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犬のしつけをマスター!愛犬のしつけ方や正しい飼い方を把握しよう






犬を飼う人全ての課題となる「しつけ」。
問題行動を起こさないためのしつけ、犬をコントロールするためのしつけ、ときには芸となるものも、人間と犬が共に暮らすために必要不可欠な要素です。

しかし、このしつけは簡単なものではありません。
犬に対する深い愛情と根気と忍耐、そして正しいしつけに対する知識が必要です。

犬のしつけに関して、その理論や方法論から実際にどんなしつけが効果的なのかということまで、ここでご紹介します。
この記事だけで犬のしつけについてほとんど分かるようになるはずです!

【犬のしつけ:目次】

 

1ページ目 :

 

犬のしつけは、犬の全て

犬のしつけとは

犬の初期学習(社会化)と生涯学習

・犬の初期学習

・犬の生涯学習

・学習について日本における問題点

犬の学習には2つのパターン

・古典的条件付け

・オペラント条件付け

4種類のオペラント条件付けと犬のしつけ

・正の強化

・正の弱化

・負の強化

・負の弱化

犬のしつけとほうびと罰

 

2ページ目 :

 

室内で必要となる犬のしつけ

・アイコンタクト

・ボディコントロール

・さまざまな音に慣らせる

・トイレ

・ハウス

・留守番

・(食事の際の)待て

屋外で必要な犬のしつけ

・首輪、リードに慣らせる

・おすわり

・待て

・伏せ

・抱っこ

・ヒール、ツイテ

・リーダーウォーク、ヒールウォーク

犬の問題行動に対するしつけ

・無駄吠え、うなり

・噛み癖

・飛びつき

・拾い食い

・食糞

・トイレの失敗

犬のしつけにおける注意点

名前にも犬のしつけに大きな意味が

自身で犬のしつけができないなら専門家へ

犬のしつけ:まとめ

 

 

犬のしつけは、犬の全て

 

犬のしつけと聞いて、思い浮かべるのはどんなことでしょうか。

無駄吠えや噛み癖、いたずらを正すことと答える人も多いもの。

中には、ご飯の前に「待て」ができる、「おすわり」や「お手」ができることもしつけと答える人も多いはずです。

しかし、犬のしつけのためにすべきことはこれだけではありません。

問題行動を正すこと、「おすわり」などで犬をコントロールすること、時には芸を覚えさせること、そして外界のあらゆる刺激に慣れさせること、全てが犬のしつけとなります。

ここでは、犬を家族として迎える前に知っておきたい犬のしつけについて全てお伝えします!

 

 


犬のしつけとは

 

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犬のしつけとは、何なのでしょうか。

世の中にはたくさんのしつけ本があふれ、その理論やノウハウなど多すぎる情報が掲載されています。

本の中には理論のみを羅列したもの、逆に理論を省いて方法論のみを載せたものなどさまざま。

 

しかし、理論を分からずに方法だけで試みる、理論のみ勉強して実際にどうすればいいのか分からないというのでは、しつけは上手くいきません。

それどころか、しつけを施す飼い主さんも施される犬も混乱してしまいます。

せっかく本で勉強したのに、「うちの犬は全く聞いてくれない」と思ってしまいますよね。

 

犬のしつけとは、その犬が生涯幸せに人間とともに暮らすために必要な学習だと、私は考えています。

その犬がどんな生活でも適応できるためのしつけです。

したがって、飼い主は犬のしつけの理論と方法論、どちらも知った上で、犬との信頼関係を作っていくことが必要不可欠になるのです。

さらに、「この犬がどんな状況に陥っても幸せでいるために」という深い愛情をもってしつけを施すことも重要。

それでは、この犬のしつけについて具体的に理解していきましょう。

 

 

犬の初期学習(社会化)と生涯学習

 

犬は生まれてから死ぬまでの間、多くのことを学んでいきます。

この、動物が「何かを学ぶ」ことを、人間の場合と同じく「学習」と呼びます。

動物の学習には初期学習と生涯学習があり、特に飼い犬のしつけを理解する上で、この2つは重要な要素。

まずはここだけでも知っておいていただきたい情報です。

 

・犬の初期学習

 

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犬の初期学習とは、主に犬が幼齢期に学ぶ犬語や人など他の動物に慣れる馴化を指します。

これは生後3〜12週目までの社会化期と呼ばれる時期に学んでおくべきものとされています。

この時期は、犬が犬社会や人間社会で暮らしていくのに大変重要な時期。

犬語は犬たちのボディランゲージであり、子犬の頃に兄弟や親犬とじゃれ合うことで、尻尾の振り方や服従姿勢、支配姿勢、相手を噛んでも良い力加減を学んでいきます。

また、馴化は、警戒心の薄い子犬のうちに他の動物や外界に慣れていくのに必要不可欠なもの。

この幼齢期はその犬の性質や表情を決定する非常に重要な時期です。

 

・犬の生涯学習

 

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犬の生涯学習とは、社会化期を過ぎた13、14週齢以降における課題行動の習得、問題行動の矯正を意味します。

多くの飼い主が「しつけ」と考えるものがここにあたります。

課題行動とは、人間と生活する上で必要となる行動。

例えば、マンションに住む場合の犬の行動の仕方、一軒家での住み方、多頭飼いであるならそれらの犬との暮らし方など、生活の仕方によって異なる行動です。

問題行動とは、飼い主が犬の行動に対して問題だと感じる行動のこと。

無駄吠えなど飼い主が容認できない行動、拾い食いなど犬自身に有害な行動です。

 

・学習について日本における問題点

 

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犬には初期学習と生涯学習があるとお伝えしました。

この学習は犬の一生を決めるほど重要なものですが、特に幼齢期の初期学習は非常に重視されるべき学習。

初期学習がうまく行かなければ、後の生涯学習がうまく行かなかったり、性格が不安定な犬になってしまったりするためです。

 

しかし、この初期学習について、日本のペット業界では大きな問題を抱えています。

それは、子犬のときに十分な初期学習・社会化がされずに飼い主の手に渡ってしまうこと。

ペット流通業では、社会化期の犬を母犬や兄弟たちから引き離し、ペットショップなどの小売店に販売されるということが多く行われています。

これは、多くの飼い主が子犬を求める傾向があるため。

中には、より若い犬を流通ラインにのせようと、法で定められた時期より早くに販売しようとするブリーディング業者、小売業者もいるのが現状。

このような初期学習や社会化が不十分な子犬は、性格が不安定であったり、後のしつけがうまく行かないことが多々あるのです。

そうなれば、子犬を迎えた飼い主は問題行動に悩まされることに。

無責任な飼い主であれば、捨てたり処分してもらったりという行動に出ます。

 

良質なブリーダーから直接手に入れる欧米式ペット産業に比べ、日本のペット産業は、「悪質なブリーダー→子犬至上主義のペットショップ→子犬の可愛さに知識を持たないままついつい飼ってしまう消費者」という図式ができてしまっている場合が多いのです。

もちろん、「犬を大切にしてくれる飼い主でないと譲らない」という信念を持ったブリーダーもいれば、動物福祉に則った経営を行うペットショップ、犬の最期のときまで共にする飼い主はたくさんいます。

しかし、年間の犬の殺処分が1万頭という数字は、日本のペット産業の問題を表していると言わざるを得ません。

 

 


犬の学習には2つのパターン

 

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犬の学習は、初期学習と生涯学習の2種類があると述べました。

そして犬がこれらの学習をしていく方法も2つあるのです。

2つは古典的条件付けとオペラント条件付けと呼ばれる、犬の行動様式とそれを導く要因の関係を意味します。

 

・古典的条件付け

 

古典的条件付けとは、異なる2種類の刺激を頭の中で結び付けて学習すること。

普通なら生理的反応を引き起こさないような刺激を与えた後に生理的反応を引き起こすような刺激を加えると、前者の刺激だけで生理的反応が生じるようになる現象です。

この例として、パブロフの犬の話が有名でしょう。

ベルの音の後に餌を与え続けたことで、ベルの音がしただけで唾液の分泌量が増えたという研究です。

犬はベルが鳴ると餌をもらえると学習した結果、生理的にも反応するようになったのです。

 

・オペラント条件付け

 

オペラント条件付けとは、行動とその結果の関連性を学習すること。

ある行動が自分にプラスの結果となれば、以降その行動を積極的に行うようになります。

逆に、ある行動の結果自分にマイナスが生じることで、その行動に消極的になっていきます。

積極的になっていくことを強化、消極的になっていくことを弱化といい、強化や弱化にはおやつなどのほうびと、おしおきなどの罰が必要となります。

これらの組み合わせでオペラント条件付けには4種類存在します。

 

 

4種類のオペラント条件付けと犬のしつけ

 

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前述した通り、オペラント条件付けには4種類存在します。

 

・正の強化

 

正の強化は、ごほうび(強化刺激)を与えることで行動が強化されること。

お手をするたびにおやつを与えると、犬はお手をすると良いことがあると認識して自発的にお手をするようになるなど。

 

・正の弱化

 

正の弱化は、おしおきなど罰(嫌悪刺激)を与えることで行動が弱化されること。

イタズラをする度に怒鳴りつけると次第にイタズラをしなくなっていくなど。

 

・負の強化

 

おしおきなどの罰(嫌悪刺激)を取り除くことで行動が強化されること。

イタズラをしても叱らなくなると、怒られないことを学習してイタズラを繰り返すなど。

 

・負の弱化

 

ごほうび(強化刺激)を取り除くことで行動が弱化されること。

甘え吠えしても無視することで犬がだんだん要求吠えしなくなるなど。

 

 


犬のしつけとほうびと罰

 

 

前述した通り、犬の学習は古典的条件付け、オペラント条件付けと呼ばれる理論で説明できます。

したがって犬のしつけも、これらの条件付けが必要不可欠。

その条件となるごほうびと罰についても見ていきましょう。

 

犬にとって最高のごほうびは、餌です。

特におやつは、最も効果的な強化刺激。

これは、餌やおやつが本能的な欲求の「個体の維持」に関わることに起因します。

したがって、多くのドッグトレーニングでもおやつを使用してトレーニングが行われています。

ごほうびは行動の最中や直後に与えなければ意味がないのもポイント。

ポケットからすぐ取り出せるえさやおやつを少量用意してしつけを行うのが良いでしょう。

また、おやつだけではなく、一緒に遊ぶことや散歩、褒めることや撫でることも犬の強化刺激となります。

 

犬にある一定の行動を学習させる場合、理論的には快(強化刺激)を与える方法と不快(嫌悪刺激)を与える方法があると紹介してきました。

しかし、快を与えて育てる方が犬にとっても飼い主にとっても良いもの。

犬のしつけはほめて育てるが基本なのです。

 

19世紀まで、犬のトレーニングは「調教」が主であり、嫌悪刺激を与えて厳しく育てるのが主流でした。

しかし、この方法では、「トレーナーの元では素直だが、飼い主の言うことは聞かない」または「飼い主の言うことは聞くが、他の人の前では問題行動が出てしまう」という結果しか得られませんでした。

犬自身が行動を楽しいと感じていなければ、一時的に行動を記憶できても、そこに永続性はありません。

叱る、痛みを与えるなどの嫌悪刺激・罰では良い犬は育ちません。

愛情を持って、犬の快を引き出して行動を強化してあげるのが、最も有効なしつけの仕方であることを覚えておきましょう。


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