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イグアナは、砂漠や多湿の熱帯雨林に生息しています。
全種共通しているのは、暖かいところが好きで草食というところ。
動物園でものんびり日向ぼっこをしている姿を見たことがあるかもしれません。
でも、いざ本気を出して走ると非常に速い…侮れない動物です。
グリーンイグアナをはじめ、サバクイグアナ、コーンヘッドイグアナ、カメレオンイグアナなどがいます。
特にメジャーなのはグリーンイグアナです。
今回は、日本で最も多く飼育されているグリーンイグアナを主として詳しくご紹介します。
グリーンイグアナは爬虫類専門店や大型のペットショップはもちろん、大きめのホームセンターのペットコーナーでも購入できます。
また、最近では事情があって飼えなくなったイグアナを保護し、里親募集等をされている方もいます。
なお、大きくなって飼えなくなったイグアナを野外へ放つ人もいたことから、石垣島などの温暖な地域ではイグアナが繁殖。
生体系への影響が危惧されたために、要注意外来動物になっています。
ベビーは3,000円〜、ヤングは5,000円〜、アダルトは10,000円〜が相場です。
個体差があるので、お店で購入する際は店員から健康状態をしっかりと聞き取りましょう。
以下では、元気なイグアナを見分けるコツをお伝えします。
健康なイグアナの見分け方は下記の通りです。
逆に病気にかかっている可能性のあるイグアナの特徴は、以下が挙げられます。
出来ればお店で実際に体に触れてみて、しっかり様子を観察してからお迎えするようにしてください。
成長すれば2mを超えることも多いため、ゆくゆくは部屋で放し飼いをすることになるのですが、小さいうちは飼育ケージを使用しましょう。
最初は 爬虫類 用の温室か水槽を用意してください。
大きくなってくると、ガラス面に顔をぶつけたり、パネルを破壊してけがをすることが多いため、小さいうちだけはおすすめできます。
ある程度大きくなってきたら、金網ケージを利用している人が多いです。
高さ120cmから150cm以上のサイズが好ましいです。
よく育つ可能性があるため、出来る限り大きめの水槽が良いでしょう。
およそ20,000円から40,000円で購入できます。
ただし、イグアナは成長するとケージでは飼い切れないほどの大きさになるため、最終的には部屋に放し飼いになることが多いです。
暖かい場所を好むので、水槽の中は昼間は30〜37℃、ホットスポットは37〜40℃、夜は25〜28℃を保つようにしてください。
参考価格:51,800円(税込)
メーカー名:トップテラ
サイズ(幅×奥行×高さ):120×45×60cm
イグアナの原産地は暖かい地域であり、寒さに弱い動物です。
常に温度を30度くらいに保ってあげる必要があります。
ケージ内に高低差を付けて、高い所だと40℃近くのスポットを作ってあげるとなお良いです。
特に紫外線を照射する蛍光灯は必須です。
我々にはやっかいな紫外線は、イグアナには必須成分であり、体の成長を促し丈夫にしてくれるマストアイテムです。
ソケット等セットで8,000円ほどで購入できます。
太陽光に近く、紫外線と赤外線が出るものとしてはメタルハイドラントがおすすめです。
成長の早いイグアナに、紫外線ライトはとても大切なものだと把握しておきましょう。
参考価格:1,854円(税込)
メーカー名:ジェックス
サイズ(幅×奥行×高さ):6×6×14cm
重量:184g
生産国:中国
イグアナは暖かくて湿った場所が大好きです。
乾燥は苦手なので、常に水槽内を60%(50〜70%)の湿度に保つようにしましょう。
湿度が低いと脱皮ができなくなったり、脱水症状に陥り病気なってしまいます。
気化式のものがおすすめで、15,000円から20,000円ほどで購入することができます。
参考価格:13,812円(税込)
メーカー名:ジェックス
サイズ(幅×奥行×高さ):17×16×24cm
重量:1.12㎏
普段は木の上にいることが多いので、登るための止まり木も必要です。
全てを揃えると、初期費用は10万円ほどかかります。
しかし、イグアナの大きさや状態によって必要な物の種類や数、金額も異なるため、購入の際は店員によく相談しましょう。
快適で暖かいライトの下、目を閉じてのんびりくつろぐ姿はとても気持ち良さそうで毎日癒されますよ。
参考価格:1,799円(税込)
メーカー名:Emours
サイズ:
直径約1~4cm
長さ約25~40cm
数量:4本
イグアナは主に草食で、野菜や果物が大好きです。
餌 を丸呑みにして食べるので、野菜はちぎって、りんごなど少々固い果物は、食べやすいように切って与えてあげてください。
成長に必要なカルシウムをたくさん含んでいる野菜(小松菜、チンゲンサイ、モロヘイヤ)を主食にします。
ほうれん草はシュウ酸が多く、カルシウム吸収を阻害するために与えないようにしてください。
カルシウムが少ないバナナ、ミカン、メロンなどを多く上げるのはやめましょう。
また、鮮やかな色の区別がつくため、ぜひカラフルな果物や野菜をあげてみてください。
色だけで好きな物嫌い物の見分けが付くようになります。
体調によってはイグアナ専用フードや、野菜からは摂れない栄養を補うサプリなども必要になります。
カルシウムサプリメントは必要なケースが多いです。
その時の健康状態を見て与えるようにしましょう。
参考価格:3,870円(税込)
メーカー名:レップカル
内容量:1.13㎏
生産国:アメリカ合衆国
参考価格:1,008円(税込)
メーカー名:スドー
内容量:80g
イグアナは見た目に反し、穏やかでおとなしい性格です。
また、寿命は通常10〜15年と言われ、非常に長生きです。
長い時間を飼い主と過ごすことにより、人を見分けることができるようになるため、良くお世話してあればあげるほど懐きやすくなります。
さらに、トイレもしつければ覚えることができるのです。
イグアナはとても頭が良く、教えた事を理解できる生き物です。
「爬虫類って感情が無くて無表情なのでは?」と思う方もいると思います。
ところが、イグアナにも感情はありますし、表情もとっても豊かなのです。
飼い主を見つけると、こちらを見て首をかしげたり、口を開けて笑っているような飼い主にしか見せない表情をすることもあります。
イグアナは小さい時の方が懐きやすいです。
ある程度大きくなったイグアナは流通の経路や店舗の人間の扱い方によって人間不信に陥っているケースが多く、中々警戒心を解くことができません。
ベビーの頃から優しくたくさんお世話してあげることが一番のなつく方法です。
最初は手のひらサイズのベビーのイグアナはとってもラブリーです。
ちなみに、生後1年半から3年ほどはオス・メスの区別が付きません。
イグアナの一番の大敵はストレスです。
特にやりがちなのは、掃除のようにイグアナを動かしたいときに上からガシッと掴んでしまうこと。
爬虫類は上から掴まれると、本能的に補食されると感じてしまい、とても怖い思いをしてしまいます。
恐怖のあまり、シッポで攻撃したり、噛んでしまうことも…
シッポはとても堅く、叩かれると痛いです。
お肌がミミズ腫れになったり、痕が残ることもあるため注意してください。
おいしいご飯をくれて、部屋をキレイにしてくれて、愛情を注いでくれる人=飼い主。
過ごす時間が長ければ長いほど、イグアナはしっかりと覚えていきます。
まずは、お互いのペースを守って接しましょう。
また、イグアナは人の気持ちも敏感に感じ取ります。
イグアナに触れるときは、気持ちを穏やかに持ちましょう。
「おはよう」「行ってきます」「おやすみ」など毎日声をかけたり、じっと見つめたり、日々の積み重ねで信頼関係を築いてください。
お互いの距離が縮まれば、呼べばこちらに来てくれたり、ハーネスをつけて一緒にお散歩もできるようになりますよ。
公園でイグアナを連れていたりしたら、目立つこと間違いなしですね。
根気が必要ですが、前述の通りトイレも覚えます。
当たり前ですが、最初はトイレと認識していません。
よくトイレをする場所に、ペットシートを設置しましょう。
別のところでしてしまったら、良くする場所に排泄物を持っていき、においを付けるのが効果的です。
トイレにしたい場所に連れて行き、尾の付け根などをさすって排泄を促すのも良いです。
また、イグアナはキレイ好きのためシッポや足が汚れないようにしてあげると、その場所を好んでトイレにする傾向があります。
飼い主もイグアナも、ともに健やかに幸せな日々を過ごしたいもの。
イグアナの飼育において、どんなことに注意するべきなのでしょうか。
イグアナは鋭い爪と歯を持っています。
子供の予期せぬ行動にイグアナが恐怖を感じ、鋭い爪などでケガをさせてしまう可能性もあります。
お子さんがいる家庭での飼育は注意が必要です。
イグアナの飼育ではこまめに掃除を行う必要があります。
特に成体は非常にたくさんの排泄物をします。
不潔な環境はイグアナにとってストレスになるので、常に清潔を保ちましょう。
イグアナのオスは2匹同時には飼えません。
なぜなら、成長したオスはなわばり争いをするからなのです。
そのため、互いの姿が見えるとどちらかが死ぬまでケンカをしてしまうということもあります。
イグアナを多頭飼いしたい場合は、まず1匹目にメスを飼うことです。
メスは発情期でも大きな変化はありません。
しかし、イグアナは生後1年半から3年程経たないと雌雄がわからないため、注意して選ぶようにしてください。
イグアナは本来高温多湿に住む生き物です。
寒い環境には耐えられません。
かといって、寒かろうとコタツに入れたりするのは絶対止めましょう。
飼育環境を維持しないと、イグアナが体調を崩してしまいます。
元気が無かったり、じっとして動かない、体に腫れや黒い点が出てはいないかなど、普段から観察するようにしてください。
イグアナは日本ではまだまだマイナーなペットなので、診察してくれる動物病院は稀かもしれません。
病気に備えて、事前に診察を受けられる動物病院を探しておきましょう。
イグアナは低温乾燥に耐えられません。
そのため、飼育環境の温度が25度以下、湿度が60%以下になるのは大変危険です。
常に適温適湿を保つよう心掛けてください。
種類:グリーンイグアナ
入手:ペットショップ、大型ホームセンター
飼育方法:大型ケージ、水槽
値段:5,000円〜
特徴:昼行性
餌:草食(野菜、果物)
性格:穏やかで頭が良い、人なつこい
成体:1m〜1.8m
寿命:10〜15年
弱点:低温乾燥、ストレス、紫外線不足、カルシウム不足
あまり反応を示さない生き物なイメージがありますが、一度飼い主を信頼するとべったり甘えん坊になります。
頭や体を撫でられたり、スキンシップが大好きです。
イグアナと一緒に過ごす時間をたっぷり作ってあげてくださいね。
監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)
日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。
ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。
その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。
今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。
最終更新日 : 2023/10/13
公開日 : 2016/08/02