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ボストンテリアはアメリカ原産の小型犬です。
特徴的な大きな尖った立ち耳、鼻ぺちゃの顔が特徴的です。
小さな体をしていますが、とても頑丈にできています。
ブルドッグ の血をひいているため、見た目は フレンチブルドッグ と間違われる事が多々あります。
被毛はつやのある短毛で、白黒の色でしめられた毛色も特徴です。
白斑が首元にあり、体全体の黒色の毛色がタキシードを着ているような模様をしています。
ボストンテリアのその毛色模様と穏やかな性格から、「American little gentleman」=アメリカの小さな紳士と呼ばれています。
ボストンテリアは無駄吠えが少ない犬種としても有名です。
その小柄な体格からも、最近ではマンションなどの室内犬として、常に上位にランクインする犬種です。
アメリカ原産の犬種としては、チェサピークベイレトリバー、アメリカンフォックスハウンドについで3番目に古い犬種だと言われるほど、歴史は長く古い犬種です。
数多くの犬種の起源が不透明な中、ボストンテリアの起源は明確に記録されています。
イングリッシュブルドッグ、 ブルテリア 、ボクサー、 ホワイトテリア などの交配から誕生したボストンテリア。
当初は体重が20キロ以上ある大型犬で、「丸顔テリア」などと呼ばれていました。
1893年にAKC(American Kennel Club、アメリカのケンネルクラブ)にボストンテリアとして登録されました。
公認された年に比べて、今現在は小型になっています。
もともとテリアが持っていた闘争性は少なく、家庭犬として人気があります。
アメリカの代表的な国犬として知られており、元は闘争犬として交配が進められていました。
ボストンテリアはマサチューセッツ州ボストンで作り上げられた事から、ボストンテリアの名がついたのです。
アメリカでもボストンテリアの人気は非常に高く、マサチューセッツ州では「州の犬」として、またボストン大学ではマスコットキャラクターとなったり、地元でもとても大切にされている犬種です。
「小さなアメリカ紳士」とよばれるほど、正義感が強くとても紳士的な性格の持ち主です。
やんちゃで遊び好きなところがあるので、大騒ぎして遊びまわる活動的な面もあります。
しかし、とても賢く利口。
感受性が高く、飼い主さんの気分や声に敏感に反応する知的で頭の良いボストンテリア。
学習能力が高く、状況観察し、分析してから行動するという慎重な面も持ち合わせている犬種です。
愛情が深く、基本穏やかで友好的。
遊ぶ事が大好き、寛容で辛抱強さがあるので子どもがいる家庭に向いています。
小型犬ですが態度は常に堂々としていて、勇敢な態度をとることもあります。
交配を重ねる事で温和な性格に改良されてきましたが、縄張り意識の強さと体の小ささから、テリトリー内に入ってくる知らない犬などには、吠えるなど少し攻撃的な態度を見せる事もあります。
その点では番犬に向いているとも言えます。
子犬のときから飼い主以外の人や他の犬とのコミュニケーションを増やすことがとても大事です。
テリアの血を継いでいることから、物事に熱中しやすく頑固な面もあります。
一緒にボール遊びをしたりしてあげると大喜びします。
寂しがりやで甘えん坊。
長時間のお留守番は苦手と言えます。
帰ってきたらしっかりと遊んであげて、寂しさを埋めてあげましょう。
ボストンテリアは、その毛色の配色からタキシードを着ているように見えるのが特徴です。
離れ気味で、飛び出しそうな大きな目。
ピンとたった大きな耳もキュートさの一つです。
愛嬌のある顔立ちで、フレンチブルドッグに似ていますが、体型がややスリムで脚も意外とほっそり。
背中は短くすっきりとした体つきをしており、その姿からは強い決断力、頑丈さ、活発さが見受けられます。
毛は短く光沢があります。
意外と抜け毛が多いので、ブラッシングをしてあげましょう。
サイズは小さくて5kg、大きくて10kgを越える固体もボストンテリアとして公認されており、小型犬の中ではやや大きいサイズと言えます。
子犬の頃は丸々していますが、大人になるにつれ、あのすらっとした体つきに変化していきます。
ボストンテリアは体重によって3つに分類されています。
ライト:6.8kg未満
ミドル:6.8kg以上9kg未満
ヘビー:9kg以上11kg以下
短い尻尾は断尾ではなく、生まれつきの物です。
黒地に白のタキシードカラーが最も一般的です。
中にはブリンドルの固体も稀に見受けられます。
被毛は短いので、グルーミングも簡単に行なえます。
抜け毛が少しありますが、日頃ブラッシングをしてあげればそれほど気にならないでしょう。
ブラッシングをする事は、滑らかさやつやのチェック、更にはスキンシップとなるので、是非定期的に行なってあげましょう。
そっくりさんのフレンチブルドッグとボストンテリア。
似て非なる2匹をどうやって見分けるかを伝授します。
子どもがいる家庭に向いているボストンテリアと違って、フレンチブルドッグはお年より向きだとされています。
普段は大人しく、無駄に部屋中を走り回ったりせず、穏やかな優しい性格をしています。
とっても甘えん坊で、大人やお年寄り向いています。
先の尖った立ち耳のボストンテリアと比べ、フレンチブルドッグの耳はコウモリの様に大きく広がっており、丸みを帯びた形をしています。
外見の特徴として、この2犬種を見分けるのに一番わかりやすいポイントです。
ブラックxホワイトが主流のボストンテリアと比べ、フレンチブルドッグは毛色にバリエーションがあります。
フォーン、パイド、クリーム、ブリンドルなどが主流となります。
片方だけを見ているとわかりにくいかもしれませんが、フレンチブルドッグはボストンテリアよりも肩幅が広く、筋肉質で、脚が少し短いのが特徴的です。
太くがっちりとした骨格と筋肉質な体格は、ブルドッグの身体的特徴を色濃くついでいる証拠だと言われています。
横から見ると、どしっと構えた短い脚のフレンチブルドッグに対して、すらっとした長めの脚と全体的に細めの印象を与えるのがボストンテリアとなります。
現在のボストンテリアの相場価格は10万円~20万円といったところです。
どの犬種にも言えることですが、子犬の値段はここ数年で全体的に上がってきています。
動物愛護法の法改正が原因かもしれませんが、子犬自体の交配や出産が減少方向にあるからです。
ボストンテリアの子犬が欲しいと思う飼い主さんの数が増え、子犬の値が上がると言う事です。
相場より高い子もいれば、相場より安い価格がついている場合もあります。
血筋が良かったり、被毛の模様、骨格がいいなどの理由で価格が上がる事があります。
チャンピオン犬という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
これは、ドッグショーで4回以上ある一定の評価を得ないともらえない称号で、これを得る為に手間隙をかけるだけでもそれなりの費用がかかってしまいます。
その様な血筋から生まれてきた子犬にはそれなりの値がつくと言う事になります。
骨格構成や柄の入り方でも価格に違いが出てきます。
基本的には骨太でがっちり、バランスの良い物が骨格構成で評価が高いものになります。
柄については、顔の柄が左右対称に黒(又はブリンドル)が入っていて、更に鼻の部分にはかかっていない。
全ての足先は白で統一され、フルカラーといって首周りがぐるりと白いなどの決まった柄が高い評価を得ることになります。
もちろん見た目だけではなく、病気のリスクなども考慮しなければなりません。
安く子犬を手に入れたからといって、病気がちで費用がかかったなど、愛犬にも飼い主さんにもいいことはありません。
金額の高い安いに関わらず、健康でいい子を選べるよう気をつけましょう。
基本的に活動的で遊ぶのが大好きです。
なので、散歩や運動を一緒にしてあげる事をおすすめします。
ボストンテリアはサイズにばらつきがあります。
小さければその分運動量は少なくて済みますが、大きくなればその分運動量も増えます。
寂しがり屋ですので、家族とのコミュニケーションがとれるよう、室内で飼うのが適しています。
暑さに弱い犬種ですので、暑さ対策はしっかりしてあげましょう。
被毛はブラッシングや、濡れタオルで拭くなどのお手入れがおすすめ。
ボストンテリアは賢く、理解力があるのでとてもしつけのしやすい犬種です。
見知らぬ犬などに吠えてしまう本能があるので、子犬のうちから他の犬達と触れ合わせておく事が大事です。
テリアの血が入っているため、テンションが上がりやすく、興奮してしまうと手がつけられないなんてことのないよう訓練が必要です。
どんなに興奮しても、飼い主さんの一言で冷静さを取り戻し、言う事を聞くトレーニングをしておくといいでしょう。
気分が高まって興奮している時に、「おすわり」や「まて」などで、わざと興奮状態から落ち着く事が出来る訓練などが効果的です。
どの犬種でもそうですが、純血種は近親での交配が繰り返されている事が多い為、遺伝的な弱点を持っています。
ボストンテリアを飼うにあたって、かかりやすい病気やけがに気をつけることによって、健康で長生きしてもらいましょう。
レンズの役割を果たす水晶体が白く濁り、目が見えづらくなります。
とくに年をとってからの白内障がとても多く、老年性白内障と呼ばれます。
糖尿病の合併症、遺伝で白内障になることもあります。
症状として、視力が悪くなり、目が白く濁って見える、物にぶつかったりします。
毎日の些細な変化に気をつけてあげましょう。
犬には、第三眼瞼(がんけん)と呼ばれるホコリや異物などから眼を守る役割を担う三つ目の瞼があります。
この部分が、赤くさくらんぼの様に突き出た状態になる病気。
愛犬がいつもより目を前足でかいたりこすったりしている、涙の量が増える、瞬きが増えるなどの症状が増えたら気をつけましょう。
小さいうちは目薬などで治ります。
大きくなると、手術で切り取るなどの処置となります。
後ろ足の膝関節にあるいわゆる膝のお皿(膝蓋骨)がずれてしまう病気です。
小型犬全般がかかりやすい病気です。
後ろ足を浮かせて歩いたり、真後ろから見て、後ろ足が内側、または外側に曲がっていたりしています。
生まれつきの場合と、外傷による場合がありますが、ほとんどが生まれつきのものです。
時間がたつほど骨が変形し、ひどい時には歩けなくなってしまう事もあります。
症状があるようなら、子犬のうちに治しておきましょう。
鼻の穴が狭くなり、呼吸が苦しくなってしまう病気です。
原因としては、鼻水が乾いて詰まったり、鼻腔が腫れてしまうなどが挙げられます。
症状としては粘り気のある鼻水が出てきたり、鼻息が荒くなったりします。
鼻の短い短頭種の犬はこういった気道関係の病気を引き起こしやすくなっています。
様子がおかしいなと思ったら確認してみましょう。
副腎皮質(ステロイド)ホルモンが過剰に分泌されてしまう病気です。
またの名を副腎皮質機能更亢進症とも呼ばれています。
副腎皮質ホルモンの分泌をコントロールしている脳下垂体に出来ている腫瘍、またはステロイドを長い間投与した事による副作用が原因となります。
いつも以上によく食べる、水をたくさん飲む、尿の量が増える、お腹が膨れている、毛のつやが良くなくなった、体の左右対称に毛が抜けるなど様々な症状があらわれます。
食べる量、水分量など、普段から気をつけておく事が大事です。
原産国 : アメリカ
値段 : 10万円~20万円
毛色 : ブラックxホワイト(タキシードカラーが目印)
寿命 : 13歳~15歳
体重 :
ライト:6.8kg未満
ミドル:6.8kg以上9kg未満
ヘビー:9kg以上11kg
体高 : 38cm~43cm
特徴 :
白と黒のタキシードカラー
ピンと尖った立ち耳
くりくりとした目
性格 :
正義感が強い
愛着があり、寛容で遊び好き
縄張り意識も強いがとても友好的
かかりやすい病気 : 白内障、クッシング病、チェリーアイ、膝蓋骨脱臼、鼻腔狭窄
注意点 : 暑さに弱い
ボストンテリアはとても繊細で、かつ頑固さも持ち合わせています。
しつけの中で叱ることも出てくると思います。
「テリア系の犬種はしっかり叱らないと伝わらない!」
という観念はボストンテリアにはあまり向いていません。
激しく叱ってしまうと、塞ぎ込んだり、落ち込んだりしていまい立ち直るのに時間がかかることもあります。
なので、全ての固体にそうだとは限りませんが、あまり落ち込んだ様子を見せたり、叱って動かなくなったりした時は、方法を変えてみる必要があります。
言う事を聞かないときは、無視をするのもいい方法です。
その子その子にあったしつけの仕方を見つけていくことも、お互いの関係を上手く保つ方法です。
くしゃ顔で可愛くないんだけどこの可愛いボストンテリア。
愛嬌たっぷり、おどけたところがまた楽しいこの犬種。
喜ぶ時は全身を使って表現してくれます。
たくさんの魅力が詰まったボストンテリアです。
公開日 : 2017/03/24