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まずはケージを選ぶときのポイントをお伝えします。
これらのポイントを押さえておけば、ハムスターにとって快適な空間の出来上がり。
ハムスターが快適に過ごせるか否かがかかっているので、より良いものを購入しましょう。
ハムスターにとって良いケージとは、大きく広いケージ。
手に乗るほど小さなその体からは想像できないほど、実は運動量が非常に多い動物なのです。
さらに、縄張り意識が強い動物でもあるので、広いケージほどハムスターにとって快適な空間と言えます。
大きさが十分でないと、ハムスターのストレスにもなりますから、可能な限り広いケージを選んであげると良いでしょう。
ハムスターのケージ選びで最も重要なのが、安全性です。
実は、ケージが原因で怪我をするハムスターがかなり多く、安全性の面で不安のあるケージも市販で売られています。
ハムスターにとって注意が必要なケージとは、2階・3階建てのケージ、または縦方向のトンネル・はしごが付いているケージ。
これらは、ハムスターが上下の移動ができるようになっており、危険性が高いです。
そうというのも、ハムスターはもともと地面と自分が掘った穴の中で暮らす生き物。
ハムスターの動線にはもともと上下の運動は必要ありません。
視力も弱いため、2階や3階建てのケージは危険で、時には落ちて骨折するケースもあります。
より安全なケージを選ぶために、上下移動のないシンプルな作りのものを選びましょう。
ハムスターのケージには大きく分けて4タイプあります。
ペットショップや専門店、インターネットで市販されている中から、最も最適なものを選ぶ必要があります。
ここで、それぞれの種類についてメリット・デメリットを把握しておきましょう。
金属やプラスチックで金網状に張り巡らされたケージタイプ。
安くて種類が豊富、通気性が良く湿気や匂いがこもりません。
軽量なものが多いので、掃除の時など持ち運びやすいのも特徴。
給水器や回し車などが取り外ししやすいのも利点です。
デメリットは、怪我や健康を害する危険性があること。
金網タイプは金網部分をかじって、歯や口周りの健康トラブルになることがあります。
また、金網をよじ登ったり、天井でうんてい運動をするうちに落下事故が起きたりなど、怪我に繋がることが多いケージです。
金網の隙間に足が挟まって骨折する恐れもあります。
このように、金網タイプは危険やトラブルが多いケージと言えます。
あまりおすすめはできませんが、どうしても金網タイプが良い場合は網目が広いタイプを選ぶと良いでしょう。
参考価格:1,720円(税込)
メーカー名:ジェックス
サイズ(幅X奥行X高さ):31×20×18cm
重量:660g
生産国:中国
水槽タイプは、アクリルやガラス、プラスチック素材で、魚の水槽のようにハムスターの様子が見やすいのが特徴です。
中の様子がよく見えるため、観察しやすい、写真が撮りやすいなどの長所があります。
また、ケージをかじる心配がなく、掃除もしやすく、外の音が遮られて防音できます。
保温性もあるため寒い冬でも暖かく安心。
デメリットは、天井の素材によっては通気性が悪く、湿気や匂い、夏は熱がこもってしまう点です。
給水器や回し車の着脱がしにくい、お世話のときにケージの上部から手を入れなければいけないため、ハムスターが怖がってしまうこともあります。
水槽タイプのケージにするなら、ハムスターにとっても安全ですが、こまめな掃除が必要です。
プラスチック<アクリル<ガラスとお値段が高くなっていきます。
写真がお好きな飼い主さんにおすすめのケージです。
参考価格:3,180円(税込)
メーカー名:ジェックス
サイズ(幅X奥行X高さ):36.8×22.2×26.2cm
重量:2.5㎏
生産国:インドネシア
市販品で増えてきたタイプのケージ。
特徴的な形をしているものが多く、カラフルでトンネルやドームなど、楽しそうなものが多いのが特徴です。
プラスチックタイプは安くて種類が豊富で、持ち運びやすい軽さがメリット。
音が遮られるので、ハムスターは静かに過ごすことができます。
保温性があるため、冬でも暖かく、床材や壁材によっては通気性も良いものもあります。
デメリットは、サイズが小さいものが多いため、ハムスターにとって十分な運動量を補えないこと、パーツを分解して掃除する必要があること、2階部分やトンネルから落下する危険性があること。
金網タイプと水槽タイプのどちらの要素も兼ね備えることが可能なプラスチックタイプですが、市販のものの中には、大前提となる広さと安全性がクリアできないものがあります。
参考価格:3,252円(税込)
メーカー名:SANKO
サイズ(幅X奥行X高さ):17.5×48.0×32.0cm
重量:1.3㎏
生産国:中国
最近、衣装ケースでオリジナルケージを作る人も増えてきました。
衣装ケースなら、大きいサイズでもお手頃価格で手に入りますね。
軽量で持ち運びやすく、掃除も楽なのが特徴。
自分の思い通りに作れるのが何よりものメリットです。
ハムスターにとっても、外の音が遮られるため、静かに過ごす環境が整います。
保温性があるため冬も安心です。
デメリットは、通気性が悪いこと、半透明で中の様子が確認しずらいこと。
さらに、内側の凹凸部分や、手作りした穴などをかじる可能性があることです。
しかし、自分で1から作るので、問題部分もカスタムによっては解決できます。
例えば、通気性のために天井だけ金網にする、中の様子を見やすいようにアクリル板の覗き窓を作るなど、DIYが好きな方におすすめです。
参考価格:2,465円(税込)
メーカー名:アイリスオーヤマ
サイズ(幅X奥行X高さ):57.9×38.6×32.5cm
前項まで、ハムスターのケージはできるだけ大きなものが理想的だとお伝えしました。
それでは、少なくともどれぐらいのサイズのものを用意しておげば良いのでしょうか。
それは、ハムスターの大きさによって異なります。
ゴールデンハムスター や キンクマムスター など、体の大きなハムスターなら、目安は45cm×60cm×高さ30cm。
体が大きいだけでなく、力も強いので高さもある程度必要です。
これらの種類のハムスターは、縄張り意識が特に強い種類なので、1ケージ1匹が原則。
ケンカなどのトラブルを避けるために、別々のケージで飼育してください。
ジャンガリアンハムスター や ロボロフスキーハムスター のようなドワーフハムスターのケージの目安サイズは、30cm×45cm×高さ25cm。
ゴールデンハムスターなどに比べて体が小さく、スペースも高さも比較的小さくても問題ありません。
つがいや兄弟など、複数のハムスターを1つのケージで飼育することもできます。
その場合は目安サイズよりよりも1.5倍程度広いスペースを確保しましょう。
つがいで飼う場合、繁殖力が強いことに注意してください。
衣装ケースでハムスターのケージを作るなら、回し車や給水器を設置する必要があります。
また、観察窓や天井に金網を取り付けるなど、飼い主次第でハムスターにとっても飼い主にとってもより良い環境を作ることができます。
工具と100円ショップに売られている道具を用意しておきましょう。
ケースに穴を開け、回し車を設置できるようにしておきます。
夏と冬で床材の量を変える必要があるため、位置を上下に動かせるように2つ穴を開けておくのがベストです。
回し車と同じく、穴を開けて給水器が通るようにします。
床材の厚みを考えて高さを調整しましょう。
衣装ケースは半透明のため、ハムスターの様子が見にくいもの。
観察窓を作っておくと安心です。
まず、100円ショップなどでアクリル板を用意します。
このアクリル板の上下左右の大きさより2cmほど小さく衣装ケース正面をカッターで切り取ります。
次に、ケースとアクリル板の同じ位置に、電動ドリルで穴を空けましょう。
そして、ネジの頭が内側になるようにアクリル板と衣装ケースをネジで止めて完成です。
簡単に観察窓を取り付けることができます。
ケースは熱がこもりやすくなるため、直径5mmほどの穴を空けていきましょう。
かじられないように、ハムスターが届かない位置にたくさん作ります。
常に上からお世話をすると、ハムスターが怖がってしまうため、飼い主がお世話をする窓、ハムスターの出入り口を設置すると良いでしょう。
このとき、観察窓を作るときに切り取った衣装ケースのプラスチックを扉として使うことができます。
まず、ハムスターが出やすい位置を適当に切り取り、観察窓を作るときに切り出したプラスチックのサイズを合わせます。
プラスチックを切り出した入り口に当て、ネジで固定して完成です。
ネジを締めすぎると扉の開け閉めがしにくいため、間に紙を挟んで調整しましょう。
ただし、緩すぎるとハムスターが自分で開けて脱走してしまうので注意してください。
衣装ケースで飼育すると、熱がこもり、夏の暑さでハムスターが体調を崩してしまいます。
また、匂いがこもりやすくなるので飼い主にとっても、ただ板を乗せるよりは、天井に工夫する方が良いでしょう。
天井をカスタムするなら、特に夏場は通気性の良い金網がおすすめ。
衣装ケースと網を結束バンドなどで止めるだけで完成です。
ハムスターの飼育において、ケージ選びは非常に重要です。
ケージの環境によって、ハムスターの暮らしが大きく変わりますから、より良いものを選んであげたいですね。
適切な大きさかどうか、ハムスターにとって安全かどうかを考慮した上ご検討ください。
あなたのハムスターケージ選びに本記事が役立てば幸いです。
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公開日 : 2017/05/14