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<オウム目オウム科に分類されるインコと混同されやすいオウム種>
日本で「インコ」と呼ばれている鳥たちは、鳥類の中でもオウム目インコ科に分類されています。
アメリカ、アフリカ、アジア、オーストラリアなど、世界中に幅広く生息していて、カラフルなカラーリングの種類が多いのもインコの特徴です。
ここでは、インコの種類ごとに多い性格や特徴を中心に、人気のインコを紹介していきます。
インコを飼っていない方でも、一度は聞いたことがある名前かもしれません。
セキセイインコは、今やインコを代表する 鳥 と言えるでしょう。
インコの中でもポピュラーなセキセイインコは、何と言ってもおしゃべりなのが人気の理由の一つです。
<>は「動物と会話をしてみたい!」と思ったことのある方はいらっしゃるのでて、いでしょうか。
それを叶えてくれる可能性を秘めているのが、このセキセイインコです。
まだ小さいとき(生後4カ月)から訓練を続けていけば、おしゃべりができるようになることがあります。
基本的にオスの方がよく歌ってお話しします。
特に「パ行」が覚えやすいと言われているので、パ行の練習から始めた方がいいかもしれませんね。
セキセイインコは、他のインコと比べてフレンドリーさがあります。
物凄く情熱的でもないですし、そんなに神経質でもない、非常にバランスの取れた性格を持つインコの種類といっても過言ではありません。
ただし、過発情が問題になることが多いので、食餌の制限や日照時間の管理はしっかりと行うことが大切です。
特に初めてインコを飼われる方は、まずセキセキインコを検討してみても良いでしょう。
体長:約18cm
体重:約30~40g
寿命:約5~10年
※セキセイインコの特徴や飼育方法を詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
コザクラインコは、少し丸みを帯びたフォルムをしています。
体は綺麗な緑色、顔は赤味がかっているのが特徴です。
コザクラインコは別名「ラブバード」と呼ばれるほど、パートナーへの愛情が深いことで有名です。
そのため、飼い主をパートナーと認識し、情熱的なラブコールを貰える日々を送れるようになることもあります。
愛情深い分、他の感情も表に出やすかったりします。
例えば、多頭飼いをした際に嫉妬心が出てきたり、飼い主の留守が長く続くとストレスが溜まって病気になってしまうこともあります。
情が深い分、その裏返しもあるということを十分に認識した上で飼うようにしましょう。
とても一途な性格なので、他のペットを飼っているとストレスが溜まってしまうことがあります。
コザクラインコを飼うのであれば、毎日コミュニケーションの時間を取れるかどうかを確認しておきましょう。
なお、コザクラインコはアフリカ南西部のナミビア共和国という半乾燥地域に生息するインコです。
日本の冬はコザクラインコにとっては寒すぎるため、出来る限り20℃以上の室温を保つように心掛けてください。
意外に声が大きいこともあり、集合住宅ではあらかじめ防音対策をすることが必要です。
体長:約17〜18cm
体重:約42〜55g
寿命:約10〜15年
※コザクラインコの特徴や飼育方法を詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
インコはオスとメスの区別が非常につきにくいのですが、このオオハナインコは性別の判別が非常に容易です。
オスが緑色、メスが赤色と、全く違う色なのです。
オスはライムグリーンとスカイブルー、メスはワインレッドとブルーという色鮮やかな配色。
羽の色合いだけではなく、オスはおっとりした性格でメスは活動的な性格と、内面でもはっきりと違いがあります。
そのため、オスとメスのどちらを飼うかという観点も重要です。
頭の良いインコの種類なので、幼い頃から飼っていればしっかりと手懐けることができるでしょう。
しかしながら、あまり構う時間を取れなかったり、遊ぶ時間を十分に確保していないと拗ねてしまうこともあります。
そうなってしまうと、特にインコの思春期である3歳ほどになってきた際、攻撃的になることもあるため注意が必要です。
オオハナインコは大型インコでくちばしの力も非常に強いので、物を破壊されないように注意してください。
頑丈なケージを使用し、更にこじあけられないように留め具を用意しておくことも大切です。
決して飼いやすいとは言えないですし、寿命がとても長いことから、一個人が飼育することは少ないようです。
飼う前には30年後、40年後まで飼えるのかどうかを考えてからにしましょう。
体長:約35〜42cm
体重:約450~550g
寿命:約40年~50年
全身がグレーに覆われていて一見地味な印象を持ちますが、尻尾の赤色が良いアクセントになっています。
環境変化に強く驚異的な知能を持つインコで、今や世界中で人気のコンパニオンバードです。
尋常ではない賢さを備えており、その頭脳は鳥類最高峰とも言われているほど。
人間に例えると、5歳児の知能と2歳児の感情を持っているとまで言われている優秀な種類です。
その証拠として、アメリカのブランダイス大学にいたペッパーバーグ助教授が、ヨウムの賢さや知能指数を図るために、アレックスという名のヨウムを用いて数々の検証を行いました。
様々な実験の結果によると、アレックスは50種類もの個体と7つの色を認識できる知能が備わっていたということです。
また、足し算の概念を理解したり、思考していることをそのまま言葉にするという結果まで出ました。
以下に、アレックスが実際に多種多様な音を真似して出したり、人間と会話をしている様子がありますのでご覧ください。
ただ、大型のインコなので大きなケージが必要ですし、かなり声も大きいため防音対策も必須です。
爪やくちばしで周囲を傷つけることも十分に考えられますので、飼育難易度は非常に高いと言えるでしょう。
初心者にはおすすめできないインコの種類です。
体長:約33〜37cm
体重:約410g
寿命:約50年
※ヨウムの特徴や飼育方法を詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
→ おしゃべり鳥ペットの代表!ヨウムの品種、色、値段、飼い方まで解説
小型のインコで、グリーン・ブルー・ホワイト・ファロー・シナモンなど、カラーバリエーションが豊富なのも魅力。
比較的飼いやすいため、人気を集めているインコの種類です。
インコといえば、声が大きいため飼うのを躊躇する方が多いと思います。
しかし、マメルリハは大人しめのインコで、普段の鳴き声はそこまで大きくありません。
他のインコに比べるとあまり鳴き声が気にならないのですが、飼い主を呼ぶ際や機嫌が悪い時に大きな声を出すこともあります。
そのため、念のために防音対策をするか、一戸建ての住宅の方が安心して飼育することができます。
そんなマメルリハは、小柄ながらも活発なインコです。
遊び好きでもあるので、ストレスが溜まらないように動き回れるケージを用意する必要があります。
また、他の鳥に対して攻撃性を見せることがあります。
オスとメスの相性の良いペアであれば同居は可能ですが、そうでない場合や他の鳥のとの飼育は避けるようにしてください。
体長:約12〜13cm
体重:約30〜35g
寿命:約15〜20年
※マメルリハの特徴や飼育方法を詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
→ 美しいインコ「マメルリハ」ってどんな鳥?生態や性格、飼育方法を紹介
南アメリカ大陸のアルゼンチンやパラグアイに生息しているインコです。
大きさはインコの中でも中型に分類されます。
物覚えが良く、人間の言葉や物音を覚えることがあります。
ただ、声が非常に大きいため注意が必要です。
一般家庭の場合は、近隣住民に迷惑のかからないよう、二重窓や防音カーテンなどの防音対策が必須と言えます。
集合住宅での飼育には不向きです。
また、活発で遊び好きであるために、ケージも大きめのものが必要です。
ストレスが溜まらないよう、出入りのしやすい前や天井が大きく開くケージで飼ったり、定期的に放鳥時間を確保してあげることが大切となります。
体長:約29cm
体重:約100〜150g
寿命:約15〜25年
コガネメキシコインコは、1970年代頃からコンパニオンバードとして知られるようになりました。
名前の通り、色あざやかな毛色が特徴的な種類です。
カラフルな毛色が綺麗で、英名は「sun(太陽)」です。
ご覧の通り、太陽のような色と輝きを放っていますよね。
非常に遊び好きで、一緒に寝転がったり、構ってあげればじゃれ付いてきたりと、まるで人間の子供のような個体もいます。
ケージ で飼育する場合は、遊び好きな特性を考慮して広めのスペースを確保してあげる必要があります。
また、人懐こい分寂しがり屋でもあるので、インコと触れ合う時間が確保できない人には飼育をおすすめしません。
鳴き声は甲高く響きやすいため、集合住宅での飼育は向いていません。
もしお迎えを検討される場合は、防音対策が必須のインコです。
体長:約30cm
体重:約100~120g
寿命:約18〜23年
※コガネメキシコインコの特徴や飼育方法を詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
→ ペットとしても大人気!「コガネメキシコインコ」の生態や飼い方について元飼育員が解説します
大型インコ類の中でも特に大きく、カラフルな毛色が特徴的です。
ホンジュラスにおいては国鳥に指定されています。
性格は温和で人懐っこく、その様から「 犬 のような 鳥 」とも言われているほどです。
しかし、インコの中でも最大の大きさを誇るということもあり、鳴き声の大きさも比例して物凄く大きいです。
集合住宅や一般家庭で飼育することは困難でしょう。
音真似が得意で、人の声やよく耳にする電子音など、上手に真似することができます。
愛情を注ぎながら飼育してあげれば、名前を呼べば来るようになったりすることもありますよ。
ただ、飼育難易度が高く寿命も長いということもあり、もし飼育を検討しているのであれば相当の覚悟が必要です。
体長:約80~100cm
体重:約1〜1.7kg
寿命:約50年
オウム科の種類でも、中には名前にインコと付く品種がいます。
インコと間違われることも多いため、この項目でご紹介します。
インコとオウムの違いは、頭に付いている冠のような羽である冠羽(かんう)のありなしによって簡易的に見分けることができます。
冠羽はオウム科特有のもので、インコ科にはありません。
オカメインコの特徴は、赤いほっぺたです。
また、冠羽もチャーミングですよね。
オカメインコは寂しがりやな傾向にあるため、日頃からペットと戯れたい方には良いかもしれません。
その名の通り「おかめ」のような頰から、オカメインコという名が付けられています。
また、神経質かつデリケートな性格を持ち合わせており、地震や大きい音のようなびっくりするようなことがあると物凄く驚いてしまいます。
「オカメパニック」というワードがあるほどに有名で、暴れてケージの中でぶつかり骨折をしてしまうこともあります。
そのため、怖がらせたりパニックにさせないよう穏やかに接してあげるようにしてください。
オカメインコの性格は非常に温和で、ほとんど喧嘩をしないタイプです。
ただ、多頭飼いをする際は、他のインコにいじめられる可能性もあるので注意が必要です。
出来る限り、オカメインコは一匹で飼うようにしましょう。
体長:約30〜40cm
体重:約90g
寿命:約10〜14年
※オカメインコの特徴や飼育方法を詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
→ 実はオウムの仲間です! オカメインコの歴史、品種、性格、飼い方
頭にはオウム科特有の冠羽があってゴージャスです。
その名の通り、全身が色あざやかなピンク色に包まれています。
見た目が美しいことと人に懐きやすいことから、コンパニオンバードとして注目を集めている品種です。
モモイロインコは比較的甘えん坊な傾向にあります。
飼い主や初対面の人にも、スキンシップをとってくれやすいですよ。
その他のオウムに比べてくちばしの力が強くない方なのですが、遊びがエスカレートしてくると徐々に噛み付いたりしてくることもあるので、甘やかしすぎには十分に注意をしてください。
モモイロインコは、大型のオウムの中でもそんなに雄叫びをしないことでも知られています。
ただ、大型のオウムで声量は物凄く大きいので、集合住宅の場合は特に防音対策が必須です。
体長:約35〜40cm
体重:約300〜400g
寿命:約20〜40年
一口にインコといっても、姿かたちから性格まで様々です。
知能が高い種類が多いので、観賞用ではなくインコは多くのコミュニケーションを必要とします。
寂しすぎたり暇すぎると、羽を引き抜いたりするような行動が出ることも…
逆に、しっかりとコミュニケーションを取りたいという希望がある方には、最良のパートナーになってくれることでしょう。
小さい身体のわりに、犬猫よりも長生きする品種も多いので、安易にお迎えしたりはせずに、責任を持って終生飼育ができる環境なのかを考えるようにしてくださいね。
本記事がこれからインコを飼育しようと考えている方の参考になれば幸いです。
監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)
日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。
ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。
その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。
今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。
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最終更新日 : 2023/07/10
公開日 : 2016/03/23