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クサガメについて詳しく知ろう!特徴からその生態、飼い方を解説






ペットショップでは幼体がミドリガメと並んで「ゼニガメ」の名前で販売されているクサガメ。
彼らはペットショップだけではなく、河川で野生の個体も生息しています。

天気の良い日に川に近づくと、川から出ている石の部分や浅瀬で気持ちよさそうに日向ぼっこしている姿を見ることができると思います。
今回はそのクサガメについて、特徴から飼い方までを詳しく解説していきます。

クサガメってどんな生き物?

 

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クサガメはアジアから日本全土に生息している生き物です。

ペットショップの爬虫類、両生類コーナーや河川で、一度は見かけたことがある人は多いのではないでしょうか。

 

外来種の ミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ) のように特定外来生物に指定はされていませんが、元々は台湾や中国から輸入された個体が日本全土に散らばって生息地を広めたとされています。

外来種、と言ってもニホンイシガメやスッポン等、他のカメの生息地域を特に狭めることもなく上手に共存しています。

今回はそんなクサガメについて、詳しく紹介していきたいと思います。

 

 


クサガメの特徴

 

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クサガメの特徴は黒い石のような甲羅と目の下や首元に入っている黄色い線です。

目に黒い線が入っているのも特徴でしょうか。

 

ミドリガメも同じように、目の中に黒いまっすぐな線が走っています。

しかし、ミドリガメのように耳元に赤い模様が入っていることはないので、簡単に見分けることが出来ます。

 

クサガメは日本固有種のニホンイシガメとよく似ていますが、甲羅が茶褐色のイシガメと比べると黒い固体が多く、必ず体に黄色の線が入っています。

河川で日向ぼっこをしているカメをみつけたら、顔のまわりに黄色い線があるか、また甲羅の色が濃いかをよく観察してみてください。

 

また、名前の由来の「臭亀」の通り、クサガメは特徴のある匂いを出します。

飼育下では匂いを出すことはほとんどありませんが、野生のクサガメを捕まえてみるとお尻のあたりから強い匂いを出します。

クサガメはイシガメと比べると頭が大きな個体が多いので、そちらでも判断できるようです。

 

 

クサガメの生態

 

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クサガメは流れの緩やかな川や沼、時には田んぼにも生息しています。

基本的には昼行性で、夜は泥の中や浅瀬のふちで眠っています。

夏は気温が高く、日差しも強いからでしょうか。昼間は眠って、夕方から夜にかけて行動する個体が増えるようです。

飼育下では夏の間も昼行性のままで活動する個体が多いので、下手に生活サイクルを乱すことは避けましょう。

 

冬は他のカメと同じように冬眠をします。

カメ は変温動物なので、自分で発熱することができません。

春が来るまで、暖かい土の中や凍ることのない水底でじっと眠ります。

 

しかし飼育しているクサガメは、下手に冬眠をさせてしまうと死んでしまうことがあります。

子ガメや体調の良くないカメ、夏に食欲が落ちていたカメなどは特に冬眠をさせるべきではありません。

必ず冬眠をさせなくてはいけない、というわけではないので秋から春先まではヒーターを使って水を温かくし、冬を越させてあげてください。

 

また、日本では比較的良く野生の個体を見かけることのできるクサガメですが、生息地の台湾や韓国、中国では土地の開発やペット用の捕獲によってその数は年々減っているといわれており、  保護の対象   となっています。

 

鶴は千年、亀は万年、ということわざがありますが、クサガメの寿命はそこまで長くはありません。

一般的な寿命は20年から30年と言われています。

40年も長生きした個体もいるそうです。

一度飼育し始めると長く付き合っていける生き物です。

 

 


クサガメの飼育

 

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クサガメの飼育に必要なものは

 

  • 大きな衣装ケース
  • 日光浴ができたり、隠れ家になるような場所
  • バスキングライト
  • 紫外線ライト
  • ヒーター

 

の5つです。

 

・衣装ケースでの飼育

 

クサガメの飼育には少なくない水を使うので、ガラス製の水槽で飼育するのはあまりお勧めしません。

子ガメの飼育はどんな水槽でも問題はありませんが、多くのクサガメは手のひら大以上にまで成長します。

特にクサガメの雌は雄に比べると大きくなる個体が多いので、雌を飼育している場合は大きいサイズの衣装ケースで飼うことをお勧めします。

 

一方室外で放し飼いにする場合は、クサガメが自由に出入りすることができる水辺をいくつか作ってあげれば問題はありません。

水の中で糞をしたり、水の中で餌を食べたりする場合が多いので、室内室外に関わらず汚れてきたなと思ったらすぐに水を替えてあげてください。

 

カメは  力が強い個体が多い   ので、放し飼いにするときはカメが通り抜けられないような頑丈な囲いを作っておいた方が良いでしょう。

力強い前足で土を掘ることができるので、その点にも注意です。

 

 

・日光浴ができる陸地

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カメにとって、  日光浴はとても大事な習慣   です。

クサガメだけでなく、ミドリガメやイシガメ、リクガメなども必ず日光浴を必要とします。

そのため、最低でも2日に1回の日光浴、もしくは毎日紫外線ライトとバスキングライトを当てて疑似日光浴をさせてあげてください。

日光浴をさせてあげないと、カメは病気になってしまいます。

 

カメが良く日光浴をしている姿を見ることができるのは、  日光を浴びることでビタミンD3を作り、自分で吸収できないカルシウムを消化しているため   です。

甲羅の硬さを維持するためにはカルシウムが必要です。

 

カメの甲羅は骨が変形して出来たものなため、日光浴ができないと甲羅が脆くなってしまう病気になってしまいます。

また、日光には殺菌や消毒の効果もあるため、皮膚病や甲羅に藻が生えたりすることも防いでくれます。

こうした面から、カメにとって  日光浴はとても重要な行動の一つ   なのです。

 

ですので、飼育の際には、カメが自分で登れるぐらいの大きさの陸地を作ってあげてください。

レンガやカメ専用の浮島など、カメの陸地のための道具は沢山売られています。

しかし、レンガはとても重いため、基本は室内で飼育するという方にはお勧めしません。

室外で飼育するため、水場はあまり動かさないという方にお勧めします。

 

カメ専用の浮島は、ミドリガメやゼニガメを販売しているペットショップになら必ず置いてあるはずです。

様々な形のものがありますので、是非、飼育しているカメに似合いそうな浮島を探してみてください。

 

・隠れ家になるような場所

 

日光浴が好きなクサガメですが、ずっと日光に当たっていると熱中症になってしまいます。

なので、陸地だけではなく日陰になって涼めるような場所も必要です。

ペットショップで販売しているカメの陸地は、カメが登る場所の下が空洞になっていて、そこに隠れることができるようになっている商品が多いです。

飼育しているカメの体長よりも少し大きいサイズの商品を購入することをお勧めします。

レンガを組み合わせて日陰を作ることも出来るので、自分の好きなようにカスタマイズをしてみてください。

 

・紫外線ライトとバスキングライト

 

日照時間が短い秋から春の初めにかけては、寒いだけではなくカメの日光浴の時間も少々物足りないものとなってしまいます。

冬にカメが冬眠をするのは変温動物ということもありますが、十分な日光浴ができないためでもあります。

そのため、秋から春には  紫外線ライトとバスキングライト   という紫外線照射とホットスポットを作ってくれるライトを使うことをお勧めします。

 

紫外線ライトはその名の通り紫外線を出してくれるライトです。

紫外線による甲羅の消毒やカルシウムの吸収など、カメには必要不可欠なライトなのでこちらは必須の商品です。

 

バスキング(basking)は日光浴という意味です。

カメだけではなく、自分で体温を上げることのできない爬虫類に主に使用します。

体温を上げて消化を促すように、紫外線ライトと一緒に食後に使ってあげてください。

 

・ヒーター

 

カメは水の温度が低いと冬眠を始めてしまいます。

20℃付近から段々と食欲がなくなり、動きが鈍くなってきます。

お腹の中身をすっかりだして、排泄をしなくなったら冬眠の合図です。

 

しかし、  飼育下でのカメの冬眠はあまりお勧めできません。

土の中で冬眠してもらう、凍らないように水を深めに張ってそこで冬眠してもらう、など冬眠自体は可能ですが、今回は冬眠をさせない方法を解説します。

 

方法はとっても簡単です。

ヒーターを水の中に入れて、25℃程度に温めてもらえば、カメは冬眠をしません。

しかし、ヒーターによっては、水が循環していないと水槽全体を温めてくれない、という仕様のものがあります。

カメを飼育している水槽で水を循環させていない場合は、入れるだけで水を温めることができるヒーターなのかを確かめてから購入すると良いでしょう。

寒いと食欲がなくなり、冬眠の準備を始めてしまうので  秋から春にかけてはヒーターを24時間つけっぱなしにしてあげる   のがベストです。

 

・クサガメの餌は?

 

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クサガメは雑食の生き物です。野菜や果物、肉や魚も食べます。

野生下では主に小魚や貝、昆虫などを食べています。

 

飼育下では  専用のフード   を与えるのがお勧めです。

カメの体に必要な成分が配合されているので栄養バランスが崩れることがありません。

与える量の目安も表示されているため、どれだけあげればいいのか・・・という心配も無用です。

カメは大食漢が多いですが、あまり量を与えると太ってしまって健康にも悪いので、欲しがっても適量は守るようにしてください。

 

生きた餌( 金魚 メダカ など)も大好きなので、時々与えてみるのも良いでしょう。

クサガメが上手に狩りをする様子を見ることができます。

上手く狩りができない時は少し水を深めにして、クサガメが自由に泳げるようにしてあげてみてください。

 

カルシウムが多く含まれているからでしょうか。

カメのおやつとして売っている乾燥エビも大好きです。

パリパリと気持ちの良い音を出して食べてくれます。

 

また、昆虫も食べるため、時には変わり種のおやつとしてダンゴムシやミミズをあげても大丈夫です。

カマキリやハチや毛虫など、カメの顔や口を傷つけたりしないような昆虫なら、大抵のものはかみ砕いて食べてしまいます。

カメムシやゴミムシなどの臭いにおいを出す昆虫は避けたほうが無難です。

 

※クサガメの口は  貝をそのままかみ砕いて食べることができてしまうぐらいには鋭い   です。

餌を手から与えているときに、噛みつかれないように注意をしましょう。

血が出るまで噛まれることは滅多にないですが、力が強いためとても痛いです。

 

・クサガメの水換え

 

クサガメは  その生活の大半を水の中で暮らす生き物   です。

水の中でご飯を食べますし、その水を飲み、排泄もします。

そのため水が汚いままだと、クサガメは脱水症状を起こしてしまったり、病気になってしまいます。

 

他のカメのように、クサガメもよく水を汚します。

汚れた水は嫌なにおいを出すため、すこしでも水が匂ってきたなと思ったらすぐに換えてあげましょう。

 

特に夏場は、カメの新陳代謝がよくなり、かつ気温が高いため水が痛む速度が速いです。

夏はできるだけ毎日、水を取り替えてあげてください。

 

冬もヒーターをつけている場合は、夏ほどではないですが痛む速度はそれなりに早いです。

カメが水を汚すペースを見ながら、  2日に1回、最大でも3日に1回   は換えてあげましょう。

 

クサガメは皮膚が弱いタイプのカメではないので、水換えは水道水をそのまま使っても問題はありません。

しかし皮膚がまだしっかりしていない子亀の時は、なるべくカルキ抜きをした水をつかうことをお勧めします。

 

カメ用のろ過フィルターを使って水の汚れを軽減するという手もありますが、ろ過の水流を嫌がる場合もあります。

水流が嫌いな個体は嫌がって陸に逃げてしまうので、その場合は使うのを止めてあげてください。

 

ろ過フィルターを使うと、週に1,2回の水換えでも問題はなくなります。

フィルターが汚れてくると意味がなくなってしまうのでその点には注意してください。

 

 

クサガメは繁殖出来るのか?

 

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クサガメの繁殖は  比較的容易   だと言われています。

雌雄の見分け方は

 

・クサガメの雌

 

総排泄肛の位置がお腹側にある。

雄に比べると体が大きく育つ。

メラニズムが起きない。

 

・クサガメの雄

 

総排泄肛の位置が尻尾側にある。

雌と比べると小さい。

メラニズム(黒化)が起き、首元や目元の黄色い線が消える。

 

といった違いで見分けられるようです。

しかし、カメの性別は幼い時には見分けることが難しいと言われています。

そのため、ある程度大きくなり始めたら確認すると良いでしょう。

 

そんなクサガメの繁殖には、まず冬眠が必要となります。

クサガメの繁殖期は春です。クサガメに春を知らせるためには、冬眠をさせて四季のサイクルを作らなくてはいけません。

 

冬眠から目覚めた5月上旬から6月にかけて、クサガメは繁殖行動をとります。

雄が雌にアプローチをして、交尾が成功したら雌にはたくさんご飯を与えてください。

卵を育てるために、繁殖期の雌はたくさんご飯を食べます。

 

卵が産まれる6月上旬あたりになると食欲がだんだんと落ちてきますが、卵を産み終わればまた食欲は戻ります。

卵を産むには大量のエネルギーを必要とするので、産卵を終えたあとの雌にも沢山ご飯を与えるようにしてください。

クサガメの卵は2,3か月ほどで孵化するので、受精卵になっていれば遅くても3か月後には子亀が生まれてくる姿を見ることができます。

 

また、クサガメとニホンイシガメは繁殖ができます。

クサガメとニホンイシガメの間の子は「ウンキュウ」と呼ばれます。

 

二匹のカメの特徴を持っているので見分けるのは難しいそうですが、クサガメのように臭い匂いを出す固体や首の下に模様が入っている個体など、一見イシガメに見えてもクサガメの特徴を持っている、ということで見分けをつけているそうです。

ウンキュウは野生下では良く見かけることのできる個体ですが、だからといって2種を交雑させて繁殖させ、その子共を野生に返すことは止めましょう。

勿論クサガメが野生に適応しているカメだからといって、下手に繁殖をさせて放流する、ということも止めてくださいね。

 

 


クサガメのまとめ

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・クサガメは外来種です

 

日本の気候や他のカメとの住み分けは上手く出来ていますが、ペットショップなどで購入したクサガメを野生に戻すのは止めましょう。

 

・クサガメの寿命は長いです

 

短くても20年は生きるとされています。

上手に飼育して、是非最後まで看取ってあげてください。

 

・カメには日光浴が必要です。

 

クサガメではなくリクガメなどほかのカメも日光浴を必要とします。

秋から冬にかけては紫外線ライトとバスキングライトをしっかり準備してあげましょう。

 

・クサガメは冬眠をします。

 

最初から無理に冬眠をさせるのではなく、丈夫な個体になって命を落とす心配がなくなってから冬眠をさせると良いでしょう。

繁殖をさせたい場合は必要な行為ですが、繁殖の予定がない場合は無理にさせる必要はありません。

 

・飼育場所の水は常に綺麗にしておきましょう。

 

飲食や排泄を、クサガメは水の中でします。

汚い水だと脱水症状を起こしてしまったり、病気になってしまうこともあるので水の管理は小まめに行ってください。

 

 

最後に

 

クサガメは慣れるとこちらの呼びかけに反応してくれたり、甘えてくるようになります。

名前もちゃんと判断できるので、名前を付けてあげるとそのうち反応するようになって、こちらを向いてくれます。

そんな面から、個人的には、以外にもカメはおっとりとした犬によく似ていると思います。

 

日光浴の時に気持ちよさそうに目を細めて足をぴーんと伸ばしている様子も中々に可愛らしいです。

是非、小さな子亀の時から飼育をしてみてください。

この記事がクサガメを飼育しようと思っている方や飼育している方の助けになれば幸いです。


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