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ロボロフスキーハムスターは、最も小さい ハムスターの種類 です。
ゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターに比べると、あまり見かけることのないマイナーな種類と言えるでしょう。
ロボロフスキーハムスター最大の特徴は、目の上にある眉毛のような白いパッチ。
目の上にパッチを持たないタイプも存在しますが、他のハムスターのように豊富なカラーバリエーションは存在しません。
野生ではロシア(旧ソ連)に生息しています。
平らな砂漠地帯に住み、浅いトンネルを作って生活しています。
ハムスターの中では比較的寒さに強い体質です。
分類はヒメキヌゲネズミ属で、名前の由来は「Roborovski」という地名と「Kozlov」という探検家にちなんで名付けられました。
有名な ゴールデンハムスター に比べ、まだまだ歴史の浅いハムスターです。
乾燥した地域に生息していることから、水分調整機能に優れており、水分や野菜をあまり必要としません。
野生環境では頻繁に砂浴びをしますが、飼育下では衛生面がしっかりしていれば、砂浴びはさほどしなくなると言われています。
ドワーフハムスターと呼ばれる小型なハムスターの中でも、最小と言われるロボロフスキーハムスター。
その大きさは、全長7cm~10cm程度しかありません。
体重は15g~30gで、ジャンガリアンハムスターの体重が約35g、ゴールデンハムスターでは約120gですので、非常に小さく軽いことが分かります。
寿命 は約2年程と短いように感じますが、 ジャンガリアンハムスター とさほど変わりません。
基本的にハムスターは短命な生き物です。
捕食される側であるハムスターは、とにかく臆病です。
ハムスターの中でも、特にロボロフスキーハムスターは臆病で、危険を察知すると即座にダッシュで逃げる習性があります。
そこまで神経質というわけではないのですが、ヒゲの量も他のハムスターより多く、周囲を常に警戒しています。
ハムスターは哺乳類ですので、 犬 や 猫 と同じように生殖器で性別を見分けることができます。
しかし、ロボロフスキーハムスターは体が小さいため、判別がつきにくく、ペットショップでも間違われることは珍しくありません。
ハムスターは完全な夜行性ですので、日中はほとんど寝て過ごします。
しかし、夜になると昼間の大人しさとは打って変わり、非常に活発になります。
ケージ 内を走り回ったり、穴を掘ってみたり、回し車で走り回ったりと大忙しです。
なお、ハムスターの活動時間はおおよそ21時~5時頃までです。
ロボロフスキーハムスターは、ゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターと比べると「上級者向け」と言われてます。
なぜロボロフスキーハムスターは上級者向けと呼ばれるのでしょうか。
基本的に逃げる習慣があるため、「懐かないハムスター」として有名です。
攻撃的ではないものの、懐くことはあまりないでしょう。
手乗りというよりは、観賞用として見て楽しむハムスターなので、ハムスターとのスキンシップを楽しみたいという人にはおすすめできません。
トイレ は基本的に興奮したときや驚いたとき、回し車で遊びながらすることが多いため、指定された場所ですることはほとんどありません。
また、敷材でトンネルを掘り進んだり、まき散らす習性があるため、ケージ内の掃除が頻繁に必要です。
これらの行動は習性ですので、止めることは難しいでしょう。
そもそもハムスターは体が小さいため、できる医療行為はまだ少ないことが現状です。
その中でも特に体の小さいロボロフスキーハムスターは、病院で診察を拒否されることもあります。
注射の針が体に対して大き過ぎることや、合う薬剤の規格が少なく、行える医療行為が非常に少ないことが原因です。
メジャーなゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターに比べ、飼育書の情報が少ないことも初心者に不向きな理由です。
情報が得られない分、あらかじめハムスターに関する予備知識や経験が豊富である方が飼いやすいでしょう。
体が小さいということは、ハムスターの体調チェックがしにくいということです。
そのため、異変を見逃してしまう可能性があります。
ハムスターの異常が簡単に発見しにくい分、事前に知識や経験があると心強いです。
毎日行いたい健康チェックとして、以下の項目が挙げられます。
これらの項目は、ほとんどが目視で行うことができます。
懐いていないハムスターを無理やり触る必要はありませんが、しこりは触って確認した方が的確です。
上級者向けと言われ、あまり人に懐かないロボロフスキーハムスター。
しかし、ハムスター好きの中では、ロボロフスキーハムスターは人気がないわけではありません。
それでは、ロボロフスキーハムスターには、どのような魅力があるのでしょうか。
ゴールデンハムスター種の キンクマハムスター やジャンガリアンハムスターは、多頭飼いが難しく、複数飼育する場合にはそれぞれのケージが必要です。
一方、ロボロフスキーハムスターは1つのケージ内で複数匹飼育することが可能です。
相性もありますので、全てのロボロフスキーハムスターが同居できるというわけではありませんが、仲間同士でくっついていることで安心するため、比較的複数飼いに向いています。
特にメス同士であれば同居できる可能性が高く、ペットショップでくっついているグループの方が相性が良いとされます。
鑑賞用としての需要が高いロボロフスキーハムスターですが、複数で寝ている姿や、回し車で遊んでいる姿が非常に可愛らしく、見ていても飽きません。
嫌なことがあるとすぐに走って逃げる習性があるため、怒って噛まれるということはほとんどありません。
もちろん個体にもよりますが、特にジャンガリアンハムスターは噛んでくるタイプの子も少なくありません。
本気で噛まれるとなかなか離してくれず、出血することも珍しくありませんので、噛まれるのが嫌な方にはおすすめです。
広いケージで回し車を入れておけば、基本的に散歩の必要はありません。
下手にケージの外へ出すと、小さな体で素早く動き回り見つかりにくいです。
あまり外に出す習慣を付けずに、ケージ内の環境を整えた方が、快適で安全な生活を送ることができます。
臆病な性格ですので、人にはほとんど懐きませんが、全くもって進歩がないわけでもありません。
頑張って根気強く世話をしていると、飼い主の近くに走り寄ってきたり、手の上に乗ってくれる子もいます。
そのためには、ハムスターの習性をよく理解し、ストレスや恐怖心を与えない世話を心がける必要があります。
体が小さいことからケージも小さめで十分と思いがちですが、これは違います。
ロボロフスキーハムスターは運動量が非常に多いため、広めの飼育スペース(ケージ)が必要です。
また、普段穴倉で生活しているハムスターは、頭上から天敵に狙われることが多いため、上から何かをされることを嫌います。
敷材を散らかすことも多いため、爬虫類用のケージが一番向いているでしょう。
世話をする際も上部からではなく、横から行うようにしましょう。
参考価格:8,689円(税込)
メーカー名:SANKO
サイズ (幅X奥行X高さ) :62×45×31.5cm
重量:2.8kg
原産国:中国
ハムスター用の餌 には、ペレットとミックスシードが存在します。
ロボロフスキーハムスターはあまり水分が多い食べ物を好まないため、ペレットがおすすめです。
ペレットはハムスター用のものか、実験用動物のもので十分です。
基本的に栄養バランスが整っているので、野菜などの副食は必要ありません。
体が小さい分、おやつを与えすぎるとすぐに肥満になってしまうため注意しましょう。
また、飲水量は少ないのですが、水を全く必要としないわけではありません。
こぼしてしまう危険性のないボトル式の水入れを用意してあげてください。
参考価格:788円(税込)
メーカー名:GEX
内容量:400g
原産国:日本
床材には木製のチップが適しています。
底から3㎝ほどケージ全体に敷きつめ、体全体が埋まるくらいにします。
床材を深くすることで、トンネルを掘り進んで遊んだり、またその行為で健康的な毛並みや毛ヅヤを維持することができます。
参考価格:898円(税込)
メーカー名:SANKO
内容量:1㎏
原産国:中国
ロボロフスキーハムスターはトイレをほとんど覚えてくれません。
そのため、トイレは置かなくても良いでしょう。
隠れる場所を確保しておきたいのであれば、床材を多めに敷くか、寝床を置いてあげましょう。
運動量の多いロボロフスキーハムスターにとって、回し車は必須アイテムです。
大きさはジャンガリアンハムスター用のもので十分です。
溝があると足がはまってしまいケガの要因になりやすいため、なるべく溝がなく、音の静かなものがおすすめです。
SANKO サイレントホイール15の商品情報
参考価格:1,127円(税込)
メーカー名:SANKO
サイズ (幅X奥行X高さ) :15.5×9.5×17.5cm
重量:240g
原産国:中国
寝床も使用しないことが多いため、絶対に必要というわけではありません。
入れるならば、衛生的な陶器でできた商品がおすすめです。
参考価格:1,500円(税込)
サイズ (幅X奥行X高さ) :15×12×12cm
ハムスターはオスとメスをペアにするとすぐに繁殖してしまいます。
ロボロフスキーハムスターは、一度に多くて10匹も子供を産みます。
産まれた子供同士の相性や、親子の相性が必ず良いというわけはありません。
相性が悪い場合は、ケンカをし、ひどい場合には命を落とす危険性もあります。
繁殖をする場合は計画的に行い、ケージの数や飼育にかかる手間暇も何倍になってしまうことを覚悟しなくてはいけません。
そのため、基本的にオスとメスを同居させるのは避けるべきです。
また、繁殖を目的としていても、オスとメスではオスがメスに攻撃されてしまう可能性があるため、繁殖させる時期のみ同居をさせるようにしましょう。
ロボロフスキーハムスターは、全長約10㎝、体重15g~30gほどの最小ハムスターです。
懐きにくいハムスターと言われており、手乗りというよりは観賞用として飼われることが多い個体です。
しかし、集団行動ができるため、他のハムスターでは見ることの難しい数匹でくっついて眠ったり、遊んだりする姿を見られるという魅力を持ち合わせています。
ハムスターを飼っていたことのある方や、これから新しい子のお迎えを検討している方は、是非ロボロフスキーハムスターを候補に入れてみてはいかがでしょうか。
公開日 : 2017/10/05