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犬のブラッシングによる効果は、毛並みを整えるだけではありません。
実は、他にも様々な効果があるんです。
最初はブラッシングを試みたけれど、犬が嫌がってしまってやめてしまうなんてことも少なくありませんよね。
しかし、嫌がってかわいそうだからとブラッシングをやめてしまうと、毛玉ができて逆に辛い思いをさせてしまったり、病気や皮膚の異常を見逃してしまったりという可能性もあります。
今回は、そんな犬にとって大事なブラッシングの必要性とやり方についてご紹介していきます。
ブラッシングの効果は様々です。
ブラシを通すことで毛の流れをよくします。
定期的にブラッシングをすると、毛艶も変わってきます。
また、ブラッシングによってゴミやホコリを取り除くこともできるので、身体を清潔に保つことができます。
ワンちゃんのブラッシンングを行わずに長期間放置してしまうと、毛玉の原因にもなります。
毛玉ができると周囲の毛を引っ張ってしまい、痛みが生じてしまうこともあります。
ブラッシングでワンちゃんの毛を整えてあげることで、毛玉の予防ができるのです。
ブラッシングを行う事により、ノミやダニを発見することができます。
ノミやダニがついたまま長期間放置してしまうと、強いかゆみや皮膚病を発症する恐れがあります。
また、貧血に繋がったり、ノミやダニを媒介に病原体を移される可能性もあり、最悪の場合は死に至る危険性もあります。
ワンちゃんは自分でノミ・ダニを対処することはできないので、飼い主さんが早めに気付いてあげることが大切です。
ブラッシングで体を清潔に保ってあげることで、ノミ・ダニの予防をすることができます。
ブラッシングで発見できるのは、ノミ・ダニだけではありません。
ブラッシングは、ワンちゃんの体全体を触れるので、体の異常にいち早く気づくきっかけにもなります。
皮膚病などの表面的なものはもちろんのこと、体のしこりや膨らみなど、以前触った時と比べて異常があった時はすぐに気付くことができます。
ブラッシングを上手に行うことができれば、ワンちゃんのリラックス効果も期待できます。
大好きな飼い主さんとのコミュニケーションの一環としても効果的です。
ブラッシングが大事と言っても、闇雲にただブラシを入れればいいという訳ではありません。
誤ったやり方をしてしまうと、ワンちゃんがブラッシングを嫌がってしまい、ブラシをみただけで逃げ出してしまって、ブラッシングができないなんて事にもなりかねません。
正しいブラッシングのポイントを抑えて、上手に整えてあげましょう。
ブラッシングを始める場所も実はとても大切なのです。
ワンちゃんは、耳や尻尾、足先は敏感で触られるのが苦手な子が多いです。
ブラシという得体のしれないもので体を撫でられるだけでもびっくりなのに、敏感な箇所を最初に触られるのは嫌がる可能性があります。
まずは背中や腰などワンちゃんが触られても抵抗が少ない箇所から徐々に慣らして行くことが大切です。
背中や腰からなら一気に行っていいかというとそれも間違い。
髪の長い方はわかると思いますが、私たち人間も髪をブラッシングする際に、根元から一気に行うと途中で引っかかってとても痛い体験をしたことがある方もいると思います。
それと同じで、ワンちゃんも根元から一気にブラシをかけると途中で絡まって激痛が走ることも多いです。
犬の表皮はとても薄く、人間の1/4程度の薄さしかないため敏感です。
ワンちゃんに辛い思いをさせないように、まずは毛先を中心にブラシを入れて、抜け毛や絡まりをほぐしてから根元部分へとブラッシングをかけていきます。
一度に行おうとせず、少しずつ徐々に慣らして行くことが大切です。
ブラシを入れる方向は、毛並みに沿って行うことが原則です。
皮膚を傷つけないようにゆっくりと丁寧に、ワンちゃんの様子を見ながら行うことが大切です。
強い力で引っ張ったり、皮膚を傷つけてしまうとわんちゃんにトラウマを与えてしまうこともあります。
ワンちゃんがリラックスできるよう、優しく撫でるように行ってあげるのが良いでしょう。
犬用のブラシには実は様々な種類があります。
犬は毛の長さによって短毛種と長毛種に分類されており、それによって合うブラシも異なってきます。
ご家庭のワンちゃんがどちらの種類か把握した上で適切なブラシを購入しましょう。
ブラシ:ラバーブラシ、獣毛ブラシ
※短毛種でもダブルコート( 柴犬 など)の場合は、スリッカーブラシやピンブラシが良いです。
ブラシ:スリッカーブラシ、ピンブラシ
では、それぞれのブラシの特徴をご紹介します。
先端が針金状でくの字に曲がっているのが特徴です。
ハードタイプとソフトタイプがあり、ソフトタイプには先端にクッションがついています。
毛がサクサク取れるところはいいところですが、先端が鋭いため、使い方を間違えると皮膚を傷つける恐れがあります。
特にハードタイプは注意が必要です。
短毛種はダイレクトに針金が皮膚に当たってしまうため、皮膚を傷つける可能性が高くお勧めできません。
長毛種は、毛先のもつれを取る際などに使用するなど使い分けをするといいでしょう。
ただし、素人が使う場合は、ソフトタイプを選ぶことを推奨します。
スリッカーブラシと似ていますが、スリッカーよりも密集度が低く、太いところが特徴です。
クッション性も高く皮膚が傷つきにくく、マッサージ効果も高いと言われています。
豚やイノシシなど動物の毛を使ったブラシです。
こちらは、もつれをほどくという用途ではなく、毛艶をだす目的で使用します。
最後の仕上げ用として他のブラシと併用で使ってあげるといいでしょう。
ゴムでできた柔らかいタイプのブラシです。
皮膚を傷つける心配もなく、マッサージ効果も高いです。
短毛種のワンちゃんにお勧めのブラシです。
筆者もラバータイプのブラシを使用していますが、やはり安全ですし、抜け毛も比較的とれやすいので重宝しています。
また、ホコリなども毛と一緒に絡め取ってくれるのもいいところです。
コームは単体で使用するというより、ブラシを使う前に一度全体にコームを通して毛玉をほどいたり、ブラシの後の仕上げとして使います。
コーム自体はとても硬い作りになっているので、毛が絡まっている際は強く引っ張ったりせずにゆっくり丁寧にほどくようにしましょう。
ファーミネーターは、ブラッシングすることで、換毛期の毛をごっそり綺麗に取り除いてくれます。
先端が特殊な刃になっており、他のブラシでは取りきれない毛もファーミネーターだと綺麗に取れます。
ただし、先端の硬い刃は、スリッカーと同じく、使い方を間違えてしまうと皮膚を傷つける恐れがあります。
ファーミネーターを使用する際は、まず皮膚に傷や炎症がないか十分に確認した上で、優しく毛の流れに沿ってブラシを当てるようにしましょう。
また、他のブラシと比べて抜け毛をとる効果が高いので、ブラッシングの頻度は高くする必要はありません。
週に一度くらいでいいでしょう。
反対にやりすぎてしまうと、抜け毛だけでなく、抜く必要のない通常の毛まで抜いてしまう可能性があるので気をつけましょう。
なお、ファーミネーターは、実は模倣品が多い商品です。
商品購入の際は十分注意をしてください。
ファーミネーターについて詳しく解説している下記記事も合わせてご覧になってください。
ブラッシングが大切と言っても、生まれてすぐにブラッシングをする訳ではありません。
目安としては、生後3〜4ヶ月を経過した頃から開始するのが良いでしょう。
ブラッシングは、できれば毎日行ってあげるのが良いですが、毎日行うのが難しければ、週に2〜3回を目安に行うようにしましょう。
犬のブラッシングは、毛並みを整えるだけでなくノミ・ダニの予防や病気の早期発見、リラックス効果などたくさんの効果があることがわかりました。
ブラッシングが苦手なワンちゃんも少しずつ慣らしていって、ワンちゃんが快適に過ごせるようにお世話していきましょう。
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公開日 : 2018/07/12