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反り返った耳が特徴のアメリカンカール。
日本でもとても人気のある 猫の種類 です。
アメリカンカールは、とても人懐こく初心者にも飼いやすい猫と言われています。
今回は、そんなアメリカンカールの歴史を学ぶとともに、性格や特徴もご紹介いたします。
(1)キンカロー(kinkalow)※別名マンチカールとも呼ばれる
アメリカンカールが誕生したのは、1981年だと言われています。
アメリカのカリフォルニア州に住んでいたルーガ夫妻が、ある日玄関で2匹の野良猫を発見しました。
うち1匹の猫は、長毛の黒い猫だったためにシュラミス(黒い美人という意味)と名付けられました。
このシュラミスが持っていた耳が外側に反り返った非常に珍しい形をしており、後にアメリカンカールの誕生とつながるのです。
珍しい耳の特徴を持った猫ちゃんを増やすべく、すぐさま繁殖が行われ、シュラミスは子猫を産みました。
シュラミスは4匹の子猫を出産しましたが、その内2匹がシュラミスと同じ耳の形をしていたことから、この変わった耳の形が遺伝であることが明らかになり、その後も新しい品種とすべく交配が続けられ、シュラミスの発見から約2年後に新種の猫としてアメリカンカールが認められました。
2年という早さで新種として認められるのは極めて異例のことだそうで、当時のこの特徴が非常に珍しいものだったということが伺えます。
今ではとても人気となったアメリカンカールですが、もともとは野良猫であったシュラミスが起源となっており、現在のアメリカンカールも全てシュラミスの血を引き継いでいます。
こうして誕生したアメリカンカールは、様々な研究が進み、特徴的な耳の形についても研究がなされました。
アメリカンカールの耳の特徴は、とても珍しく可愛らしい形でしたが、同時に懸念材料でもありました。
というのも、同じように耳の形が特徴的な スコティッシュフォールド は、特徴ある耳の形が奇形の遺伝子から発生することが認められており、それゆえに体が弱い子が多い猫種です。
そのため、アメリカンカールの耳の形の原因が心配されていました。
しかし、イギリスの学者であるロイ・ロビンソンの研究により、アメリカンカールの耳の形は奇形ではなく、突然変異による優勢遺伝子であることが確認されました。
アメリカンカールには、遺伝疾患も認められておらず、とても健康的な猫とされています。
アメリカンカールの名前の由来は、その名の通りアメリカで誕生したことと耳がカールしていることからきていますが、実は全てのアメリカンカールの耳が反り返っているわけではありません。
先ほど、アメリカンカールの耳の形が遺伝によるものだとご紹介しましたが、この遺伝は全ての猫に引き継がれるわけではありません。
遺伝の出現率は50%と言われており、2匹に1匹の割合でしか耳の形の遺伝を持って生まれてくることはありません。
また、この特徴的な耳は生まれた時から反り返っているわけではなく、生まれたばかりの子猫の時は他の猫と同様に真っ直ぐした耳を持っています。
生後2〜10日で徐々にカールしていき、おおよそ4ヶ月くらいまでに形が定まってきます。
そのため、この時期に耳が反り返っていないアメリカンカールは、耳の反り返りがないアメリカンカールと言えます。
アメリカンカールを迎え入れる際は、耳の反り返りがない場合もあるということも念頭に置いた上で迎え入れてくださいね。
アメリカンカールは、非常に飼いやすい猫と言われています。
警戒心が薄く人懐こい性格なので、すぐに人との生活に馴染むでしょう。
明るく愛嬌たっぷりの性格は、初めて猫と生活する飼い主や小さなお子様がいるご家庭でも上手に付き合っていけるはずです。
また、他の動物とも比較的仲良くできるタイプなので、多頭飼いにもオススメですよ。
しかし、動物同士の相性によっては上手くいかない場合もあるので注意してください。
好奇心も強く活発なので、飼い主さんと一緒に遊ぶのも大好きです。
独立心の強い猫というよりは、飼い主さんにたくさん構ってもらえるのを喜ぶ傾向にありますので、 猫のおもちゃ などでたくさん遊んであげると喜びます。
それほど飼い主さんが大好きなアメリカンカールは、甘えん坊でいつまでも子供の心を持ち続けているように見えることから「猫のピーターパン」と言われることもあります。
飼い主さんと触れ合うのが大好きな猫ちゃんということですね。
知能も高く躾がしやすいところも特徴です。
幼い頃から分別をしっかりつけてあげましょう。
アメリカンカールはいたずらをすることも少なく、お留守番が得意な猫ともいわれますが、「お留守番が得意=放っておいていい」というわけではありません。
私たち人間も、毎日同じ部屋から一歩も外にでない上に一人の時間が多いのは退屈ですし、寂しいですよね。
お留守番をした分、ご褒美に帰ってきてからたくさん遊んであげたり、休みの日は家で一緒に過ごしてあげるなどたくさん構ってあげてくださいね。
体高は中型で、体は筋肉質なセミフォーリンタイプです。
体重は、雄:3〜5kg前後、雌:2〜4kg前後と比較的軽いです。
そして、一番の特徴は既にご紹介した反り返った耳です。
クルンと反り返った耳がとても愛らしいです。
加えてクルミ型の目にや長くて大きな尻尾が特徴的です。
アメリカンカールはもともと長毛の猫種でしたが、交配の過程で短毛のアメリカンカールも出現し、現在は長毛と短毛の二種のアメリカンカールが存在します。
本来のタイプ。肌さわりの良いシルクのような毛質を持っています。
シングルコートのことが多く、ダブルコートの場合も下毛は少ないです。
異種交配により誕生。ダブルコートのことが多く、全体的に毛が短いです。
アメリカンカール・ショートヘアと分類されることもあります。
12〜16年ですので、平均と比較すると少し長生きの部類に属します。
歴史の部分でも触れたように、遺伝疾患なども認められておらず、比較的健康的な猫種です。
猫のグルーミングの際、体内に入った毛を体外に排出することができず、消化器官内に残ってしまうことにより食欲不振や便秘などの症状を引き起こします。
毛の長い長毛タイプは特に注意が必要です。
アメリカンカールの耳は、他の猫と比較すると開口部が広くなっており、ゴミや菌が入りやすいです。
また、耳の中は細かく入り組んだ形状のため、湿気も多く、垢が外に出ずに耳の中溜まってしまいます。
それによって外耳炎になりやすいといわれています。
アメリカンカールと生活していく上で、病気対策という意味でもお手入れは非常に重要です。
基本的には毎日ブラッシングをしてあげてください。
長毛の場合は、下毛がほとんどないので毛が絡まることは少ないですが、定期的なお手入れにより毛質を保つことができます。
短毛の場合は、特に換毛期に毛が抜けやすいのでブラッシングやシャンプーなどでケアしてあげましょう。
基本的には週に1度の頻度で耳掃除が必要です。
また、1週間経っていなくとも、猫が痒がるそぶりを見せたり明らかに垢が溜まっているのがわかる場合は、耳掃除が必要なサインです。
耳掃除は、猫のストレスを考えると飼い主さんができるのが望ましいですが、耳の中の形状によっては耳掃除が難しい場合もあります。
誤ったやり方をしてしまうと耳を傷つけてしまうこともあるので、最初は独断で行うよりも獣医さんに相談してみるといいでしょう。
また、アメリカンカールの耳の軟骨は非常にデリケートです。
反った部分を執拗に触ると反りが弱くなってしまったり、傷つけてしまうこともあります。
耳掃除の際やコミュニケーションの際は、触りすぎないように注意しましょう。
18万〜22万くらいが相場といわれています。
一番の特徴である耳の反り具合で値段が異なり、より反っている方が値段が上がるといわれています。
人気な猫ちゃんのため、ペットショップでも見かけますし、ブリーダーなどから引き取る方法もあります。
アメリカカールは1981年に誕生し、まだ歴史が浅い猫の種類です。
しかし、その見た目の珍しさと可愛らしさからファンも多く交配が続けられたことで、アメリカンカールからさらに新しい猫種が生まれてきました。
「 マンチカン 」と「アメリカンカール」の交配によって1990年代に生まれた猫です。
マンチカンの短い手足とアメリカンカールの反った耳が特徴として現れています。
名前の由来は、「kinky(縮れた)」「low legs(短い足)」の意味でつけられたと言われていますが、交配元の「マンチカン」と「アメリカンカール」からとって別名「マンチカール」と呼ばれることもあります。
「 スフィンクス 」と「アメリカンカール」から生まれました。
スフィンクスは突然変異によって生まれた無毛な猫(実際には産毛は少し生えている)で、ほとんどのエルフキャットがこのスフィンクスの無毛の遺伝子を引き継いでいます。
無毛な体に、アメリカンカールの遺伝子である反り返った耳があるのが特徴的です。
名称:アメリカンカール
原産国:アメリカ
誕生年:1981年
公認団体:CFA、TICA
入手:やや難しい
値段:18〜22万程度
体重:雄3〜5kg前後、雌2〜4kg前後
体高:中型
平均寿命:12〜16年
特徴:反り返った耳、筋肉質
性格:人なつこい、活発、賢い
見た目の可愛さと愛嬌のある性格で愛猫家を魅了しているアメリカンカール。
とっても可愛くて飼いやすい猫ちゃんですので、素敵なパートナーになるはずです。
ぜひ、興味のある方はお迎えしてみてくださいね。
公開日 : 2017/06/28