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ギリシャリクガメは、ペットとして非常に人気の高いリクガメです。
研究者の考え方によって諸説ありますが、15~17の亜種に分かれていると言われています。
「ギリシャ」という名前が付いていますが、ギリシャリクガメはギリシャ固有の種ではなく、アフリカからロシアまでかなり広い地域に分布しています。
この名前は産地ではなく、甲羅の柄がギリシャ産の織物と似ていることから付けられたようです。
ペットとして飼育されるカメの中では環境の変化に比較的強く、初心者向けのカメです。
そして、上手く飼育できれば30年以上も生きる、長寿動物であることを常に頭の片隅に置いておきましょう。
地中海沿岸諸国、北アフリカ、南ヨーロッパ、ロシア西部の乾燥地帯に生息しています。
オスメスとも体長は30cm程、体重は3Kg程です。
ギリシャリクガメに限らず、カメの仲間は基本的に鳴きません。
くちばしの咬み合わせが悪い、呼吸器に以上がある場合などに「キュッ」「チュッ」といった音がすることがあります。
また、驚いた時に「ヒュッ」という音を出したり、交尾の時にオスが吠えるような音を出すこともあります。
ギリシャリクガメは草食性の動物です。
野生では年間100種類を超える食べ物を食べていると言われています。
美しい柄の入った甲羅を持つ、陸で暮らす”陸生”のカメです。
亜種が多く、広い生息地をもつチチュウカイリクガメ属の代表的な種類です。
ギリシャリクガメは交尾してから、約1~4か月後に産卵することが多いとされています。
しかし、カメは1度交尾をすると、その後数年間有精卵を産むことができるという特徴も持っています。
メスは1回に1~10個程度の卵を産み、卵は70日~120日程度で孵化します。
野生では10歳ほどで性成熟に達しますが、飼育下ではもっと早く成熟することもあります。
分類:カメ目 リクガメ科 チチュウカイリクガメ属
学名:Testudo graeca
英名:Greek tortoise
分布:地中海沿岸諸国、南ヨーロッパ、北アフリカ、ロシア西部の乾燥地帯
大きさ:
体長:30cm程
体重:3kg程
鳴き声:基本的に鳴かない
食性:植物食
繁殖:
性成熟:10年程
産卵数:1~10個
寿命:30~50年程
ギリシャリクガメはペットとして飼うことができます。
適切に温度と湿度の管理を行い、植物をメインとした食生活を心がければそれほど手間はかからないため、非常に飼いやすい動物と言えるでしょう。
しかし、健康的なギリシャリクガメは30年、時には50年も生きることがあります。
金銭面や環境面から、30年間きちんと世話ができるかどうかしっかり考えた上でお迎えするようにしてください。
ペットショップの店頭で販売されていることがあります。
は虫類や両生類を扱っている、大きめのペットショップに行けば取り扱っている可能性が高いです。
おおよそ1~3万円程度で販売されています。
ギリシャリクガメをお迎えする前に、必要なものを揃えましょう。
少なくとも 温湿度計、ホットスポット用ランプ、紫外線ランプは必需品 です。
主食は野菜や野草、キノコ類です。
チンゲンサイ、コマツナ、レタス、ダイコン葉、トマト、オオバコ、クローバー、タンポポ、マイタケ、シメジ、バナナ、リンゴ、オレンジ、ミカンなど様々な物を与えることができます。
決まった物だけを与えていると栄養が偏ってしまうため、なるべく色々な野菜を与えてください。
補助的に果物やリクガメ専用フードを与えても良いですが、与えすぎると成長不良や体調不良を引き起こす可能性があります。
主食はあくまでも野菜や野草にしてくださいね。
リクガメ用の飼育ケージ以外にも水槽、衣装ケースやコンテナボックスなどが使用できます。
カメの固い甲羅や爪は簡単にケージを傷つけてしまうため、耐久性が高いものを選ぶことをおすすめします。
ホットスポットと全体用の2つを用意しましょう。
ギリシャリクガメはそこまで温度と湿度にうるさくありませんが、体調管理のために必須のアイテムです。
カメが自分で体温調節できるように、ホットスポットを用意する必要があります。
飼育ケージ全体を温めるのではなく、部分的に温めるようにすると良いでしょう。
冬場はホットスポット用のランプだけでケージ内の温度を保つことが難しくなります。
飼育ケージの下にパネルヒーターを敷いてあげましょう。
安価で入手しやすい赤玉土を使うと良いでしょう。
ギリシャリクガメはトイレを覚えないため、排泄物をこまめに掃除するようにしてください。
陸生のカメですが、意外と水を飲みます。
また、水浴びをすることもあるため、体全体が入る大きさの物を用意しましょう。
体全体が入り、しっかりと隠れることができるサイズの物を用意しましょう。
ホットスポットから離れた場所にシェルターを設置すれば、リクガメは自分で体温を調節します。
カメは紫外線を浴びることによって、体内でビタミンDを合成します。
毎日日光浴させることができれば良いのですが、現実的に難しいため紫外線ランプを併用しましょう。
紫外線不足でビタミンD不足になると、くる病になって甲羅が柔らかくなったり歪んだりしてしまうことがあります。
ギリシャリクガメは動物園でも飼育されていることがあります。
お迎えする前に実際ギリシャリクガメを飼育している動物園に行き、リクガメ自体がどのくらいの大きさなのか、どんな環境で飼育されているのか確かめてみてください。
毎週日曜日の11時30分は、週ごとに飼育員がいろいろな動物について楽しくガイド等を行う「ZOOタイム1130」!!
— 愛媛県立とべ動物園【公式】 (@tobezooofficial) October 20, 2018
10月21日は「カメのお話」を行います!
場所はスネークハウス・ハコガメ前です!ぜひお越しください♪ #とべ動物園 #スネークハウス #ZOOタイム1130 #ホウシャガメ pic.twitter.com/7jHqMERDlB
人工飼育のホッキョクグマ、ピースで有名なとべ動物園でギリシャリクガメを見ることが出来ます。
他にもインドホシガメ、エロンガータリクガメ、キアシガメ、ケヅメリクガメなど、多くのリクガメの仲間が飼育されています。
住所:愛媛県伊予郡砥部町上原町240
マップ: Googleマップ
電話番号:089-962-6000
入園料:
大人(高校生を除く18歳以上) 500円
高校生(15~17歳) 550円
小中学生(6歳から中学生以下) 100円
シニア(65歳以上) 200円
開園時間:9:00~17:00
休園日:毎週月曜日(祝祭日の場合は開園)
公式ホームページ: 愛媛県立とべ動物園
新しい展示が始まりました。 フトアゴヒゲトカゲ、パンケーキガメ、インドホシガメ、テキサスゴファーガメ、ヒョウモンガメ、アルダブラゾウガメ達が生活しています。 アルダブラゾウガメは2014~2016年にiZooで繁殖した子供達を展示しています。 ヒョウモンガメは長期間バックヤードで飼育していたカメ達です。リクガメファンのお客様からのたくさんのリクエストを受けての展示となりました。
Posted by イズー(体感型動物園 iZoo) on Tuesday, December 18, 2018
インパクトが大きいCMで有名な、静岡県の伊豆地方にある日本最大の爬虫類・両生類の動物園です。
様々なリクガメが飼育されており、中でも国内ではiZooと上野動物園でしか見ることができないガラパゴスゾウガメは見逃せません。
住所:静岡県賀茂郡河津町浜406-2
マップ: Googleマップ
電話番号:0558-34-0003
入園料:
大人(中学生以上) 2,000円
小人(小学生) 800円
幼児(6歳未満) 無料
開園時間:9:00~17:00
休園日:年中無休
公式ホームページ: iZoo(イズー)
ギリシャリクガメはイヌやネコのように、一緒に遊ぶことは難しい動物です。
しかし、一生懸命餌を食べる姿や歩き回る姿はなんとも可愛らしく、癒されること請け合いです。
また、寿命が長いため数十年一緒に暮らすことができるという、リクガメならではの特徴も魅力的です。
ギリシャリクガメと一緒に暮らす際は、ぜひ寿命をまっとうさせてあげられるような環境作りを目指してください。
※合わせて読みたい: リクガメの種類と飼い方
最終更新日 : 2021/11/02
公開日 : 2019/03/28