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【獣医師監修】ダルメシアンの性格、原産国、子犬の価格は?






ダルメシアンは、その優しい性格から家庭犬として人気の中・大型犬です。
ディズニーアニメーション「101匹わんちゃん」で一躍有名になった犬であり、世界中に多くのファンがいます。

白地に黒の水玉模様(スポット)、並外れた体力、筋肉質でしなやかな体つき、そして手触りなめらかな硬く光沢のある短毛が特徴的。
聡明でしつけやすい一方で、好奇心旺盛で活発な一面も持っていて、人と一緒に遊ぶのが大好きです。

今回は、そんなダルメシアンを飼う前に知っておきたい性格や歴史、子犬の値段、しつけ方法などをご紹介します。

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【目次】【獣医師監修】ダルメシアンの性格、原産国、子犬の価格は?

 

誰もが知ってる有名犬、ダルメシアン

ダルメシアンとは

ダルメシアンの特徴

大きさ

被毛

性格

ダルメシアンの歴史

ダルメシアンの子犬の値段は?

ダルメシアンの飼い方

飼育環境

散歩、運動

しつけ

ダルメシアンには注意する病気もたくさん

尿路結石

難聴

皮膚炎

映画「101匹わんちゃん」で一躍人気者に

ダルメシアングッズ

ステッカー

ティッシュボックスケース

犬好きおしゃれさんの最先端!ダルメシアンネイル

ダルメシアンの基本データ

 

 

誰もが知ってる有名犬、ダルメシアン

 

dalmatian

 

映画「101匹わんちゃん」で注目されることになったダルメシアン。

ディズニー作品を見て、その可愛らしさに惹かれた人も多いのではないでしょうか。

 

中型犬 大型犬  なので、家の広くない日本ではあまり見かけない ですが、世界的に見ると しつけ もしやすく飼いやすいと人気の 犬種 です。

本記事では、そんなダルメシアンを家族としてお迎えするまでに知っておきたい性格などの特徴、歴史や飼い方をご紹介します。

 

 

ダルメシアンとは

 

dalmatian

 

ダルメシアンは、賢く外交的で好奇心旺盛な犬種です。

白地に黒の模様が特徴的で、均整の取れた体を持っています。

ディズニーアニメーションの影響で人気が出た犬でもありますね。

 

アメリカでは、消防のマスコットとしても親しまれています。

 

 

ダルメシアンの特徴

 

大きさ

 

ダルメシアン

 

ダルメシアンは、シルエットにはさほどがっちりした印象はないものの、体高が広い中〜大型犬に分類されます。

そのため、日本の狭い家だと飼いにくいとされています。

 

標準的なダルメシアンの体高はオスが53〜66cm、メスが46〜64cm。

体重はオスが15〜32kg、メスは16〜24kgとかなり個体差がある犬種です。

 

被毛

 

dalmatian

 

被毛は短く密生しており、硬く艶があります。

触り心地はなめらか。

一年中抜け毛の多い犬種です。

 

カラーは白地に黒いタンが有名です。

レバー色、茶色のタンをもつダルメシアンもいます。

 

ダルメシアンのタンは同時に二色以上の混じることはなく、黒なら全てのタンが黒というように、一色のタンが全身に広がっています。

 

性格

 

ダルメシアンは活動的で好奇心旺盛な性格。

活気がありアクティブに生活することを好みます。

飼い主に対して従順で物覚えが良く、しつけやすいと言われています。

 

ただし、わがままを通そうとする面もあるので、正しいしつけをするためのコミュニケーションが必須。

小さい子どものいる家庭にもおすすめです。

 

 

ダルメシアンの歴史

 

ダルメシアン 歴史

 

ダルメシアンはルーツに謎が多い犬種として知られています。

 

ジプシーと共に旅をしていた長い歴史があり、欧州各地で存在が確認されているにも関わらず、祖先は分かっていません。

したがって、正確な原産地は明らかになっていない現状です。

 

ただし、名前の由来は、現在のクロアチアのダルマティア地方と言われています。

 

ダルメシアンは、番犬や狩猟犬、 牧羊犬 、軍用犬などの使役犬として暮らしてきました。

イギリスではビクトリア王朝時代に、馬車に伴走する犬としても大いに重宝されていたと記されています。

その後自動車の開発により活躍の場は減るものの、当時まだ消防車は馬が引いていたため、消防車に伴走して活躍は続きました。

現在でもアメリカでは消防署のマスコットとして親しまれています。

 

そんなダルメシアンが爆発的なブームとなるのが、1961年。

ディズニーアニメーション映画「101匹わんちゃん」が公開され、一躍注目の的に。

 

ただ、中には安易な気持ちで購入し飼育放棄をする飼い主が増えたという過去もあります。

 

 

ダルメシアンの子犬の値段は?

 

dalmatians ダルメシアン 子犬

 

ダルメシアンは有名な犬種ではありますが、大きいためか、日本ではペットショップで見かけることは稀です。

ペットショップではほとんど扱っていない点、動物愛護の観点からも、ブリーダーから直接譲り受けることをおすすめします。

 

ダルメシアンの子犬は15〜40万円程度。

価格は骨格やタン模様のバランスによって変わります。

 

また、オスよりもメスの方が高い傾向にあります。

 

 

ダルメシアンの飼い方

 

ダルメシアン 室内

 

飼育環境

 

ダルメシアンは飼い主や家族とのコミュニケーションが欠かせない犬種です。

そのため室内で飼育するのが理想的ですが、大きい犬のため狭い室内だとストレスになってしまいます。

 

十分なスペースを設けるか、外にも出られる環境にしてあげると良いでしょう。

 

散歩、運動

 

dalmatian ダルメシアン 散歩

 

前述の通り、ダルメシアンは馬車に伴走して何時間も走っていた犬種なので、散歩や運動には十分な時間が必要です。

1日2回、それぞれ少なくとも60分程度の散歩に加え、定期的に ドッグラン やボール遊びなどをしてあげることが求められます。

ただし、胃捻転などのリスクが高まるため、食後すぐの激しい運動は控えましょう。

 

なお、散歩の際に自転車で犬を並走させることを考える人もいるかもしれませんが、事故に繋がる恐れがありますし、犬が首を傷めてしまう恐れがあります。

道路交通法違反になる可能性もあるため避けてください。

 

しつけ

 

dalmatian

 

ダルメシアンは賢く、飼い主に従順です。

しっかりとコミュニケーションさえ取れば、トレーニングに苦労することは少ないでしょう。

散歩や運動の時間にコミュニケーションを取り、信頼関係を築いておく必要があります。

 

また、賢いがゆえに甘やかせすぎると許されることを学習してわがままになってしまいます。

 

しつけで注意する点は、間違えたことを学習させないこと。

ダルメシアンは一度覚えた命令を正確に把握できますが、逆に間違ったことを一度覚えてしまった場合も、忘れさせることは困難です。

常に正しい命令を下す必要があります。

 

 

ダルメシアンには注意する病気もたくさん

 

dalmatian ダルメシアン 病衣

 

ダルメシアンの 寿命 は10〜13年ほど。

大型犬の中では長寿の犬種と言われています。

 

特に気を付けたい病気は尿路結石、難聴、皮膚炎の3つです。

 

尿路結石

 

尿路結石は尿路である腎臓、尿管、膀胱、尿道のどこかに結石が形成され、血尿や膀胱炎を起こし、時に尿路が塞がれる病気です。

結石の前の結晶段階であれば投薬や食事療法で対処が可能ですが、大きくなった場合は手術が必要になります。

定期的な健康診断と飼い主による健康チェックを行いましょう。

 

発症すると尿の減少、尿の臭い、食欲不振などの症状が見られます。

日々、食事や尿の状態を確認をしてあげてください。

 

また、尿路結石は再発率が高い病気です。

徹底した食事管理と十分な水分摂取を心がけましょう。

 

難聴

 

ダルメシアンは難聴の個体が多い犬種でもあります。

先天性のものが多く、購入の時点で慎重な検討が必要です。

 

難聴のダルメシアンを家族として迎えるなら、しつけがしづらい点、問題行動を起こす可能性が高い点を理解した上で向き合っていく必要があります。

専門家や獣医師に相談のうえ、飼育しましょう。

 

皮膚炎

 

繊細な皮膚であることが多く、皮膚の赤みや痒み、湿疹に悩むダルメシアンは多いです。

アトピー性皮膚炎や膿皮症、マラセチア性皮膚炎、そして尿酸の代謝異常に関連する皮膚炎も存在します。

 

掻く仕草が増えた、赤くなっている皮膚がある、湿疹ができていると感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。

早期発見、早期治療で悪化を防ぐことが大切です。

 

 

映画「101匹わんちゃん」で一躍人気者に

 

 

ダルメシアンの名前を世界的に有名にしたのは、1961年公開のディズニーアニメ映画「101匹わんちゃん」。

99匹のダルメシアンの子犬と2匹のつがいのダルメシアン、他の犬たちが奮闘するストーリーです。

 

この映画は大人気を博し、1996年には「101匹わんちゃん」を基にした実写映画「101」が公開され、続編「102」も製作されました。

また、「101匹わんちゃん」の続編となる「101匹わんちゃんⅡパッチのはじめての冒険」が2003年に公開されています。

 

このシリーズにより、特に「101匹わんちゃん」公開当初、ダルメシアンを購入したがる人が増え、爆発的なブームを起こしました。

しかし、ブームの影には必ず問題がつくように、安易な気持ちでダルメシアンを飼い始めたものの飽きる、飼えなくなるなどの理由で飼育放棄をする人も多かったようです。

 

ブームの頃は大量にダルメシアンの子犬が繁殖される一方、身勝手な人間のために苦しみながら 殺処分 されていく命がかなり多かったのです。

ブームに踊らされることなく、命ある犬としっかり向かい合っていく判断力を身に付けたいですね。

 

 

ダルメシアングッズ

 

ダルメシアンは均整のとれた体つきに黒や茶色のタンが特徴的な犬。

この特徴ある容姿は目を引くため、ダルメシアンのグッズが非常に人気です。

 

ここでは、ダルメシアン好きならひとつは持っていたいアイテムをご紹介します。

 

ステッカー

 

 

車などに貼れるタイプのステッカー。

黒のタンカラーで一目でダルメシアンだと分かりますね。

 

ティッシュボックスケース

 

 

愛らしいダルメシアンのぬいぐるみ型ティッシュボックスケース。

ティッシュを取るたびに合うクリクリの目が可愛いらしい商品です。

 

犬好きおしゃれさんの最先端!ダルメシアンネイル

 

 

ダルメシアン好きのオシャレ女子にぜひ知っていてもらいたいのが、ダルメシアンネイル。

 

普段のネイルにほんの少しダルメシアンのタン柄を取り入れてみませんか?

ダルメシアン柄がアクセントになって更にキュートな指先になりますよ♪

 

 

ダルメシアンの基本データ

 

ダルメシアン

 

名称:ダルメシアン

歴史:ジプシーと共に移動する中でヨーロッパを中心に広まる。詳細は不明の古代犬。

毛色:白地に黒、または茶色のタン

寿命:10~13年

性格:飼い主に忠実で好奇心旺盛

かかりやすい病気:皮膚炎、難聴、尿路結石

 

 

ダルメシアンは誰もが知っているであろう犬種ではありますが、日本ではその大きさと活動性の高さからかあまり見ない犬。

広さの問題さえクリアすれば、しつけしやすく家族を大切にしてくれるので、最高のパートナーとなってくれるでしょう。

 

ダルメシアンという犬種はブームによって乱繁殖や飼育放棄の末、殺処分された個体も多いという悲しい過去を持っています。

ダルメシアンを家族として迎えるのであれば、この過去を知った上で、一生一緒のパートナーとして迎えたいものですね。

 

あなたとダルメシアンの暮らしがより素敵なものになることを祈っています。

 

 

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監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)

 

日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。

ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。

その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。

 

今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。


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