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【獣医師が解説】猫の病気、予防方法と対策、症状、原因まで!






ペットを飼っていると、飼い主にとって怖いことはいくつかありますよね。
その1つに”病気”が挙げられると思います。

今回は猫の病気をはじめ、予防法や対策法を中心に解説していきます。

本記事を通して猫の病気に関する理解を深め、より健康に気を配ってあげられるようにしましょう。
日頃から愛猫を観察して、異変や病気のサインを見つけた場合は獣医師の判断を仰ぐことが大切です。

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【目次】猫の病気、予防方法と対策、症状、原因まで!

 

猫の病気の予防と対策

1. 予防接種

2. 避妊手術

3. 肥満予防

4. ストレスを与えないようにする

5. 多頭飼いの場合

6. ブラッシングをする

7. 爪切りをする

8. こまめに掃除をする

掛かり付けの病院を複数見つけておく

猫の健康な状態とは?

1. 目

2. 耳

3. 鼻

4. 口

5. 手足

6. 被毛

7. おしり、ウンチ、オシッコ

8. 体温

9. 血圧

10. 脈拍、心拍数

11. 呼吸数

猫の病気の種類と症状

1. ウィルスが原因の病気

2. 泌尿器系の病気

3. 肺炎、気管支炎

4. 悪性腫瘍(ガン)

5. 内分泌系の病気

6. 消化器系の病気

7. 皮膚の病気

8. 顔に出る病気

9. 猫から人への感染症

 


猫の病気の予防と対策

 

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1. 予防接種

 

猫の伝染病を予防する上でとても重要なものです。

猫の予防接種には3種、4種、5種、7種、猫免疫不全ウィルス(猫エイズ)単味ワクチンがあります。

 

予防できる病気は、猫ウィルス性鼻気管炎、猫カリシウィルス感染症、猫汎白血球減少症、猫白血病ウィルス感染症、猫クラミジア感染症、猫免疫不全ウィルス感染症(猫エイズ)です。

どれも一度掛かってしまえば、そのあと完全に治すことは難しい病気ばかりです。

 

また、発症すると致死率が非常に高いものもあり、猫を飼い始めたらまず初めに予防接種を受けさせることをおすすめします。

 

※合わせて読みたい:  【獣医師が解説】猫のワクチンの種類や接種する回数について、副作用は起こるの?

 

2. 避妊手術

 

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猫の卵巣と子宮を摘出する手術のことです。

望まぬ妊娠や猫同士の交尾による感染症、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの予防が可能です。

 

また、遺伝病やエイズウイルス、白血病ウイルスを持つ猫が出産を行った場合、その仔猫にも病気が遺伝したり感染する場合もあります。

 

以上の理由と病気を予防するといった観点からも、避妊手術を受けさせることをおすすめします。

避妊手術のデメリットとしてはホルモン分泌が変化するので、肥満になりやすくなります。

 

※合わせて読みたい:  【獣医師が解説】猫の避妊手術のメリット・デメリットは?時期、手術の流れ、費用も紹介

 

3. 肥満予防

 

ついつい愛猫の好物ばかり与えがちになりそうですが、肥満は糖尿病や心臓に負担がかかったりと大きな病気の原因になります。

 

基本的に猫の食事は1日2回と言われていますが、食事の間隔が空きすぎると逆に身体が脂肪を溜め込んでしまう場合があります。

そのため、少量を複数回に分けて与えるなど、愛猫の様子を見ながら調整するのが良いでしょう。

 

また、肥満になりやすい猫の場合には、ダイエットフードを利用してカロリーを調整するのも良いです。

 

※合わせて読みたい:  猫のダイエットはどうする?適切なキャットフード・食事管理と運動で猫の減量

 

4. ストレスを与えないようにする

 

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猫にとっても人にとってもストレスは万病の元になります。

無理に触ったり、警戒している時にグルーミングをする等、猫が嫌がることは極力しないことが重要です。

 

部屋の中で常に騒音がする、引越しや旅行の回数が多いなど、猫にストレスを与える環境は改善するようにしてください。

 

5. 多頭飼いの場合

 

複数の猫が同じフードボールでご飯を食べたり、同じトイレを使用していると、そこから感染症が広がる場合があります。

多頭飼いをする場合は、出来る限り複数のフードボールやトイレを用意しましょう。

 

また、感染する病気を持つ猫が居る場合は、他の猫とは別部屋で飼う等の配慮が必要です。

 

6. ブラッシングをする

 

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猫は日頃から自分でグルーミングをすることに余念がなく、基本的に自分の身体は自分で綺麗にします。

しかし、換毛期(毛の生え変わりの時期)になると必然的に飲み込んでしまう毛の量も増え、場合によっては吐き出すこともウンチとして排泄することも出来なくなる毛球症(もうきゅうしょう)という病気になる場合があります。

 

普段から1日5分程度のブラッシングを行い、抜け毛を減らしてあげると良いでしょう。

 

7. 爪切りをする

 

猫の爪は鋭く、思ったより早く伸びます。

人間にケガをさせる、壁やカーペット等の物を傷つける、他の猫や動物と喧嘩したり、誤って自分を傷つけてしまうことがあります。

 

猫のひっかき傷で出来た傷口から細菌が入り込み、感染症に到る場合もあります。

それらを防ぐという意味で、爪切りはとてもです。

 

猫の爪のケア方法

 

  • 普段から飼い主に足を触られるのを慣れさせておく
  • 起きている間に切らせて貰えなければ寝ている間に少しずつ切る
  • どうしても暴れるようならエリザベスカラー等をつけてから切る

 

8. こまめに掃除をする

 

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お部屋の掃除を怠るとダニやノミが繁殖し、猫に寄生することがあります。

ノミに噛まれた部分が炎症を起こしたり、アレルギーを起こして激しく痒がる”ノミ刺咬性皮膚炎”や、ノミの大量寄生・吸血による貧血などの病気にかかってしまう危険もあるのです。

 

そして、ノミやダニは一度家の中で繁殖すると完全に駆除するのは難しく、時間がかかります。

特に愛猫のお気に入りの場所はこまめに掃除してあげましょう。

 

※もし猫ちゃんの身体にノミやダニを発見しても手で潰したりはしないでください。 ノミの卵が飛び散る原因になりますし、ダニがSFTSウイルスを持っている場合があり、SFTSウイルスがヒトに感染する恐れがあります。

 

 

掛かり付けの病院を複数見つけておく

 

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いざ愛猫が病気になってしまった場合、「いつも連れて行ってる病院がお休みだ。どうしよう…」となって慌てることがないように、連れて行ける病院はいくつか見つけておくのが良いです。

 

新しく受診する病院ではカルテを作成する必要もあります。

既に受診を済ませ、病院側でカルテが作成してあれば、愛猫の状態を把握しやすくなり、診察や治療もスムーズです。

 

 


猫の健康な状態とは?

 

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病気や健康上の異常を察知するためには、愛猫の健康な状態について知っておくことも重要です。

日頃から愛猫と触れ合う時間を作り、健康チェックをするようにしてください。

 

1. 目

 

目はパッチリと開き目ヤニや瞬膜(目頭に出る白い膜)が出ていない、充血していない、綺麗な目の色を保っていることを確認しましょう。

 

2. 耳

 

猫の耳は基本的に綺麗で、あまり臭いも発しません。

耳垢で異常に汚れていないか、痒がっていないか、悪臭は無いかを確認しましょう。

 

3. 鼻

 

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健康な状態であれば、眠っている時は渇いていて、起きているときは湿っています。

鼻水が垂れていたり、くしゃみや咳をしていないか確認しましょう。

 

4. 口

 

健康な状態であれば歯茎はピンク色をしています。

口内が腫れていないか、口臭は酷くないか、涎は出ていないかを確認しましょう。

 

5. 手足

 

足の裏に傷や出血が無いか、歩き方はおかしくないかを確認しましょう。

 

6. 被毛

 

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健康な状態であれば毛はさらさらで艶があります。

普段からグルーミングに余念の無い猫ですが、それをサボっていることが多くなっている時は、体調不良の可能性があります。

 

毛並みが悪い、体を痒がる、ノミやダニが付着していないか等に注意して確認しましょう。

 

7. おしり、ウンチ、オシッコ

 

猫のウンチは適度に柔らかく、こげ茶色をしています。

また、オシッコは量こそ多くはありませんが、基本的に濃い黄色をしています。

 

排泄物に関しては、血便や下痢、血尿や多尿が無いかを確認しましょう。

加えて、おしりの穴付近に寄生虫の卵がついていないかも確認するようにしてください。

 

8. 体温

 

猫の成猫の体温は約38~39℃です。

体温を知る一番簡単な方法は抱っこをすることです。

抱っこした時にいつもより火照っている感じがする場合は高体温、逆に体温を感じにくい時は低体温の疑いがあります。

 

なお、耳で計れたり、肛門に挿入し体温を測定するペット用体温計も販売されているので、それらを利用する方がより正確です。

 

9. 血圧

 

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自宅でも出来る血圧チェックの方法として「毛細血管再充満時間テスト」というものがあります。

 

まず猫の口を開き、歯茎を白くなるまで指で押します。

白くなったら指を離し、元の色に戻る時間を測定します。

 

正常であれば2秒以内に戻りますが、もし2秒以上かかるようであれば血圧の低下が考えられます。

 

10. 脈拍、心拍数

 

猫の脈拍数は1分間で130~160回程です。

猫の心臓は左肘の先端付近に位置しています。

そこに手を当てて測定する、あるいは足の付け根に指を当てて脈を計る方法もあります。

 

人差し指と中指を拍動を感じる部分に当て、1分間の脈拍を数えましょう。

15秒間だけ数えてそれを4倍にしても構いません。

 

11. 呼吸数

 

正常な状態の猫の呼吸数は1分間に20~30回ほどです。

猫がリラックスしている状態で、1分間に胸が上下に動く数を数えましょう。

 

なお、バイタルチェックを行う場合は猫が安心できる人が行う、猫がリラックスしている時に行う、運動後は避けるなど注意が必要です。

本格的な診察が伴う場合は、獣医にお任せしましょう。

 

 

猫の病気の種類と症状

 

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「あれ?うちの子もしかして病気かもしれない…」

 

ふとしたときに感じた異常や変化は、愛猫の病状や健康状態を判断する上でとても重要なものになります。

この項目では猫ちゃんの病気の種類と症状についてまとめました。

 

なお、素人の方が自己診断・治療をするのは避けましょう。

診断された病気に関して調べる際や、獣医さんに症状を説明したりする際の参考にするようにしてください。

 

1. ウィルスが原因の病気

 

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猫風邪、猫エイズ、猫汎白血球減少症、猫白血病ウイルス感染症、猫伝染性腹膜炎などがあります。

猫伝染性腹膜炎以外はワクチンで予防が出来る病気です。

 

しかし、猫伝染性腹膜炎はワクチンがなく、治療方法が確立されていない病気です。

ワクチン接種することで予防できる病気については、年に一度必ず予防接種を打ちましょう。

 

猫エイズ、猫白血病ウイルス感染症は、このウイルスを持つ猫との濃厚接触が感染の原因になります。

猫同士での感染症を防ぐために、完全な室内飼いにしたり、引っかき傷を作らないように爪を切っておくことも重要です。

 

耳が熱く発熱している場合や鼻水、くしゃみ、貧血、血尿、下痢などの症状が出た場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

 

2. 泌尿器系の病気

 

尿石症や膀胱炎、腎不全などがあります。

トイレに頻繁に行く、排泄の時に痛がって啼く、血尿が出る、尿が出ない、水をたくさん飲む、嘔吐、貧血などの症状が出たらすぐに病院に連れて行きましょう。

 

特に急性腎不全は手遅れになる場合も多く、一刻も早く治療する必要があります。

 

3. 肺炎、気管支炎

 

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猫風邪をこじらせて発症することがあります。

せき、鼻水、くしゃみ、発熱、などの症状がでたら病院へ連れて行きましょう。

 

重篤化し手遅れになることがあります。

 

4. 悪性腫瘍(ガン)

 

猫がリンパ腫になる原因には、猫白血病ウィルスが関係することもあります。

猫白血病ウィルスはワクチンで予防が可能です。

 

もし食欲不振、嘔吐、下痢、貧血、呼吸困難などの症状がでたら、すぐに病院に連れて行ってください。

 

5. 内分泌系の病気

 

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糖尿病、甲状腺機能亢進症などがあります。

嘔吐、下痢、脱水症状、尿量の増加、良く食べるのに痩せているといった症状があれば、病院に連れて行くようにしてください。

 

6. 消化器系の病気

 

胃腸炎、毛球症、内部寄生虫症、巨大結腸症などがあります。

嘔吐、下痢、便秘、血便、食欲不振、脱水症状、貧血、お腹が膨れるなどの症状があれば、病院へ連れて行きましょう。

 

7. 皮膚の病気

 

皮膚炎や疥癬などがあります。

 

皮膚炎の原因は様々ですが、ダニやノミが原因になる場合が多いです。

また、ストレスから皮膚を舐め続けて潰瘍ができる病気も多いです。

 

脱毛、ふけ、かゆみ、皮膚のただれ、頭を振るといった症状があれば病院へ連れて行くようにしましょう。

 

8. 顔に出る病気

 

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角膜炎、結膜炎、歯周病、口内炎、外耳炎などがあります。

 

角膜炎と結膜炎は、涙、目ヤニ、眼をこする、眼が白く濁る、充血、かゆみ、まぶたが閉じて開かない。

歯周病は、口臭がある、歯が抜ける、歯茎の腫れ、出血。

 

口内炎は、食欲不振、舌や口内が腫れている、顔を触られるのを嫌がる。

外耳炎は耳を痒がる、耳垢が出る、耳が臭う、耳の中が腫れるなどです。

 

これらの症状が見られたら、無理に触ったりせずに病院へ連れて行きましょう。

 

9. 猫から人への感染症

 

猫ひっかき症、パスツレラ症、トキソプラズマ症、皮膚糸状菌症などがあります。

 

猫ひっかき症、パスツレラ症、トキソプラズマ症は、猫に引っかかれたり、同じ箸でものを食べたり、猫の便の中の寄生虫が人の体内に入ることによって感染する場合があります。

猫に症状は出ず、人にだけ発熱、患部の痛み、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。

 

皮膚糸状菌症は、猫にふけや脱毛など、人に赤み水ぶくれ、かゆみなどの症状がでます。

 

これらの症状が酷くある場合は、猫も人間も病院に行く必要があります。

 

 

本記事では猫の病気についてご紹介しました。

症状を見ていくと、もしかしたら注意深く観察していないと気づかないものがあるかもしれません。

 

ただ、愛猫にとって頼りになるのは飼い主です。

ぜひ猫ちゃんと毎日触れ合い、今まで以上に健康に気を遣ってあげてください。

 

 

監修:獣医師 平松育子(ひらまつ いくこ)

 

山口大学農学部獣医学科(現:山口大学共同獣医学部)卒業後、複数の動物病院で勤務医を経て、ふくふく動物病院を開業する。

また、YICビジネスアート専門学校ペット総合科で講師を務める。

 

その他、AIAJ認定アロマテラピーインストラクターとして、人とペットが楽しめるアロマテラピーにも取り組む。

飼い主様としっかりコミュニケーションを取ることを大切にし、飼い主様とペットの笑顔に繋がる診療を心がけている。


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