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どんなに幼い 子犬 でも「子犬だから大きくなってから始めよう」という考えは、トイレができない子に育ててしまいます。
通常のしつけはコマンドなどが理解できるように、ある程度成長してから始めますが、トイレ・トレーニングは始めるのが早過ぎることはありません。
筆者はへその緒が付いた状態の子犬を保護したことや、妊娠していた 保護犬 と一緒に子育てをしたことがありますが、 ペットシーツ をケージに敷いておいてあげると、小さくてもペットシーツがおしっこを素早く吸収してくれることを覚えて、最初からペットシーツの上にトイレをするようになります。
現在では犬も室内で暮らすことが当たり前になったので、ブリーダーにもぜひ子犬のときからトイレシートを使うことを覚えさせてほしいと思いますが、ブリーダーがトイレを覚えさせることはほとんどないので飼い主さんのところに来てから覚えさせる必要がありますね。
排泄することは生きていくために毎日、何回も繰り返すことなので「排泄はどこでもしていい」と覚えてしまうと、なかなか治らなくなってしまいます。
人間もいったん癖がついてしまうと治りませんね。
それと同じです。
「トイレをどこにでもする」という習慣が付く前にトイレ・トレーニングを始めましょう。
子犬でなければトイレ・トレーニングが出来ないかというと、そんなことは全くありません。
確かに室内のいたるところでトイレをしてしまう子の場合は、その癖を治すのは大変です。
しかし、 しつけ ができないことはありませんし、外で飼われていた子や散歩排泄だった子もトレーニングすればちゃんとできるようになります。
筆者は保護活動をしていますが、室内飼育をしてくれる 里親 さんにしか譲渡しないことにしています。
何度も成犬を保護した経験もあり、ほとんどの子が外で飼われていた子でしたが、そのすべての子にトイレを教えました。
覚えるのが難しかった子もいますが、最終的にみんなできるようになっています。
トイレ・トレーニングは犬を迎えたその日から始めます。
トイレ・トレーニングは最初が肝心です。
1回目のトイレをトイレシーツの上できるかどうかで、その後のトイレ・トレーニングの進み方が決まる と言っても過言ではありません。
ただし、1回目を失敗したり何度か失敗してしまったとしても、それでトイレ・トレーニングができなくなるわけではありませんのでご安心ください。
トイレ・トレーニングをスムーズに進めるために知っておくべきこと、心構えをご紹介します。
猫 は 砂 を入れたトイレを準備してあげさえすればたいてい教えなくてもそこでするようになりますが、犬はトイレを準備すればできるようになるというものではありません。
犬は教えらえれ、覚えない限り「トイレシートの上でおしっこをする」、「排泄はトイレでする」ということは全く意識できません。
つまり勝手に覚えたりしないということです。
犬にトイレで排泄をしてもらうのはあくまでも「飼い主さんの都合」です。
犬は、本来はトイレを使うのが自然な生き物ではありません。
しかし犬には学習能力があり、人間が教えたことを実行できるので、頑張って覚えてもらうということを忘れないようにしましょう。
トイレ・トレーニングは最初が重要です。
トイレを覚えるまでは、特に1回目のトイレを成功するまでは目を離さないようにしましょう。
犬にとっては「トイレ」という概念はありません。
教えられるまで、犬にとっては「おしっこをしてはいけない場所はない」のでトイレ以外の場所で排泄してしまうことはごく普通の行動です。
おしっこをした場所には匂いが付いてしまい、同じ場所で繰り返す傾向があるので、特に1回目のトイレをなるべくトイレシートの上でできるように目を離さないようにしましょう。
犬を迎えるときには事前に準備しなければならないことがたくさんありますが、トイレもその一つです。
トイレの設置場所はトイレ・トレーニングの成否にかかわってくる大事な事柄です。
ペットのベッド、トイレ、食器、水飲み場などを全部1か所に置きたがる飼い主さんがいますが、これはおすすめできません。
犬はきれい好きな動物です。
食糞の癖がある子がいたり、散歩時にほかの犬おしっこの匂いを嗅ぐ行動をしたりしますが、基本的にはきれい好きなので自分の排せつ物の近くで、寝たりご飯を食べたり、水を飲んだりしたくないのです。
人間も同じですよね。トイレのそばでご飯を食べたい人はいないでしょう。
散歩のときまで排泄を我慢する犬が多いのはこのためです。
自分の生活する空間以外の場所で排泄したいので、家の外に出てから排泄するのです。
そのため、 寝床やご飯の場所から少し離れた場所にトイレを設置しましょう。
そばに設置するとそこで寝るのが嫌なためにトイレを失敗する原因になります。
トイレと寝床がつながっている ケージ を利用する際にも、寝床から離れた場所にもう1か所のトイレを設置することをお勧めします。
犬は自分の生活スペースが清潔であれば、そこが不衛生になることを望まないので、トイレを覚えやすくなります。
反対に生活スペース全体が不衛生であると、特定の場所でトレイをすることを覚えにくくなってしまうことも。
犬が普段暮らす室内を清潔に、きれいに保つことも犬にトイレを覚えてもらうことには大切なことです。
排泄中はどんな動物でもたいてい無防備な状態になってしまうので、 落ち着いて排泄ができる場所にトイレを設置する ようにしてください。
騒々しかったり、人が頻繁に通る場所などは避けたほうがいいでしょう。
部屋が複数ある場合、北側の部屋は人にとっては使い勝手が悪く「北の死に部屋」となってしまうことがありますが、そうなると 犬 にとっては静かで落ち着ける場所となることが多いので、そこにトイレを設置するのもおすすめです。
トイレ・トレーニング(犬を飼うため)に必要なものをご紹介します。
・ケージおよび サークル
・トイレシーツ
・ おやつ (ごほうび)
・トイレマット(トイレトレーよりトイレマットをお勧めします)
・エコシーツ
・トイレシーツ連結パーツ
・フロアシート(トイレを置く部屋の床の汚れ防止に)
トイレ・トレーニングで大事なことの一つが、犬がトイレに行きたくなるタイミングを知って、そのときにトイレに行くことを促すことです。
犬がトイレに行きたくなるタイミングは以下のようなときが多いです。
必ずしもこのタイミングで排泄したくなるわけではありませんが、特にトイレをしたくなることが多いですから、これらの行動の後は注意して観察しましょう。
排泄をしたくなると犬がとりがちな行動があります。
くるくると回るときはウンチのことが多いですが、必ずしもこの行動をとるわけではなくいきなりおしっこやうんちをしてしまう場合もあります。
トイレに行きたくなるタイミングや行動を知っておくとトイレ・トレーニングに役に立ちます。
トイレのしつけは 幼い子犬のころから始めましょう。
シートの上でトイレをすることを覚えさせるために、ケージの中にもトイレシートを敷き詰めておきます。
子犬は排泄をがまんできる時間が短いため、シート以外の場所での排泄が癖にならないようにするために、ケージの中でしてしまってもいいようにするためです。
寝床や生活の場で排泄したくないのは子犬も同じです。
ケージの中にシートを敷きますが、それは失敗を最小限に抑えるためなので別にトイレの場所を設けましょう。
ケージから2m~3m離れていればいいでしょう。
あまり離れていても、特に子犬の場合はおしっこが間に合わない場合もあります。
トイレに行きたくなるタイミングやトイレ前の行動が見られたら、子犬をトイレに誘導して5分~10分程度様子を見てください。
おしっこをし始めたら「しっし」などと落ち着いた声をかけます。
「おしっこ=しっし」と言葉を覚えると、「しっし」と言われたときにおしっこができるようになります。
これができると、お出かけの前に排泄を済ませることができるようになるので、犬と外出の際の排泄の心配が減ります。
排泄ができたら大いにほめてあげましょう。
ごほうびのおやつをあげてもいいですね。
トイレで排泄するといいことがあると覚えさせます。
排泄の最中に声をかけると落ち着いて排泄できないので、終わってからすぐにほめてください。
また、その場で褒めるとうれしさのあまりウンチを踏んでしまうこともあるので、ほめる声をかけながらトイレから出し、そこで大いに褒めましょう。
トイレ=褒められると理解すると、排泄の後にほめてもらいに来るようになりますので、トイレも素早く片付けることかできます。
トイレに連れて行っても排泄しなかったら、一度ケージに戻してしばらくたってからもう一度チャレンジしてください。
おしっこができたらケージではなく、部屋(フリースペース)で自由に遊ばせてあげましょう。
犬は何回もおしっこをすることがあるので、1度で膀胱が空にならないこともあります。
遊びの最中におしっこに行きたくなることもありますから、しばらく遊んだらまた排泄を促してあげましょう。
フリーにする時間の目安ですが、幼い子犬であれば1時間ほど、5カ月以上の子犬であれば3~4時間程度の間遊ばせておいても大丈夫です。
上記は目安であり、個体差もあるので自分の愛犬のトイレのサイクルを観察しておくといいですね。
最初のうちは飼い主さんが抱っこしてトイレに連れて行くようにしますが、ケージを開けたら自分からトイレに向かうことができるようします。
ある程度、排泄はトイレでするものと理解していればケージの中では排泄しないようになりますし、自分からトイレに向かうことができます。
自分から行かないときは飼い主さんが犬を誘導してトイレまで歩かせます。
ケージを開けたときに自分でトイレに行けるようになったら、ほぼトイレでの排泄が理解できたということなので、フリーで過ごす時間を増やしてみましょう。
フリーで過ごしていて自分からトイレに行くことができれば、トレイを覚えたといっていいでしょう。
生後9~10カ月程度までは飼い主さんの目が届かないときはトイレを覚えてもフリーにしないほうがいいでしょう。
飼い主さんが出かけるときや就寝時は、子犬はケージで休ませます。
トイレを失敗させないとともに、誤飲などの事故を防ぐ意味もあります。
幼い子犬の長時間のお留守番は難しいですが、この頃になると6時間~7時間程度のお留守番はできるようになります。
長時間ケージで過ごした後は必ずトイレに誘導します。
トイレ・トレーニングができていれば、ケージから出されると自分でトイレに行くことができるはずです。
10カ月以上になり、トイレ以外のしつけもできたらフリーにしても大丈夫なことが多いですが、成長には個体差もありますから愛犬の様子を見て判断してください。
トイレシートの中には犬の排泄を促す匂いが付いているという宣伝文句の商品もありますが、一番効果があるのが自分のおしっこの匂いがすることです。
そのため、初めてのシートには子犬自身のおしっこが付いているとシート上で排泄する確率が高くなります。
ブリーダー などからおしっこが付いたものをもらってきておくといいですね。
もし粗相してしまったら、それを拭きとったシートやトイレットペーパーを、新しいトイレシートの上に置いてみてください。
自分のおしっこの匂いに気が付くとその場で排泄します。
トイレがちゃんとできるようになったら、犬はきれい好きで汚れたシートは使いたくないので、おしっこが付いたものを置く必要はありません。
成犬であってもトイレ・トレーニングはできます。
筆者の経験では、場合によっては子犬よりすんなり覚えることができます。
手順は子犬のトレーニングとほぼ同じですが、大人の犬はケージの中では排泄しない傾向が強いことが特徴です。
まずはケージに入れて様子を見ます。
このとき、ケージの中に一応シートを敷いてもいいですが成犬はおしっこをがまんできる時間が長いですし、自分の寝床の近くで排泄するのは嫌なので、ケージに敷いたシートにおしっこすることはほぼないでしょう。
おしっこが出たくなるタイミングでトイレに誘導します。
できれば、シートにおしっこの匂いが付いているとベスト。
抱っこせずに自分でトイレまで歩かせましょう。
成犬で初めてシートを使う場合は静かに見守ります。
保護犬など飼い主に大切にされなかった経験があると、下手に声をかけるとびっくりすることもあるので「しっし」などの声掛けはある程度慣れてからにしましょう。
トイレができたらほめてあげて、ごほうびをあげましょう。
ほめられ慣れていない犬は、最初はおやつをあげてほめられるということに慣れさせることも大切です。
成犬では子犬より覚えが早いことが多いので、1回で覚えてしまうことも珍しくありません。
子犬のしつけでも「ケージやサークル内でトイレができたらフリーにする」というやり方がありますし、多くの場合トイレのしつけにはこの方法が書かれています。
しかし、筆者の経験から言ってこの「ケージ内でトイレをさせる」という方法は大人の犬になればなるほど難しいやり方です。
なぜなら、「犬は自分が常にいる場所では排泄したくない」から。
特に成犬は排泄をがまんできる時間が長いのでケージの中では1日以上がまんしてしまうこともあるのです。
そうなると健康にもよくありませんし、ケージやサークルへの印象も悪くなってしまいます。
筆者は保護した犬すべてにトイレを教えましたが、 「トイレはケージから離した場所に置く」方法の方がトイレ・トレーニングの成功の確率があがります。
また、この方法で筆者がトレーニングした犬の中でトイレを覚えられなかった犬はいません。
トイレ・トレーニングの成功の秘訣は「トイレシートの上で排泄をする」という成功体験を積ませることと、極力失敗させないことです。
そのため筆者は犬を保護したら、最初のトイレ成功まで目を離しません。
どうしても目を離さなければならないときは、フリーにせずにケージにトイレシートを敷くなどして対応しましょう。
ケージ内でトイレをしない犬が多いですが、子犬などはトイレの間隔が近いので長時間はがまんできません。
トイレとは別の場所であっても「トイレシートの上で排泄をする」ということは大事なことです。
犬は広い場所での排泄を好むと言われています。
そのためトレイが狭いことは失敗の原因となります。
犬の大きさにもよりますが、くるくる動いても十分な広さを確保しましょう。
筆者の愛犬は 柴犬 ですが、ワイドシート4枚分のトイレスペースを確保しています。
バスマットやカーペットなどの感触は犬にとってトイレシートとほぼ変わりません。
まだトイレのしつけが完璧でない犬は、そこもトイレであると勘違いしてしまいます。
トイレの近くに布製品があることも失敗の原因になります。
犬はきれい好きな動物です。
汚れたトイレでは絶対に排泄したくないので、粗相の原因になります。
トイレはいつも清潔に保ち、汚れたトイレシートはすぐに取り換えるようにしましょう。
粗相をされると怒りたくなる気持ちは分かりますが、 怒ることは全く効果がないばかりか逆効果になることも。
たいていの場合、犬は怒られた理由が分かりません。
排泄直後ならまだしも、しばらくたった後では理由もなく怒られていることになりますし、排泄中や排泄直後だと排泄自体を怒られたと思い、隠れて粗相をするようになってしまうからです。
粗相を見つけたときには、無言で淡々と素早く片付けましょう。
においが残らないように気を付けてください。
においが残っているとまた同じ場所に粗相してしまいます。
においを消すだけでなく、かなり強力な菌やウィルスを殺菌することもできる優れものです。
ストレスや病気によっておしっこの頻度が多くなったり、下痢を発症したりすることもあります。
様子をよく観察して、ひんぱんにおしっこをする、量が多いなどの異常が見られたら獣医を受診しましょう。
何らかの事情でトイレのしつけが上手くいかないときや、なかなかトイレシートの上でトイレをしてくれないときは部屋全面にトイレシートを敷いてみてください。
部屋全面が無理なら、大きいサークルの中全面でもOKです。
筆者が保護したケージの中に閉じ込められ糞尿まみれにされるという虐待を受けた犬は、そもそもケージが嫌いで、通常のトイレのしつけが上手くできませんでした。
その子に試したのがこの方法です。
とにかく、トイレシートの上に排泄をするという経験を積ませるのです。
トイレシートの上での排泄が当たり前になったら、トイレシートを敷く場所をだんだん縮小していきます。
そうして、最終的に適度な大きさのトイレに排泄できるようにします。
筆者が保護した犬は、この方法によってトイレができるようになりました。
もう一つの方法は、 「粗相を繰り返す場所をトイレにする」という方法です。
同じ場所に粗相を繰り返してしまう場合はそこにトイレシートを敷き、一時的にその場所をトイレにしてしまいます。
これも、シートの上にトイレをするという経験を積ませるためです。
シートの方が吸収性がいいので、フローリングなどの上にするより好むようになります。
シートの上でのトイレが定着したら少しずつトイレを移動して、不都合がない場所をトイレにします。
トイレ・トレーニングは室内で犬を飼う場合はもちろん必要ですね。
散歩で排泄をさせるのでトレーニングはいらないという人もいますが、家の中では犬はトイレを我慢する必要があります。
たいてい 散歩 は朝夕の2回の方が多いでしょうから、排泄できる機会も2回のみになってしまいます。
犬はがまんする必要がなければ1日に3回~5回程度はトイレに行きます。
犬は猫などに比べて水を飲む量が多いですから必然的におしっこの量も多くなります。
おしっこをがまんさせると健康状態にも良いことは全くなく、膀胱炎や尿管結石になるリスクがあるのです。
犬は人間に比べて腸が短いのでウンチも食事を摂ってから短い時間で出てきますが、ウンチも1日に2回~3回程度することもあります。
排泄をがまんすることで便秘になったりなど、健康上にいいことは一つもないといっていいでしょう。
犬の健康のためにも、室内でのトイレができるようになったほうがいいのです。
散歩で排泄をさせるようにすると、どんな天候のときでも必ず1日2回の散歩に行かなければなりません。
嵐でも吹雪でもです。
年に数回であっても外出を控えたほうがいい天候の時はありますから、その時に命懸けで散歩に行かなくても済むように、室内でのトイレを覚えさせておいたほうがいいでしょう。
また、飼い主さんが病気になることもあるかもしれません。
インフルエンザなどにり患したときは外出を控えるべきですし、高熱などで散歩どころではない状態に陥ることもあるかもしれません。
そのときに愛犬がちゃんと室内でトイレをしてくれれば、飼い主さんも安心して静養できますね。
トイレ・トレーニングができていないと犬と一緒のお出かけが難しくなってきます。
マナーパンツなども販売されていますが、トイレがちゃんとできるに越したことはありません。
ドッグカフェ や 犬と泊まれる宿泊施設 などを利用する際に、事前に家でトイレを済ませておくことができたり、トイレシートへの排泄ができるようになっていれば、安心して愛犬とのお出かけを楽しむことができるでしょう。
犬は生きていますから、必ず年を取ります。
しかも人間のほぼ4倍のスピードで年を取るので、飼い主さんが老犬の世話をしてあげる必要がありますし、犬を家族に迎えるときは犬の老後の世話のことも考えて迎えるべきですね。
犬も高齢になってくるとトイレとトイレの間の時間が短くなってきます。
また、おしっこをがまんするのも困難になってくる場合もあります。
歩くのが難しくなってくることもあるでしょう。
そんなときに、室内のすぐ行ける場所にトイレがあると犬はがまんする必要がなく、飼い主さんは粗相の後始末の回数が減るという良い点があるのです。
犬用のトイレというとトイレ・トレーを発想する方は多いと思いますが、筆者は多くの経験からトイレ・トレーはあまりおすすめめしません。
犬にはトイレ・トレーがトイレである発想はなく、少しの段差であってもそこを乗り越えて特定の場所に入るということに抵抗感を覚える犬が少なくないからです。
同様にプラスチック製のメッシュの下にトイレシートを置くこともおすすめではありません。
メッシュの感触が嫌な犬も多いからです。
トイレのしつけを成功させるためには「トイレは犬にとって抵抗感がないもの」であることも大切です。
抵抗感がないトイレにするには床に敷くタイプのトイレマットがおすすめ。
トイレ・トレーニングが上手くいったとしてもおしっこがはみ出したりすることは往々にしてあるものなので、トイレマットの下にはトイレマットから少しはみ出るくらいの大きさのエコシーツを敷くと、はみ出したおしっこでべちゃべちゃになることを防げますし、汚れたシートを洗うことも可能です。
これらを購入しなくても犬の抵抗感が少ないトイレを自作することは可能です。
用意するもの
作り方
新聞紙(エコシート)の上にトイレシートを敷く。
トイレシートがずれないように薄いレンガをところどころに置いて押さえる。
新聞紙の下は、さらに大きめのフロアマットなどを敷いておくといいでしょう。
このトイレはお金がかからず、犬に抵抗感が少ないだけでなく気軽に設置できますし、旅行先などではレンガ以外は捨ててくることもできるので便利です。
犬のトイレは清潔に保つことが大切です。
トイレシートにも色々な種類や大きさがあるので、愛犬の大きさなどに合わせてトイレシートも準備してください。
中形犬 や 大型犬 であれば、シートの大きさはワイドのほうがいいでしょう。
筆者は排泄後のシートをすぐに取り換えることができるように、在宅中はワイドの薄手のものを使用しています。
薄手のシートは安価で気兼ねなく捨てられますが、給水量は高くありません。
そのため留守のときなどすぐに取り換えられないときは、給水量の多い厚手のワイドシートを使用するというように使い分けをしてします。
トイレ用のスペースが付いているケージがありますが、お留守番の時間が長いときなどはそこにトイレシーツを敷いておいてもいいでしょう。
使いたがらない犬が多いですが、長時間おしっこをがまんするのは体に良くありませんし、使えればそれに越したことはありません。
ただし、そこだけをトイレのするのではなく、別な場所にもトイレを設けてあげましょう。
粗相やはみ出しはどうしても気になりますよね。
それを軽減してくれるのがフロアマットです。
トイレの周りに広範囲に敷いても有効ですし、トイレがある部屋の床全体に敷いてしまってもいいでしょう。
フロアマットで本来の床は守られますから、イライラすることもなくなります。
フロアマットを選ぶときは、厚手の丈夫なものを選んでください。
薄手のものはおしっこが浸透してしまうことがあります。
どんなにトイレが完璧な犬でも老犬になれば失敗してしまうことも出てきます。
年を取ると犬もトイレが近くなったり、おしっこの切れが悪くなったり、トイレまで間に合わなくなったりすることは珍しいことではありません。
こうなったときに、室内でトイレができることは犬にとっていいことなのですが、部屋が汚れてしまうとも多くなるかもしれません。
しかしそれは仕方ないことなので、許してあげてほしいと思います。
許せるようにフロアマットを敷くなどして対応することをおすすめします。
犬のトイレ・トレーニングは一緒に暮らすうえでとても大切なことです。
しかし、本来犬はトイレで排便する動物ではありません。
人間の都合によってトイレを覚えてもらうのです。
そのことを忘れず、少々のはみだしなどの失敗は許す心を持つことも大切です。
ときどき粗相をしてしまうこともあるかもしれませんが、犬はトイレを使う動物ではないことを念頭に、余裕のある気持ちで接してあげてください。
ストレスはトイレ失敗の原因にもなります。
また、トイレのしつけができていた犬でも途中からできなくなるときがあります。
そんなときは、「なぜできなくなったの?」などと犬を責めず、失敗の原因がないか観察するとともに、もう一度最初からトイレ・トレーニングをしてください。
トイレ・トレーニングに限らず、動物と暮らすには許す心はとても大切ですし、しつけは生涯続けるものです。
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公開日 : 2018/01/25