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夏だしイメチェンしたい、結婚式に招待されたから髪を整えたい。
私たちは、基本的に自分の意思で美容院へ行き、髪を切ってもらいます。
では、 猫 はどうでしょう?
犬 と違って、猫にトリミングのイメージはあまりないですよね。
実は、猫にもトリミングはとても大切なのです。
今回は、猫のトリミングについてご紹介していきます。
「プロ=安心」ではない!?猫のトリミング店選びの6つのポイント
猫のセルフトリミング基本の5つをマスターしよう!方法・注意点など
トリミングと聞くと、ペットの毛をきれいに整えてかわいくおしゃれにしたり、夏に毛を短くカットしたりすることをイメージする方が多いと思います。
しかし、本当のトリミングの意味とは「あらゆる部位のお手入れの総称」です。
具体的には
など、トリミングに含まれる作業の種類は多岐にわたります。
さらに、近頃はマッサージや泥を使った美容エステなど、人間顔負けのリラクゼーションオプションがついているようなペット向けサロンもあります。
先述のように、トリミングとはペットの身体のあらゆる部位を美しくお手入れすることを言います。
しかし、これはおしゃれのためだけではなく、病気やケガを防止するためでもあるのです。
以下に、トリミングの3つの具体的な目的をまとめました。
被毛をブラッシングしないと、毛が絡んだり抜け毛を大量に飲み込んでしまいます。
また、目の周りの毛を整えないと毛が入って、目やにの原因になります。
肛門や尿道、傷口周辺の毛は雑菌が繁殖しやすいので、清潔にしなくては感染症にかかる恐れがあります。
また、爪や足の裏の毛が伸びてしまうと、肉球の機能が正常に機能しなくなり、ケガの原因になります。
毛を美しく整えてあげることで、かわいさを引き立ててあげることができます。
トリミングをある程度理解できたところで、ここからは「猫のトリミング」についてお話します。
猫の行動を思い返してみてください。
猫は自分の身体を舐めて、毛の手入れをします。
勝手にどこかで爪を研いで整えます。
手で顔をこすって洗います。
猫は自分自身でトリミングする習慣があります。
しかし、それでも人間の手でトリミングしなくてはならない場合が多々あります。
猫に必要なトリミングとは「ブラッシング・爪切り・歯みがき」の3つです。
以下にくわしく説明します。
猫は突起のついた舌と奥歯を使って自分で毛づくろいしますが、それでも人間がブラッシングをしてあげる必要があります。
理由は、全部で5つあります。
毛が長い猫は毛が絡まって毛玉になってしまうため、ブラッシングをしてあげる必要があります。
毛が長いので毛が生え変わる時期には毛を飲み込む量が多くなってしまいため、しっかりとブラッシングをして抜け毛を取ってあげましょう。
猫は毛が生え変わる時期には大量の毛を飲み込んでしまうので、ブラッシングで抜け毛を取ってあげましょう。
飲み込んだ毛の量が多すぎるとうまく吐き出せなくなる場合があり、体内に毛球が溜まってしまいます。
これを毛球症といい、手術が必要な場合があります。
老猫になるとまめに毛づくろいをしなくなったり、自分で毛のお手入れをすることが困難になってきますので、ブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングをすることで皮膚に適度な刺激を与え、血行が良くなり、フケの対策として効果的です。
まめにブラッシングをして猫の毛の状態を見ることにより、健康状態をチェックをできます。
猫は爪とぎをして自分で爪を短くしている...と思いきや、実はそうではありません。
猫の爪は何層にもなっていて、爪をとぐことによって古い層の爪を落として、新しい鋭い爪にしています。
人間がやってあげる爪切りと、猫自身がする爪とぎは役割が違うのです。
それでは、爪切りの役割4つを見ていきましょう。
カーテンやカーペットに爪をひっかけて、折れてしまうのを防ぎます。
爪が折れてもまた生えてくれば問題ありませんが、爪が死んでしまった場合は病院で爪を抜き去る必要があります。
猫が身体を強くかいた際、身体を傷つけてしまうことを防ぎます。
爪が伸びてしまっていると、身体を傷つけてしまうおそれがあり、場合によっては傷から細菌感染してしまうこともあるので気をつけましょう。
猫が人を傷つけてしまうことを防ぎます。
爪を切ることは猫だけではなく、飼い主さんにも良いことなのです。
老猫は爪とぎをしなくなることがあります。
爪とぎをしなくなると、古い爪が剥がれ落ちず、爪が太くなり、巻き爪に変形してしまいます。
巻き爪になると肉球に刺さって傷めてしまう恐れがあるため、こまめに爪を切ってあげましょう。
猫は自分で歯のお手入れをすることができません。
野性の猫は、硬い肉や皮などを食べる機会が多く、結果的に歯がブラッシングされます。
一方、飼い猫は ウェットフードやドライフード のようなやわらかく食べやすい 餌 が多いため、歯垢がたまりやすくなります。
しかも、猫は歯垢が歯石に変わるスピードがとても早く、歯周病になりやすい特徴があります。
まさに歯周病は飼い猫の現代病と言えます。
猫を歯周病から守るために、飼い主さんは歯みがきをしてあげましょう。
基本的にはやらなくても問題ありませんが、猫によっては必要なトリミングもあります。
それは、「シャンプー」と「耳掃除」です。
それぞれどんな場合に必要かをご紹介していきます。
人間の感覚だとシャンプーしてさっぱりしたほうが気持ち良いのですが、猫の場合はそうではありません。
猫は自分で毛づくろいして清潔を保つため、基本的にはシャンプーはいりません。
しかし、以下の3パターンにあてはまる場合はシャンプーが必要です。
どんなパターンが必要になるのでしょうか?
野良猫を初めて家に迎える際は、毛並みをきれいにし、ノミを落とす意味で必要になります。
外に散歩しに出かける猫は、泥や雨で汚れたり、ノミを付けて帰ってくることがあるのでシャンプーする必要があります。
老猫や極端に肥満な猫は、毛づくろいをしないことがあります。
毛づくろいをしない猫はお尻付近に便が付いて不衛生な状態になっていることがあるので、シャンプーして清潔にしてあげましょう。
耳垢は猫によって個体差があるので、耳垢がない場合は耳掃除は必要ありません。
皮脂などの量が多く耳垢がたまりやすい猫や、時期によってたまってしまった場合は、こまめにチェックする必要があります。
耳垢がたまりやすい猫の耳は、ズバリ「垂れ耳・反り耳」です。
上記のような特徴があるので、こまめに耳をチェックしましょう。
トリミングと聞くと、ペットショップやサロンなど、お店でプロのトリマーさんがトリミングをしている光景をまっさきに思い浮かべると思います。
しかし、実は「お店でプロに任せる=安心」というわけではありません。
プロだからといって信用しすぎると裏切られてしまうことも。
もちろん、自分の猫に合うお店・合わないお店もあります。
ここでは、余計なトラブルを避け、猫を安全にトリミングしてくれるお店を見つけるための6つのポイントをご紹介します。
当たり前ですが、猫のトリミングができることが大前提です。
トリミング店のメインターゲットは基本的に犬です。
例えば、料金表に目立たない字で小さく猫のトリミングもできる旨が書かれていたりする場合は避けたほうが無難です。
猫のトリミング経験が浅いトリミング店はやめましょう。
猫の身体に触れるトリミング店では、衛生意識の高さが求められます。
掃除が行き届いていない場合は人員不足か、もしくは単純に衛生意識が低い可能性があります。
カットした毛や、排泄物が散らかったりしていないか、においもチェックしましょう。
トリミングはただでさえ猫にストレスがかかります。
そこで手荒い扱い方をされたら、さらに猫にストレスがかかってしまいます。
トリマーさんのトリミング中の猫への扱いの様子を見せてもらいましょう。
スタッフの入れ替わりが激しいというのは、なにかしらの問題がある可能性が高いです。
どの業界でも言えることですが、トリミングの世界も例外ではありません。
また、毎回同じトリマーさんが担当してくれるほうが、猫へのストレスが少なくて済みます。
ケガや病気など、身体の状態について気になる点を教えてくれるトリマーさんはおすすめです。
自分の猫をよく見てくれている証拠でもあります。
トリミング後に猫の身体に異常が見つかった際の、お店側からの十分な説明と対処方法がしっかりと記載されているところは誠実である可能性が高いです。
実はトリミングの依頼をすると、誓約書にペットが暴れて事故が起こっても責任は負わない旨が書かれていることがあります。
それほどに猫のトリミングは危険が多く、事故が多いことを物語っています。
猫は臆病で縄張り意識が強く、自分のテリトリーではない場所を警戒します。
基本的に、慣れ親しんだ人にしか心を開かない傾向があります。
そんな猫が未知のトリミング店で見ず知らずのトリマーさんに触られたら、強いストレスと恐怖でパニックになってしまうことも。
もしも猫をトリミング店に連れていく場合は、猫に無理をさせないのが大原則です。
トリミング店に預けた猫が暴れてしまい、トラブルになるケースが多々あります。
なかには、トリミング中のトラブルで猫が命を落としてしまったケースもあります。
元気な4歳の猫が、トリミングから帰ってきたらぐったりとして虫の息になっており、そのまま死亡してしまったそうです。
死後、鼻から泡が出てきて、獣医師に尋ねたところ、「肺に水が入ったりしないとそうはならない」と言われたというのです。
猫がトリミング中に暴れてトリミング台から飛び降りるため、首輪とリードをつけてトリミングを再開しました。
しかし、またもやトリミング台から猫が飛び降りてしまい、その時、リードが短いため首吊り状態になってしまいました。
猫はそのまま死亡してしまい、トリマーさんはパニックになるも死亡後もトリミングを続けたそうです。
猫が嫌がらずにお店でトリミングを受けるために、人懐っこい猫に育てる方法があります。
小さな頃から色々な人に出会わせ、人に慣れさせておくと良いでしょう。
実は、トリミング店以外の選択肢というのもあります。
トリミング店に預けるのが不安な方はこちらも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
意外と見落としてしまいがちですが、実はトリミングをしてくれる動物病院もあります。
仮にトラブルが起こってしまっても、獣医さんがいればずいぶん安心感がありますね。
さらに、動物病院は飼い主が付き添って良い場合が多く、そこも安心できるポイントです。
数は少ないですが、わざわざこちらから出向かなくてもトリマーさんが訪問して、自宅でトリミングしてくれるサービスがあります。
猫の性格を考えると、猫のテリトリーである自宅でトリミングできるのは猫の精神的にも身体的にも安全です。
しかし、料金が高くなってしまいますのでお財布と相談が必要です。
実はわざわざお店に行かなくても、飼い主さんの手でトリミンもすることも可能です。
セルフトリミングは知識が必要になりますが、飼い主として自分の猫の健康を守ることができたら、それほど良いことはありませんよね。
セルフトリミングの方法は以下にまとめましたので、参考にしてみてください。
トリミングというと、専門的でプロにしかできない作業のような気がしますが、決してそんなことはありません。
例えば、ブラシで猫の毛をすいてあげるのも立派なトリミングです。
ここでは、自分でもできる猫のセルフトリミングをご紹介していきます。
猫の代表的なトリミングの1つです。
ブラッシングには猫の毛をすく・抜け毛取り・皮膚のマッサージの目的のほかに、猫の毛の状態を見て猫の健康状態をチェックする目的もあります。
頭→顔周り→首周り→胸→背中→おなか→脚→しっぽの順番で、毛並みに沿って優しくブラシをかけましょう。
毛玉ができていたら、くしを使って根元から優しくゆっくりとほぐしていきます。
それでもほぐれない、まるでフェルトのようになってしまった毛玉は、皮膚を切らないように十分注意しながら根本から切り取ってください。
長毛種の猫の場合は、毛が絡まって毛玉になりやすいので、まずは目の荒いブラシで絡まった毛がないか優しく毛をとかしながら確認します。
ブラシがスムーズに通るようになったら通常のブラシに替え、上記の方法でブラッシングししてください。
ブラシを深く入れ過ぎたり、強くブラッシングしすぎて猫の皮膚を傷つけないようにしましょう。
また、ブラッシングをやりすぎると毛が抜けすぎてはげてしまうので注意が必要です。
猫が乗り気ではなかったり嫌がっていたりすると、その後道具を見て逃げるようになってしまうかもしれません。
猫の気分を見極めてブラッシングしましょう。
Step1 .
手で触られることへの抵抗をなくすために、頭・首・背中など、猫が触られて喜ぶ部位の毛並みに沿って優しくなでます。
Step2.
慣れたら、次はおなかや内股など、比較的嫌がる部位をなでて慣れさせます。
Step3.
Step1と同様、頭・首・背中などの触らて喜ぶ部位をなでながらブラッシングしていきます。
初めはブラッシングをしていることに気付かれないようにして、徐々にブラシの感触に慣れさせていきます。
ブラッシング嫌いの猫には少しずつブラッシングに慣れてもらう必要があります。
①~③を試しても嫌がるようであれば、ブラッシングの強さをさらに優しくする、ブラシの種類を変えてみるなどの対策を試してみると良いかもしれません。
ブラッシングと並んで代表的な猫のトリミングです。
猫の爪を傷めない、猫自身や人間を傷つけないためにも爪切りは大切です。
猫の足を優しく持ち、時間をかけずにすばやく爪の先を切ります。
無理して一度にすべての指の爪を切る必要はありません。
なるべく猫が爪切りを意識しないように切ることが大切です。
優しく・すばやく・浅くがコツです。
痛い思いや嫌な思いをさせると、爪切りを嫌がって次回から一層爪切りに苦労してしまいます。
猫は基本的に強く握られることを嫌がるので、足は優しく握りましょう。
次回の爪切りをしばらくしなくて済むようにと、爪を切りすぎて深爪にさせないようにしましょう。
時間をかけてしまうと、猫が嫌がるので注意しましょう。
猫に歯みがきのイメージはあまりありませんが、実はとても大切なトリミングの1つです。
飼い猫は歯のケアを自分でできないために歯垢がたまりやすく、猫は歯垢が歯石になるまでがとても早いです。
歯周病は猫の現代病の1つです。
飼い主さんはぜひとも歯みがきの方法を知っておきましょう。
まずは口に触れることに慣れてもらうため、なでるついでに口にも触れます。
慣れてきたら、切歯にも触れ、それにも慣れたら奥の歯に触れるようにします。
次に、ガーゼを使って歯の表面をみがきます。
歯ブラシを使えるまでになったら、歯に対して大体斜め45度の角度をつけて横方向に優しく、小刻みに動かしてみがきます。
上あごの奥歯は最も歯石ができやすいので、ここを念入りにみがきましょう。
1日1回の歯みがきが理想ですが、週2~3回でも大丈夫です。
猫が嫌がる場合は無理して歯をみがこうとせず、猫のペースに合わせましょう。
歯みがきを始めてから最初の頃は、みがき方が正しいかどうか動物病院でチェックしてもらうことをおすすめします。
歯垢が歯石になってしまったら歯みがきでは取れないので、動物病院に相談してください。
耳掃除は耳垢がたまっていない限り、基本的にやらなくて良いトリミングです。
猫の耳はデリケートな部位なので、優しく扱わなければなりません。
それでは、耳のお手入れ方法や注意点をご紹介します。
猫の耳の中をのぞいて耳の入り口付近に耳垢汚れがあったら、小指にティッシュを巻いて優しくふき取ってあげましょう。
動物病院などで販売している耳掃除ローションをティッシュに染み込ませて掃除すると、角質溶解作用や殺菌作用できれいに掃除できます。
耳掃除するのは入り口付近までにしましょう。
耳の入り口付近より奥の掃除は必ず動物病院で相談してください。
耳垢がない場合は耳掃除は必要ありません。
スコティッシュフォールドやアメリカンカールのような垂れ耳・反り耳の猫は、こまめに耳のチェックをする必要があります。
野良猫を迎える、泥などの汚れれを落とす、ノミを落とすなどといった場合を除いて、必ず必要なトリミングではありません。
猫がふかふかになる、見た目がきれいになるといった飼い主目線のメリットのほかに、猫目線だと毛玉対策になります。
①人肌程度の温度のお湯で全身を流します。耳に水が入らないよう顔には手で優しくお湯をかけてあげましょう。
②猫用シャンプーでしっかり泡立てて洗います。
③シャンプーが残らないようにしっかり流してあげましょう。
④タオルで水分をふき取り、ドライヤーで乾かします。ドライヤーを怖がる猫は多いので、事前にドライヤーへの反応をチェックしておきましょう。
猫が嫌がる場合は、無理してシャンプーしないようにしましょう。
猫は身体を舐めるので、シャンプーはしっかりと落としてください。
ノミ落としのためにシャンプーを使うと、泡から逃げたノミが飼い主さんの頭に上がってくる可能性があるので注意しましょう。
今回は猫のトリミングについてご紹介しました。
プロのトリマーさんに依頼するのも良いですが、自分の猫を自分でトリミングをできたら最高ですね。
飼い主として、愛する猫の健康と美を守れるようセルフトリミングの知識と腕を高めていきたいものです。
最終更新日 : 2021/04/30
公開日 : 2017/08/07