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今ではペットの代表である犬と猫ですが、人と関わり始めた歴史は時期や目的も異なります。
諸説ありますが、3万2000~1万6000年以上前に野生から家畜化され、人と行動を共にするようになったと言われています。(もっと以前から犬は人と生活していたという説もあります。)
当時はまだ人は狩猟を主軸とした生活だったため、狩猟犬や番犬として飼われていました。
その後、人の生活が進化するとともに、運搬や牧畜などその他の様々な目的で犬が使われるようになります。
その中で目的に合った特性を強化するために人によって交配され、品種改良が繰り返されてきました。
現代では、犬は家畜としての役割は少なくなり、愛玩犬として過ごすことが多くなっています。
犬と比べると人に飼育され始めてからの期間は短く、約9500年前からと言われています。
人が狩猟を主軸にしていた時代から、穀物を育てる生活へ変化すると、倉庫に保存した穀物を狙うネズミの存在が問題になってきました。
そんな時、ネズミを退治するために人に飼われ始めたと言われているのが猫です。
猫がネズミを狩るという特性を倉庫のネズミ退治に利用したと言われています。
犬が人の目的に応じて品種改良されてきたのに対し、猫は元々持っていた小動物を狩るという性質そのものを利用して家畜化されたため、品種改良が犬に比べて少ないという違いがあります。
このような歴史的背景から、現在において品種改良が繰り返された犬の種は約300種ほど存在すると言われていますが、猫の種は40種程度と言われています。
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犬と猫の身体的特徴にも大きな違いがあります。
一番の見た目の違いとしては体格です。
体格は犬種、猫種によって異なりますが、一般的には犬は超小型犬(4kg未満)、小型犬(10kg未満)、中型犬(25kg未満)、大型犬(25kg以上)と体重によって4種に分類されています。
猫は小型猫(3kg前後)、中型猫(4kg前後)、大型猫(5kg以上)と3つに分類されており、犬と猫では体格の幅は犬の方が格段に大きいことがわかります。
また、骨格にも違いがあります。
猫は液体という言葉があるくらい非常に体の柔らかい動物です。
この柔らかさは肩甲骨が関係しています。
犬の肩甲骨は体の側面に筋肉で繋がっていますが、猫の肩甲骨は首の後ろ側に位置しています。
この肩甲骨の位置によって体の可動域が大きく異なっており、犬は前後にしか足を動かすことができませんが、猫は足の動きに合わせて柔軟に動かすことができるのです。
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犬と猫の目にも違いがあります。
犬の目は瞳孔が丸く、猫の目の瞳孔は縦長です。
そのため、犬の瞳孔の変化は一見すると分かりにくいですが、猫は犬と同じように丸い時もあれば蛇のように細長い時もあり、見た目に大きく変化があります。
また、視力は犬が0.2から0.3程度に対して、猫は0.1から0.2程度と言われています。
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犬の永久歯の数は42本ですが、猫は30本と犬より少ないです。
犬や猫など哺乳類の歯は切歯、犬歯、前臼歯、後臼歯と4種類あり、切歯と犬歯は犬も猫も同じ数だけ生えていますが、臼歯は犬の方が多く生えています。
これは、肉食動物である猫は肉を切り裂くための鋭い犬歯が発達し、肉食から雑食よりに変化してきた犬はすりつぶす役割の臼歯が発達してきたからです。
また、犬の方が歯の数が多い分、外見上もマズルが長いことが特徴として挙げられます。
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爪が常に出ている状態の犬に対し、猫は通常は手の中に爪が収まっています。
猫は爪を状況に応じて出し入れすることができ、犬の爪と比べて猫の爪は細く尖っていることが特徴です。
猫はこの鋭い爪を自分で研ぎます。
猫の爪研ぎは爪の手入れ、マーキング(縄張りの主張)、ストレス解消が主な目的です。
野生の猫は木などに、室内の猫は壁や家具など自分のお気に入りの爪研ぎエリアを見つけます。
市販の爪研ぎも販売されているので、猫と暮らす際には事前に準備が必要になりますが、必ず爪研ぎにしてくれるとは限らないので、ある程度壁や家具に被害が出ることは頭に入れておきましょう。
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犬と猫の見た目の違いで気を付けたいことの一つに尻尾があります。
犬も猫も尻尾で感情を表現することは一緒ですが、実はその意味が犬と猫で大きく異なることがあります。
例えば、尻尾を大きくフリフリする動作は犬では喜んでいる動作と言われていますが、猫はイライラしている時にすることのある動きです。
また、猫が構って欲しい時に尻尾をピンと立ててよってくることがありますが、犬がピンと尻尾を立てている時は威嚇している時とも言われています。
このように、同じ尻尾の動きでも犬と猫によって意味が全く逆の場合があります。
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犬と猫の「行動」や「習性」にはどんな違いが見られるのでしょうか。
オオカミを祖先とする犬は、リーダーを中心に群れを作って行動する習性があるのに対し、猫は単独行動を好みます。
人と暮らすようになった現在の犬たちも、飼い主をリーダーとみなしていると考えられています。
群れで生活することが基本の犬たちは、リーダーの指示に従い、常に仲間とともに過ごすことを好みます。
そのため、家庭内でも基本的には常に飼い主とともに行動したがる傾向があります。
一方、猫は主に単独行動を好むとされています。
猫の中でも、メス猫は親子や姉妹などの家族単位で群れを作ることもありますが、群れの中でもそれぞれ単独で過ごすことが多いとされています。
縄張り意識の強いオス猫は群れを作らず、単体で過ごすことが多いです。
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群れを中心に生活していた犬は、狩りも集団で行っていました。
集団で獲物を追いかけ、捕らえた獲物を群れのみんなで分け合っていました。
現在でも狩猟本能は残っており、その特性を生かして狩猟犬として活躍する犬もいます。
家庭犬では、飼い主とボール投げの遊びをしたり、犬同士でドッグランで追いかけっこをしたり、散歩中に鳥に飛びかかろうとしたりと狩猟本能を垣間見ることがあります。
集団で追いかける狩りを行う犬に対して、猫は獲物をじっと待ち伏せするスタイルです。
草や木などに身を屈めて隠し、獲物を捕らえるチャンスを窺い、一気に仕留めます。
家庭内でも猫じゃらしをキャッチしたりするような小さな獲物を獲る遊びを好みます。
人に飼われている犬猫は日常生活で狩猟本能を発揮する機会が少ないため、積極的に飼い主さんが機会を作って遊んであげましょう。
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走って追いかける狩りをしていた犬は、走ることを得意とします。
また、長時間走り続けることができる持久力も兼ね備えています。
一瞬の隙をついて飛びかかって捕らえる狩りをしていた猫は瞬発力に長けていますが、獲物を長時間追いかけ回すことが少なかったため、持久力はありません。
その代わり、鋭い爪を使った木登りや高いところへのジャンプが得意です。
犬もジャンプは得意ですが、ドッグスポーツなどの走りながら進行方向に向かって飛ぶジャンプのことで、高いところから飛び降りたり、真上に向かってのジャンプは体に大きな負担がかかります。
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犬の平均睡眠時間は12時間前後、猫は15時間前後と言われています。
個体差も多いですが、犬よりは猫の方が比較的寝ている時間が多い傾向にあります。
また、猫は夜行性のため、昼間寝ている時間が多く、夕方から朝方にかけて活動的になります。
人が寝ようとする時間や朝方まだ寝ている時間に猫が部屋中を大暴れして眠れないといったことは、猫と一緒に生活しているとよくあることです。
一方、犬は狩りをしていた野生時代は猫と同じく夜行性でしたが、人と暮らすようになって生活に合わせて過ごすよう変化してきたため、夜は人と一緒に寝る生活になっています。
犬と猫の鳴き声は大きく異なります。
犬の代表的な鳴き声といえば「ワンワン」「クゥーン」「キャンキャン」「ヴー」など、猫は「ニャー、(ニャッニャッ、ニャーン)」「グルグル」「フーッ」といったものが多く発せられます。
それぞれ、状況や感情によって上記の鳴き声を様々なパターンに使い分けています。
猫より犬の方が他者(人や犬、他の動物など)に向かって鳴くことが多く、鳴き声も大きいです。
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犬と猫の性格にも違いがあります。
もちろん、犬も猫もそれぞれ個体によって穏やかな子、元気一杯な子、甘えん坊、寂しがりや、独立心の強い子など様々です。
ここでは、一般的に言われている犬と猫の性格の違いをご紹介します。
まずよく言われるのが、犬は元気いっぱいで人懐こく、猫はのんびり屋の気分屋(ツンデレ)という特徴です。
もともと集団で生活しており、人と関わるようになって長い年月が経っている犬は、人懐こくフレンドリーです。
飼い主をリーダーと見なし、飼い主の行動を常に意識して生活していることが多いです。
また、常に飼い主と一緒に過ごすことを好み、スキンシップを喜びます。
飼い主が寝るときはそばに寄り添って一緒に眠りにつきたがります。
どんな時でも飼い主と一緒にいることが喜びです。
現在はドッグカフェや犬と泊まれる宿も増えているので、常に動物と一緒に楽しさを共有したいという方は犬の方が相性が良いと言えます。
一方、猫は単独行動を好む傾向があるので、犬のように常に飼い主と一緒にいたいという猫は少ないです。
基本的には1匹でいることを好み、家庭内でも自分のお気に入りの場所を見つけて日向ぼっこをしたり、ベッドで毛づくろいしたりと自由気ままに過ごし、飼い主が名前を呼んでも知らん顔といったこともしばしばあります。
このように縄張り意識が強く、パーソナルスペースを非常に大事にする特徴があります。
しかし、お腹が空いた時や、自分が構って欲しいタイミングでスーッと出てきて食事をねだったり、撫でて欲しい、遊んで欲しいとすり寄ってくる甘えん坊な面も持ち合わせています。
1匹でいることが苦ではないので、犬に比べるとお留守番も得意な猫が多いです。
単独行動を主とする猫は、多頭飼育が難しそうに思われますが、心を開いた相手とは友好的な関係を築けるので、相性が良ければ可能です。
もちろん、上記はあくまでそれぞれ傾向があるという話で、犬でも1匹でいることを好む子もいますし、猫でも犬のように常に飼い主のそばから離れたくないという子もいるでしょう。
それぞれの傾向を理解しつつ、その個体の特性を理解してあげるようにしてください。
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犬と猫は外見だけでなく、運動能力や性格など様々な違いがあります。
そのため、犬と猫と暮らす上ではそれぞれ準備するものや気を付けることも異なります。
犬は横に広くスペースがあると行動範囲が広がります。
なるべく障害物のないスッキリとした部屋の方が動きやすいです。
階段があれば高いところまで登ることは可能ですが、猫のような上下運動は得意ではないので、高いところから飛び降りると骨折などの怪我に繋がったり足腰に負担がかかります。
室内はなるべく大きな段差がない空間が望ましいです。
反対に、高いところが好きな猫は、上下に移動できる空間作りが必要です。
机の上、キッチン、ソファーの縁、出窓など高さのあるところに軽々と飛び乗ります。
猫専用のキャットタワーやキャットウォークなどを設置してあげましょう。
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犬は基本的に散歩が必要です。
室内のボール遊びなどでも運動は可能ですが、スペースの兼ね合いで運動量が制限されてしまいます。
また、犬にとって散歩は運動だけでなく、他の犬と交流することで社会性を身につけたり、外の空気に触れることで気分転換になりストレス解消に役立つなど様々な目的があります。
犬にとって散歩はとても重要なものです。
広い公園やドッグランでのボール投げなどもストレス解消に繋がるので、積極的に連れ出してあげましょう。
一方、リードでの散歩が難しい猫の運動は室内が基本になります。
キャットタワーやキャットウォークなどでの上下運動に加え、猫じゃらしなど猫の狩猟本能をくすぐるおもちゃで遊んであげましょう。
猫にも散歩が必要だからと外飼いにしたり、自由に散歩に行かせることはオススメしません。
交通事故や野良猫との喧嘩、病気感染のリスクなど、外は猫にとって危険がいっぱいです。
猫を飼う場合は完全室内飼いにして、室内でたくさん運動させてあげましょう。
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犬は野生の時代は集団で狩りをし、大きな獲物を狩っていましたが、頻繁に食事にありつける訳ではありませんでした。
そのため、犬は「食べられる時に食べる」という習性があり、犬に食事を与えると与えられた分は全て食べてしまう傾向があります。
食べ過ぎは肥満にも繋がりますし、過度な食べ過ぎは体に負担が生じる場合も考えられるので気を付けましょう。
一方、単独で狩りをしていた猫の獲物はネズミなどの小動物が中心でした。
一度の狩りではお腹いっぱいになるまで食べることができないため、頻回に狩りをしてお腹を満たしてました。
現在もその習性が残っており、犬とは反対にちょこちょこ少しずつ食べるという傾向があります。
また、野生の猫は常に新鮮な獲物を食べていたため、現在でも新鮮な食事を好む傾向があります。
食事内容はそれぞれドッグフードとキャットフードが主流です。
手作り食を与える場合は、犬は雑食よりの肉食、猫は肉食とされているので、特に猫のタンパク質の摂取量には注意が必要です。
また、それぞれNG食材にも気を付けましょう。
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犬の場合、成犬になると大体1日におしっこが3~5回、ウンチが1~2回ほどです。
散歩中の排泄に加えて、室内ではトイレシートを設置しましょう。
猫は平均しておしっこが1日2~3回、うんちが1~2回程度です。
猫は散歩に行かないので、排泄は全て室内トイレになります。
猫は神経質な動物で、トイレの形状、設置場所、砂の種類、清掃の頻度などで気に食わないことがあると、トイレ以外で粗相(おもらし)をしてしまうことがあります。
そのため、愛猫にあったトイレの設置と小まめなトイレ掃除を心がけましょう。
また、猫はトイレの場所を決める習性があるため、一度トイレの場所を教えてあげるだけで覚えてくれる子もいます。
一方、犬はそのような習性はないため、猫よりトイレトレーニングは根気が必要です。
犬が排泄をしたがるそぶりを見せたら都度トイレへ連れていくことを繰り返し行うことで覚えさせましょう。
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野生時代に穴を掘って巣穴で生活していた犬は、暗くて狭い空間が安心することが多いです。
寝床は周りが囲われていて光も遮るクレートなどを用意してあげると良いでしょう。
クレートは狭くてかわいそうに感じる方もいるかもしれませんが、犬にとっては家そのものが自分の縄張りになるので、フリーの環境はいつどこから敵がやってくるかわからない状況です。
その中にクレートのような四方が囲まれている場所があると安心して休むことができます。
猫も犬と同様に狭く暗いところを好むため、周りが囲われているような寝床を準備してあげてください。
また、家の中を見渡せる高い場所が安心できるので、キャットタワーなど高さのある場所にベッドを作ってあげるのもおすすめです。
ふかふかした素材を好むため、タオルやクッションなどを敷いてあげると喜んで寝てくれるでしょう。
犬も猫も狭い空間を好む傾向がありますが、もちろんクレートやケージに入れっぱなしではストレスが溜まってしまいます。
基本は十分に動き回れるスペースを用意してあげて、その中に落ち着ける場所を作って犬や猫自身が自由に出入りできるようにしてあげましょう。
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犬は散歩などで外に出る機会も多く、汚れやすく体臭もあるため、定期的にシャンプーやカットが必要になります。
また、毎日のブラッシングも欠かせません。
爪切りも月に1度の頻度で必要ですが、犬の爪は血管が見にくいため、素人が行うと切りすぎてしまう場合も少なくありません。
不安な場合は動物病院やトリミングサロンで行ってもらうのが良いでしょう。
猫は自分の舌を使って毛づくろいをすることで体を清潔に保っています。
毛づくろいはブラッシングやシャンプーの役割もあるため、猫は犬に比べると体臭が少ないのが特徴です。
ただ、どうしても舌が届かない場所もあるので、飼い主によるブラッシングも必要になります。
また、換毛期は特に毛が抜ける量も多いため、毛づくろいで大量の毛を飲み込んでしまい毛玉を嘔吐してしまうこともあります。
なるべく毎日ブラッシングしてあげましょう。
シャンプーやカットは、短毛種は必要ありませんが、長毛種は抜け毛が絡んで毛玉の原因にもなるので定期的にしてあげましょう。
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犬は飼い主に従順で賢い動物なので、正しいしつけを行えば比較的しつけやすい動物です。
しかし、飼い主との信頼関係が一番重要です。
犬は飼い主が喜ぶことが大好きです。
体罰や恐怖で押さえつけるようなやり方をしてしまうと、心を閉ざしてしまってしつけどころか問題行動に発展する場合があります。
「叱る」よりも「褒めて伸ばす」ことを意識して根気強く信頼関係を築いていきましょう。
「待て」「来い」など日常生活に必要なしつけと比べると、「お手」「おかわり」などの芸に近いものは必須ではありませんが、飼い主とのコミュニケーションの一環として覚えさせてあげても良いでしょう。
一方で、犬と比較すると独立心の強い猫はしつけは難しい動物と言われています。
賢い動物なので、トイレなどは一度覚えればスムーズですが、犬のように「待て」「お座り」などをしつけるのは難しいです。
壁や家具などへの爪研ぎや噛み癖などもしつけて辞めさせるというよりも、爪とぎの場所を設けたり、コードなどの危険なものはカバーをするなどして対処していくことになります。
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犬と猫では一般的には猫の方が寿命が長いです。
犬は犬種によって差が大きいですが、だいたい10〜13歳くらいが平均ですが、猫は15歳くらいです。
近年は室内飼いが主になったこと、フードの品質向上、獣医学の進歩により犬猫の平均寿命も伸びてきており、犬は小型犬であれば18歳、猫は20歳を超えて長生きする子も増えてきています。
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犬や猫など動物と一緒に生活するにはたくさんの費用がかかります。
個体自体を迎え入れるための費用、家庭内の環境を整えるための費用(トイレ・寝床・おもちゃなど)、日々の食事、そして病院代です。
個体費用は犬猫に関わらず個体差によるため、珍しい種類の場合はかなり高額になることもありますし、保護団体から受け入れる場合でも費用が発生することもあります。
環境にかかる費用については、犬よりも猫の方が設備面でトイレ・寝床の他にキャットタワーや爪とぎなどが必要になるため少し高価になるかもしれません。
食事はそれぞれドッグフード・キャットフードがメインになるかと思いますが、メーカーによって金額も様々です。
ただ、体格にもよりますが比較的犬の方が食べる量が多いので、食費は犬の方が高いことが多いかもしれません。
病院代は、去勢・避妊手術や毎年のワクチン接種に加えて、犬はフィラリア予防の検査や薬に狂犬病ワクチン、猫はノミ・ダニ予防の薬が必要になります。
また、半年〜1年ごとに受ける健康診断代や病気になった場合はその時々で費用が発生します。
この他、犬の場合は定期的なトリミングや散歩、しつけ教室などの費用が発生するので、比較的犬の方が生涯飼育費用は高くなる傾向があります。
犬と猫の違いについて、歴史背景から現在の特性、性格、そして犬と猫の暮らしについてご紹介しました。
どちらも私たちを癒してくれるとても可愛らしい動物ですが、習性や性格などそれぞれ違いがあることがわかりました。
犬と猫の違いを理解すると、あなたと相性の良いのはどちらか見えてくると思います。
ただ、何より一番大事なのは、犬や猫という括りだけでなく、それぞれ個体による違いがあるということです。
動物と一緒に生活する時は、その子自身がどんな性格なのか、どのような環境が適しているのかをしっかり吟味した上で、家族の一員として迎え入れてくださいね。
最終更新日 : 2021/11/03
公開日 : 2021/08/13