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大きくて直線的な顔が特徴のブルテリア。
日本では1990年代に放映されたアニメ「平成イヌ物語バウ」でご存知の方も多いのではないでしょうか。
今流行の「ブサ可愛い」顔に惹かれて飼ってみたいという方も多いはず。
そんなあなたに、ここではブルテリアを飼う前に知っておきたい特徴や飼い方をまとめました。
ブルテリアは18世紀中期にできたイギリス原産の 犬種 。
マズルと額の接触部分である「ストップ」と呼ばれるくびれがほとんど見られないのっぺりした頭部が特徴。
ブルテリアは 中型犬 に属する犬。
標準的な体高はオスメス共に50cm、体重は20kg前後です。
短くて光沢がある被毛が特徴。
カラーバリエーションは主流となるホワイトの他、ブラック、フォーン、レッドアンドホワイト、フォーンなど有色のものも豊富。
地色に他の色が混じったブリンドルなども人気の高い毛色です。
ブルテリアは活動的で遊び好き。
警戒心が強く、飼い主以外の人間や知らない犬に敵意を見せることも。
愛情深く、飼い主に対して強い忠誠心を示します。
家族に対しては、サービス精神旺盛で、家族を喜ばせようと頑張る性格。
狩猟本能が強く、独立心の強い、マイペースな一面も持っています。
ブルテリアの寿命は11〜13歳。
先天性の病気を持つ個体も多いため、寿命については個体差のある犬種でもあります。
ブルテリアは1700年代中頃にブルドッグとテリアの交配によって作出されました。
当時のイギリスでは、犬と牛や熊をを闘わせる「ブルベイティング」や「ベアベイティング」が1835年に禁止されてから、犬と犬とを闘わせる闘犬が流行していました。
勇敢で敏捷なブルテリアは、そんな当時の闘犬のリングで活躍した人気犬種。
その強さと、反撃はするものの自ら攻撃しないフェアプレーの精神により、闘犬ファンの間で脚光を浴びるようになりました。
特に、ダルメシアンを掛け合わせて生まれたホワイトカラーのブルテリアは「白い騎士」と呼ばれて大人気となりました。
1800年代末には、ストップのない頭や尖った鼻先が犬種特有の外観として標準化され、純血犬種として確立していきます。
ブルテリアは、日本では流通が少なく、ペットショップなどではあまり見かけない犬種です。
ブルテリアを家族に迎えたいなら、動物愛護の観点から見ても、専門の ブリーダー に譲り受けるのがおすすめ。
ブルテリアの子犬は20万円〜23万ほど。
平均価格は21万円ほどです。
成犬は子犬より安価になる傾向があります。
また、ブルテリアより一回り小さい体格のミニチュア・ブルテリアも、ブルテリアとだいたい同じくらいの値段といえます。
ブルテリアの飼育は室内がおすすめ。
被毛が短いため、寒さに弱い傾向があるので、特に冬場の温度管理は徹底しましょう。
また、もともと闘犬用として飼育されたこともあり、狩猟本能が強い犬種です。
猫 や うさぎ などの 小動物 との同居は慎重に考える必要があります。
ブルテリアはとても活動的で活発。
毎日の運動や 散歩 の時間は十分とる必要があります。
体力があるので、少なくとも1回1時間の散歩が必須。
好奇心が旺盛な犬種で、新しいおもちゃにもすぐ慣れるので、色々なおもちゃで運動の時間を楽しませてあげると良いでしょう。
知らない人や動物に攻撃的になることがあるので、幼犬期の社会化訓練が必要です。
幼年の頃から犬の扱いに慣れた人や、気質が穏やかな犬とたくさん接触する機会を作りましょう。
しつけ はリーダーは飼い主であることを覚えさせれば比較的簡単。
犬の頼れるリーダーとして認識されるように、常に毅然とした態度で犬に接しましょう。
闘犬気質から噛み癖がつきやすい犬種であることも覚えておきましょう。
もし噛みついたとしても、厳しく注意するよりは、愛情をかけて信頼関係を築きながらしつけをしていくことがポイントです。
ブルテリアの被毛は短く、毛並みの手入れにはそれほど手間がかかりません。
被毛が汚れたときに濡れタオルで軽く拭いてあげる程度で充分。
ブルテリアは遺伝病が多い犬種。
いつ発症するかわからないので、日常的な健康チェックや定期的な健康診断を行いましょう。
ブルテリアに起きやすい遺伝病として、水晶体脱臼という眼病が知られています。
これは、眼の水晶体が動かないように固定している毛様体小帯が伸びてしまい、水晶体がずれ、定位置からはずれてしまう病気。
放置すれば最悪失明を起こします。
投薬で進行を遅らせることができる場合があるので、定期的に眼病検査をしましょう。
ブルテリアは聴覚障害も起こしやすい犬種でもあります。
特に白いブルテリアに多く、これはホワイトの血統を入れる際に交配した ダルメシアン に多くみられるパイボールド遺伝子が原因とされています。
ダルメシアンは全体の20%以上が何らかの聴覚障害を持っているといわれており、ブルテリアも、特に毛色がホワイトの個体は聴覚障害を持つものが多いようです。
左右どちらかの難聴や両耳の完全無聴覚など、程度の差も幅があります。
聴覚障害だと犬が命令を上手く聞けないなど、しつけがしづらい傾向にあります。
ブルテリアが活躍したメディア作品といえば、1993年から94年までアニメ放映されていた「平成イヌ物語バウ」。
トラブルメーカーの主人公、ブルテリアのバウと飼い主や周囲の人々の日常を描いたコメディ作品です。
原作はテリー山本の「バウ」。
バウは、ちょっとお馬鹿な容姿と頭を持つ犬として描かれており、「馬鹿可愛い」ところが人気を集めました。
番組終了の前に毎回「バウ!」と鳴く彼の声も印象的。
ブルテリアよりも家庭用ペットとして人気が高い犬種が、ミニチュア・ブルテリアです。
ミニチュア・ブルテリアはブルテリアと同じくイギリス原産で、ブルテリアを小型化した犬種。
闘犬としてのブルテリアの特徴を残したまま小型化し、家庭犬として改良されました。
体高が25cm~35cmぐらいでブルテリアより一回り小さい体格。
体重は11kg~15kgです。
近年ドッグショーなどで注目を集めて、人気が高まってきています。
ブルテリアの魅力はこの犬種特有の形の頭部に浮かぶ表情。
長く見るほど味があり、愛好家も多いもの。
ここでは、そんなブルテリアが大好きという方におすすめなブルテリアのグッズを紹介します。
365日ブルテリアを楽しめるカレンダー。
ブルテリアの愛嬌たっぷりの表情を魚眼レンズで撮影しており、さらに魅力的な顔を見せてくれます。
スウェーデンを代表する陶芸家、LISA LARSON(リサ・ラーソン)による作品。
陶器素材で温かみのある表情豊かな100%手作りの、世界にひとつだけのフィギュアです。
ブルテリアが印刷された通気性抜群の毛布。
飼っているブルテリア用でも、他の犬用でも、人間用でも使いやすいウォッシャブルタイプです。
名称:ブルテリア
歴史:18世紀中期にイギリスでテリアとブルドックを交配することで誕生。闘犬で活躍して有名に。
毛色:ホワイト、ブラック、フォーン、レッドアンドホワイト、フォーン、ブリンドルなど
寿命:11~13歳
性格:活動的で遊び好き、愛情深く忠実、マイペースで警戒心が強い
かかりやすい病気:水晶体脱臼、聴覚障害
ブルテリアの魅力をさらにご理解いただけたのではないでしょうか。
ブルテリアはもともと闘犬用として繁殖されていた歴史もあり、しつけが必須の犬種です。
飼育するためにしつけのノウハウをしっかり学んでおきたいですね。
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最終更新日 : 2020/10/19
公開日 : 2017/03/07