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身近な野生動物である「タヌキ」は飼育できるのか?生体や飼育方法の紹介






日本でよく見かける野生動物の一種が「タヌキ」です。
夜間に見かけることが多く、また、交通事故に合うことも多い生き物ですよね。

タヌキは動物園などでも良く見かけることができ、短い手足やもふもふの被毛、可愛らしい顔から、ペットとしてお迎えしたいと考える方も少なくないでしょう。
野生動物であるタヌキを飼うことは、果たして可能なのでしょうか。

タヌキの寿命や性格、鳴き声などの基本データから、飼育方法、注意点などを詳しく調査し、まとめました。
タヌキに興味のある方は、是非ご一読いただけると幸いです。

【目次】身近な野生動物である「タヌキ」は飼育できるのか?生体や飼育方法の紹介

 

タヌキとは

大きさ、体重

寿命

タヌキの種類

エゾタヌキ

ホンドタヌキ

コライタヌキ

タイリクタヌキ

ウスリータヌキ

タヌキの特徴

生息地

オス、メスの区別

タヌキの繁殖

発情期

妊娠、出産

子育て

タヌキの食事

タヌキの鳴き声

タヌキの性格

タヌキはペットとして飼える?

鳥獣保護法

タヌキの飼い方

購入場所

ケージ

エサ

温度管理

複数飼育は可能?

どれくらい懐く?

タヌキを飼う際の注意点

タヌキは野生動物です

タヌキを飼うのに揃えておきたい飼育用品

タヌキに多い病気を知ろう

タヌキを診れる動物病院は少ない

タヌキを保護した場合はどうする?

動物病院に連れていくにあたって

むやみにタヌキに手を出すのは危険

タヌキを保護をしたら届け出をする

タヌキの置物にはどういう意味がある?

 

タヌキとは

 

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タヌキは、哺乳綱ネコ目イヌ科タヌキ属(英語版)に分類される動物です。

英名は「Raccoon dog」です。

日本には、北海道に生息するエゾタヌキと、本州、四国、九州に生息するホンドタノキの2種類の亜種が生息してます。

 

関東周辺の農村部では、タヌキは「ムジナ」とも呼ばれています。

ほかにも地域により「アナッポ」、「アナホリ」、「カイネホリ」、「ダンザ」など、様々な呼び名で古くから日本人に親しまれています。

「狸」という漢字は、昔はヤマネコなどの哺乳類の総称であったとされています。

しかし、ヤマネコは生息数が極小であったため、イヌ科の狸に整理されたとされています。

 

狸は交通事故が多いことや、毛皮として使用されることにより、全国的に絶滅が危惧された時期がありました。

「向島タヌキ生息地」では、1926年に、タヌキを国の天然記念物に指定しています。

近年では、森林伐採などにより、タヌキの都市化が進んでいます。

排水溝などに住み着き、餌は生ごみなどを漁り生活するため、人間が生活する間近でも良く見られるようになりました。

 

大きさ、体重

 

タヌキの体長は50㎝~70㎝ほど、体重は4㎏~6㎏ほどです。

 

寿命

 

野性下では4年~8年程、飼育下では10年程とされています。

 

 


タヌキの種類

 

タヌキには5種類の亜種が存在します。

日本に分布しているのは、「エゾタヌキ」と「ホンドタヌキ」の2種類です。

 

エゾタヌキ

 

 

shige_1510さん(@shige_1510)がシェアした投稿 -

 

北海道に分布しています。

被毛は茶褐色で、脚は短く穴を掘ることに適しています。

 

ホンドタヌキ

 

 

本州、四国、九州と、日本に広く分布している亜種です。

エゾタヌキより小柄で、家族やペアで生活しています。

 

コライタヌキ

 

朝鮮半島に分布しています。

 

タイリクタヌキ

 

中国東部やべトナム北部に分布しています。

 

ウスリータヌキ

 

ロシアのウスリー地方、アムール地方、中国東北部に分布しています。

 

 

タヌキの特徴

 

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生息地

 

タヌキはもともと日本、中国、朝鮮半島、ロシア東部に分布していました。

毛皮をとる目的でソ連に(現ロシア)に移入されたものが野生化し、現在ではポーランド、東ドイツ、フィンランド、ドイツなどのヨーロッパでも見られるようになりました。

 

オス、メスの区別

 

タヌキは見た目から性別を判断することが困難です。

メスのほうがオスより一回り体が大きなことが特徴です。

ペアで生活していることもあるため、2匹でいる場合は、体の大きいほうがメスだと考えるのが妥当でしょう。

 

 


タヌキの繁殖

 

タヌキはどのように繁殖しているのかを紹介します。

 

発情期

 

タヌキの繁殖期は2月下旬から4月にかけてです。

発情期になると、オスは片足を上げて尿をかけるマーキング行動を行います。

これはオス にも見られる行為です。

 

妊娠、出産

 

樹木の根や岩の隙間などの穴倉を巣に活用します。

メスの妊娠期間は60日~65日間で、一度に多い時は13匹も出産します。

通常の出産数は5匹~9匹ほどだとされています。

 

子育て

 

授乳期間は30日~40日程です。

タヌキは父親も育児に協力することが特徴です。

エサを運ぶ、グルーミングをする、外敵から母タヌキや子供を守るなど大忙しです。

子タヌキは4ヵ月~5ヵ月で自立し、9ヵ月~11ヵ月で成熟します。

 

 

タヌキの食事

 

タヌキは雑食性で、基本的になんでも食します。

動物の屍骸や ネズミ 、果物、昆虫などを食べて生活しています。

近年ではタヌキの都市化につれ、生ごみを漁ることもあります。

 

 


タヌキの鳴き声

 

タヌキは夜行性であるため、あまり鳴き声を耳にすることがありません。

基本的に鳴くことは少なく、嬉しいなどの感情表現で鳴き声を発することはないと言われています。

タヌキが鳴くときは威嚇時で、「グー」、「ウワン」と言った声で鳴きます。

 

 

タヌキの鳴き声です。

野生動物という感じが鳴き声からもにじみ出ています。

 

 

タヌキの性格

 

タヌキは非常に臆病で警戒心の強い動物です。

そのため、身を守る為に攻撃的な一面もあります。

 

 


タヌキはペットとして飼える?

 

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タヌキはもふもふとした被毛、短い手足、ずんぐりとした体つきで、とても可愛らしいですよね。

ペットとしてお迎えしたいと思っている方も少なくないのではないでしょうか。

残念ながら、野生のタヌキは「鳥獣保護法」が認められている動物であるため、野生の成獣をそのまま飼育することはできません。

 

鳥獣保護法

 

鳥獣保護法とは、正式名称を「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」と言い、狩猟が認められている動物を言います。

 

野生のタヌキをそのまま飼育することはできませんが、捕獲もしくは保護した場合には、一時的に飼育することが可能です。

保護されたたぬきを飼育する場合は、各自治体にある「生涯飼養許可」を申請しましょう。

 

 

タヌキの飼い方

 

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購入場所

 

タヌキは基本的に野生動物であり、愛玩用としての流通がないため、ペットショップなど、販売店で見かけることはありません。

タヌキを飼育している方は、捕獲または保護した野生の個体、もしくはそれが繁殖したものでしょう。

 

ケージ

 

タヌキを飼ううえで、自由飼育はおすすめできません。

しっかりとケージをハウスとして与えましょう。

ケージの素材は頑丈でさびにくいステンレス製のものがおすすめです。

犬用のケージ を代用すると良いでしょう。

タヌキがゆったりとくつろぐことのできる広さのものを用意しましょう。

 

エサ

 

タヌキは雑食性ですのでなんでも食べますが、栄養バランスを考えると「 ドッグフード 」がおすすめです。

犬は肉食性ですが、多少の雑食性もあるため、必要な栄養が似ています。

基本的にドッグフードで必要な栄養は十分摂るとができますが、おやつとして果物や芋類、野菜、ミルワームや コオロギ を与えると喜びます。

 

温度管理

 

野生動物で、日本全国に生息しているため、日本の気候に慣れています。

飼育下ではそれほど温度管理に神経質になる必要はありません。

真夏や真冬などは、過ごしやすいよう空調管理や毛布などを与えると良いでしょう。

 

複数飼育は可能?

 

タヌキは家族やペアで暮らしているため、相性が良い場合は複数飼育は可能でしょう。

また、似た性質のある「犬」であれば、相性が良ければ仲良くなることもあります。

基本的に臆病で警戒心の強い野生動物ですので、慣れるまでは時間がかかることもあります。

 

どれくらい懐く?

 

タヌキは野生動物ですので、基本的に人に懐くことはありません。

タヌキは非常に臆病で警戒心が強く、それ故に攻撃的な一面もあります。

下手に声を掛けたり手を出すと、危険な場合もありますので、注意が必要です。

 

動物園などで見かけるタヌキが大人しく人間に近寄ってくるのは、日頃から人間と接する機会が多く、人間を害のない存在と思っていることや、園内で繁殖している個体が多いからです。

運よく子タヌキを保護し、愛情を込めて育てると、飼い主さんを怖がらないようになる場合もあります。

成獣を保護した場合に、人間に慣れることはごくまれでしょう。

 

 

飼い主さんに遊んでほしいタヌキ。

飼い主さんは自分に害がないと認識しているようです。

 

 


タヌキを飼う際の注意点

 

 

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タヌキは野生動物です

 

タヌキはイヌ科の動物で、見た目も可愛らしいのですが、完全なる野生動物です。

そのため、人間に対しては恐怖心や経過心が強く、保護しても「懐く」ということはありません。

ペットのように飼いたいと思っている方は、犬や のように愛玩として飼育できる生き物の購入をおすすめします。

 

タヌキは人間に「慣れる」ことはあっても、「懐く」ことはないため、ペットのように「仲良くする」ことは難しいでしょう。

保護をした場合の飼育を覗き、下手にタヌキを飼育するよりは、動物園などの施設で観覧するほうが無難です。

ペットとしてタヌキを飼育するのはおすすめは出来ません。

 

タヌキを飼うのに揃えておきたい飼育用品

 

  • ケージ(犬用のものがおすすめ)
  • エサ(ドッグフード)
  • 食器(エサ入れ、水入れ)
  • ベッド(ペットベッドや毛布など)
  • トイレ( ペットシーツ はかじられないように、すのこなどの床材でも可能)
  • 首輪・リード・ハーネス (外出時や必要によっては散歩時)
  • キャリーケース(動物病院受診時や外出時の移動用として)

 

タヌキに多い病気を知ろう

 

タヌキに多い病気として挙げられるのが、「疥癬(かいせん)」、「ジステンパー」の2種類です。

タヌキを飼育する方は、少なくともこの2種類の病気について、基礎知識を身に着ける必要があるでしょう。

 

「疥癬(かいせん)」

 

疥癬症は、ヒゼンダニが寄生することで強い痒みを引き起こす皮膚病です。

感染すると、激しいかゆみが生じることが特徴で、皮膚が固くなりフケのような粉をふいて剥がれ落ちてしまいます。

人間に感染した事例はありませんが、タヌキからタヌキには感染します。

 

「ジステンパー」

 

正式名称は「犬ジステンパーウィルス感染症」で、犬がかかるものと同じです。

犬の場合はワクチンで予防が可能ですが、タヌキに予防ワクチンはありません。

通常の風邪に似た症状から始まり、消化器官の異常、麻痺や運動障害など重篤な症状を発症します。

犬ジステンパーウィルス感染症は、致死率の高い病気であり、ほかのタヌキや犬にも感染します。

犬を飼育されている方は、しっかりと犬に予防接種を行うことや、タヌキに異常が見られた際にはすぐに隔離し、動物病院を受診しましょう。

 

タヌキを診れる動物病院は少ない

 

タヌキは犬に似ていますが、野生動物です。

通常の動物病院では、愛玩として飼育できる動物を専門にしてます。

そのため、タヌキを含む野生動物はどの獣医師でも診察できるわけではありません。

タヌキを飼育する場合には、必ずタヌキを診ることの可能な動物病院をリサーチしておきましょう。

 

 

タヌキを保護した場合はどうする?

 

 

近年、森林伐採などにより、人里で生活するタヌキは増えています。

人里は危険なこともあり、交通事故にあうケースも多く報告されています。

そのほかにも、親とはぐれた、弱っているなどといった理由から、人間がタヌキを保護する事例は増えています。

タヌキを保護したら、どのようなことに気を付ければよいのでしょう。

 

動物病院に連れていくにあたって

 

保護、捕獲した際にケガをしている、弱っているなどといった理由から、動物病院を受診しようと考える方は多いでしょう。

ここでは、タヌキを動物病院に連れていく際の注意点を紹介します。

 

タヌキを診ることができるか事前に連絡する

 

愛玩用ではないタヌキは、どこの動物病院でも診察ができるわけではありません。

事前に動物病院に連絡し、タヌキを診ることが可能であるか確認をする必要があります。

 

費用は「自己負担」

 

タヌキに関わらず、保護した動物を連れて受診した際、費用は動物病院が支払ってくれるものと思っている方が多くいます。

しかし、かかる費用は全額連れてきた方が支払います。

「保護した動物は自分のペットではない」と思うかもしれませんが、動物病院側が費用を支払うことはありません。

しかも、ペット保険に入っていない限り、負担額は10割ですので、診察だけでも費用は高めです。

保護したタヌキを動物病院に連れていく際には、かかった費用は全額自己負担だということを頭に入れておきましょう。

 

むやみにタヌキに手を出すのは危険

 

弱っているからと言って、野生のタヌキにむやみに手を出すのは危険です。

弱っているところに人間が手を出すことは、危害を加えられると思うのが自然です。

噛んできたリ、ひっかいてくるなどの攻撃をすることもあるでしょう。

保護する際には、厚手の手袋などを着用し、素手では触らないようにしましょう。

保護するべきか、自然に任せるかを判断することも必要です。

 

タヌキを保護をしたら届け出をする

 

タヌキをはじめとする野生動物を保護した際には、各自治体への届け出が必要です。

また、ケガや病気をしている際には、通常の動物病院ではなく、鳥獣保護センターをはじめとする野生動物保護施設に連絡をすると、対応してくれることが多いようです。

 

 

タヌキの置物にはどういう意味がある?

 

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写真のような、タヌキの置物を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

タヌキの置物には、どのような意味があるのでしょう。

あのタヌキの置物は、正式名称を「信楽焼たぬき」と呼ぶそうです。

置物を置く意味としては、「他人を抜く」という意味が込められているそうです。

「他人を抜く」、「他抜き(たぬき)」というダジャレがルーツとされています。

 

この信楽たぬきには、身に着けているものに縁起物の意味も込められているとされています。

 

笹: 悪事災難から身を守る準備をする

顔: 互いに愛想良く

通帳: 信用が大事

太い尻尾: 終わりよければす全てよし

徳利: 人徳を身に着ける

金袋: 金運を身に着ける

お腹: 冷静さと大胆さを兼ね備える

目: 周囲を見渡して正しい判断を

 

あのタヌキの置物は、ただの飾りではなく、縁起物の意味がある置物だったのです。

 

 

さいごに

 

 

A post shared by Taka Ono (@ono_taka5023) on

 

タヌキは日本中に分布しており、比較的容易に見かけることのできる生き物です。

短い手足や可愛らしい顔から、ペットとしてお迎えしたいと考える方も少なくないでしょう。

 

しかし、タヌキは野生動物であるため愛玩用として適していません。

ペットとして保護したとしても、人間に懐いてくれることはありません。

 

臆病で警戒心が強いため、人間に「慣れる」までにも、相当の時間と努力が必要になるでしょう。

お互いのストレスにならないためにも、無理な飼育はあまりおすすめできません。


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