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老猫になったらどんな暮らしをさせるべき?老猫に健康で長生きしてもらうために飼い主ができること






近年では猫の寿命も長くなりました。
一緒に過ごせる時間がたくさんできることはいいことですが、どうしても猫が先に年取ってしまいます。

老猫の面倒を最後まで見てあげるのは飼い主の責務ですね。
猫を飼うときはいつか猫は自分より先に年老いて介護等の必要が出てくるかもしれないこと、そして飼い主より先に亡くなってしまうことを覚悟して、家族として迎え入れて欲しいと思います。

老猫が快適に過ごすためにはどのようにしたらいいのか、お世話で気を付ける点、老猫がかかりやすい病気などを解説します。

【目次】老猫になったらどんな暮らしをさせるべき?老猫に健康で長生きしてもらうために飼い主ができること

 

猫の老年期

猫の寿命

何歳からが老猫?

老いの速さはそれぞれ違う

老年期に入ったサイン

老猫に元気で長生きしてもらうために

食事のケア

体のケア

毎日の健康チェック

環境を整える

ストレスを避ける

定期検診を受ける

室内飼育をする

老猫の気になる症状

食欲がない

痩せる

嘔吐・下痢

夜鳴き

老猫のかかりやすい病気

腎臓病

ホルモン関連の病気

便秘

泌尿器系の病気

関節炎

老猫の介護

さいごに

 

 

猫の老年期

 

老猫

 

一昔前は猫は放し飼いにするのが一般的であり、老猫と言えるほど長生きできる子は少数でした。

しかし、今は完全室内飼育の普及やキャットフードの品質向上、医学の進歩などにより猫も長生きするようになりました。

生きていれば、どんな動物でも年を取ります。

本記事を通して、猫の老年期がどういうものなのかを知っておきましょう。

 

猫の寿命

 

猫の寿命はどのような環境で暮らしているかによって大きく変動します。

飼い主がおらず、外で野良猫として暮らしている子の寿命は短く、平均で4年ほどです。

家の中と外を行き来する放し飼いの場合は14年程度、完全室内飼育だと平均寿命は17年ほどになります。

 

完全室内飼育と放し飼いの差である3年は、人間の年に換算すると12年にも相当します。

放し飼いの子は交通事故、病気の感染、行方不明、犯罪に巻き込まれるなどの命に関わる危険に遭う可能性が高いことが、3年の差の原因と考えられます。

どのような環境で暮らすかが、猫の寿命には大きく影響していることが分かります。

 

※合わせて読みたい:  猫の寿命はどのくらい?ネコに長生きしてもらうための飼い方まとめ

 

何歳からが老猫?

 

一般的に猫のシニア期(中年の年代)は6~7歳頃からとされ、体の不調が出やすくなる時期とされています。

何歳から老猫というかは、その猫が暮らしている環境によって異なります。

 

猫の老齢と認識される年齢は、平均寿命の半ばを超えた年齢からを指します。

放し飼いにされている猫は6歳以上、完全室内飼育の猫は8歳以上であれば老猫と言えます。

 

老いの速さはそれぞれ違う

 

猫が老齢となる年齢の目安をあげましたが、これはあくまで目安であり、老いが現れる年齢は猫それぞれによって違いがあります。

完全室内飼育であってもシニアの年齢である6歳ごろから体に不調をきたす子もいますし、10歳以上になっても若々しい猫もいます。

これは人間と同じで、老いる速さはその猫によってそれぞれ異なります。

 

猫もかなりの高齢になってくると老猫らしい姿になるのですが、人間のようにシワが増えたり白髪が出てきたりするわけではないので、一見すると歳をとっていることが分からないこともあります。

筆者は動物の保護活動をしているため様々な年代の猫と接しますが、体が小さいので生後6カ月くらいかと思ったら、保護してよく調べてみたところ歯の状況などから10歳くらいだったということもあります。

 

また、猫は自分の不調を隠す傾向があるので、飼い主が猫の老いに気が付かないということも少なくありません。

日ごろから猫の様子を観察して、猫の老いに合わせた快適な暮らしができるようにしてあげたいものです。

 

老年期に入ったサイン

 

シニアの年齢から老猫の初期である8歳くらいまでは、老年期の症状がほとんど見られないこともあります。

猫の体が老年期に入った際は、次のような兆候が見られます。

 

  • 寝ている時間が長くなる
  • 毛艶がなくなり毛量も減る
  • 毛づくろいをあまりしなくなる
  • 爪が伸びすぎた状態になる
  • 高い場所に登るのが苦手になる
  • 口臭がする、歯が抜けるなどの口腔内の不調が現れる
  • 耳や目が悪くなる

 

これらの項目は下に行くほど猫の体が老齢化していることを示しています。

 

 


老猫に元気で長生きしてもらうために

 

老猫

 

老猫になっても元気で長生きしてもらうために、飼い主ができることはたくさんあります。

 

食事のケア

 

老年期になれば活動量も変わりますし、胃腸の消化力も若い頃に比べると落ちてきます。

現在のキャットフードは、老猫に対応したフードもたくさん発売されています。

どのようなキャットフードを食べさせるかは猫の健康に大きな影響をもたらしますので、その年齢に合った高品質のフードを与えてあげるようにしましょう。

 

また、猫はあまり水を飲まない動物なのですが、水分の摂取量が少なすぎることは健康にとって良いことではありません。

猫が腎臓病を発症することが多いのは、水分の摂取量が少ないのも一因と言われています。

特に老猫になると水をあまり飲まなくなる傾向があります。

水飲み場を複数設けるなど、猫が水を飲みやすいようにするとともに、ウェットフードの割合を増やすようにして水分を摂らせるように心がけましょう。

 

※合わせて読みたい:  安心・安全なキャットフードはどれ?猫の餌の与え方や注意点とおすすめキャットフードランキング!

 

体のケア

 

老猫になると筋力が落ちる、関節痛を発症するなどの理由により、体を動かすのが億劫になって毛づくろいができなくなることがあります。

同じ理由で爪とぎが十分できなくなり、爪が伸びっぱなしになって肉球に食い込んでしまうという症状も見られます。

 

猫は自分の体を自分できれいにする動物ですが、老猫になると十分にできなくなるため、飼い主が代わって行ってあげるようにしましょう。

老猫になってグルーミングの頻度が減ってきたら、ブラッシングをしてあげるようにし、毛の汚れが気になったときは蒸しタオルで拭いてあげましょう。

 

※合わせて読みたい:  猫のブラッシングの効果と、ブラシの種類やブラッシングの方法を解説

 

シャンプーすることは猫にとってはストレスの原因となりますので、よほど汚れたとき以外は控えた方が無難です。

蒸しタオルは濡らしたタオルをレンジで20秒ほどチンすればすぐにできますし、それで拭くだけでもふわふわになります。

 

猫の爪が伸びすぎた状態なると、床に当たってカツカツと音がするようになります。

そういう状態は爪の伸び過ぎですので、爪を切ってあげるようにしてください。

なお、猫の爪には血管が通っているため、血管を傷つけないように注意しましょう。

自分で爪切りすることに自信がない場合は、1回500円程度で動物病院でも切ってくれます。

 

※合わせて読みたい:  猫の爪のお手入れはどうする?猫の爪とぎ、猫用の爪切り、猫の爪の切り方などを解説

 

毎日の健康チェック

 

猫の健康を守るために、毎日の健康チェックをしましょう。

健康チェックといっても面倒なものではなく、簡単にできます。

チェックしたい項目は以下の通りです。

 

  • うんちの状態
  • おしっこがちゃんと出ているか、色や匂いに異常はないか
  • 口臭がしないか
  • 耳が汚れていないか

 

排泄物のチェックはトイレ掃除の時にできますし、口や耳のチェックは猫がおひざでまったりしているときにささっと済ませてしまうことができます。

あくびをしたときは口臭チェックのチャンスです。

毎日チェックして変化を発見することが、猫の健康守ることに繋がります。

 

環境を整える

 

老猫になると筋力が弱くなり、若い頃のように高い場所に簡単に上がれなくなったり、高い場所でうまくバランスを取るのが難しくなったりします。

そのため、猫が暮らす環境も老猫仕様にする必要があります。

 

キャットタワー は年齢に合わせて低めのものを用意してあげましょう。

また、高齢になると寝ている時間が長くなるため、寝心地の良いベッドや潜り込めるベッドなど、猫ちゃんが安心して眠れるベッドを用意してあげると良いです。

 

※合わせて読みたい:  猫がベッドで寝る姿がかわいすぎる!猫ベッドのおすすめ商品や手作り方法を紹介

 

ストレスを避ける

 

猫はストレスに弱い動物ですが、老猫になると免疫力も若い頃に比べると低下しますので、なるべくストレスがかからない生活を心がけましょう。

猫が一番苦手なことは、環境が変わることです。

高齢になったら住まいを変える、新しいペットを迎え入れるなどのストレスがかかることは避けた方が良いでしょう。

 

※合わせて読みたい:  猫にストレスを与えないお世話の仕方

 

定期検診を受ける

 

猫は人間の言葉を話せませんし、具合が悪いことを隠す動物ですから、なかなか体調不良に気が付かないことは珍しくありません。

病気の早期発見をするために、定期的に健康診断を受けるようにすると良いです。

ただし、病院に行くこと自体が苦手であったり、採血することが大きなストレスになるような猫の場合は、獣医と相談しながら行ってください。

 

室内飼育をする

 

前述した通り、室内飼育をするかしないかは猫の寿命に大きく影響します。

もし放し飼いをしている場合でも、老猫になったら室内で飼育してあげるようにしてください。

室内飼育をすれば病気の予防、事故や虐待から猫を守ることができますし、迷子になることも防ぐことができます。

老猫になってから迷子になって慣れ親しんだおうちに帰れなくなるのは、本当にかわいそうなことです。

 

 

老猫の気になる症状

 

老猫

 

食欲がない

 

猫の食欲が減退することは何らかの病気であることも考えられますので、食べる量が減った、1日以上食べない状態が続くという場合は獣医に診てもらいましょう。

口内炎ができて痛くて食べられないということも、猫の老年期にはよく見られる症状です。

猫は食べない状態が長く続くと、肝リピドーシスなどの別の病気を発症する可能性もありますので、出来る限り放置しないようにしてください。

 

歯が抜ける、歯ぐきが弱るなどの理由で硬い物が食べられないことも考えられます。

老猫でも食べられるフードを用意してあげましょう。

 

痩せる

 

猫が痩せるということは、多くが何らかの原因で食欲がわかない、ご飯を食べられないという理由からです。

猫は病気になると多く場合は食欲がなくなり体重が減りますので、ダイエットをしていないのに痩せた場合は病気の可能性が考えられます。

 

老猫がかかりやすい病気で体重減少が見られるのは歯肉炎、慢性腎臓病、糖尿病、がんなど多岐にわたります。

どれも早期発見と早期治療が大切なので、触ってみて痩せたと感じたり、実際に体重が減っていたりしたときはすぐに動物病院に連れて行きましょう。

 

嘔吐・下痢

 

老猫が嘔吐や下痢を発症する場合は、胃腸炎のような胃腸の病気を発症している、腎臓病等の病気にかかっている、ウィルスに感染していることなどが考えられます。

いずれも病院での治療が必要になります。

老猫は体力や免疫力も低下しているので脱水症状起こすなど、命に関わる場合もあります。

 

※合わせて読みたい:  猫が吐く原因は?様子を見ても良い嘔吐と危険な嘔吐の見分け方

 

夜鳴き

 

老猫になってから夜泣きをするようになったときは認知症が疑われます。

認知症になると昼夜の区別がつかなくなったり、興奮状態が続いたりすることがあり、夜中などでも大きな声で鳴いてしまうことがあるのです。

 

そのような状態が見られるときには、獣医に相談してみましょう。

効果が高く、副作用が少ないペット用の安定剤も発売されています。

興奮状態になると体力も消耗しますから、適切な投薬は猫のためにもなりますし、介護する際は大変助けになります。

 

 


老猫のかかりやすい病気

 

老猫

 

腎臓病

 

猫のかかりやすい病気や猫の死因として上位にあげられるのが腎臓病です。

シニア以上の猫は、腎臓病を発症する割合が3~4割にも達すると言われています。

筆者の愛猫も6歳で腎不全を発症し、現在闘病中です。

 

猫がかかりやすい腎臓病は慢性腎臓病で、腎臓が炎症を起こして機能しなくなってしまう病気です。

一度発症すると治ることはなく、延命のための対処療法をすることになります。

 

猫が水分をあまり摂らないことが腎臓病の一因であるとは言われていますが、なぜ猫が腎臓病になりやすいのかは実のところ明確には分かっていません。

そのため、確実な予防法は判明していないのですが、ストレスのない生活と良質な食事を心がけることが予防に繋がるでしょう。

 

猫の腎臓病については大学でも研究されており、効果的な治療薬の開発などが期待されておりますので、将来的には腎臓病を発症しても長く生きることが可能になるかもしれません。

 

ホルモン関連の病気

 

高齢になると発症しやすいのが、糖尿病や甲状腺機能亢進症などのホルモンの異常が原因の病気です。

ホルモン異常が原因の病気を発症すると、水をたくさん飲んだり、食欲減退のような症状が見られますが、甲状腺機能亢進症は逆に食欲が増進し活発になるなどの症状が見られますので、飼い主が気付かないことも多いです。

早期に治療を始めるためにも、猫の様子を普段から観察しておくことが大切です。

 

便秘

 

老猫になると消化機能も衰えてくるので、便秘になりやすくなります。

また、消化機能を助けてくれるキャットフードも発売されています。

猫に合ったフードを食べることにより改善が期待できますので、獣医に相談してみましょう。

 

泌尿器系の病気

 

尿管結石や膀胱炎等も老猫になると若い頃よりも発症しやすい傾向があります。

ちゃんとおしっこが出ているかどうかやトイレの回数など、猫の様子に気を配ってあげましょう。

早期であれば、療養食を食べることで治癒が可能な場合もあります。

 

関節炎

 

猫も歳をとると、筋肉や関節が弱ってきます。

老猫の約半分は、関節炎を患っていると言われています。

関節炎を治すことは難しいですが、痛みを和らげる薬を処方してもらうことができますし、関節炎を緩和するサプリメントを活用することもできます。

 

 

老猫の介護

 

老猫

 

人間と同じように、猫も歳をとればできなくなることが増えてきます。

粗相してしまうことがあるかもしれませんし、グルーミングができなくなるため飼い主が世話をしてあげなければならないことが出てくるかもしれません。

 

動物の保護活動をしている筆者は、何回も猫を看取ってきました。

介護というと大変なイメージがあるかもしれませんが、猫は小さい動物ですし、おしっこやうんちの量もそんなに多いわけではありません。

しかも、猫はきれい好きで自分が寝ている場所を汚したくないと考えるので、病状にもよりますが、最後まで自分でトイレまで頑張って行く子は少なくありません。

「辛いならここでしていいよ」と思うのですが、ちゃんとトイレに行き、その数時間後に亡くなった猫もいます。

また、粗相の始末や体をきれいにしてあげるのも、そんなに時間がかかるわけではありません。

 

そして、これまでの筆者の経験から言えることは、自分で身動きするのが難しい介護状態になった猫は、そんなに長くは生きられないということです。

つまり、介護をする期間はそれほど長いものではありません。

老猫を介護するというと悪いイメージや大変なイメージが先行するかもしれませんが、猫を介護するということは、愛猫との最後の時間を濃密に過ごす大切な時間だと筆者は思っています。

長い間、大切な家族として暮らしてくれた猫の最後を看取るのは、飼い主の責務でもあり、愛情を込めて旅立たせてあげるのがたくさんの癒しを与えてくれた猫ちゃんへの最後の恩返しとなるのではないでしょうか。

 

 


さいごに

 

何歳でもどんな状況でも、愛した猫に先立たれるのは本当に辛いことです。

筆者も何度見送っても「こうしてあげれば良かった」、「あれが足りなかったのではないか」と後悔しないときはありません。

 

しかし、最後に心を込めてお世話をしてあげることで、飼い主もペットロスから救われると思います。

そして、猫ちゃんを見送ってあげたら、最期のときのことばかりではなく、楽しく幸せに過ごした時間のことを思い出してあげてください。


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