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里親になって猫を飼いたいあなたへ。猫の里親になるための条件や応募の仕方とは






猫を飼いたい、保護されている猫を救いたい。
そんな気持ちから、猫の里親募集のサイトなどを見て、応募したいと思う方も少なくないはずです。

しかし、猫の命を助けたいのに、なぜか里親になるための基準が厳しい……と悩んだり疑問を抱いたりしますよね。

里親を必要としている猫の譲渡方法や、里親になるための具体的な条件・注意点についての知識を深めて、ご家庭にあった猫との出会いの場を探してみましょう。

猫の里親とは

 

「里親」とは元々、他人の子をあずかって、代わりに育てる人のことを指す言葉です。

猫の里親も同様に、引っ越しなどの理由で飼い主の元から離れてしまった猫を引き取り、新たに養育する人のことを表します。

 

猫の里親になる方法としては、動物保護団体や保護猫カフェなどから、譲り受けるのが一般的です。

猫の里親になることは、保護者を失った捨て猫などの命を救うことに繋がりますが、これから解説する里親になるための条件やデメリットといった点を、まずはよく理解しておきましょう。

 

 


猫の里親になるメリット

 

benefits_of_foster_parents

 

猫の命を救える

 

猫の里親になることの最大のメリットは、処分されてしまう予定の猫の命を救えることに他なりません。

環境省によると平成27年度の猫の引取り数は90,075匹、うち殺処分されてしまった猫は67,091匹で、負傷猫の殺処分も合計すると76,369匹もいます。

 

保護される猫は毎年多すぎて、保健所に収容できる数が限られてしまうことから、やむを得ず処分されてしまう動物が数多くいます。

里親を募集している猫を引き取ることで、一つの尊い命を守ることができるのです。

 

子猫も大人の猫も無償で引き取れる

 

店頭で猫を購入する場合、5〜30万円程度は必要になります。

一方で猫の里親になる際には、ペットショップで購入するときと違い無償で譲り受けることができます。

 

また、ペットショップにいる猫は基本的に子猫(赤ちゃんの猫)です。

子どもの猫は、大人になるにつれ性格が変化していくものです。

 

しかし、里親制度を活用する場合は成猫を保護することもできるので、「おとなしいタイプの猫だったら飼いたい」といったこだわりがある場合には、成長して特徴がはっきりしている猫を選ぶことも可能です。

 

 

猫の里親になるデメリット

 

disadvantages_of_foster_parents_of_cats

 

すぐに好きな猫をもらえるとは限らない

 

とはいえ、誰もが簡単に好きな猫を譲り受けられるわけではありません。

ペットショップであれば、飼いたい猫と出会えた場合、購入金額を払ってお店が発行する契約書に署名すればすぐにお迎えできます。

 

里親募集サイトや保護団体でも、もちろん猫を選ぶことはできますが、里親になるためには後述する厳しい条件をクリアする必要があります。

また、猫を譲り受けたいと考えている人は大勢いますから、同じ猫に応募者が集中することもあり、かといって先着順で受け渡されるものではないため、早く応募すれば良いということでもありません。

 

飼い始めるまでに手間・時間がかかる

 

里親制度を利用する際には、飼いたい猫が見つかったらまず、現在その猫を飼育している人とコンタクトを取り、譲渡方法について打ち合わせをするのが原則です。

要するに、一緒に暮らしたい猫と出会えたからといって、その日から猫との生活を始められるわけではありません。

ペットショップで猫を買うときに比べると、ある程度の手間や時間がかかることは受け入れなくてはいけないのです。

 

 


猫の里親になるための主な譲渡条件

 

conditions_to_become_foster_parents_of_cats

 

猫の里親になるための譲渡条件として、以下のような基準を設けている団体が多いです。

 

・経済的に自立している

・愛情や飼育していく責任感がある

・ペット可の住宅に住んでいる

・家族全員が同意している

・先住犬や先住猫がいる場合、避妊・去勢手術が済んでいる

・完全室内飼いができる

 

「猫は散歩をさせた方が良いのでは」と思う方もいるかもしれませんが、外では病原菌や交通事故、怪我などのトラブルが考えられることから、完全室内飼いを推奨する保護団体が多いようです。

なお、賃貸物件に居住している場合は、「ペット可」の物件であることが確認できる賃貸契約書を提示することが基本です。

 

また、上記の条件は満たしていても、以下のような家庭では譲渡してもらえないケースがほとんどです。

 

・6歳以下の子どもがいる

・独り暮らし

・同棲中のカップル

・留守であることが多い

・高齢者だけの家庭

・出産を控えている

・引っ越す予定がある

 

里子である猫は、捨て猫や迷い猫であった子も多いです。

里親を募集している団体側としては、猫が再びひとりぼっちになったり危害を加えられたりすることがないように、新しい飼い主を探します。

 

このため、すぐに引っ越す可能性がある家庭や、猫をおもちゃにしてしまう幼い子どもがいるファミリー、猫が寿命を迎えるまで育て切れない危険性がある高齢者だけの世帯には、大概の場合は譲ってもらえません。

 

しかし、「ぜひとも猫の里親になりたい」という強い意志を伝えることができれば、条件外の人でも里親になれるかもしれません。

長くは飼えなくても、猫の最期をきちんと看取りたいという人には、8歳以上のシニアの猫をすすめてくれるスタッフもいます。

諦めず、各団体の担当者の人に一度連絡してみると良いでしょう。

 

引き取った後の条件も確認を

 

基本的に里親募集制度を利用するときは、猫を引き取る際に「譲渡契約書」へサインをします。

 

契約書には、

 

・引き取られた猫に対して環境整備をしてあげること

・去勢(避妊)手術、予防接種を受けさせること

 

などの条件が記載されており、契約内容を守れない場合には里親として猫を譲り受けることはできません。

去勢・避妊手術費の支払いを事前に求める団体も多く見られます。

 

また、契約を締結した後であっても、条件を守れていないと判断された場合、猫を返さなくてはいけないことがあります。

無償で猫を引き取れる里親制度ではありますが、健康診断や、去勢・避妊などの手術代、移動費用など、育てていくにあたってそれなりの経費が必要になることは、しっかり理解しておきましょう。

健康診断済み・3種ワクチン接種済み・不妊手術済みの猫を譲渡している団体もあるので、心配な方はチェックしておくことをおすすめします。

 

譲渡条件が細かく、厳しいと感じる方は多いかもしれません。

しかし、引き取った動物を虐待したり、実験動物として売却したりという里親詐欺が後を絶たないのが現状です。

里親を探す団体には、里子の猫を再び悲しい境遇にしないためにも、引き取り手の家庭事情を調査し、審査する義務があるのです。

 

 

里親を募集している猫と出会う方法

 

これまでにご説明したことを踏まえた上で、猫の里親に応募したいという場合には、どのように里子を探せば良いのでしょうか。

おすすめの方法は、里親募集のサイトや各自治体の保健所・動物愛護センターの譲渡会、保護猫カフェ(猫カフェ型シェルター)の利用です。

 

how_to_meet_a_cat

 

里親募集の掲示板などのサイト訪問

 

里親募集のサイトは、新聞や自治体の公式ホームページで見つけられる場合もあります。

猫の性格が日記に書かれていることも多く、お気に入りの里子をじっくり探すことができます。

 

譲り受けたい里子を見つけたらアンケートや申し込み用のフォーマットから応募し、実際に対面した後に数週間一緒にトライアルで生活してみて、問題がなければ正式に引き取ることができます。

 

譲渡会への参加

 

「譲渡会」は端的に言えば、保健所や保護センターが開催するお見合いイベントのようなものです。

屋内で催されることが多く、里子である猫はケージに入っていますが、希望すれば実際に触れることも可能です。

 

事前に開催者である保護センターに応募し、講習の予約をするのが基本ルールです。

講習は猫を飼う上での常識を確認するものですが、平日に1、2時間実施される場合がほとんどであるため、仕事の都合をつけて赴かなくてはいけません。

講習が終わった後に譲渡会へ参加し、お迎えしたい猫がいたら譲渡希望を申し込み、他の譲渡希望者がいなければ仮決定します。

 

再度、講習会を受講し無事に合格すれば正式に譲渡されます。

2週間前後のトライアル期間が発生することもあります。

 

譲渡会で紹介される猫は、たいていは血液検査や性格テストを通過した個体であるため、健康で人懐こいという安心感があります。

なお、人手や管理場所の不足から、猫の譲渡会を行わない団体もあります。

お住まいの地域の窓口に直接問い合わせてみるのが確実です。

 

保護猫カフェ(猫カフェ型シェルター)の活用

 

保護猫カフェ(猫カフェ型シェルター)は、猫カフェとしての経営はもちろん、里親を待っている猫の譲渡会スペースとしての役割も果たしており、猫飼育のためのグッズ販売も行っています。

猫の譲り受け方は、里親募集サイトや譲渡会とほぼ同じで、飼育のトライアル期間や意志確認を行った後に双方合意の上で契約を結びます。

猫カフェでは一緒に猫と遊ぶことができるので、家族で訪れてみて、共に生活できるかどうか考える場として利用してみるのも良策です。

 

 


猫の里親契約の注意点

 

attention_point_of_foster_care

 

猫の里親の契約の際には、後になってトラブルが起きないように対策しておくことも肝心です。

 

ありがちなのが、高額な費用を請求されるケースです。

前述したように、譲渡の際に不妊手術や予防接種の費用の支払いが必要になる団体は多いですが、このシステムが悪用されて不必要な金額を請求される詐欺被害が多発しています。

 

病院や地域によって異なりますが、以下の相場を参考にして、契約時にかかる費用の詳細・内訳を先方に確認しておくと良いでしょう。

 

・去勢手術……約10,000~20,000円

・避妊手術……約20,000~35,000円

・3種混合ワクチン……約3,000〜6,000円

 

参考記事: 猫の予防接種Q&A!費用、種類、時期、注意点など

参考記事2: 猫の病気、予防方法と対策、症状、原因まで!

 

また、猫の健康状態は見た目では判断しづらいため、飼育困難な猫でないかを見極めるためにも、トライアル飼育の期間があることが望ましいです。

万が一、トライアルはできないと言われた場合には「病気無」の文言を書面に残してもらいましょう。

 

なお、ごくまれではありますが、女性の応募者に対して男性スタッフが執拗に個人情報を探ってきたという事件もあります。

 

以上のようなトラブルを防ぐためには、複数人で譲渡会や猫カフェへ出向き、必ず譲渡契約書をよく読みこんだ上で契約を交わすことが重要です。

猫のケージの中が清潔かどうか、引き取りの際に料金の明細を出してくれるかどうか、という点も、良心的な団体であるかどうかの判断材料になります。

 

ちなみに、アフターフォロー体制が万全であるかどうかもポイントです。

連絡をすれば所属している獣医やブリーダーが訪問・助言してくれる団体もあります。

困ったことがあればいつでも電話やメールで対応してもらえるところだと、ペットの飼育初心者でも安心できますね。

 

 

里親応募をする前に、猫との暮らしのイメージを

 

before_becoming_a_foster_parent_for_a_cat

 

最後に、猫の里親に応募する前の最大の注意事項をお話しします。

それは、本当にあなたの家で猫を幸せに生活させてあげられるか、もう一度考えてみるということです。

 

動物と一緒に暮らす際には、絶対に自己満足に陥ってはいけません。

どんなに忙しくても、体調が悪くても、毎日欠かさず猫のお世話をしなくてはならないのです。

不安な方は、猫カフェや猫を飼っている友人の家で触れ合ってみて、きちんとイメージしてみると良いでしょう。

 

もしペット不可の物件にお住まいの場合には、必ず「ペット可」の住まいへ引っ越してから里子を探してください。

こっそり飼っていて大家さんに見つかり、やむなく猫を捨ててしまったという人も多いです。

 

また、飼い始めてから猫アレルギーを発症する人も少なくありません。

万一家族がアレルギーになってしまっても、猫の生活スペースと家族の生活空間を分けられる部屋を確保できるかどうかも、事前に考慮しておきましょう。

 

猫の寿命は、平均15年。20年以上長生きする子もいます。

動物の命をあずかることは、決して容易なことではありません。

 

それでも、里親との出会いを待っている猫が、たくさんいることも事実です。

猫もあなた自身も本当に快適に暮らせる環境を準備して、一匹でも多くの猫の新しい生活をスタートさせてあげたいですね。

 

※猫の里親になる前に読んでおきたい: 猫の飼い方!費用、エサ、しつけ、病気から老後の世話まで


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