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犬の種類 は約700から800種類もあると言われています。
本記事では、その中でもキャバリアにフォーカスしてご紹介していきます。
正式名称は「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」と言います。
イギリス産の小型犬の一種で、スパニエル種に分類されており、日本では一般的に「キャバリア」と呼ばれています。
「キャバリア」というのは騎士という意味で、騎士らしく雄々しい雰囲気があることから名づけられました。
また「キャバリア」には、騎士道精神の持ち主、特に「女性への礼を尽くす男性」という意味もあります。
この犬の種類は、そうした優雅な気質を持っているということですね。
ちなみに、「キングチャールズ」というのは、イングランド王チャールズ1世・チャールズ2世がこの犬を溺愛していたことに由来しています。
犬の種類の中でも抜毛が多いということで知られていますが、賢くて しつけ がしやすいため、犬を飼い慣れていない人にもおすすめの犬種です。
キャバリアについての詳細は本記事でしっかりとご覧頂ければと思います。
それでは早速見ていきましょう。
「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」の生い立ちについて見ていきましょう。
その歴史はやや複雑です。
キャバリアの祖先となった犬種は、長らくイギリス王室の愛玩犬として愛されてきたスパニエル種です。
このスパニエル種は、この時点で「キングチャールズ・スパニエル」と呼ばれていましたが、現在の「キングチャールズ・スパニエル」とは違う犬種です。
ヨーロッパでは18世紀に入ると、「マズルの長いキングチャールズ・スパニエル」に代わり、短吻種(鼻先が短い犬)が流行しました。
その影響を受けて「 パグ 」などを交配して出来た犬種が、現在のマズルが短い「キングチャールズ・スパニエル」です。
しかし、マズルが短い鼻ぺちゃのキングチャールズ・スパニエルは、寝ているときのいびきがうるさかったり病弱であったことが原因で、マズルが長かった時のキングチャールズ・スパニエルが再び求められるようになりました。
時が経ち1920年代に入ると、ロスウェル・エルドリッジというアメリカ人が、ロンドンで開かれたクラフト・ドッグ・ショーで賞金を出し、ヴァン・ダイクの「キング・チャールズ2世」という絵画作品に描かれているような、長いマズルを持つ「最初期のキングチャールズ・スパニエル」を展覧会に出してくれる人を募りました。
その結果ブリーダー達はこぞって繁殖を繰り返し、チャールズ2世時代の絵に近い個体を再び固定化させました。
1940年代にはマズルの長いキングチャールズ・スパニエルがユニークな犬種とみなされ、それまでのマズルが短い同系種と区別するために「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」と命名しました。
キャバリアは大きな目と垂れ耳が特徴の犬種です。
小型犬 ですが、体格はがっしりとしています。
頭頂部は平坦な形です。
絹糸のような被毛を持っており、2歳から3歳頃になると足・胸・耳などに飾り毛が発達し始めます。
中世の騎士を表す「キャバリア」の名の通り、優雅でのびのびと軽やかな歩き方をします。
チャールズ2世の死後、キングチャールズ・スパニエルの最大の支持者であったマルボロ公爵という方がいました。
彼がこの毛色を好んでいたことから、彼の領地であるブレンハイムと呼ばれるようになりました。
はっきりとした境目のある黒と白、そして赤褐色のマーキングが各所にあります。
ジェットブラックという、艶のある黒色の毛のマーキングが各所にあります。
全体が明るい赤褐色という毛色です。
キャバリアの仔犬の相場は10万円から25万円ほどです。
個体差による値段の幅が広くなっており、価格が高くなる要素は以下の4つです。
親犬がドッグショーで活躍していた場合は高額になる傾向にあります。
特に親犬のどちらか、あるいは両方がチャンピオンの場合には50万円を超えることもあります。
理想体重に近いほど、値段が高くなる傾向にあります。
定番である「ブレンハイム」の毛色を持つ子の中で、頭頂部の白い部分の真ん中に「ロザンジュ」と呼ばれるひし形の班がある個体は高値で取引されています。
「出産ができる」という理由で、オスよりもメスの方が高値になります。
キャバリアは優しく穏やかな性格で、愛情深く物静かです。
攻撃性もないため、他の犬やその他の動物、見知らぬ人に対しても友好的に振る舞います。
小さい子供がいる家庭や多頭飼いにもおすすめの犬種です。
人懐っこく膝の上に乗るなどのスキンシップが大好きで、人との触れ合いを大事にします。
このような性格なので、番犬には不向きです。
キャバリアは室内では大人しいのですが、実は遊び好きな性格でもあります。
そのため、外に出ると様々なものに興味を示すなど、室内とはまた違った好奇心旺盛な一面を見せてくれるでしょう。
キャバリアはまさに理想的な家庭犬であると言えます。
一方で寂しがりやな一面もあるので、スキンシップを怠らないようにしてくださいね。
接する時間を1日に出来るだけ確保してあげるようにしましょう。
左心房と左心室の間にある僧帽弁(そうぼうべん)の異常で、老年期に後天的に発症しやすい遺伝子疾患です。
犬の心臓病では最も多いこの病気、小型犬の心不全の95%が僧帽弁閉鎖不全によるものです。
発症率は年齢と共に増加し、16歳になると75%がこの病気を持つと言われています。
キャバリアの場合、1歳ですでに33%がこの病気を持ち、4歳以上では60%にも上ります。
キャバリアの発症率が高い遺伝子疾患です。
品種改良を繰り返されたキャバリアは、頭蓋骨が脳の大きさに対して小さくなっています。
そのため、脳脊髄液の流れが阻害され圧力が高くなりすぎることが原因で発症します。
他の犬種では珍しい病気ですが、性質上キャバリアは90%以上の割合で問題があります。
しかし、実際に症状として現れることは少ないです。
後頭部を触られるのを嫌がったり、しきりに足で頭の後ろをかく場合は発症している可能性があります。
悪化した場合は激痛により、発作を起こしてしまうことも。
繁殖の際、MRI検査を実施すれば防げる病気です。
耳に汚れが溜まり、炎症を起こしてしまう病気です。
かゆみや痛みなどの症状が出てきます。
垂れ耳の犬種は必然的に汚れが溜まりやすいため、耳の病気にかかりやすいのです。
キャバリアは賢くてしつけをしやすいので、犬を飼い慣れていない人でも飼いやすい犬種です。
ただし、わがままな子にならないよう甘やかしすぎには注意が必要です。
人との関わりがとても大切な犬種なので、室内飼いに向いています。
小型犬なので運動量は少なくてもいいですが、日光浴とストレス解消のためにきちんと 散歩 させてあげましょう。
食欲旺盛なので、散歩中に落ちているものを食べてしまうことがあるため注意してください。
関連して、 おすすめのドッグフードやドッグフードの選び方 をまとめている記事もありますので、合わせてご覧になってくださいね。
ブラッシンングは2日に1回ほどの頻度で行ってください。
また垂れ耳なので、耳に汚れが溜まりやすいです。
外耳炎など病気の原因になってしまうので、定期的に耳掃除をしてあげましょう。
室内飼いの場合は、床がフローリングだと滑ってケガをしたり股関節を痛めてしまうことがあるので、絨毯などを敷くようにしましょう。
正式名称:キャバリア・キングチャールズ・スパニエル
原産国:イギリス
値段:10万円から25万円
毛色:ブレンハイム、トライカラー、ブラックタン、ルビー
寿命:9年から14年
体高:30cmから33cm
体重:5kgから8kg
特徴:大きな目と耳、絹糸のような被毛
性格:非常に友好的、遊び好き
かかりやすい病気:僧帽弁閉鎖不全、脊髄空洞症、外耳炎
キャバリアは賢くてしつけもしやすいので、初心者でも飼いやすい犬種です。
小型犬でとても可愛らしいので、初めてのペットにいかがでしょうか。
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