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ペルシャは公認されている50種の 猫の種類 の1種です。
そのゴージャスな見た目が人気となり、ペットショップでよく見かけます。
中でもチンチラと呼ばれる毛先の20%程度が黒いペルシャは、美しい毛並みで人々を魅了しています。
この記事ではペルシャの歴史、値段、選び方、体毛の色や柄、体毛の特徴、ブラッシングの頻度、寿命、大きさ、特徴、性格、かかりやすい病気について記載していきます。
ペルシャの起源については、いまだはっきりしていませんが ターキッシュアンゴラ がご先祖様だという説があります。
ターキッシュアンゴラは最も古い猫ちゃんの一つに数えられ、トルコの山岳地帯に生息しエリ毛や尻毛が長く胴長ですが、ペルシャほど毛が長くはありません。
ターキッシュアンゴラが16世紀にトルコからシルクロードを通ってイタリアなどヨーロッパや中国に持ち込まれ、アフガニスタンなどの長毛種の猫ちゃんと掛け合わされたことで現在のペルシャの原型になりました。
18世紀に入ってペルシャはヨーロッパの裕福な家のペットとして人気となり、英国のショーをきっかけに米国に渡ることになります。
19世紀以降、不動の人気を獲得することになるペルシャですが、20世紀に入って短い鼻を獲得するために交配が繰り返されペキフェイスが誕生。
ペキフェイスは、涙が漏れ出たり呼吸が困難になったりする健康障害が報告されるようになり、100頭以下の登録に留まりました。
ヨーロッパの一部では短い鼻のエクストリームタイプが人気ですが、鼻筋が通ったトラディショナルのほうが健康な猫ちゃんが多いといわれ、家庭では飼いやすい場合もあります。
ペルシャと交配して誕生した猫ちゃんもいて、 シャム猫 と掛け合わせた ヒマラヤン や ブリティッシュショートヘア と掛け合わせた エキゾチックショートヘア が有名です。
このように世界で人気があるペルシャは、猫の王様と呼ばれるようになりました。
ペルシャは世界的に人気がある猫ちゃんなので、国内でもペットショップやブリーダーさんを通じて、ご家庭に迎え入れることができます。
血統や毛、月齢によって価格にバラつきはありますが、平均的な相場は20万円前後です。
月齢が高い子猫ちゃんは安価になる傾向にありますので、月齢を気にしなければ数万円で入手できる場合も。
ブリーダーを通じて入手する場合もペットショップと同様に、平均的な相場は20万円前後となっています。
また、 里親 を募集している人と出会える可能性がありますので、里親を募集しているサイトや譲渡会などで探してみてください。
その他、チンチラとよばれるペルシャはご存じでしょうか?
毛先の20%程度が黒かったり、金色や銀色の毛を持っているペルシャはチンチラ(チンチラゴールド、チンチラシルバー)と呼ばれていて特に人気があります。
そのため、値段は高くペットショップは30万円前後、ブリーダーさんでは40万円前後が相場です。
人気のペルシャですが、価格が高騰ぎみなのが残念です。
子猫ちゃんを選ぶ際には下記5点を参考にしてください。
生後から4ヶ月を経過すると性格が良く分かるようになるため、飼い主さんの好みに合うかどうか判断できますので、月齢を確認してから監察してください。
ペルシャは本来運動量が少ないので、あまり活発に動かない 子猫 であっても、健康に問題があるとは限りません。
歩く姿を後ろから監察して、左右均等に腰の骨が動くかどうか確認してください。
抱っこした時に、見た感じより重量感があり、筋肉質でしなやかな身体の子猫ちゃんを選びましょう。
艶があり、発色が良い毛を持っている子猫ちゃんも有望。
お尻周辺を観察して汚れていないかどうかの確認も忘れないように。
元気な子猫ちゃんと出会えるといいですね。
ペルシャには、色々な毛の色の猫ちゃんがしますので、毛の色や柄について紹介します。
一色のみで構成する毛色をソリッドと呼び、黒色・白色・赤色・青色の毛をもつペルシャがいます。
毛先から約30%もしくは50%までの部位に色があり根元の部位は白いシェーデッドのペルシャ。
毛先から50%もしくは75%までの部位に色があるスモークののペルシャもいます。
タビーは縞模様のことで、シルバータビー・ブラウンタビー・ブルータビー・レッドのペルシャがいます。
美しいモザイク模様になることがあるパーティーカラーは、二色以上が複合している毛のことです。
毛先の20%程度が黒いペルシャはチンチラと呼ばれ、全体的にブラウンなのがチンチラゴールド、シルバーなのがチンチラシルバー。
三毛はキャリコと呼ばれ、ペルシャには黒色・白色・赤色や白色・青色・クリーム色などの組み合わせのキャリコがいます。
ご紹介したように、美しい毛の色や柄が多いのもペルシャの魅力の一つです。
ペルシャは艶やかな毛並みの長毛種で、ボリューム満点のダブルコート。
毛は繊細で、手触りが滑らかな半面、絡みやすいです。
長毛種のダブルコートは、アンダーコートとオーバーコートの双方が長くボリューミー。
アンダーコートは寒い時期、体温を保持するために生えており、春になると抜けてしまいます。
ペルシャのブラッシングの頻度や方法を紹介します。
長毛種のペルシャは、獣毛ブラシを使うと十分なブラッシングは行えませんので、コームを使用してブラッシングを行うコーミングを毎日行ってください。
換毛期(3~4月、11~12月)は2回/日行いましょう。
コーミングは長い時間行うのではなく、3分程度で完了し猫ちゃんにストレスを与えないようにしてくださいね。
コーミングではまず、顎や首の周りに触れて、猫ちゃんをリラックスさせることが重要。
静電気を防ぎ、毛にツヤをだすためにブラッシングスプレーを全身に塗布します。
この際、スプレーを身体から少し離して、一度空気中に拡散させて全身に振りかけるようにしてください。
毛の流れに逆らわず、背中から尻にかけてコーミングして、コームに絡まった毛は除去します。
一気にコームを動かすのではなく、少しずつ動かしましょう。
次に、毛の流れに逆らうように背中から尻にかけてコーミングして、取り切らなかった毛を除去。
頭と顔周辺を毛の流れに沿ってコーミングしていき、目にコームが当たらないように注意してください。
足を1本ずつ手の上に乗せて、根本から先へコーミングしますが、横に寝かすと後ろ足のコーミングがしやすいです。
尾は、根本から先へゆっくり動かしながらコーミングしますが、強く掴んだり引っ張ったりすることは厳禁。
お腹の毛は抱っこしたり仰向けにしたりして、上方から下方へ動かしながらコーミングします。
お腹を触られることを嫌がる猫ちゃんは多いので、短時間で終わらせましょう。
毛玉が出来やすいわきや内股は、横に寝かせてから足を持ち上げコーミングします。
最後に、全身をコーミングして完了。
気になるペルシャの平均寿命は、17歳前後となっています。
一般的な猫ちゃんの平均寿命は15歳前後といわれているので、ペルシャはご長寿猫ちゃんですね。
健康状態がよければ、20歳前後まで生きるペルシャもいるという情報もあり長く家族として暮らせそうです。
ペルシャは筋肉質な上ボリュームたっぷりな毛に覆われており大きく感じるため、体重も重いと思われがちです。
ただ、平均体重については、男の子は4.9㎏前後、女の子は4.0㎏前後となっており、一般の猫ちゃんとあまり変わりません。
ペルシャは、一緒に暮らしやすい猫ちゃんですね。
頭部はドーム型で、丸く大きな目、小さく丸みを帯びた耳がついており、身体は筋肉質で短胴、ずんぐりしており、太く短い足や尾を持つコビータイプ。
コビータイプには、ペルシャの他にエキゾチックショートヘア・バーミーズ・ヒマラヤンなどがいます。
ペルシャは、穏やかな性格で家族として一緒に暮らしやすい猫ちゃん。
従順で人間によく懐くので、飼い主が有り余る愛情を注ぐことが多いです。
ただ、臆病なペルシャもいて、しつけを行うときに怒鳴ったりすることは禁物。
怒鳴った相手には、フレンドリーに接してくれなくなり、懐かなくなってしまいます。
また、のんびりとした一面もあり子供の遊び相手としては物足りないですが、あまり無理に遊びに誘うとストレスになることがあるので注意してください。
鳴き声は小さいので、マンションなどで一緒に暮らしやすいといわれています。
男の子は甘えん坊な性格が多く、飼い主さんに寄り添うことがあります。
意思表示ははっきりしているので、コミュニケーションはとりやすいです。
適正な時期に去勢を行えば、落ち着いた性格となり暮らしやすいといわれています。
逆に適切な時期に去勢しないとやんちゃんな性格となり、部屋を荒らしたりして粗暴な行為を繰り返すことがあるので注意してくださいね。
一方、女の子は男の子に比べ落ち着いた性格で慎重な行動が目立ちます。
室内を駆けずり回ったりすることはなく、騒がしくすることはまずありません。
そのため、何を考えているか分かりづらく、機嫌が悪いかどうか判断することが難しいです。
機嫌が悪い時におもちゃなどを使って遊ぼうとしても、ストレスになってしまいますので注意が必要。
適正な時期に避妊手術を行わないと、発情期に大きな声で鳴くようになることも。
ペルシャがかかりやすい病気について紹介します。
短い鼻のペルシャは流涙症にかかりやすいといわれています。
うまく排出されない涙が、目頭に留まってしまうと流涙症にかかってしまいます。
涙が多量に流出し、目の周辺の毛が涙で濡れて茶色くなっている場合は、流涙症の恐れがあります。
一方、ペルシャの遺伝病として知られている多発性嚢胞症は、腎臓内に水嚢胞ができる病気。
食欲がなくなり、じっとしていることが多くなったら多発性嚢胞症を疑ってください。
鳥や小動物がかかりやすいといわれる毛球症は、ペルシャにとっても要注意の病気。
毛づくろいを行うことによって口から入った毛が体内に留まってしまい、便秘になったりお腹が膨れたりする症状があらわれます。
長毛種のペルシャがかかりやすい角膜炎は、毛によって角膜が傷付けられることで発症。
また、細菌やウイルスが感染することで発症することもあります。
涙を多量に流したり、光を眩しがったりする場合は、角膜炎を疑ってください。
肥大性心筋症はペルシャがかかりやすい病気として知られています。
発症後、ほとんど無症状なので発見しづらく、進行すると呼吸困難となるので運動量が落ち、最終的には歩行も困難になります。
ペルシャは運動量は少ないといわれるますので、運動不足になりがちなので食事の管理をしっかり行い健康を保ち、いつまでも一緒に暮らせるとようにしてください。
英表記:Persian
原産国:イギリス
誕生年:1800年代
公認団体:CFA・TICA・FIFe・GCCF
ボディタイプ:コビータイプ
毛種: 長毛種
目色:被毛の色に準ずる
公認毛色:ソリッドカラー・パーテイカラー・タビーカラー・バイカラー・スモークカラー・シェーデッドカラ・ヒマラヤン(ポイントカラー)
値段: ペットショップやブリーダー:平均的な相場は20万円前後。
選び方:見た感じより重量感があり、筋肉質でしなやかな身体の子猫
ブラッシングの頻度: 毎日、換毛期(3~4月、11~12月)は2回/日
寿命:平均寿命は17歳前後
大きさ:男の子は4.9㎏前後、女の子は4.0㎏前後
性格:穏やかな性格でのんびりな一面もある
かかりやすい病気:流涙症、多発性嚢胞症、毛球症、角膜炎、肥大性心筋症
猫の王様といわれるほど、世界の人々に愛され続けられるペルシャ。
ペルシャと掛け合わせて誕生したヒマラヤンやエキゾチックヘアも人気ですね。
ゴージャスな毛並みに加え、温厚な性格なペルシャと一緒に暮らしてみたいという人も多いのでしょう。
この記事が、これからペルシャを家族の一員として迎えようとする人の参考になれば幸いです。
最終更新日 : 2021/04/07
公開日 : 2017/09/03