本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
ロップイヤーはスペイン原産のアナウサギを家畜化したうさぎです。
元々は食用とされていたために、大型のうさぎとして飼育されていましたが、徐々に品種改良が進められ、今では小型の個体も多くなってきました。
その大きく垂れ下がった可愛らしい耳から、人気の うさぎの種類 です。
ロップイヤーの特徴は、大きく垂れ下がった耳です。
一般的にロップイヤーの耳は垂れていますが、子うさぎをはじめ、中には耳の垂れていないうさぎもいます。
しかし、成長していくに連れて耳は垂れていきます。
ペットショップで耳の垂れていないロップイヤーを見つけたとしても、成長とともに耳が垂れていくので、その過程を見るのも楽しいでしょう。
また、ロップイヤーは潰れたような鼻先をしているのも特徴的です。
ロップイヤーはとても穏やかな性格で、うさぎの中では比較的飼いやすい品種です。
好奇心旺盛でたくさん動き回るため、毎日見ていても飽きないという飼い主さんが多くいらっしゃいます。
ただし、うさぎは非常に繊細で骨折しやすい動物なので、部屋で放し飼いをする時は、高い所から落ちないように注意しなければなりません。
万が一骨折してしまった場合は、速やかに動物病院を受診し、医師の指示を仰ぐようにしましょう。
もちろん、そのようなことがないようにあらかじめ注意しておくことが必要です。
※うさぎの飼い方に関して詳細にまとめている記事もありますので、合わせてご覧になってください。
→ うさぎの飼い方解説!値段、選び方、種類、餌、しつけ、エサについて
ロップイヤーとひと口に言っても、いくつかの種類があります。
それぞれに特徴がありますので、合わせてご紹介します。
ロップ種の原種で、世界で初めてペット用に品種改良されたうさぎでもあります。
体が大きく、耳も他のロップ種に比べて長いです。
個体によっては地面に付くほど垂れ下がっているものもいます。
イングリッシュロップとバタフライラビットを交配して作られた品種。
体がイングリッシュロップと同様に大きく、耳も長いのが特徴です。
ホーランドロップは、フレンチロップとネザーランドドワーフの2品種を交配させて作られた個体です。
ロップ種の中でも一番小さいということから、「ミニロップ」と呼ばれることもあります。
※合わせて読みたい: ホーランドロップの特徴・大きさ・値段・寿命・飼育時の注意点!適切なケージのサイズも紹介
ホーランドロップと アンゴラウサギ を交配してファジーホーランドという品種をつくり、その後ファジーホーランド同士を交配させて作られたのがアメリカンファジーロップです。
アンゴラウサギの血を引いているために、ロップ種の中でも長毛です。
名前の通り、顔の周りに ライオン のようなたてがみを持っている品種です。
耳は垂れ下がっている個体をはじめ、立ち耳のものもいます。
なお、垂れ耳のライオンロップはロップ系、立ち耳のライオンロップはドワーフ系と呼ばれています。
生後何ヶ月か、血統書付きか、どの種類のロップイヤーかなどによって大幅に値段が変わってくるため、一概にいくらとは言い難いです。
ただ、金額の幅はおおよそ2〜8万円ほどの間に落ち着くことが多いです。
ロップ種の中でも、小さいホーランドロップであれば2kgほど、大きいイングリッシュロップやフレンチロップであれば6kgを超えることもあります。
ペットショップで販売されているロップ系は雑種であることも多いので、純血種を探している方はうさぎ専門のブリーダーを訪ねるのが良いでしょう。
※合わせて読みたい: ブリーダーからうさぎを譲り受ける際のメリット・見極め方・注意点
日本でペットとして飼われているうさぎには、30種類以上の毛色パターンがあります。
そのうち、一般的にペットショップなどで多く見られるものをご紹介します。
このセルフグループが全ての毛色のベースとなっています。
セルフグループは、毛色が1色で構成されている毛色です。
別名「ソリッド」とも言われています。
耳や鼻先、足や背中やしっぽの色が濃く、お腹や毛先に向かって色がグラデーションになっている子はシェイデッドグループに入ります。
「サイアミーズ」、「トータスシェル」、「セーブルポイント」もこの中に入ります。
ブロークングループは全体的に白がベースで、そこに違う色がぶちのように入っている毛色のうさぎです。
その中でも、目の周りや背中、鼻や耳に少しだけぶちが入るうさぎを「チャーリー」、斑点状のぶちのあるうさぎを「スポッテドパターン」、帯状の模様のあるうさぎを「ブランケットパターン」といいます。
中には白いベースに2色以上の色のぶちのある「トライカラー」、パンダの模様に似ていることから「パンダウサギ」と呼ばれるうさぎも存在します。
その他にもアグーチ、タンパターン、ワンドバンドなどの種類も存在します。
うさぎの寿命 は、一般的におよそ5年から7年ほどと言われていますが、飼育環境によって寿命は大きく増減します。
飼育環境とは、健康面や餌の与え方、餌の種類、衛生管理等の状態を指します。
飼育環境によっては、10年以上長生きしてくれる うさぎ もいれば、1年未満の短い寿命という場合もあります。
大切な家族に長生きしてもらうために、定期的に動物病院で診てもらうことをおすすめします。
猫と違い、うさぎは毛づくろいした際に口の中から体内に入った毛玉を吐き出すことができません。
そのまま毛がお腹に溜まってしまい、食欲不振や便秘になってしまう病気です。
防ぐためにはこまめなブラッシングが有効です。
手足の毛が抜け、皮膚が直接床に触れて擦れたりすると、炎症が起きてしまう病気です。
放置しておくと皮膚の炎症がひどくなり、そのうち傷が深くなって一番上の皮膚部分がえぐれた状態になってしまいます。
原産国:オランダ
価格:およそ2〜8万円ほど
平均寿命:およそ5~7年ほど
毛色パターン:セルフ、シェイデッド、ブロークン
体重:およそ2〜6㎏ほど
特徴:垂れ下がった耳、引っ込んだ鼻、つぶらな瞳
性格:穏やかな性格、好奇心旺盛で遊び好き
かかりやすい病気:毛球症、ソアホックなど
ロップイヤーの特徴や飼い方についてご紹介しました。
これからロップイヤーをはじめ、うさぎを飼おうと考えている方の参考になれば幸いです。
▼うさぎの飼育に関する記事
公開日 : 2016/10/19