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一人暮らしの方がペットを飼いたいと考えた時は、どんな動物を選ぶと良いのでしょうか。
まずは 「見た目」 から、好きな動物を選びましょう。
そして飼ってみたいと思う動物を見つけたら、その動物の 「生態」 を調べてみてください。
動物には昼に活動する”昼行性”のもの、夜に活動する”夜行性”のものがいます。
エサがペレットで済むものもいれば、新鮮な野菜や生きた虫が必要なものもいます。
寿命が1年ほどのものもいれば、30年以上生きるものもいます。
その動物がどんな暮らしをするのか、どんな物をどのくらい食べるのか、どのくらいの寿命があるのか知ると、自分に飼えるかどうか判断できるはずです。
小動物は基本的に散歩の必要がなく、省スペースでも飼えることが多い生き物です。
しかし、当然ながら種類ごとにペットとして飼うことに対するメリットやデメリットがあります。
ここからは、おすすめの小動物の種類とその特徴や性格について、元動物園の飼育員である筆者がじっくりと解説していきます。
ぜひ自分の生活環境に合う、素敵なパートナーを見つけてください。
ハムスター はとても飼いやすく、愛らしい見た目をしていることからとても人気が高い小動物です。
ハムスターには多くの種類があり、種類によって体の大きさや性格の傾向が大きく異なります。
どんな性格の子と一緒に暮らしたいか、一緒に暮らせるか考えてからお迎えに行くと良いでしょう。
ペットとしてハムスターを飼う最大のメリットは、小さなケージで飼えることです。
ただ、一日中ケージの中だけでは運動不足や欲求不満になる性格の子もいるので、お部屋をお散歩させる「部屋んぽ」を実施している方が多いようです。
ケージの中で飼えばケージを掃除するだけで済むため、かかる手間が少ないのが魅力です。
また、ハムスター自体も安価でお迎えしやすく、エサ代やトイレ砂などの費用が安く済むのも魅力の1つ。
ペット不可の住宅であっても、ハムスターであれば許可してもらえることが多いようです。
ハムスターのデメリットは寿命が1年半〜2年半、長くても3年ほどと短く、お別れが早くなってしまうところです。
また、ハムスターに関する知識や診療経験がある動物病院が少ないことも知っておいてください。
もともと寿命が短い上、怪我や病気を治療することが難しいのはデメリットと言わざるを得ません。
ハムスターはペットと長い時間を共にしたいという方にはおすすめできません。
飼いやすさ:★★★★★
懐きやすさ:★★★★★
人気:★★★★★
寿命:★☆☆☆☆
価格:★★★★★
大きさ:7〜20cmほど
色:グレー、白、黄色、黒、パイド(白毛に黒やグレーのブチ)など
値段:1,000〜3,000円ほど
寿命:1~3年ほど
気になる種類が見つかったら、以下の記事も読んでみてください。
・ 多頭飼いはNG!キンクマハムスターの飼い方と注意点!ケージはどう選ぶ?
・ 最小ハムスター「ロボロフスキーハムスター」の生態や飼い方
飼うハムスターの種類で悩んだ時は
ハムスターとの関係性や生活スタイルから、どんな子をお迎えするか考えてみてください。
もっとハムスターのことを知りたい!と思った方は、ハムスターについてまとめているこちらの記事もご覧ください。
→ 人気ハムスター20種類!飼いやすくておすすめなのはどの種類のハムスター?
次にご紹介する小動物は、なにかと身近な動物である ウサギ です。
ウサギは月や幸運のシンボルとされ、様々なキャラクターのモチーフとされている動物。
小学校で飼っていたという方も多いのではないでしょうか。
そんなウサギはウサギカフェや専門ショップが出来るなど、その人気がぐんぐん上昇しています。
なお「うさぎといえば目が赤い」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
実は本来うさぎの目は黒く、アルビノという形質を持っているウサギだけが赤い目になります。
アルビノのウサギ(ヒマラヤン、日本白色種など)はやや紫外線に弱い傾向がありますが、特に健康上の問題はありません。
ウサギのメリットの1つは、犬や猫のように鳴き声で悩まされることが無いところです。
ただ、興奮時や怒った時には鼻息を荒くして「ブッブッ」「プープー」という小さな音は出します。
また、オシッコのにおいは強めですが、体臭やウンチはほとんどにおわず、定期的に掃除をすればにおいが気にならないのも良いところです。
女の子のウサギは基本的にトイレでしか排泄をしません。
男の子のウサギはスプレー行動(オシッコを色々な所にかける)が見られるので、トイレ以外にも排泄しますが、それも大体は決まった場所にします。
それも去勢手術によって半減するので、トイレでして欲しい場合には獣医師に相談しましょう。
散歩が必要ないこともメリットで、運動は室内で運動させる「部屋んぽ」だけで十分です。
外を散歩させる「 うさんぽ 」をする方もいますが、危険を伴うことから筆者としては推奨しません。
なお、 「ウサギは寂しいと死んでしまう」 という迷信がありますが、実際そのようなことはありません。
しかし食餌や飲水、排泄物の管理などに手を抜くと、ストレスで亡くなることが多いです。
ウサギは繊細で神経質な動物であり、環境の変化にとても弱いことがデメリットとして挙げられます。
生活する環境を変える(引っ越しなど)と、ストレスから体調を崩してしまうことがあります。
また、神経質な傾向が強い場合、同じエサでも製造時期が違うだけで食べないことがあります。
ウサギはエサを食べないと命にかかわる事態になるため、日頃から様々な工夫(色々なエサを食べさせる、数種類のペレットを混ぜて与えるなど)をしておく必要もあります。
そして、現状ウサギの診察が可能、かつ診察経験が多い動物病院は多くありません。
ウサギをお迎えする前には、近所にウサギに詳しい動物病院があるかどうかを事前に調べておくことを強くおすすめします。
飼いやすさ:★★★☆☆
懐きやすさ:★★★★☆
人気:★★★★★
寿命:★★★★☆
価格:★★★★☆
大きさ:20〜50cmほど
色:白、黒、グレー、茶色、クリームなど
値段:3,000〜40,000円ほど
寿命:5〜10年ほど
ウサギの種類について解説した記事もあるので、興味のある方は合わせて読んでみてください。
ウサギも種類や性別によって、大きさや性格の傾向が大きく異なります。
自分の生活スタイルや確保できるスペースに合うウサギを探してみると良いでしょう。
自分にはどんなウサギが合うのか知りたい!という方は、以下の記事も参考にしてください。
次のおすすめ小動物は、 動物園 のふれあい広場で良く見られる モルモット です。
休日のふれあい広場は大人気、いつでも子供たちで賑わっていますよね。
そんな子供たちの人気者であるモルモットですが、実は自宅でペットとして飼うこともできます。
モルモットはハムスターより大きく、ウサギより小さいくらいのサイズ感です。
それなりに存在感がありますが、ケージで飼えるため広いスペースを必要としないのが魅力の1つです。
モルモットは元々群れで生活する動物であり、人間と同じ社会性を持っています。
スイスではモルモットの単独飼育を禁止する法律があるほど、家族や群れはモルモットにとって大切なのです。
臆病で慣れるまでは時間がかかりますが、じっくりと時間をかければベタ慣れになる個体が多いようです。
また、性格が温和なので、怖がらせない限りモルモットの方から積極的に攻撃してくることもありません。
モルモットはじっくりと時間をかけて向き合うと、良いパートナーになってくれるでしょう。
デメリットとしては、他の小動物に比べて鳴き声が大きいことが挙げられます。
初めて聞く人は、その小さい体に似合わない大きな声に驚いてしまうかもしれません。
また、モルモットは基本的にトイレのしつけをすることができません。
小さな体でも良く食べるため、排泄物が多くにおいもあります。
モルモットはこまめに掃除ができない方には、向かないペットと言えるでしょう。
飼いやすさ:★★★☆☆
懐きやすさ:★★★★★
人気:★★★★☆
寿命:★★★☆☆
価格:★★★★☆
大きさ:20〜25cmほど
色:白、黒、三毛、茶色、ベージュなど
値段:5,000円ほど
寿命:4〜8年ほど
モルモットはカラーが豊富で、短毛や長毛、巻き毛など色々な見た目の個体がいます。
どの子をお迎えするか迷ってしまいますが、ぜひ自分の目で見てお気に入りの子を探してみてください。
モルモットの種類や飼育方法に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
飼いやすさと人懐っこい性格から、最近人気が急上昇しているのが デグー です。
見た目は ネズミ そのものですが、とてもフレンドリーでペット向きな性格をしています。
見た目より柔らかい毛はとても触り心地が良く、手に乗せてみると意外と重量感があります。
ハムスター より大きくて モルモット よりは小さい、手のひらサイズの大きさです。
デグーは他の小動物に比べてもとても人懐っこく、人に慣れやすい個体が多いと言われています。
そのため、しっかりと触れ合い仲良くなれるペットを飼いたいと考えている方におすすめです。
知能が高いため、名前を覚えたり芸を覚えたりと比較的しつけをしやすいのもデグーの魅力です。
なお、デグーは 「アンデスの歌うネズミ」 という別名があるほど良く鳴く動物です。
そうとはいえ、鳴き声はさほど大きくないので、近所迷惑になるようなことはないでしょう。
鳴き声で仲間とコミュニケーションをとるデグーは、エサが欲しい時や遊んで欲しい時に甘えたような声で話しかけてくることがあります。
また、デグーは本来昼行性の動物ですが、飼い主の生活リズムに合わせた生活をしてくれます。
飼い主が昼夜逆転した生活をしていると、デグーも夜行性になっていきます。
シフト制のような不規則な生活をしている方でも、飼いやすいペットと言えるでしょう。
デグーは体が小さい割に爪がするどく、また噛む力も強めであるところに注意してください。
引っかかれたり噛まれたりすると想像以上に痛いため、デグーが嫌がることをしないことが大切です。
また、デグーはネズミの仲間であることから、繁殖力がとても強いことも覚えておきましょう。
同じケージにオスとメスを入れてしまうと、あっという間に繁殖して増えてしまいます。
数が増えたまま同じケージで飼っていると喧嘩して、共食いをしてしまうこともあります。
ウサギは寂しくて死ぬことはありませんが、デグーは寂しさから体調を崩すことがあります。
飼う場合には、毎日コミュニケーションを取るよう心がけましょう。
デグーの診察ができる動物病院、そして診察経験が多い動物病院ともなると、ウサギやモルモットよりも少ない状況です。
必ず受診できる動物病院を探しておきましょう。
飼いやすさ:★★★★☆
懐きやすさ:★★★★★
人気:★☆☆☆☆
寿命:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
大きさ:12〜20cmほど(しっぽを除く)
色:ブルー、茶色、パイド
値段:7,000〜20,000円ほど
寿命:6〜8年
デグーは良く懐き、愛情表現もわかりやすいペット向きの動物です。
ペットとしっかりとした関係性を築きたい方や、ベタ慣れのペットに憧れている方におすすめです。
デグーの詳しい飼い方を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
→ ペット人気急上昇中のアンデスの歌うネズミ!デグーの特徴や毛色、飼い方を解説
最近では専門ショップがオープンするなど、人気が高まっている小動物が チンチラ です。
チンチラというとコートやマフラーのような、ファー(毛皮)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
近年チンチラはペットとしての人気が高まり、その愛くるしい姿のファンが増えています。
一度飼うとそのふわふわの体に大きな目、ふさふさのしっぽの虜になってしまうかもしれません。
チンチラは夜行性の動物であり、主に暗くなってから活動を始めます。
バネのような特徴的な足を持っており、ピョンピョンと跳び回る様子は見ているだけで癒されます。
また、チンチラは臆病で警戒心が強いものの、とても知能が高い動物です。
個体によっては良く慣れて、名前を呼ぶと寄ってきたり肩に乗ったりすることもあります。
チンチラと一気に距離を詰めるのではなく、少しずつ仲良くなる意識を持つと良いでしょう。
しっかりと慣れたチンチラは、とても素敵なパートナーになってくれますよ。
チンチラを飼う上で最大のデメリットとなるのは、掃除が大変なことです。
チンチラの健康と毛並みを保つためには、砂浴びが必要不可欠です。
しかし、チンチラ専用の砂は目が細かいため、あちこちに飛び散ります。
掃除機でこまめに毛や砂を片付け、可能であれば空気清浄機も使用した方が良いかもしれません。
もう1つのデメリットは、温度管理が大変なことです。
チンチラは本来寒い地域に生息している、高温に弱い動物です。
ほぼ四季にわたって昼夜問わずエアコンを入れておく必要があるため、電気代がかさむことを覚悟しておきましょう。
適温は15〜18度で、夏場でも室内を23度程度までは冷やすのがベストです。
また、ペットとしての歴史が浅いチンチラは、診察経験がある獣医が少ないという現状もあります。
お迎えする前には、チンチラの診察ができる動物病院を必ず探しておいてください。
飼いやすさ:★★☆☆☆
懐きやすさ:★★★☆☆
人気:★★★☆☆
寿命:★★★★★
価格:★☆☆☆☆
大きさ:30〜40cmほど
色:グレー、シナモン、パール、ブラック、アルビノ、バイオレットなど
値段:30,000~80,000円ほど
寿命:10〜15年ほど
チンチラはしっかりと室温を管理できる方、少し珍しい動物を飼いたい方におすすめのペットです。
残念ながら、エアコンをつけっぱなしにすることに抵抗がある方には向きません。
詳しいチンチラの飼い方を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
→ もふもふ珍ペット!チンチラを飼うために必要な情報まとめ!飼い方、選び方、色、値段、餌、トイレ、しつけに関して知ろう
ひょろっと長い体に たぬき のような顔、よちよちと歩く姿がかわいらしい フェレット 。
人気の高まりと共にペットとして飼っている人が増え、同時にフェレット用のグッズも増えてきました。
フェレットは温厚で人懐こく、遊び好きなペット向けの性格をした個体が多いです。
カラーや柄も豊富なので、お気に入りの子を探すのも楽しみの1つと言えます。
フェレットは温厚で、人に良く懐くペット向きの性格をしています。
とても知能が高いため、トイレや噛み癖のしつけをすることもできます。
また小動物では珍しく、リードを付けて散歩をすることもできます。
ただし、脱走や事故などのデメリットも多いため、散歩はフェレットについて学んでから挑戦しましょう。
長い体を丸めて寝る、トンネルをくぐって遊ぶなど、フェレットならではの姿を楽しめるのも大きな魅力です。
フェレットは イタチ の仲間であり、かなりキツイにおいがする 「臭腺」 という器官を持っています。
ショップで販売されているフェレットは臭腺除去手術を受けている可能性が高いものの、お迎えする時は念のため臭腺が除去されているか確認することをおすすめします。
なお、臭腺を除去していても、フェレットには何とも言えない特有のにおいがあります。
こまめにケージやトイレを掃除し、シャンプーをすることで抑えることはできますが、限界があります。
動物特有のにおい、獣臭が苦手な方には向かないペットと言えるかもしれません。
また、肉食動物であるフェレットはとても歯が鋭く、噛む力が強いという特徴を持っています。
噛み癖がある個体の場合、うっかり口元に手を出すと噛まれてしまうことがあります。
フェレットが飼い主に慣れるまで、噛まれてしまう可能性があることを覚悟しておいてください。
そして、フェレットは4歳を越えるころから、少しずつ三大腫瘍と言われる 副腎腫瘍・インスリノーマ・リンパ腫 のどれか、あるいは2つ以上を発症してしまいます。
そのため、病気と向き合う覚悟も必要です。
飼いやすさ:★★★☆☆
懐きやすさ:★★★★☆
人気:★★★★☆
寿命:★★★★☆
価格:★★☆☆☆
大きさ:40〜50cmほど
色:クリーム、茶色、黒、パイド(ブチ)など
値段:20,000〜50,000円ほど
寿命:6〜10年ほど
フェレットはペット初心者でも比較的飼いやすいことから、とても人気があります。
お迎えする前にはしっかりとフェレットについて調べて、必要な物を揃えておいてくださいね。
フェレットをお迎えすることに決めた!という方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
かわいらしい顔に縞模様のしっぽが特徴的な シマリス も、ペットとして飼うことができます。
人に慣れるには少し時間がかかりますが、なつくと手のひらに乗ったり手渡しでエサを食べてくれるようになったりと、かわいらしい姿を見せてくれます。
飼育自体の難易度は高くありませんが、シマリスは全体的にやや野性味が強い傾向にあります。
全く動物を飼ったことがない人にとっては、少しハードルが高いかもしれません。
シマリスはやや野性味が強く、警戒心が強くて神経質な傾向があります。
触らせてくれるようになるまでは、それなりに時間がかかると考えておいた方が良いでしょう。
その分、懐いてくれた時の感動や嬉しさはひとしおです。
また、とても運動量が多く身軽なため、ケージの中で飛び回る姿を見ているだけでも楽しめます。
野性味の強い動物を飼いたいという方にぴったりの動物と言えるかもしれません。
シマリスは縄張り意識がとても強く、すぐにケンカをします。
ケンカというとかわいらしく聞こえますが、時に命にかかわるような大ケガをすることもあります。
基本的に複数飼いはせず、1匹に1つのケージを用意してください。
また、縄張り意識の強さから、繁殖をさせるのも簡単なことではありません。
親だけではなく、生まれた仔を入れる分のケージも必要となるため、繁殖をさせる時はかなりのスペースと覚悟が必要となります。
そして、発情期は性格が変わったように狂暴になり、噛まれることがあります。
オスにその傾向が強く、春先と時に秋には要注意です。
飼いやすさ:★★☆☆☆
懐きやすさ:★★☆☆☆
人気:★★★☆☆
寿命:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
大きさ:12〜15cmほど(しっぽを除く)
色:白、クリーム、アルビノなど
値段:5,000〜10,000円ほど
寿命:6〜8年ほど
シマリスは野生動物が好きな方や、良く動く動物を飼ってみたいという方におすすめの動物です。
1匹1匹にしっかりと向き合い、たっぷりの愛情を注いであげてください。
シマリスのより詳しい生態や飼育方法については、以下の記事で解説しています。
鋭いトゲに覆われた体と、つぶらな瞳のギャップに魅了される人も多い ハリネズミ 。
最近はハリネズミに関する本やグッズを目にする機会も増え、ハリネズミを飼ってみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかしハリネズミは意外と手間がかかるため、飼いきれずに飼育放棄する方が多いのも実際のところ。
ハリネズミならではの注意点があることを知った上で、お迎えすることをおすすめします。
ハリネズミのメリットは、見た目や鳴き声で感情がわかりやすいことです。
警戒している時は全身の針を立て、体を丸めて自分の身を守ろうとします。
逆に安心しリラックスしている時は、体を伸ばして針を寝かせるポーズを取ります。
また、なつくのに時間がかかるため、その分なついてくれた時には大きな達成感が味わえます。
しっかりと慣らすことができれば、背中やお腹をなでさせてくれるかもしれません。
ハリネズミは慣れるまで少し時間がかかる個体が多く、慣れていないうちは針を立てて威嚇してきます。
お迎えしてすぐにスキンシップを取りたいという方には向きません。
またハリネズミは暑さにも寒さにも弱いため、エアコンやヒーターで温度管理をする必要があります。
1年を通じて、ある程度の電気代がかかることを覚悟しておきましょう。
またハリネズミの大好物が生きた虫、という点もデメリットになるかもしれません。
虫が苦手な方であれば無理をして与える必要はありませんが、ミルワームやコオロギを与えると喜びますよ。
歯周病や腫瘍性病変が多いので、受診できる動物病院はあらかじめ探しておくようにしてください。
飼いやすさ:★★☆☆☆
懐きやすさ:★★☆☆☆
人気:★★★☆☆
寿命:★★☆☆☆
価格:★★☆☆☆
大きさ:15〜30cmほど
色:白、クリーム、アルビノなど
値段:15,000〜40,000円ほど
寿命:2〜5年ほど
ハリネズミは変わった動物を飼いたい方、そして根気強く向き合える方におすすめのペットです。
お世話をする時のために、皮手袋を用意しておくと良いかもしれません。
ハリネズミのことをもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
フクロモモンガ は、オーストラリアに住んでいる有袋類の一種です。
そのかわいらしい独特の見た目から、近年ペットとして注目を浴びています。
しかし正直なところ、フクロモモンガは飼いやすいとはいいづらい動物です。
それでも飼いたい!と思う方が多い、フクロモモンガの魅力とはどのようなものでしょうか。
小さいうちから飼い、飼い主のにおいを覚えさせるとベタ慣れになりやすいと言われています。
神経質なのでじっくりと向き合う必要がありますが、慣れると手からエサを食べたり、手のひらで眠ったりとかわいらしい姿を見せてくれますよ。
また、フクロモモンガは夜行性であり、昼間はほとんど眠っています。
夜になると活発に動き始めるため、昼間家を空ける生活をしている方に向くペットと言えるでしょう。
フクロモモンガをペットとして飼う場合、一番気になるのはその独特なにおいです。
彼らの体には多くの臭腺があり、そこから出るにおいで仲間を判断し、縄張りの主張をしています。
特にオスは強烈なにおいがするため、こまめにケージやトイレを掃除し換気を行う必要があります。
また、野生のフクロモモンガは木から木に飛び移って生活しているため、とても鋭い爪を持っています。
そして、かわいい顔に似合わず大きな牙を持っているため、引っかかれたり噛まれたりして大ケガをする可能性があることを覚えておいた方が良いでしょう。
飼いやすさ:★★☆☆☆
懐きやすさ:★★☆☆☆
人気:★★★☆☆
寿命:★★★★★
価格:★★★☆☆
大きさ:12〜15cmほど
色:ノーマル、ホワイトフェイスなど
値段:12,000〜50,000円ほど
寿命:5〜10年ほど
フクロモモンガは少し変わった動物を飼いたい方や、長い時間を一緒に過ごしたい方に向くペットです。
ただし、夜行性であることや独特のにおいがあることなどを考えると、フクロモモンガを中心とした生活を送るくらいの気持ちを持ってお迎えした方が良いでしょう。
フクロモモンガの飼い方やお迎えの方法については、以下の記事も参考にしてください。
ちょっと変わっていて、飼いやすいペットを探している方におすすめなのがファンシーラットです。
日本ではまだマイナーですが、海外では一般的なペットになっています。
ファンシーラットは、実は”ドブネズミ”を家畜化した動物。
ドブネズミというと聞こえは良くありませんが、賢く人になつきやすいことからじわじわと人気が高まっています。
ファンシーラットのメリットは賢く、とても人に懐きやすいところです。
スキンシップを好む個体も多いため、撫でられるとうっとりした表情を見せてくれるかもしれません。
また、穏やかな性格をしているため、噛まれたり引っかかれたりというトラブルが少ないも嬉しいところ。
雑食性なので、様々なものを食べさせることもできますよ。
ファンシーラットの寿命は2~3年ほど、ハムスターと同程度です。
とてもなついてくれる分、お別れが早いことが最大のデメリットと言えるでしょう。
そして、飼っている人が少ないため、飼育に関する情報も少ない点もデメリットの1つです。
実験用のラットや野生のドブネズミの飼育方法や生態を参考にしつつ、勉強していくことを楽しめる方に向くペットと言えるのかもしれません。
飼いやすさ:★★★★☆
懐きやすさ:★★★★☆
人気:★★☆☆☆
寿命:★☆☆☆☆
価格:★★★★★
大きさ:20~25cmほど(尻を除く)
色:アグーチ・アルビノ・ブラック・ホワイト・フーテッドなど
値段:1,000〜10,000円ほど
寿命:2~3年ほど
ファンシーラットは尻尾を除く体の大きさだけでも、20cmを超える大きめの動物です。
ケージや巣箱などは大きく頑丈なものを用意してあげると良いでしょう。
人懐こくて賢いため、根気よく向き合えば芸を覚えさせることもできますよ。
ファンシーラットを飼ってみたいと思った方は、以下の記事も参考にしてください。
→ 可愛くて賢いネズミ、ファンシーラットの生態、特徴、飼い方
次に紹介するのはペットとして人気が高い鳥類の1種、 セキセイインコ です。
セキセイインコの魅力は比較的手軽な値段で購入できること、そして飼いやすいことです。
カラーや模様のバリエーションが多いことから、好みの個体を探すという楽しみもあります。
1つ目のメリットは、上でも説明したようにカラーや模様が多いこと。
体が小さいことから、ケージ内で飼うことができるのもメリットの1つです。
セキセイインコなら広いスペースがなくても、一緒に生活することができますよ。
また、知能が高いことから、言葉や歌を覚えさせることもできます。
言葉を覚えさせたい場合は、オスのセキセイインコを1羽で飼うと良いとされています。
セキセイインコ最大のデメリットは、鳴き声が大きいことです。
日頃の声はそこまで大きくありませんが、飼い主を呼ぶ 「呼び鳴き」 は驚くほど大きいため、集合住宅で飼うのは難しい可能性があります。
そして、セキセイインコをはじめとした鳥類は、体から脂粉(しふん)と呼ばれる粉が出ます。
この粉や羽は飛び散りやすく、吸い込んでしまうとアレルギーや喘息の原因になると言われています。
そのため、セキセイインコを飼う時は、こまめに部屋の掃除をする必要があります。
また、知能が高いといわれているセキセイインコですが、トイレのしつけをすることはできません。
鳥類は空を飛ぶために体を軽くしておく必要があり、ところかまわずフンをする性質があることを覚えておくと良いでしょう。
飼いやすさ:★★★★☆
懐きやすさ:★★★☆☆
人気:★★★★☆
寿命:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
大きさ:20cmほど
色:ノーマル、オパーリン(黒い縞模様が薄い、またはない)、レインボー、ルチノー(黄色の羽で目が赤い)、アルビノなど
値段:3,000〜7,000円ほど
寿命:5〜8年ほど
セキセイインコは鳥初心者の方、言葉や歌を覚えさせてみたい方におすすめです。
言葉や歌を一切覚えない個体もいますが、それも1つの個性として受け止めてあげてください。
セキセイインコの飼い方については、以下の記事も参考にしてください。
→ 人気インコ10種類!どの種類のインコが初心者にもおすすめ?
鳥の種類や飼育方法を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
セキセイインコの次は同じく人気が高い鳥類の1種、 文鳥 を紹介します。
文鳥はもともとインドネシアに生息している鳥ですが、現在はペットとして世界中で愛されています。
日本には江戸時代に輸入され、愛知県弥富市で「白文鳥」が生み出されました。
文鳥の魅力は比較的手軽な値段で購入できること、そして飼いやすいことです。
他の鳥類と比べると鳴き声も小さめで、毎月かかる食費が安いのも嬉しいところです。
文鳥のメリットは比較的声が小さく、飼いやすいことです。
ペット不可の住宅であっても、文鳥であれば許可してもらえるケースもあるようです。
またエサを食べる量も少なく、病気や怪我をしない限りかかる費用が少ないのも大きなメリット。
知能が高く、雛の頃から育てるとベタ慣れになりやすいと言われています。
文鳥はとても愛情深くなつきやすい反面、とても寂しがり屋な動物です。
飼い主の愛情をしっかり受けられないと、ストレス性の病気や行動を起こすことがあります。
毎日文鳥と過ごす時間が取れない方や、家を空けることが多い方には向かないかもしれません。
そして、セキセイインコと同じく、文鳥も体から脂粉(しふん)と呼ばれる粉が出ます。
羽や餌のカス、フンなどが飛び散るためこまめにケージや部屋の掃除をする必要があります。
文鳥もトイレのしつけはできないため、汚れて困るものは文鳥の近くに置かないようにしましょう。
飼いやすさ:★★★★☆
懐きやすさ:★★★★☆
人気:★★★★☆
寿命:★★★☆☆
価格:★★★★☆
大きさ:13~15cmほど
色:ノーマル、桜、白、シナモン、シルバーなど
値段:3,000〜8,000円ほど
寿命:7〜8年ほど
文鳥の魅力はちょっと気が強いところもあるけれど、飼い主を一途に思ってくれるところ。
ペットとべったりとした関係を築きたい方におすすめです。
文鳥の飼い方について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
オカメインコの特徴はなんといっても、頬にある「チークパッチ」と呼ばれる丸い模様。
おかめのお面のようなその模様は、オカメインコのかわいさをより一層引き立ててくれます。
なお“インコ”という名前がついていますが、実はインコより体が大きい“オウム”の仲間です。
大人になると30cmほどの大きさになるので、大き目のケージやスペースを用意しておいた方が良いでしょう。
オカメインコのメリットは、優しい性格となつきやすさです。
なついているオカメインコは飼い主が落ち込んでいる時や調子が悪い時に、そっと寄りそってくれることもあります。
また、寿命が長く、平均的な寿命が15~25年ほどといわれています。
長い時間を一緒に、ゆったりと穏やかに過ごしたい方にぴったりのペットと言えるでしょう。
野生のオカメインコは群れで暮らし、仲間とは声でコミュニケーションを取っています。
そのため声が大きく、特にオスは声が大きい傾向にあります。
なお、オカメインコは穏やかで優しい性格ですが、臆病な面も持ち合わせています。
いつもと違うこと(地震や物音など)が起きると、“オカメパニック”と呼ばれるパニックを起こすことがあります。
パニックは時に命にかかわる事態にもなるため、なるべく安定した環境を作ってあげてください。
そして、インコや文鳥よりも体が大きい分、脂粉の量が多いことも知っておいた方が良いでしょう。
飼いやすさ:★★★☆☆
懐きやすさ:★★★★☆
人気:★★★☆☆
寿命:★★★★☆
価格:★★★☆☆
大きさ:30~33cmほど
色:ノーマルグレー・ルチノー・シナモン・パール・エメラルド・パイド・ホワイトフェイスなど
値段:10,000〜30,000円ほど
寿命:13〜18年ほど
優しくて寂しがり屋、ちょっと臆病なオカメインコは一緒にいられる時間が長い方におすすめです。
1度飼うと、オカメインコの虜になってしまうかもしれません。
オカメインコの飼い方については、以下の記事も読んでみてください。
→ 実はオウムの仲間です! オカメインコの歴史、品種、性格、飼い方
コザクラインコは赤や緑、黄色の羽根が美しいインコです。
別名 「ラブバード」 とも呼ばれるほど愛情深く、なつきやすいという特徴があります。
コザクラインコには多くのカラーがあり、カラーによって大幅に値段が異なります。
珍しい色の個体を飼いたい場合は、迎え入れるまでにかなり時間を要するかもしれません。
コザクラインコ最大のメリットは、飼い主に深く愛情を注いでくれるところでしょう。
1羽で飼うと飼い主に最大の愛情を注いでくれるため、ベッタリとした関係を望む方にはぴったりのペットと言えます。
また、羽の色が美しく、見た目だけでも十分に楽しむことができます。
床を歩いたり何かに潜ったり、おもちゃで遊んだりと活発で愛らしい仕草を見せてくれるのも嬉しいポイントです。
コザクラインコ最大のメリットである愛情の深さは、デメリットでもあります。
複数で飼うとコザクラインコ同士でパートナーとなり、飼い主に興味を示さなくなります。
その反面、1羽で飼う場合は飼い主がパートナーとなるため、しっかり構ってあげないとストレス性の病気になる可能性が高くなります。
また、コザクラインコは声が大きいため、集合住宅で飼うのは厳しいかもしれません。
そして、くちばしの力が強く、噛まれると飼い主であっても流血するほどの怪我をすることがあります。
飼いやすさ:★★☆☆☆
懐きやすさ:★★★★☆
人気:★★★★☆
寿命:★★★★☆
価格:★★★☆☆
大きさ:15cmほど
色:ノーマル・タイガーチェリー・シーグリーン・オリーブ・コバルトなど
値段:10,000〜30,000円ほど(色によって大幅に異なる)
寿命:7~12年ほど
コザクラインコは愛情深く、強い愛情を求める”ラブバード”。
しっかりと向き合う時間が作れる方向きのペットです。
コザクラインコが気にになる方は、以下の記事も参考にしてください。
ヒョウモントカゲモドキは別名レオパードゲッコー、略して 「レオパ」 と呼ばれる爬虫類です。
爬虫類の1種イモリの仲間で、丈夫でおとなしい性格とハンドリング(生体を触ること)ができることから人気があります。
また、爬虫類にしては寿命が長く、平均して10年ほど生きると言われています。
大人しくて長生きであること、用意すべき器具が少ないことから爬虫類の入門種と言えるでしょう。
ヒョウモントカゲモドキの魅力の1つが、その大人しさです。
穏やかな性質で動きも遅いため、噛まれたり逃がしたりというトラブルは少ないです。
もともと夜行性であることから、紫外線ライトが必要ないのも大きなメリットです。
他の爬虫類と比較すると必要なものが少ないため、飼育に挑戦するハードルがやや低いと言えるでしょう。
他の爬虫類と比べると必要なアイテムが少ないヒョウモントカゲモドキですが、温度と湿度の管理は必須です。
寒い時期は冬眠してしまわないように、保温球やパネルヒーターを活用しましょう。
また、野生のヒョウモントカゲモドキは、虫や小型ほ乳類を食べて暮らしています。
飼育下でもコオロギやミルワームをはじめとした昆虫、あるいはピンクマウス(ハツカネズミの赤ちゃん)を与えることになります。
これらのエサに抵抗がある方は、飼うのが難しいかもしれません。
人工飼料の総合栄養食が開発されているので、そのゲル状のフードに慣れさせておけば、餌やりのハードルも下がるでしょう。
その他、爬虫類の知識や診察経験があり、的確な治療ができる病院はほとんどありません。
できれば実際に飼い始める前に、爬虫類の診察が可能な病院を探しておいてください。
飼いやすさ:★★★☆☆
懐きやすさ:★★☆☆☆
人気:★★★☆☆
寿命:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
大きさ:20~25cmほど
色:ハイイエロー、タンジェリン、エメリン、メラニスティック、ストライプ、スノー等
値段:5,000~20,000円ほど
寿命:10年ほど
ヒョウモントカゲモドキは”最も飼いやすい爬虫類”と言われています。
ただし、爬虫類はほ乳類や鳥類とはかなり生態が異なるため、実際に飼い始める前にしっかりと知識をつけておくことをおすすめします。
ヒョウモントカゲモドキのより詳しい生態や飼育方法については、以下の記事で解説しています。
→ ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)の飼い方と特徴
アメリカやカナダに生息しているミシシッピニオイガメ。
成長しても10cmほどにしかならないことから、ペットとしての人気が高く、多くのショップで販売されています。
カメには水辺で生活する“水棲ガメ”と、陸上で生活する“リクガメ”がいます。
ミシシッピニオイガメは水棲カメの中では飼いやすい、入門編のカメと言えます。
先程も説明した通り、ミシシッピニオイガメは大人になっても10cm程度の大きさです。
そのため、成長に合わせて水槽を買い替える必要がなく、エサの量が極端に増えることもありません。
また、鶴は千年亀は万年ともいわれる通り、カメはとても長生きする動物です。
ミシシッピニオイガメも平均寿命が30年ほどなので、長い時間を一緒に過ごすことができます。
カメの寿命の長さは大きなメリットですが、同時に大きなデメリットでもあります。
30年先には自分や家族を含め、周りの状況がどうなっているか想像するのは難しいもの。
この先カメの世話ができるか、世話を引き継いでくれる方がいるか考えてからお迎えすることをおすすめします。
なお、ミシシッピニオイガメのように水に住むカメは、定期的に水槽の水換えを行う必要があります。
水槽の手入れは意外と手間がかかることを覚えておくと良いでしょう。
そして、ミシシッピニオイガメの幼体は、やや飼育難易度が高いと言われています。
大人になれば丈夫で飼いやすいミシシッピニオイガメですが、幼体のうちは温度や水質の管理を徹底してあげてください。
水流が強すぎる水槽では、疲れて溺れてしまうこともあるため要注意です。
飼いやすさ:★★★☆☆
懐きやすさ:★★☆☆☆
人気:★★☆☆☆
寿命:★★★★★
価格:★★★★☆
大きさ:10cmほど
色:黒~茶色
値段:3,000〜5,000円ほど
寿命:30年ほど
カメは穏やかに、長い時間を一緒に過ごしたい方に向くペットです。
飼いきれずに手放したり野に放ってしまう人もいますが、必ず最期まで面倒を見てあげましょう。
水棲ガメについてもっと知りたいという方は、以下の記事も参考にしてください。
→ クサガメについて詳しく知ろう!特徴からその生態、飼い方を解説
→ カメを飼いたい方におすすめ!イシガメの特徴、生態、飼い方
ギリシャリクガメは、陸上に暮らす“リクガメ”の1種です。
飼育難易度が低めであることから、リクガメの入門種と言われています。
ギリシャリクガメの魅力は、美しい甲羅と飼いやすさ。
のんびりむしゃむしゃと野菜を食べるその姿に、癒される方も多いのではないでしょうか。
ギリシャリクガメも寿命が長いため、長い時間を一緒に過ごすことができます。
体が丈夫なので、リクガメの飼育方法についてじっくり学んでいけるのもメリットの1つです。
また、エサがペレットと野菜であることから、エサの見た目に抵抗を覚えることがないのも良いところです。
基本はリクガメ用のペレットを与え、小松菜やレタス、トマトなどの野菜を与えると良いでしょう。
ギリシャリクガメも他のカメと同じく、非常に長い寿命を持っています。
平均的な寿命は30年、時には50年生きることもあるため、可能な限り先のことを考えてから飼った方が良いでしょう。
また、ギリシャリクガメは大人になると体長30cm、体重は3kgほどになります。
超小型犬( チワワ や ダックスフンド )程度の大きさになることを考えて、十分なスペースを確保してあげてください。
そして、温度にうるさくないとはいえ、極端に温度が低い状態になると冬眠をしてしまうことがあります。
冬眠したら二度と目覚めなかった…ということも少なくないため、冬眠させない環境を作ってあげてください。
飼いやすい爬虫類とはいえ、特殊なライトの照射は必要となります。
飼育環境が不適切なことで、病気になってしまうことが多いです。
飼いやすさ:★★★☆☆
懐きやすさ:★★☆☆☆
人気:★★☆☆☆
寿命:★★★★★
価格:★★★★☆
大きさ:30cmほど
色:黒~茶色
値段:10,000〜30,000円ほど
寿命:30~50年ほど
リクガメは水換えをする必要がない代わりに、床材の掃除や手入れをしなければなりません。
水棲ガメにもリクガメにもそれぞれメリットとデメリットがあるため、より自分に合うのはどちらか考えてみると良いでしょう。
リクガメについてもっと知りたいという方は、以下の記事も参考にしてください。
→ 意外と飼っている人が多い!?ギリシャリクガメの生態や飼い方について解説します
ほ乳類、鳥類、爬虫類の次におすすめする小動物は魚類である 金魚 です。
金魚が水の中で優雅に泳ぐ姿はとても綺麗で、見ているだけで癒されますよね。
最近ではアートアクアリウムのような金魚をモチーフにした展覧会が開かれるなど、金魚の種類の豊富さや色鮮やかさを身近に感じられる機会も増えています。
金魚は飼育にそれほど手間がかからないので、ペット初心者でも挑戦しやすい動物の1つです。
金魚は日頃のエサやりに加えて水温や水質を管理し、定期的に水を換えることができれば飼うことができます。
怪我や病気にもなりづらいため、動物に慣れていない方が挑戦するにもぴったりです。
運動をさせる時間を取る必要がなく、自分の生活スタイルを崩さずにペットを飼えるのは魅力的ですね。
エサを食べる量が少ないため、ほとんどエサ代がかからないところもメリットの1つと言えます。
金魚は常に水の中にいるため、他のペットと違って抱っこや触れ合いをすることができません。
基本的には鑑賞するだけのペットであるということを承知した上でお迎えしてください。
また、金魚は 白点病 や尾ぐされ病などの病気にかかってしまうことがあります。
金魚の診療ができる動物病院はほとんどないため、万一の時は自分で治療をしなければなりません。
水槽は週に一度程度の水替えや苔とりなどを行わないと、キレイな水槽を維持することができずに生臭くなってしまいます。
飼いやすさ:★★★★★
懐きやすさ:★☆☆☆☆
人気:★★★★☆
寿命:★★★★☆
価格:★★★★★
大きさ:2〜30cmほど
色:赤、白、黒など
値段:500〜3,000円ほど
寿命:8〜15年ほど
金魚の種類ごとに解説した記事もあるため、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
→ ボールのような体が可愛い金魚!ピンポンパールの特徴や飼い方
金魚はペットを飼いたいけどあまり時間が割けない方、初めて動物を飼う方におすすめのペットです。
優雅に泳ぐ金魚を見ていると、ストレスが和らぐかもしれません。
金魚についてもっと知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
→ 金魚を飼う前に!品種、値段、特徴、飼い方、おすすめ品種・・・知っておきたいコトまとめ!
熱帯魚を飼ってみたいと考えている方におすすめしたいのが、ネオンテトラです。
ネオンテトラはブルーとレッドに輝く体が美しい、初心者からベテランまで幅広く愛されている熱帯魚です。
取り扱っているショップが多く、安価で入手しやすいのがネオンテトラの大きな特徴です。
ただしほ乳類や鳥類と違い、ふれあうことができない観賞専用のペットになります。
ネオンテトラ最大の魅力はその見た目、美しく輝く体です。
数匹~数十匹飼って群泳させると、その魅力は何倍にもパワーアップしますよ。
熱帯魚を扱っているショップであればほぼ確実に手に入る、入手しやすさも魅力の1つ。
熱帯魚の中では丈夫で飼いやすいため、熱帯魚の入門編としてもぴったりです。
ネオンテトラの寿命は約2年と、他のペットと比較しても短命な傾向にあります。
また、直接ふれあいができないことも、1つのデメリットと言えるかもしれません。
そして、水槽やその周辺機器の掃除が、意外と重労働であることも覚えておいた方が良いでしょう。
熱帯魚を飼うと定期的な水替え、水槽の掃除をすることが必要となります。
熱帯という言葉がつくことからも、温かい地域の生き物であることがわかります。
金魚とは違って、温水であることが必要なので、サーモスタットを使って温度管理をしてください。
近年では寒さだけでなく、夏場の高温によって命を落とす熱帯魚が増えています。
そのため、熱帯魚のためにクーラーを設置するか、エアコンで温度管理をする必要がでてきています。
飼いやすさ:★★★★☆
懐きやすさ:★☆☆☆☆
人気:★★★★★
寿命:★☆☆☆☆
価格:★★★★★
大きさ:2~3cmほど
色:ノーマル・アルビノ
値段:100〜200円ほど
寿命:2年ほど
ネオンテトラは飼いやすく、熱帯魚初心者や初めて動物を飼う方にもおすすめのペットです。
飼育に慣れてくると、他の熱帯魚も飼いたくなってくるかもしれません。
ネオンテトラの飼い方については、以下の記事も参考にしてください。
カラフルな熱帯魚を飼ってみたいという方におすすめしたいのがグッピーです。
グッピーには赤や青、黒などのカラーがあり、また模様やヒレの長さにも様々な種類があります。
グッピーは「こんなカラーがいい」「こんな模様がいい」という思いを叶えてくれるかもしれません。
そんなグッピーは飼いやすい熱帯魚ながら非常に奥が深く、「熱帯魚飼育はグッピーに始まり、グッピーに終わる」とも言われています。
グッピーの魅力といえば、なんといってもその華やかな見た目。
世界中のブリーダーがこだわって作り出してきたグッピーたちは美しく、水槽で泳いでいる姿を見るだけでも癒されます。
また、ネオンテトラと同じく、熱帯魚を扱っているショップであればほぼ販売している点も魅力です。
比較的丈夫なので、初心者の方でも挑戦しやすいというメリットもあります。
グッピーは平均寿命が1~2年ほどと短く、あっという間にその一生を終えてしまいます。
ただし簡単に繁殖するので、どんどん世代交代をさせていけば長く楽しむことができますよ。
しかし、簡単に繁殖することは良いことばかりではありません。
なぜなら、気付いたら水槽がグッピーだらけという事態に陥ってしまうこともあり得るからです。
万一増えすぎてしまった時に備えて、お迎えしたショップで引き取りができるか聞いておくと良いでしょう。
熱帯魚ですので、ネオンテトラと同様に暑さと寒さ対策も必要です。
飼いやすさ:★★★★☆
懐きやすさ:★☆☆☆☆
人気:★★★★★
寿命:★☆☆☆☆
価格:★★★★★
大きさ:2~4cmほど
色:ブルーグラス・レッドグラス・ドイツイエロータキシード・ネオンタキシード・フラミンゴなど
値段:国産ペア1000円~、外国産ペア200円ほど
寿命:1~2年ほど
グッピーは美しくて飼いやすく、繁殖も楽しめる熱帯魚の1種。
まずはショップに行って、お気に入りの個体を探してみてはいかがでしょうか。
グッピーに興味がある、という方はぜひ以下の記事もご覧ください。
今回は、元飼育員である筆者が一人暮らしでも飼いやすい小動物を紹介しました。
「飼ってみたい!」と思う、お気に入りの動物は見つかったでしょうか。
もし気になる動物が1種でも見つかったなら幸いです。
ぜひその動物についてたくさん勉強して準備をしてから、お迎えしてあげてください。
そして、どんな動物を迎えるにしても、1つだけ覚えておいて欲しいことがあります。
それは1度動物をお迎えすると「数年~数十年の間一緒に暮らすことになる」ということです。
長い時を一緒に過ごすことを考え、動物は見た目やその場の勢いだけではなく、事前に正しい知識を持って、生活リズムや求める関係性などによって選ぶことを強くおすすめします。
正直、動物を飼うと楽しいことだけではなく、大変なことや辛いこと、出費も増えます。
それでも家に帰った時に迎えてくれて、無心に慕ってくれるその姿に癒され、救われる方も多いのではないでしょうか。
本記事を読んでくださった方が、素敵なパートナーを見つけることができるよう願っています。
監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)
日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。
ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。
その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。
今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。
最終更新日 : 2024/07/11
公開日 : 2016/09/23