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モルモットと言えばどんなイメージを持ちますか?
動物園の触れ合いコーナーで馴染みのある動物という方も多いでしょう。
実験でよく使われる動物のイメージのがある方もいることでしょう。
人間と親しみやすいイメージが強いかもしれません。
しかし、実際のところ モルモットは臆病で警戒心が強く、懐きにくい動物です。
本記事では、懐きやすくなるモルモットの飼育方法も紹介するので安心してください。
早速、モルモットについてご紹介していきます。
紀元前1000年頃にアンデス地方で食用として家畜化されたことが、モルモットの起源と考えられています。
16世紀にオランダ人、スペイン人の船員によってアンデス地方から世界へ渡り始めました。
日本では、1843年にオランダ人によって長崎へ渡ってきたのがはじめです。
モルモットが伝えられたとき、オランダ人が「マルモット」(Marmot)と呼んでいたことから、「マルモット」が訛ってモルモットと呼ばれるようになりました。
上流階級のペットとして飼われていましたが、明治時代に入ると一般人にも広まっていきます。
この頃から、日本でも実験動物として使用されることが多くなりました。
モルモットは大きな頭と胴長で短い足が特徴の動物です。
体長は約20~40cmで、体重は0.5~1.5kgぐらいの大きさです。
うさぎ よりは小さく、 ハムスター よりは大きいサイズです。
およそ4~9年ほどと言われますが、中でも5~6年が多いようです。
ちなみにギネス記録は14歳10ヶ月です。
飼育環境次第では、10年以上飼育することも不可能ではないので、飼い主がモルモットに関する知識をきちんと身に付けて環境を用意し育てることが長生きの秘訣とも言えます。
原産地は南米(ペルー南部、ボリビア南部、アルゼンチン北部、チリ北部)です。
元々アンデスのような乾いた高地の穴の中で生息しています。
おとなしく臆病です。
暴れたり、噛みついたりすることはほとんどなく、じっとしていることが多いです。
子どもの頃は力加減が分からず、強めに噛んでしまうことはありますが、だんだん甘噛みに変わっていきます。
また、普段はあまり鳴くことはありません。
お腹が空いたときや遊んで欲しいときに鳴きます。
当然、活発に動き回る個体やおとなしい個体のように、個体差はあります。
臆病で神経質な反面、好奇心旺盛な一面もあります。
飼い始めのときは臆病な性格からおびえています。
しかし、慣れると自分でトコトコ歩き回り部屋を散策したりイタズラをします。
欲しい物をくわえて隠れ場所に持って行ったりもします。
モルモットは警戒心が強く懐きにくい動物ですが、一度懐くと飼い主に甘えたり、触れ合って遊ぶことが好きです。
幼いときから人間に触れて慣れてくると、人と遊ぶのが好きになることがあります。
これは、動物園の触れ合いコーナーのモルモットがそうですね。
抱っこしてなでていると気持ちよくてうっとりしたり、寝てしまう姿は本当に愛らしいですよ。
本来モルモットはあまり熟睡しません。
先述した通り、モルモットは原種時代は被食性であったため、夜行性で警戒心が強く、用心深くすることで身を守っています。
そのため、天敵からいつでも逃げられるように、ほとんど熟睡しないと考えられています。
しかし、ペット化された現在のモルモットは飼い主や住まいに慣れると熟睡していることもあります。
基本的には夜行性なので、昼間はうとうとしたり起きたりの繰り返しです。
個体によっては、慣れてくるとくつろいでぐっすり寝ることもあります。
飼育していると、飼い主の生活リズムに慣れて警戒心も薄れ、夕方頃から元気になり夜まで活発に遊んで過ごすこともあります。
警戒心は本当に強いです。
本来、被食性の草食動物で、外的から身を守るために群れをなして行動しています。
そのため、警戒心が強く、穴の中や物陰に隠れて過ごす習性が残っているのです。
警戒しているときは、目を閉じることはもちろん、まばたきすらほとんどしないこともあります。
目を大きく見開いているときは警戒しているときです。
寝ているときも目を開けたままのときもあります。
遊んだ後やご飯を食べた後、抱っこしてなでているときに寝てしまう場合は、まぶたを閉じることが多いです。
そうとは言っても、ちょっとした物音ですぐに起きてしまいます。
モルモットは品種改良が進み種類も豊富です。
様々な毛色や毛の長さなど、その組み合わせは驚くほどたくさんあり、個性豊かなのがモルモットの魅力。
今回はその中でも定番の種類を紹介します。
モルモットの中で一番よく見かける種類です。
頭からお尻までなめらかに同じ幅で、ずんぐりした丸い体型と短毛が特徴です。
イギリスで300年以上かけて品種改良されたため、イングリッシュモルモットと呼ばれています。
一方、アメリカではアメリカモルモット(アメリカン)であったり、短毛であることから日本ではショートモルモットとも呼ばれており、呼び方は様々です。
臆病ではありますが、社交的なため、初めてモルモットを飼う方にも多く迎えられています。
毛色には様々な色があり、カラーバリエーションが豊富です。
毛質にはノーマルタイプとサテンタイプがあります。
サテンモルモットはイングリッシュモルモットの被毛を美しく艶やかに改良したバリエーションで、被毛には光沢がありつやが見えるのが特徴です。
個体価格は2,000~3,000円ほどです。
短毛種でイングリッシュと似ていますが、頭にロゼットと呼ばれるつむじがあり、その部分の毛が逆立っていることが特徴です。
その部分が冠毛(クレスト)になっていることからこの名前で呼ばれます。
頭のつむじの毛は少し長めに伸びていますが、それ以外の体の毛は直毛で短くなっています。
また、クレステッドは改良されてできた品種であり、イングリッシュに似ています。
イングリッシュとの外見の違いはロゼットのみで、丸みのある体はイングリッシュに似ています。
ただ、イングリッシュに比べて性格は臆病なので、慣れるまでは過度な接触は避けてストレスをかけないように注意しましょう。
個体価格は10,000円ほどです。
アビシニアンモルモットはアビー(Aby)とも呼ばれています。
イングリッシュやクレステッドに比べて毛は直毛で、荒くて硬く、毛の長さは短毛種と長毛種の中間くらい(4~5cm)です。
クレステッドと同様、ロゼットと呼ばれるつむじを持っています。
クレステッドとの違いはロゼットが全身にあり、全身の毛が逆立つ毛並みをしています。
体全体にロゼットがあるため、寝ぐせのように無造作に毛が伸びているのことも特徴です。
ロゼットが多数ある、逆立つ毛並みが多く左右対称である等の特徴がある場合、ショーでの評価や鑑賞価値が高い傾向にあります。
短毛種に比べて毛が長いので、ブラッシングをしてあげる必要があります。
個体価格は4,000~6,000円ほどです。
テディベアのようにくるりと縮れた毛を持つことが特徴で、品種改良の段階で突然変異でこの毛並みが誕生したと言われています。
柔らかい毛と硬い毛の2つの毛質に分かれ、光沢の有無にも違いがあります。
縮れ毛にゴミや床のチップが絡まりやすいので、手入れはこまめにしましょう。
ペットショップでは、「レックス」や「キャビー」という名前で販売されていることもあります。
個体価格は10,000~15,000円ほどです。
シェルティは、1973年にイギリスでベルビアンと区別して独立した品種として認められました。
イギリスではシェルティ(sheltie)と呼び、アメリカではシルキーと呼ばれています。
シェルティは直毛で美しい長い毛が特徴で、毛色は白・黒・茶で、脇腹と背中の毛が長く、頭部や顔回りは短毛です。
すべての毛が体に沿って流れていて、ロゼットはありません。
柔らかい毛質は手触りも良いですが、美しい長毛を維持するためにもブラッシングは欠かせません。
また、お尻の周りは汚れやすいので短めに毛をカットしてあげると良いです。
個体価格は10,000円前後です。
フランスでペット用として品種改良を行い、1886年頃にフランスのパリで登場しました。
長毛種で毛質が柔らかく光沢がありシルクのように美しいことが特徴です。
全身の毛が長く、さらにロゼットもあります。
頭部と背中が長毛で、ストレートと巻き毛の2種類がいます。
毛はしなやかで柔らかく、30cmを超える個体もいます。
ベルビアンの中でも毛の長い個体はアンゴラと呼ばれています。
アビシニアンと同様にブラッシングによる手入れに加え、定期的なカットも必要です。
また、モップのようにゴミがよくつくため、手入れが大変であり上級者向けの品種と言えます。
個体価格は8,000〜10,000円ほどです。
ヘアレス(Hair less)とも呼ばれ、体に毛がないモルモットです。
鼻先と脚にわずかに縮毛があるタイプと、全身が無毛なタイプがあります。
1978年、モントリオールのInstitut Armand Frappier(IAF)で発見されました。
毛がないため、触ると温かく、喘息などの病気の家族がいる家庭でも飼いやすいことから人気があります。
また、体毛がなく、まるで小型の ミニブタ のような容姿が非常に可愛らしく、抱き心地の良さからもペットとして人気があます。
スキニーギニアピッグは、皮膚がとてもデリケートであるため、皮膚病にかかりやすく寒さに弱いです。
定期的に低温のホットタオルで全身を拭いてあげて清潔な状態を保ちましょう。
日本のペットとしては鼻先と脚にわずかに縮毛があるタイプのオスが多く流通しています。
また、実験動物用としてはオスとメスの両方が販売されています。
個体価格は10,000~30,000円ほどです。
モルモット専用のケージはお店でなかなか置いていないことが多いです。
そのため、うさぎ用のケージ で購入することが一般的です。
高さは40cmほど、幅は60cmほどの広さがあれば大丈夫です。
参考価格:7,328円(税込)
メーカー名:ファープラスト
サイズ(幅X奥行X高さ) :58×38×31.5cm
重量:2.3㎏
生産国:スロバキア
※合わせて読みたい: うさぎを飼うのに最適なケージとは?うさぎの飼育ケージの選び方とおすすめ商品!
床材はモルモットやウサギなどの 小動物 用のマットで大丈夫です。
マットの代わりにすのこを敷くのもおすすめです。
汚れの状態もすぐに分かりますし、取り換えも楽になります。
ただ、取り換えるときは洗浄して清潔にしなければならないので、必ず予備は用意しておきましょう。
また、すのこは隙間が大きいものだと足を引っ掛けたりしてケガをしてしまうこともあるため注意が必要です。
参考価格:399円(税込)
メーカー名:マルカン
素材:モミ材
内容量:480g
モルモットが安心できる巣箱はケージに入れてあげましょう。
臆病なモルモットにとって、狭い所や隠れたりできる場所は落ち着くことができるスペースになります。
モルモットが1匹入ることができるほどの木箱に、ワラやちぎった新聞紙を入れてあげれば大丈夫です。
モルモットの歯は一生伸び続けますますが、モルモットが木の巣箱をかじることで、歯の伸びすぎを防ぐことができます。
参考価格:2,338円(税込)
メーカー名:SANKO
サイズ(幅X奥行X高さ) :29×22×21cm
重量:1.4kg
当然エサを散らかさないためにエサ入れは必要です。
ケージに引っ掛けるタイプでも置くタイプでも構いませんが、置くタイプにする場合は口が広くて浅いものにしてあげましょう。
参考価格:(税込)
メーカー名:Amakunft
サイズ(幅X奥行X高さ) :9×18×14cm
モルモットが飲む水の量は、個体や飼育環境によって異なりますが1日100cc〜500ccほどです。
ボトルタイプだと、モルモットがケージ内を動き回ってもこぼさないのでおすすめです。
参考価格:798円(税込)
メーカー名:ジェックス
サイズ(幅X奥行X高さ) :6.5×9×14.5cm
重量:50g
生産国:台湾
モルモットは基本的にトイレの場所を覚えることが難しいとされています。
しかし、中には決まった場所でトイレをする個体もいるので、トイレを1ヶ所でする個体だった場合はあった方が手入れが楽になります。
基本的にトイレはあちこちでするので、トイレよりも床材を取り換えやすいものにした方が良いでしょう。
参考価格:599円(税込)
メーカー名:マルカン
サイズ(幅X奥行X高さ) :31.5×22.8×14.8cm
重量:345g
生産国:中国
モルモットに与えるおもちゃとは、「かじるためのおもちゃ」と「隠れるためのおもちゃ」という意味です。
ハムスターのように回し車は必要ありません。
かじり木やトンネルを置いたり作ってあげましょう。
かじることで歯の手入れになったり、ストレス発散になります。
また、隠れる所があるとモルモットは喜んで冒険します。
参考価格:620円(税込)
メーカー名:マルカン
サイズ直径4.5cm、高さ13cm
重量:32g
生産国:中国
参考価格:3,680円(税込)
メーカー名:SANKO
サイズ(幅X奥行X高さ) :30×15×15cm
重量:800g
生産国:中国
モルモットは牧草をメインに食べる草食動物です。
牧草は繊維質が多く、モルモットのエサとしては必須と言えます。
それにプラスしてペレットや野菜を与えてください。
参考価格:598円(税込)
メーカー名:牧草市場
内容量:500g
生産国:アメリカ合衆国
参考価格:1,150円(税込)
メーカー名:SANKO
内容:450g×2袋
生産国:日本
環境に対しては神経質で、人の気配や足音、物音がすると敏感に反応します。
周囲の環境が変わる、エサが変わるなどの変化でも敏感に反応して警戒してしまいます。
場合によってはエサを食べず、水も飲まなくなることがあります。
このようなストレスや環境の変化から、体調を崩して病気になったり下痢になったりしないよう、飼育環境には注意する必要があります。
モルモットはスキニーギニアピッグ以外は比較的寒さには強いです(もちろん限度があります)。
逆に暑さには弱く、毛の長いものほど暑さに弱いとされています。
モルモットを飼育する際は、人間が暮らしやすい温度と湿度を保つことで適度な環境ができます。
温度は20~26℃ほどで、湿度は40~60%ほどが適しています。
温度は15~30℃、湿度は30~70%であれば問題ありません。
外よりも室内で飼育する方が温度管理がしやすいのでおすすめです。
できるだけ温度変化の少ない場所にケージを置くようにしましょう。
梅雨は風通しの良い場所、夏は直射日光の当たらない涼しい場所、冬は風のない温かい場所と、季節によってケージを置く場所にも配慮する必要があります。
臆病なモルモットは、本来集団で生活していて、集団生活を好む習性があります。
1匹で飼育するより、複数飼いしてあげる方がモルモットは安心します。
ただし、繁殖しやすいので、繁殖させるつもりがないのであればオスとメスを一緒に飼育するのは避けましょう。
オス、メス共に生後2カ月を過ぎると交尾する可能性があります。
そして、1度に2~6匹子どもを産むので、気を付けなければあっという間に増えてしまいます。
水を与えるとき、理想としては水道水を汲み置きして一晩置いたものが良いです。
カルキの臭いに敏感に反応して飲まない可能性があります。
飲まなくてもケージ内に置いていればその内カルキは抜けるので、少しずつ飲むようになります。
慣れてきたら普通の水道水でも飲むようになるでしょう。
ただ、市販のミネラルウォーターはあまりおすすめできません。
添加物が含まれていますので、やめておいた方が無難です。
また、水は常温のものを与えるようにしてください。
水道水から出した直後の水は少し冷たすぎる場合があります。
冷たすぎると内臓に負担をかけてしまうので、少し置いてから常温で与えると良いです。
夏場は感染症の予防のため、できるだけ新鮮な水を与え、こまめに取り換えてください。
モルモットが生きていくためにはビタミンCが必要不可欠ですが、体内で生成することができません。
そのため、水に小動物用のビタミン剤を混ぜたり、ペレットや野菜で補う必要があります。
モルモット専用に作られたペレットは、必要とされる栄養素がバランス良く配合されています。
栄養バランスを良くさせるために与えるという認識で構いません。
基本的に、ハードタイプのペレットがおすすめです。
モルモットは歯が伸び続けるので、硬い物をかじらせないと、伸びすぎて不正咬合になる可能性がるあるためです。
野菜に関しては、毎日与えても良い物として、 キャベツ、小松菜、サツマイモ、ジャガイモ、大根の葉、カボチャ、パセリ などがあります。
栄養価も高くアクも少ないのでおすすめです。
なお、ジャガイモに関しては芽が有毒なので、必ず取り除いてから与えるようにしてください。
逆に絶対に与えてはいけない野菜は、 タマネギ、ニラ、ネギ、ニンニク などです。
与えて大丈夫な野菜で注意が必要なのは、 ほうれん草、ニンジン、キュウリ、レタス、白菜 などです。
これらは基本的に与えて良いものですが、毎日与えることと、たくさん与えることはやめましょうという分類です。
それぞれ栄養はありますが、与えすぎると体調を壊してしまうことがあります。
モルモットを飼い始めたばかりの頃は、モルモットはかなり警戒していますし、おびえています。
エサを与えてもなかなか食べようとしません。
はじめの3日ぐらいはなでたりしたい気持ちを抑えて、干渉せずにそっとしてあげましょう。
特に大きな音を立てたりケージを動かすなど、モルモットを驚かせるようなことは避けてください。
数日そっとしておいてあげたら、次は1日に数回程度、ケージを覗いてモルモットに飼い主さんの顔を見せてあげましょう。
このときも、いきなり触るとモルモットはおびえてしまうため最初は覗くだけです。
モルモットを飼い始めて1週間は覗く以上のことはしないようにして、エサももし減っていれば寝ているときに置いてあげるなど気を配ってあげてください。
とにかく最初はストレスをできるだけ与えないようにしましょう。
飼い主さんが横にいたり部屋の電気がついたりしてもおびえる様子が無くなってきたら、名前を呼びながらエサを手でケージの隙間から与えてみてください。
「飼い主さんはエサをくれる信頼できる人」と、モルモットに覚えてもらいましょう。
この段階もクリアしたら、スキンシップをとっても問題ありません。
はじめは1日5分など、短い時間にしてモルモットにストレスを与えないようにしましょう。
まずは、手のひらを地面と平行にしながら、モルモットが自分から手に乗ってきてくれるのを待ってください。
このように時間をかけて段階的に慣れさせていきましょう。
ひざに乗せてなでたりするようになるまでは2~3カ月はかかると言われています。
お手入れに関しては、モルモットが飼い主さんに慣れていない段階はできるだけ控えましょう。
信頼関係ができてからでないとモルモットにストレスを与えてしまいます。
短毛種は1~2週間に1回程度、長毛種は毎日ブラッシングをしてあげましょう。
また、お尻周りは特に汚れやすいので、濡らしたタオルでやさしく拭きます。
ブラッシングは、皮膚病の予防と早期発見に大きく貢献するだけでなく、慣れてくると飼い主とのコミュニケーションの時間にもなります。
しかし、モルモットがブラッシングを嫌がるようなら無理にするのはやめましょう。
長毛種を飼育する場合は、適度に散髪をしてあげる必要があります。
お尻のような汚れやすい部分は毛がありすぎると衛生的に良くないので、健康のためにもお尻付近は特に切ってあげた方が良いでしょう。
また、夏場は暑さ対策として切ってあげるのも重要です。
野生では生活する上で適度に爪はすり減りますが、ペットとして飼育していると爪がどんどん伸びます。
爪が伸びすぎると、ケージに引っ掛けたりしてケガをしてしまうことがあります。
市販の小動物用の爪切りで切ってあげましょう。
このとき、爪の根元には血管が通っているため、あまり深く切らないようにしてください。
モルモットはとにかく物をかじります。
人に噛みつくことはほとんどありませんが、部屋で放し飼いにしてしまうとありとあらゆる物をかじります。
電源コードをかじってしまうと、感電や火災に繋がる恐れがあります。
また、家具でもモルモットにとって有害な成分が含まれた素材や塗装品があることもあるので、放すときも大きめの囲いを用意してその中で自由に過ごさせるなど、安全性を確保しましょう。
カルシウムの多いペレットや牧草を与えすぎたり、水分が足りない場合は尿路結石を発症することがあります。
尿をしない日が続いたり、食欲が低下していたら動物病院で診察してもらいましょう。
予防としては、水をしっかり与え、牧草やペレットばかりではなく、水分を含んだ野菜も与えると良いです。
モルモットは懐いてくれるまでは根気が必要です。
しかし、1度懐いてくれると非常に愛らしいペットとなります。
これを機に、ぜひお気に入りのモルモットを見つけてみてください。
公開日 : 2016/11/29