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身体がコロッと丸く、長い尾が水槽内で揺れて泳ぐ様は私たちの目を楽しませてくれます。
琉金は流し尾の金魚の中でも丈夫な方なので、和金とは別の種類の金魚を飼いたいという方にはうってつけの種類です。
それでは琉金の飼育においてはどのようなことに注意して飼育をすればよいのでしょうか?
今回は琉金の歴史、特徴などをご紹介して飼育するうえで必要なアイテムなどもご紹介させていただきます。
こちらの記事を参考に皆様の 金魚 飼育の幅が広がれば幸いです。
琉金の誕生は金魚の原産国、中国で和金が突然変異を起こして出現した金魚です。
尾びれの長い個体を淘汰し固定化された品種であり、日本には江戸時代の安永~天明にかけて輸入されました。
その際に琉球国経由で薩摩に輸入されたことから、品種名に「琉」の一文字が入ることになりました。
特に現在長野県の飯田産の琉金は赤い色が濃いことから人気があり、市場にも高値で流通しています。
切手のデザインなどにも採用されており、日本人には大変なじみの深い金魚です。
琉金の最大の特徴はそのすんぐりとした丸味の強い腹部をもっている体型であり、優美な長い尾びれが特色です。
和金などと比べると各ヒレも長く発達する傾向にあり、尾びれが一番成長します。
成長する過程で尾びれをどれだけ美しく損なわないで成長させるかという点が、琉金飼育の楽しみであり醍醐味です。
成長すると20センチ前後になり、しっかりとした貫禄のある体型に成長して重厚感が増します。
寿命は15年前後と長命で、大切に飼育すると20年程生きる個体もおります。
ペットショップでも200円~500円前後で販売しており、色や大きさによってバラつきはありますが、安価に購入ができます。
ペットショップで購入可能な琉金とおおよその価格をご紹介いたします。
希望の色や予算に合わせて参考にしてくださいね。
画像のように紅白が混ざった琉金です。
個体によって色の入り方に違いがあり、紅白の比率も白が多くほとんど紅が入っていない個体もおります。
清潔感のある見た目で涼しげな様子が人気の琉金です。
値段も300円前後で入手可能であり、安価に飼育を始めることが可能です。
こちらも人気の色合い、キャリコ柄になります。
赤白黒の3色で構成されており水槽内で目立つだけでなく、高級感のある見た目の琉金です。
値段は500円前後で購入でき、大きさ・色の入り具合によって少し高くなる傾向にあります。
大きく立派に成長する個体が多いので単独で飼育しても美しい水槽を演出することが可能です。
赤一色のもっともポピュラーで飼育数の多い琉金です。
しかし飯田産のように色の濃い個体など、奥が深く美しい尾びれをもつ個体などは価値が上がり、高値で取引されています。
ペットショップなどでは一般的に200円前後で購入可能な金魚です。
主に中国産の琉金でその名の通り、腹が深いずんぐりとした体形に短い尾が特徴の金魚です。
通常の琉金と違い身近尾を懸命に動かして泳ぐ姿が愛らしく、人気のある琉金です。
長い尾の琉金と異なり、泳ぐスピードは速いので追突する可能性があるので別々に飼育することがおススメです。
和金飼育と同様に金魚飼育の基本アイテムをそろえていただければ問題がありません。
こちらではより琉金飼育に特化したものをご紹介させていただきます。
琉金は最終的に20センチ前後に成長するので最低でも60センチ以上の水槽が必用です。
長い尾びれは上から見ても美しく、「上見」用の背の低い水槽もお勧めですが、琉金は力が強く跳ねることがあるので飛び出しには注意が必要です。
金魚鉢での飼育も美しい身体つきの琉金を観察するには良いですが、ろ過装置を付けないと水が汚れやすく水替えの頻度が多くなります。
また、最低でも2匹ほどしか飼育できないので複数の混泳を検討中の場合にはガラス水槽が良いでしょう。
水温は室内であればそこまで厳しく管理する必要はありませんが、25℃前後で設定して、水質はアルカリ性寄りにするとなじみやすいです。
琉金はお腹が深く金魚の中でも特に消化能力の低い金魚になります。
そのため、よく消化不良をおこしお腹にガスがたまりやすいので、粒の小さいエサを複数回に分けて与えるのがベストでしょう。
エサはあげすぎると水質の悪化、琉金の肥満にもつながりますので、量は少なめに給餌するようにします。
また、琉金は排泄物の量が多く水を汚しやすい面があるので、フンの分解を手伝ってくれるような成分の入ったエサが良いでしょう。
沈下性のエサは認識しにくいので浮遊性のエサを与えるようにして、残したものは全て取り除くことにしましょう。
琉金は泳ぐのがゆったりと泳ぐタイプの金魚ですので、和金などの素早い金魚との混泳は避けましょう。
長い尾同士での混泳が望ましく、オランダや丹頂などとの混泳が可能です。
琉金より小さいメダカなどは口に入る大きさなので捕食されてしまうので、金魚以外の魚との混泳はNGです。
60センチの水槽に4~6匹の割合で飼育するとバランスよく飼育できます。
水草 を設置しても和金よりはバラバラに食べたりはしないので、様々な アクアリウム を楽しめます。
琉金は鮮やかな色合いが美しい金魚ですが、大きくなるにつれてその赤みが薄くなってくる場合があります。
通常のエサのほかに画像のような色あげフードを併用してあげることにより、その美しい色身を保つことが可能です。
特に更紗琉金や赤琉金には色あげフードを与えることをおすすめします。
導入した日は環境にならすため、静かにそっとしておき、エサは抜いて様子を見ます。
次の日に元気に泳いでいるようなら少量ずつエサを与えましょう。
ペットショップから購入してきた金魚は免疫が低下している場合があるので、最初の数日は食塩浴よるトリートメントをするのが良いです。
殺菌をかねてトリートメントをしつつ、飼育環境にならすと導入しやすいです。
琉金がかかりやすい病気についてご紹介いたします。
少しでも体調が悪そうな個体がいた場合、専門家に相談しましょう。
主に消化不良や水質の悪化が原因で浮袋に異常が出てしまい、自力で泳ぐことができず浮いてしまう病気です。
他の金魚に攻撃されたり、エサを食べられなくなることで衰弱してしまいます。
水替えが必要な場合は水替えをして水温を1度ほど上げて様子を見ましょう。
その期間は絶食させて胃腸を休めるようにしましょう。
水質の悪化によるエロモナス菌が尾に感染することで尾が腐る病気です。
症状が悪化すると、全身に菌が回ってしまい全体が赤くただれたようになり、食欲不振などの症状を引き起こします。
感染力の高い病気になりますので、早期の隔離と治療が必要です。
薬浴や初期の場合は食塩浴などをして経過観察しましょう。
上記のエロモナス菌が鱗に感染することにより起こる病気です。
症状が進行するとゴムまりのように身体が膨張して、鱗が逆立ってきてしまいます。
初期に発見することが難しく、一度発症してしまうと完治が難しい病気です。
呼吸困難や食欲不振、自力で泳ぐことができなくなり死に至ります。
予防策として水質の変化をできるだけ抑えて、梅雨時期や夏季などの水が腐敗しやすい時期は風とおしの良い場所で飼育することが重要です。
初期の場合は食塩浴や薬浴などが有効ですが、エラを苦しそうに動かしている場合にはエアレーションを設置して水槽内の酸素を増やしてあげると良いです。
原産国 : 中国
値段 : 200円~500円前後
色 : 更紗、キャリコ、赤等
寿命 : 15年以上
体長 : 20センチ前後
特徴 : 寸胴な身体つきと丸味を帯びた身体が特徴的で、尾は長い流し尾になっています。
性格 : 穏やかで争いはめったにしません。身体が大きくなってくると少々気が強くなる傾向にあります。
かかりやすい病気 : 転覆病、尾ぐされ病等
注意点 : 消化不良をおこしやすいので給餌の際は注意が必要です。
琉金について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
飼育しやすい金魚であり、色もバリエーション豊かで選びがいのある金魚です。
一見いちごのような形をしており、寸胴体型を好む私たち日本人に馴染み深い金魚です。
他の長尾の金魚との混泳も可能なので、美しい宝石箱のような水槽が作れ、飼育しがいがありますよね。
是非琉金の飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか?
最終更新日 : 2021/05/04
公開日 : 2017/10/12