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マズルは、動物の鼻面・口吻を指す鼻口部のこと。
動物の鼻先から奥歯のあたりまでの口元全体を指します。
犬の部位として使われることの多い言葉です。
歯が大きく数も多い犬や馬のマズルは他の動物に比べて発達しており、前方にせり出しています。
また、犬、馬に付けられる口輪のことを指した言葉でもあります。
ちなみに、銃口のこともマズルと言います。
前方に長くせり上がったマズルを持つ犬や馬。
それに比べて長くはありませんが、猫にも口元のヒゲが生えている部分で少し似た形のものがありますね。
「ω」を用いて表わされる、猫らしいぷっくり盛り上がった、上唇の上を向いた形状。
「マズル」と呼ばれることも多いこの部分ですが、実はマズルが発達しているわけではない猫の場合、この呼び方は正式ではありません。
特に、マズルは鼻から口全体を指すため、「ω」部分だけを示す言葉ではありません。
猫の口吻部分は皮膚が厚いのが特徴。
膨らんでいるように見えますが、もちろん中は空洞ではなく、おもにヒゲを動かすための筋肉が詰まっています。
犬のしつけ の一環で、マズルを使ったマズルコントロールというものがあります。
これは、本来母犬が子犬のマズルを噛むことで犬社会のルールを教える行為のこと。
例えば、ジャレて母犬を噛んできた子犬の噛む力が強すぎたときに、母犬はマズルを噛んで「今のは強すぎるよ」と伝えます。
その他、服従すべき事柄や、吠えてはいけないタイミングなど、マズルコントロールを通して 子犬 を社会化させるのです。
犬にとって口や鼻は大切な器官。
マズルを使ったトレーニングは飼い主が犬に対して行う基礎的なしつけにも効果的です。
ここで、マズルコントロールについてご紹介します。
飼い主が行うマズルコントロールの目的は、「噛み癖や吠え癖矯正」「歯磨きなどの手入れをしやすくすること」「犬が興奮したときに落ち着かせること」など。
例えば、犬が飼い主に甘噛みをしたときにマズルを掴むと、飼い主を噛んだ→急所であるマズルを触られて嫌だったと犬が学習して以降は甘噛みをしなくなります。
マズルに触られることを大抵の犬は嫌がりますが、飼い主をリーダーとした良好な信頼関係を築ければ、犬も抵抗せずに触らせるように。
したがって、ただ単に悪いことをしたときの罰ではなく、愛情を持って、信頼関係をつくるためにマズルコントロールを行うというのが大切です。
マズルコントロールの前には、犬がマズルに触れられることにまず慣れる必要があります。
突然マズルを掴んでしまっては、ビックリして抵抗します。
最初はマズルを静かに撫でるように、触られることに慣れさせてください。
撫でられることに慣れてきたら、鼻先を包み込むように軽く握ったり、上下や左右に動かすなど、人の手が怖くないことを教えてあげましょう。
マズルを掴んでも抵抗しないようになれば、信頼されている証拠。
ここまでくれば、吠え癖や噛み癖を治すマズルコントロールも行えます。
悪いことをしたらすぐにマズルを掴んで、犬にそれが悪いことであると伝えましょう。
タイミングが重要なので、吠える・噛むなどをした後すぐ行う必要があります。
マズルコントロールはいつから始めるのが良いのでしょうか。
先に述べたように、マズルコントロールはもともとは母犬が子犬に行うもの。
子犬のころ、少しでも早くから始めるのがおすすめです。
なぜなら、ペットとしてペットショップに並べられる子犬は母犬や兄弟たちと早くから離れ離れになり、社会化は「まだまだ」の状態だからです。
一度もマズルを母犬に噛まれたことがない子犬も多いことでしょう。
もし子犬から家に迎えるのであれば、新しい家の環境に慣れたら、すぐ始めましょう。
子犬のころは警戒心も薄いため、マズルを触られることへの抵抗がなかったり、すぐ慣れたりと、覚えは成犬よりも早いです。
しかも、成犬からのトレーニングは、発達した犬歯で抵抗されてケガをする危険性が伴うため、子犬のときがおすすめ。
長時間続けて行うよりも、1日5分毎日トレーニングをするのが効果的です。
ドッグトレーナーによっては、「マズルコントロールは必要がない」という意見もあります。
犬が嫌がるマズルコントロールをしなくても、人間と犬との主従関係は作れるという理由からだそうです。
確かに、日本でマズルコントロールをしつけに取り入れている人は多数派ではないでしょう。
しかし、犬にも税金がかかる犬先進国のドイツでは一般的なしつけ法です。
ドイツの犬は 大型犬 が主流なためか、しつけは犬を飼う者の義務。
無駄吠えや噛み癖のある犬は街中でほとんど見かけません。
もし無駄吠えすれば、すかさず飼い主がマズルを掴み、「Nein(ダメ)!!!」というシーンもあります。
マズルコントロールは吠え癖や噛み癖に非常に効果的なしつけ方です。
犬が人や他の動物に噛みつくなどのトラブルを考えると、マズルコントロールによって犬をコントロールすることは必要でしょう。
マズルコントロールを行わないのであれば、他人や他の犬に迷惑をかけないように他の方法でしっかりしつけを行うことが、飼い主の責任です。
噛むことは犬にとっては本能。
これまでの犬たちは野生下または人間の猟を手伝うなどで、この噛む力を駆使してきました。
しかし、現代ペットとして飼われる犬が人間社会で暮らす中で、むやみやたらに噛むことは飼い主としては問題行為です。
噛み癖のある犬は、散歩中や ドッグラン で他人や他の犬を噛んでしまうことがあります。
そんなときに使用したいのが、マズルガード。
口を開けないようにする口輪であり、噛み癖や無駄吠え防止に役立ちます。
こちらも欧米では一般的に使われているもので、他者を噛む可能性のある犬の口吻部分を押さえて散歩させる姿がよく見られます。
金属製のものもあれば、プラスチックや布製のものも。
日本では「犬の自由を制限している」という誤解もありますが、散歩中に他者を攻撃してしまうなどの心配がある犬には付けることは必要なことです。
ここでおすすめのマズルガードを見ていきましょう。
実用性とファッションを兼ね添えたマズルガード。
環境には優しい素材のメッシュで通気性抜群。
安全で口にやさしく安心して散歩ができます。
犬が自分では脱ぎにくく、調整可能。
参考価格:880円(税込)
メーカー名:LIttlegrassjp
サイズ(口周り):
S:12~15cm
M:14~20cm
L:18~24cm
XL:22~28cm
XXL:28cm~34cm
小型犬 にぴったりなマズルガード。
口輪に見えないデザインで、アヒルの形がとてもキュート。
外出時や病院、トリミング時でも使用できます。
参考価格:143円(税込)
メーカー名:mousrs
マズルは、犬や馬の口吻部分。
この部分は急所でもあるため、しつけするときにも重要な部位です。
マズルコントロールは無駄吠えや噛み癖に非常に効果的なしつけ方法なので、これらの問題行動にお悩みであれば、ぜひ試してみてください。
公開日 : 2017/12/21