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ファーミネーター(FURminator)とは、動物の抜け毛を取るためのブラッシング用品です。
普通のコームやスリッカーでとかすだけでも抜け毛は取れますが、意外と抜け毛は毛の間に残ってしまっているのです。
ファーミネーターはその抜け毛やアンダーコート(下毛)を簡単に取ることができ、抜け毛の最大90%を取り除くことができます。
筆者は、ファーミネーターを 猫 に使ったことがあります。
普段からたまにブラッシングはしていましたが、ファーミネーターで猫の背中を1回とかしただけで、驚くほどごっそりと毛が抜けました。
「こんなに毛が抜けていいものなのか」と少し心配になりましたが、肌や毛に特に異常はなく、猫も気持ちよさそうにしていました。
ファーミネーターを試した猫の中には、模様がはっきりと浮き出るようになった猫もいたので、驚きが隠せません。
しかし、こんなに便利なファーミネーターが不必要な動物もいます。
ファーミネーターが不必要な動物は、シングルコートの 犬 やヘアレスドッグ(キャット)です。
シングルコートとは、簡単に言うと毛が抜けない品種です。
そのような 犬種 は抜け毛自体がないので、ファーミネーターが不必要になるのです。
代表的な犬種は トイプードル や マルチーズ 、 シーズー や イタリアングレーハウンド などがいます。
一つ注意しておきたいのが、シングルコートは猫にもいますが、猫のシングルコートには抜け毛があるということです。
そのため、シングルコートの猫にファーミネーターを使用しても抜け毛はとれます。
しかし、ファーミネーターを公式に販売しているサイトでは、バリニーズや ボンベイ 、オリエンタルキャットなどには、ファーミネーターは不必要だと掲載されています。
猫は特に毛づくろいを頻繁に行うので、抜け毛をよく飲み込んでしまいます。
抜け毛を飲み込むと、毛玉がお腹の中に溜まってしまい、便秘気味になったり腸捻転という大きな病気を引き起こす可能性もあります。
そのようなことを起こさないためにも、抜け毛とりの手伝いを飼い主さんがしてあげましょう。
抜け毛を除去することによる利点はいくつかあります。
1,毛が服や家具につきにくくなる
2,毛玉ができにくくなる
3,毛の生え変わりがスムーズに行える
このように、利点は飼い主側にも動物側にもあるので、しっかりと抜け毛をとってあげたいですね。
ファーミネーターの使い方手順は、下記になります。
①動物の毛の流れにそって、動物の毛をブラッシングする
②毛が溜まったらワンプッシュボタンを押し、ファーミネーターから毛を取り除く
使い方はシンプルで分かりやすいですね。
ブラッシングが初めてでも、簡単に抜け毛を取り除くことができます。
さらにファーミネーターの魅力を引き出すべく、ファーミネーターを『上手に使うコツ』もお伝えします。
毛が絡まっていると、ファーミネーターでとかす際につかかってしまいます。
そのまま無理に引っ張ると、必要な毛がごっそり抜けてしまったり、皮膚を痛めてしまう場合があるので、無理に引っ張ることはしないようにしましょう。
先に シャンプー をしておいたり、ピンブラシで大まかにブラッシングをしておくと絡まりがなくなり、ファーミネーターでとかしやすくなります。
ブラッシングを嫌がる犬や猫もよくいます。
そのため、なるべく嫌がらずにブラッシングを行うためにも、動物が嫌がらない部位からブラッシングを始めましょう。
背中や首元は比較的嫌がらない子が多いので、そこから始めるのがオススメです。
1回でたくさん抜け毛を取ろうとするより、定期的に行った方が都度抜け毛をとることができます。
毛の生え変わりの時期(換毛期)は特に毛が抜けるので、ファーミネーターの使用回数を増やした方がいいでしょう。
また、動物種により毛の抜けやすさは変わります。
犬は1週間に1回程度でいいですが、猫はよく毛が抜けるので、1週間に2~3回くらい行ってあげてもいいです。
力を入れすぎてしまうと、動物の皮膚にを傷つけてしまう可能性があります。
力を入れなくても簡単にとかすことができるので、力を入れすぎないようにしましょう。
ファーミネーターでとかしていて、途中で突っかかってしまうこともあると思います。
そんなときは無理にとかさず、途中でもいいのでとかすのをやめましょう。
突っかかった部分は、毛が絡まっている可能性が高いので、絡まっている部分をほどいてから、ファーミネーターでとかすのを再開するようにしましょう。
刃の部分は安全仕様に加工してありますが、皮膚の弱い部分に仕様すると怪我の原因になる場合があります。
お腹や目元、足先などの皮膚が薄い部分には使用しないようにしましょう。
人と同じように、アレルギーを持っている動物もいます。
刃の材質がステンレスなので、そのアレルギーを持っている場合は、残念ですが使用しないようにしましょう。
ファーミネーターには複数の種類があり、大きく分けると『犬用』『猫用』『小動物用』の3週類に分けられます。
さらに、この中から『毛の長さ』や『サイズ』ごとに分かれています。
これらの分別をしやすくするために、それぞれが色で分けられているので分かりやすいです。。
まず、犬用のファーミネーターから紹介しましょう。
犬用のファーミネーターの種類が一番多く、全10種類あります。
長毛種用のファーミネーターには、『サイズ』がXS、S、M、L、XLの5種類あります。
それぞれの見分け方ですが、XSは薄い緑色、Sは緑色、Mはオレンジ色、Lは黄色、XL赤色です。
また、各種共通で『ワンプッシュボタン』の色が白に近い灰色をしています。
長毛種用のファーミネーターを使用したい犬種は、 ポメラニアン や ペキニーズ 、 キャバリア などがいます。
しかし、長毛種でもサマーカットのように短く トリミング をしている場合は、短毛種用のファーミネーターを使用しましょう。
被毛が生えそろう、生後9ヶ月くらいから使用可能です。
・価格
XS:3830円
S:4130円
M:5040円
L:6152円
XL:6890円
・本体サイズ(幅X奥行X高さ)
XS:4.1×6.5×11.5cm
S:5.5×6.5×15.0cm
M:7.5×6.5×15.0cm
L:11.0×6.5×15.0cm
XL:13.8×6.5×15.0cm
・本体重量
XS:90.0g
S:130.0g
M:150.0g
L:184.0g
XL:208.0g
・毛の長さ:5cm以上
・適応体重
XS:~4.5kg
S:4.5kg~9kg
M:9kg~23kg
L:23kg~41kg
XL:23kg~41kg
・素材構成
刃:ステンレス
柄:ポリプロピレン、合成ゴム
短毛種用のファーミネーターは長毛種同様、XS、S、M、L、XLの5種類の『サイズ』があります。
それぞれの見分け方も長毛種と同じで、XSは薄い緑色、Sは緑色、Mはオレンジ色、Lは黄色、XL赤色です。
『ワンプッシュボタン』は長毛種と異なり、濃い青色をしています。
短毛種用のファーミネーターを使用したい犬種は、 柴犬 や チワワ 、 ダックスフンド などがいます。
・価格
XS:3401円
S:4018円
M:5040円
L:6152円
XL:6890円
・本体サイズ(幅X奥行X高さ)
XS:4.1×6.5×11.5cm
S:5.5×6.5×15.0cm
M:7.5×6.5×15.0cm
L:11.0×6.5×15.0cm
XL:13.8×6.5×15.0cm
・本体重量
XS:90.0g
S:130.0g
M:150.0g
L:184.0g
XL:208.0g
・毛の長さ:5cm以下
・適応体重
XS:~4.5kg
S:4.5kg~9kg
M:9kg~23kg
L:23kg~41kg
XL:41kg~
・素材構成
刃:ステンレス
柄:ポリプロピレン、合成ゴム
次に、猫用のファーミネーターを紹介します。
猫用は全4種類です。
長毛種用の『サイズ』は、SとLの2種類です。
それぞれの見分け方は、Sが薄いピンク色、Lが濃い紫色をしています。
『ワンプッシュボタン』の色は白に近い灰色をしています。
長毛種用のファーミネーターを使用したい猫種は、 ペルシャ や メインクーン 、 ノルウェージャンフォレストキャット などがいます。
犬でもそうでしたが、長毛種でも短くトリミングをしている場合は、短毛種用のファーミネーターを使用しましょう。
・価格
S:4000円
L:5030円
・本体サイズ(幅X奥行X高さ)
S:5.5×6.5×15.0cm
L:7.5×6.5×15.0cm
・本体重量
S:130.0g
L:150.0g
・毛の長さ:5cm以上
・適応体重
S:4.5kg~
L:~4.5kg
・素材構成
刃:ステンレス
柄:ポリプロピレン、合成ゴム
短毛種用の『サイズ』も、SとLの2種類あります。
見分け方は長毛種用と同じで、Sが薄いピンク色、Lが濃い紫色をしています。
『ワンプッシュボタン』の色は、濃い青色をしています。
短毛種用のファーミネーターを使用したい猫種は、 アメリカンショートヘアー や ロシアンブルー 、 ベンガル などがいます。
・価格
S:4072円
L:4836円
・本体サイズ(幅X奥行X高さ)
S:5.5×6.5×15.0cm
L:7.5×6.5×15.0cm
・本体重量
S:130.0g
L:150.0g
・毛の長さ:5cm以下
・適応体重
S:4.5kg~
L:~4.5kg
・素材構成
刃:ステンレス
柄:ポリプロピレン、合成ゴム
最後に、 小動物 用のファーミネーターです。
小動物専用のファーミネーターです。
小動物専用の物のみ、種類は一つとなっています。
モルモット や ウサギ 、 フェレット などの小動物に使用することができます。
小動物用なので刃の幅は短めです。
そのため、小回りが利きやすく毛をとかしやすいです。
・価格:3500円
・本体サイズ(幅X奥行X高さ):4.1×6.5×11.5cm
・本体重量:90.0g
・素材構成
刃:ステンレス
柄:ポリプロピレン、合成ゴム
ファーミネーターはペットショップやネット通販などで購入することができます。
ペットショップではよく販売されているので、すぐに手に入れたい場合はペットショップで購入することをオススメします。
しかし、小動物用のファーミネーターは置いていない所が多く、犬猫のみの販売店では売っていない可能性が高いので、小動物が販売されているペットショップで探したほうがいいでしょう。
その他、楽天やAmazonと言った大手通販サイトにもあるので、ネットでの購入も簡単です。
しかし、購入するときに注意をしなければいけないことがあります。
それは、そのファーミネーターが『本物のファーミネーターなのか』ということです。
人気ゆえに、ファーミネーターは模倣品が出回っています。
ファーミネーターを正規輸入している【株式会社ライトハウス】の公式サイトでも注意喚起を促しており、公式サイトを開いてすぐに『ファーミネーターの模倣品にご注意ください!』という注意書きが目に入るようになっています。
「模倣品でも使用できればよくないのか?」と思う人もいるとは思います。
しかし、模倣品には粗悪品が含まれていることもよくあるので、ヘタをすると動物が怪我をしてしまう原因になります。
『ファーミネーター正規品と模倣品の見分け方』が公式サイトに掲載されていますので、それで確認しながら正規品と模倣品を間違えないようにしてください。
公開日 : 2017/11/04