はケージ全体ではなく、ケージの半分か3分の1程度にしましょう。
また、シェルター等の下に敷くと蒸し風呂状態になる可能性があるため注意が必要です。
パネルヒーターにはダイヤルで大まかな温度を調節できるものや、自動で25~26度になるように調節されるもの等があります。
参考価格:2,160円(税込)
メーカー名:ビバリア
サイズ (幅X奥行X高さ):16×16×1cm
重量:150g
生産国:日本
保温球は上から温める保温器具で、パネルヒーターと兼用している方も多いです。
保温球にも種類があり、昼夜兼用できる赤い光のものや、夜用の青い光のもの、全く光を出さないセラミックのものがあります。
飼い主にとってはセラミックの方が鑑賞に良いかもしれませんが、セラミックは光を出さないために切れているのかどうかがわかりにくいという点や、値段が他の保温球に比べて高いのがデメリットになります。
昼夜兼用のものや夜用の保温球は、霧吹き等をする際に水がかかると割れてしまうため注意して使用しましょう。
参考価格:1,099円(税込)
メーカー名:WUHOSTAM
サイズ (幅X奥行X高さ):110×70mm
重量:110g
暖突は上に設置するヒーターです。
電気代が安く、火傷の心配や霧吹きの際の水の心配もないのがメリットです。
デメリットは保温球より値段が高いので費用がかかるということと、プラケースやアクリルケース等では使用できない場合があるということです。
参考価格:5,986円(税込)
メーカー名:ミドリ商会
サイズ (幅X奥行X高さ):20.4×2.1×25.4cm
保温球や暖突を使用する際には、サーモスタットという温度を自動調節してくれる機器を一緒に使用することをおすすめします。
サーモスタットは熱帯魚飼育でも使用されており、熱帯魚用と爬虫類用が販売されています。
設定した温度を超える、または温度が下がると、自動で保温器具の電源のオンオフを切り替え温度を調節してくれます。
参考価格:7.2×5.2×27.2cm
メーカー名:ジェックス
サイズ (幅X奥行X高さ):
重量:198g
生産国:インドネシア
レオパードゲッコーは昼は隠れて過ごすことが多いため、シェルターをケージに置いてあげると隠れるスペースや隙間ができ、ストレスが軽減されます。
また、レオパードゲッコーのアルビノ等の品種は視力が弱いので、昼間の光から逃れるためにもシェルターは置いてあげるようにしましょう。
シェルターは市販されている様々な形のものや、ウェットシェルターがありますが、タッパーや素焼きの植木鉢等で作ることも可能です。
ウェットシェルターは上部に水を入れておくことで加湿するタイプのものや、中に水苔を入れておくタッパーのもの等が市販されています。
水苔を敷くタッパーのウェットシェルターであれば、水苔の上に園芸用鉢底ネットをタッパーの形に切り取って敷くことで、水苔の誤飲や水苔の掻き出しを防ぐことができます。
湿度はレオパードゲッコーが脱皮する際に大切になってきますので湿度も管理するようにしましょう。
参考価格:1,140円(税込)
メーカー名:スドー
サイズ (幅X奥行X高さ):15.5×12.2×9.5cm
重量:500g
生産国:中国
レオパードゲッコーに水を与える際に、方法がいくつかあります。
一つは水入れを用意して、水を入れておく方法です。
この場合に底が深い入れ物にしてしまうと、レオパードゲッコーが溺れてしまう可能性がありますので、あまり深くないものを選びましょう。
上部に水を入れるタイプのウェットシェルターを使用する場合は、上部の水を飲むことができるため、水入れを用意しなくても良いでしょう。
水入れやウェットシェルターの水を飲まない個体もいます。
その場合はケージ内に霧吹きすることで、ケージの壁を伝う水を舐めることができ、水分を補給することができます。
霧吹きを行う際にレオパードゲッコーに水がかかると驚いて尾を切ってしまう場合がありますので、レオパードゲッコーに水がかからないように行いましょう。
参考価格:900円(税込)
メーカー名:スドー
サイズ (幅X奥行X高さ):10×10×3cm
重量:180g
生産国:中国
レオパードゲッコーの主な餌はコオロギです。
デュビアやミルワーム、ハニーワーム、ピンクマウス等も食べ、生餌だけでなく冷凍餌も食べます。
餌を与える頻度や量は、レオパードゲッコーの大きさや幼体と成体等で違います。
幼体のレオパードゲッコーには毎日食べるだけ与え、成体のレオパードゲッコーには2~3日に1度食べるだけ与えることが望ましいです。
レオパードゲッコーは夜行性のため、夜の消灯後に与えるのが良いでしょう。
コオロギ を与える際には、与えるコオロギの大きさにも注意しましょう。
幼体の頃に食べた餌を成体になっても好んで食べる傾向がありますので、ミルワームやデュビア等をこの頃に与えるとそれしか食べなくなる可能性があります。
コオロギは入手や管理がしやすく価格も安いため、レオパードゲッコーの一般的な餌として使用されています。
生きたコオロギをケージ内に放すとコオロギが生体を齧る等の事故が起こることがありますので、コオロギが生きている場合はコオロギの頭を潰してからピンセットで一匹ずつ与えることが望ましいです。
ミルワームも価格が安い餌ですが、ミルワームの殻が固いため消化に悪く、栄養も偏りがちです。
ただ、ガットローディングやダスティングという方法で栄養をコントロールすることもできますので、ミルワームを与える際にはそれらを行うことをおすすめします。
ガットローディングとは、ミルワーム等の生餌に栄養豊富な餌(チンゲン菜や小松菜等)を食べさせてからレオパードゲッコー等の生体に生餌を食べさせ、間接的に栄養を供給させる方法です。
ダスティングとは、餌に爬虫類用のサプリメントをまぶしてレオパードゲッコー等の生体に与える方法です。
ハニーワームはレオパードゲッコーが拒食になった際に与える場合が多いですが、嗜好性が高いため、レオパードゲッコーがハニーワーム以外食べなくなる可能性があります。
ピンクマウスはハツカネズミの赤ちゃんで冷凍されて売られており、解凍して与えます。
ピンクマウスは栄養価が高いですが、与えすぎると肥満の原因となり、レオパードゲッコーの匂いも強くなります。
虫やピンクマウス等を与えることが望ましいですが、どうしても苦手な場合は粉末タイプの人口餌もあります。
しかし、匂いが強いというのと価格が高くつくということ、またレオパードゲッコーによっては食べない場合があることを覚えておきましょう。
生きている虫が苦手だけど生きていない虫は大丈夫という場合には、缶詰や冷凍のコオロギも売られています。
こちらもレオパードゲッコーが食べない場合があります。
上記で飼育環境についてのご紹介をしましたが、それ以外の飼育方法についてご紹介します。
レオパードゲッコーは複数飼育することが可能ですが、基本は一つのケージに一匹ずつの単独飼育が好ましいです。
複数のオス同士を一緒のケージに入れると喧嘩をすることがあります。
同じケージでの飼育をする場合は、オス一匹+メス複数の場合か、メスのみの複数飼育であれば飼育が可能です。
しかし、稀に争いが起こる可能性もありますので注意してください。
また、幼体のときに多頭飼育を行うと互いの尾に噛みついて食べあうことがあり、大きさが大きく異なる生体同士ですと共食いが起きる場合があります。
レオパードゲッコーは糞をする場所を固定する傾向があります。
糞をしてほしい場所に糞を置き、糞をしてほしくない場所で糞をされた場所には消毒用のアルコール等で臭い消しを行うようにすると、トイレのしつけをさせることができます。
しつけが成功するまでの期間には個体差がありますが、根気よくするようにしましょう。
レオパードゲッコーの魅力の一つであるハンドリング。
ハンドリングとは手にレオパードゲッコーを乗せたり触れ合うことを言います。
上から急に掴んだり、尾だけ摘まむ等の行為はしないようにしましょう。
レオパードゲッコーのお腹の下にそっと手を入れ、ゆっくりと手のひら全体で持ち上げ、徐々に慣らしていくようにしましょう。
頭を触ることは嫌がりますので注意してください。
アルビノ品種のように視力が弱い個体は臆病なため、他の品種よりも時間をかけて慣らすようにしてください。
また、幼体にはハンドリングは行わず、ある程度大きくなってから行うようにすると良いです。
レオパードゲッコーは年に一度、冬に気温が下がった後に繁殖し、一度に2個卵を産みます。
繁殖可能な大きさは、一般的にオスは体重が45g以上、メスは50g以上と言われます。
あまりにも早い時期に繁殖を行うと、卵詰まりを起こしたり未熟卵排出等の可能性があるので、繁殖時期はしっかりと見極めることが必要です。
飼育下で繁殖させる際にはクーリング(低温処理)と呼ばれる方法を行うと冬季を疑似体験させることができ、繁殖を誘発することができます。
クーリングとは、冬季に餌を与えるのを止め、ヒーターを切り屋内の温度で1ヶ月~2ヶ月ほど休眠させ、その後徐々に通常の飼育温度に戻していく方法です。
ただ、クーリングを行う際に水を切らさないようにしたり、栄養をしっかりと蓄えさせてから行う等の注意事項もあります。
英表記:Leopard gecko
原産国: インド北西部・パキスタン・アフガニスタン南東部等
体色:ハイイエロー、タンジェリン、エメリン、メラニスティック、ストライプ、スノー等
品種: ベーシックモルフ、コンボモルフ等
値段: 約5,000~8,000円 モルフによっては数万円する場合もある
特徴: 尾が太く瞼があり、ハンドリングが可能で、高温にも低温にも比較的強い等
性格: 大人しく、個体差はあるがあまり噛むことはない
寿命: 平均寿命は10年
入手のしやすさ: モルフにこだわらなければ容易で、モルフによっては入手しにくい
レオパードゲッコーはおとなしく可愛らしい見た目で魅力たっぷりな生き物ですが、飼育する際に注意することはたくさんあります。
本記事をご覧になり、レオパードゲッコーに興味を持たれた方のお役に少しでも立てたなら幸いです。
最終更新日 : 2022/02/18
公開日 : 2017/08/29