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キャットウォークといえば、一般的にはネコが歩くような細い足場のことを指します。
これらの場所の上を見上げてみると、細い足場が設置されていることがあります。
それがまさに「キャットウォーク」です。
ちなみに、学校や公共施設の体育館の天井にも設置されていますので、イメージが沸きやすいかもしれません。
ただ、今回ご紹介するキャットウォークはこの限りではありません。
ペットである猫のためのキャットウォーク。
飼い猫とキャットウォークとの関係性が見えてくることで、その重要性や必要性を理解することができるでしょう。
猫をペットとして飼育されている方の多くが、飼い猫を外に出すことなく室内で飼うスタイルが主流となっています。
エリアによっては9割以上の飼い猫が室内飼育されているとも言われています。
室内で飼育することによって、周辺の環境への影響や、猫を事故やケガなどの危険から守ることができます。
しかし、そのせいで飼い猫たちの行動範囲が狭まるという問題は避けては通れません。
行動を制限されるということは、猫自身がストレスを抱えることが懸念されます。
また、猫が本来持ち合わせている野生の部分(身体能力や狩猟能力など)を生かすことができず、退屈な日々を送る可能性が出てきます。
室内飼育でも本能的な野生の部分が消えることはありません。
だからこそ、キャットウォークは室内飼育の猫たちには効果的です。
部屋の中にキャットウォークを作るだけで、猫の中に潜む野生や本能を刺激し、目覚めさせることができます。
くつろげるスペースを作ってあげると、癒しの空間にもなる万能アイテムがキャットウォークです。
飼い猫がどのようなスペースを好み、喜ぶかを考えながら、キャットウォークを設置すると良いでしょう。
猫のストレス解消といえば運動だけではありません。
爪とぎや毛づくろいなどのグルーミングも重要な要素となり得ます。
そこで、キャットウォークの素材に猫が爪を研ぐことができる専用の板を取り入れる方もいらっしゃいます。
合間に休憩できるくつろぎスポットには猫が喜ぶような、ふかふかのクッションを設置するなど個性あふれるキャットウォークも少なくありません。
ストレス解消は飼い猫にとっては大切な役割です。
キャットウォークがあるだけで、猫の日々が快適になるため、猫の新しい表情や動きを見ることができるかもしれません。
室内飼育の場合、とにかく飼い主さんを不安にさせるのが猫の運動不足です。
人間でも室内にずっといたら運動不足になり、病気などのリスクが高まってしまいます。
猫も同じで、キャットウォークで適度な運動をしてくれることで、不安要素が軽減されるのであればと設置する方も増えているようです。
ストレス解消や運動不足解消、さらに猫が楽しめるような工夫や、飽きないような工夫を飼い主さんたちは懸命に模索しています。
その結果、自作のキャットウォークを設置する方も増え、そのようなケースでは天井や壁にキャットウォークを設置する方も出てきました。
ここからは、実際にキャットウォークをご自宅に設置することについてお伝えします。
DIYが得意な方の場合、キャットウォークを自作しようと考える方も少なくありません。
しかし、DIYの経験がない方や、時間的な余裕の問題でプロに依頼するという方もいます。
キャットウォークは手作りがいいのか、プロに依頼するのがいいのか。
それぞれのメリット・デメリットについて考えてみましょう。
SNSにアップされている写真や、雑誌やメディアなどで愛猫家の方のお話をみると、自作のキャットウォークを設置している方は増えてきています。
飼い猫のことは飼い主さんが一番わかっているのですから、飼い主さんが自作する方が良いという考えにも頷けます。
また、手作りすることで予算を抑えることができる上に愛着も湧きます。
一方で懸念されるのは安全性です。
猫の本能的な活発な動きは、予想以上の威力を発揮することがあります。
想像以上に負荷がかかることも計算しておかなくてはいけませんが、プロでない場合そこまで計算するのは難しそうです。
強度不足により、猫が飛び乗った瞬間にキャットウォークの板が外れ落下したというケースは少なくありません。
猫は高い所から落ちても大丈夫といいますが、実際は高すぎる所からの落下などの場合、うまく着地できずケガをすることもあります。
プロの方にキャットウォークの設置を依頼するとなれば、やはり安全な強度を備えることができるので安心です。
また、デザインまでお願いすることで、猫の特性を引き出せる計算されたデザインとしてキャットウォークが完成します。
さらには、飼い主さんが考え付かない想定外を見越した提案をしてくれることもあるので、プロへの依頼もおすすめです。
ただ、懸念されるのは発生するコストの問題ではないでしょうか。
デザイン費や設計費、材料費や施工のためにかかるさまざまな諸費用は、自作するよりもはるかにアップすると考えておきましょう。
逆にプロの場合、材料を安く手に入れるルートを持っている可能性がありますので、材料費に関しては安くあげられる可能性もあります。
他には猫それぞれの個性に対応できるかどうかが微妙なところです。
やはり飼い猫のことを一番よく分かっているのは飼い主さんですので、飼い主さんが的確に、適切にイメージを伝えなければいけません。
そうでないと、せっかくプロが作ったキャットウォークでも飼い猫が全く興味を示さない可能性も出てきます。
手作りのキャットウォークを設置するのであれば、自分たちでできることは行い、プロに任せたい部分はお願いするというのが理想的ではないでしょうか。
市販のキャットタワーやカラーボックス、突っ張り棒などをうまく組み合わせてキャットウォークをDIYされている方はたくさんいます。
強度面に不安が起こる部分はぜひプロの手を借りましょう。
ここからは、飼い主さんが愛猫のためにキャットウォークを手作りするための方法やポイントをお伝えします。
ちょっとしたコツで、想像以上のできあがりになるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。
持ち家の場合などは壁に直接板をとりつけるなども可能ですが、賃貸の場合はそれも厳しくなります。
そこで市販品を上手く組み込んで、オリジナリティあふれる愛猫のためのキャットウォークを作りましょう。
市販されているこれらは、うまく丈夫な物や高さを変えるなどしてチョイスすると、立派なキャットウォークになります。
棚から棚へ飛び移るさまは、なかなか野性味あふれる姿として飼い主さんの目に映ることでしょう。
ディアウォールはホームセンターなどやインターネットで販売されているもので、DIYをされる方にとってはおなじみのアイテムです。
直訳すると「完全な壁」という意味を持つディアウォールは、好きな場所に自由に柱を作ることができるアイテムです。
2×4(ツーバイフォー)と呼ばれる木材を準備し、天井の部分と床の接地面に1つずつディアウォールを取り付けます。
たったこれだけで天井と床との間に木材がロックされ、立派な柱が完成します。
ディアウォールで作った柱と柱の間に、別の角材を横向きにしてクギなどで取りつけます。
これで壁を傷つけることなく、新たなキャットウォークとなる通路の板を設置することが可能です。
上手に組み合わせて、愛猫ちゃんたちが喜んでくれるキャットウォークに挑戦してみてください。
ただキャットウォークを設置するのではなく、自然の力を利用して猫の野生や本能に訴えかける方法もあります。
それが窓辺に設置したキャットウォークです。
天気のいいお昼間は、窓から心地の良い日差しが差し込むことでしょう。
その日差しで猫たちが日光浴できるスペースを作ってあげてください。
猫が気に入れば、そこはお気に入りの場所となることでしょう。
キャットウォークの材料といえば、木材や木の板などがよくあげられます。
さらに、そこに面白さや個性を加えるとすれば観葉植物も良いでしょう。
どのようなキャットウォークを作るのかが見えてきたら、作業に入る前に注意点について確認しておきましょう。
キャットウォークを設置する場所は、おおまかにではなく、よく考えてどこにどのように設置するか計画を立てておきましょう。
ただ水平な板を組み合わせて棚を作るだけでは、愛猫はすぐに飽きてしまうかもしれません。
そうなると、横方向だけではなく、上下に動き回れたり、ジャンプして移動できたりが可能になるようにしなくてはいけません。
愛猫のことを考えるあまり、創意工夫をこらしたあげく、飼い主の方の手が届かないような高さに棚などを設置しないよう注意が必要です。
もちろん、脚立や台座のような足場を用意すれば届くのは届くでしょう。
しかし、普段から手軽に届く高さでないと万が一が起こった際に、かなりの苦戦を強いられることになります。
1つ目は掃除です。
普段の掃除を含め、大掃除をする場合や、猫が吐いてしまったり粗相してしまったりした場合、手が届きにくい場所だと掃除が大変です。
ホコリや猫の毛などもあまり長く放置するとたまってしまいますので、小まめな掃除は必須です。
2つ目の強いられる苦戦は修繕です。
万全を期していても、突然壊れることもあります。
壊れたまま放置していると猫がケガをしてしまうだけではなく、飼い主さんにもケガの危険性が出てきます。
修繕やパーツの交換などは怒ることを前提にしておかなければいけません。
このような注意点を考慮すると、ある程度は飼い主さんの扱いやすい高さのキャットウォークを設置する方が賢明です。
猫に楽しんでもらいたいとあれこれ考えて取り入れたあげく、猫が全く利用してくれないケースは猫が主役ではなくなっているからの可能性があります。
あくまでも使うのは愛猫です。
よかれと思って創意工夫しすぎることはほどほどにしておきましょう。
ポイントとしては、猫は高い所に登るのは大好きですが、あまりにも高い所や階段のような段差から降りることは苦手な特性があります。
そこで、キャットウォークに設置する棚は、猫が動きやすい高さに設定するようにしなくてはいけません。
ジャンプして飛び移る棚も、間隔を開けすぎると猫が落下してしまう可能性が出てきます。
階段状の棚を取り付ける場合は、板の上で足が滑らないようにマットなどを敷くこともおすすめします。
予算を安くあげたいために、安い材木にしたり、薄い板を使用したりしていませんか?
もちろん、無理なく無駄なく作れることが大前提ですが、猫が楽しむためにも使う材料にも気を配るようにしましょう。
高価な材質の物を使わなくても構いませんが、猫の習性を考えると少し堅めの木材がおすすめです。
猫は物をかじる習性がありますので、柔らかい木材だとあっという間にダメになってしまいかねません。
素敵なキャットウォークを設置するために参考にできそうな情報が欲しいですよね。
ここからは、Instagramから選りすぐりのキャットウォークをご紹介します。
手作りとは思えないほど立派なつり橋状のキャットウォークです。
プロも顔負けの仕上がりに、飼い主さんのセンスが光ります。
木材と木材の間隔を調整したり、下にクリアな板をはめたりすることで、踏み外すなどの危険を回避しています。
ディアウォールとボックスを上手に組み合わせたキャットウォークです。
これなら賃貸にお住まいの方でも、壁にクギを打ったり穴を開けたりせずに完成させられます。
質感の違う棚を使うことで、視覚的にも変化が生まれ、インテリアとしての見た目もアップします。
階段を取り入れたい方のお手本となりそうなキャットウォーク。
段差が少ないので、傾斜が強めでも猫たちはすいすい登り下りしているようです。
降りるときのことを考えて、段差の部分に滑り止めとなる厚手の布を敷いてあげても良いでしょう。
ただ棚の位置を変えるだけでなく、板に穴をあけることで新たな動きを促しています。
丸い穴を開ける作業は素人には難しいかもしれませんので、ホームセンターなどで木材を購入するとき、お店の方に加工をお願いすると良いでしょう。
穴を開けるときは、猫の胴回りピッタリや、少し大きめぐらいではなく、この画像のように大きくしておくことで擦れてケガをしないで済みます。
室内飼育の猫ちゃんを楽しませるキャットウォーク。
自分で作る場合やプロにお願いする場合のメリット・デメリット、自作する場合の注意点やポイントをご紹介しました。
アイデアと工夫次第で、個性豊かなステキなキャットウォークができあがります。
愛猫の特性や性格をよく考えて、どのようなキャットウォークが喜ぶか、楽しめるかをじっくりと吟味した上で設置してください。
公開日 : 2019/05/30