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うさぎ は近年のペットブームによりペットとしてメジャーになりました。
歴史的には、うさぎは家畜的な意味で飼育される場合がほとんどで、肉食用、毛皮用により都合の良い種類が繁殖されてきました。
肉食を禁じられていた日本でも例外ではありません。
そのため、うさぎはペットとして飼われ始めた歴史は 犬 や 猫 と比べて浅く、ペットとしての研究も犬猫よりは遅れています。
しかし、昨今のペットブームによりペットとしてのうさぎ人気が急上昇しています。
現在はペット業界も、うさぎの健康を維持する ペレット・チモシーなどの エサ や ケージをはじめとする飼育グッズ に注目するようになってきました。
うさぎがより健康に、快適に暮らせるように多くのグッズや飼料が開発されていることもあり、うさぎも高齢化が進んでいます。
動物は人間よりもずっと早熟で、1年で人間でいう成体になる動物が多いですね。
うさぎも例外ではありません。
ここで、うさぎの年齢が人間でいうとどれくらいか、おおよその値をご紹介します。
1歳→約17~20歳
2歳→27~29歳
3歳→34~36歳
4歳→40~44歳
5歳→46~52歳
6歳→52~60歳
7歳→58~68歳
8歳→64~76歳
9歳→71~84歳
10歳→76~90歳
うさぎは1歳の頃には成体として体型も運動能力も安定します。
その後、1歳年齢を取るごとに人間の体年齢でおよそ5歳から6歳年をとっていきます。
しかし、飼育環境や種類などにより個体差がかなりあり、それは老齢期になると顕著に現れます。
目安としてこれらの数字を覚えておきましょう。
一般的に10歳を越えると、長寿うさぎと言われるようになります。
人間と同じように、老齢になるほど食事や運動、生活環境に気を配りましょう。
飼育環境や飼い主の知識や愛情により、うさぎはさらに健康に長生きすることができます。
うさぎの平均寿命については、かなり幅があるものとされています。
5歳〜10歳とメディアや雑誌によってばらつきがあります。
これは、飼い主の知識不足やうさぎが受けるストレスによって寿命が大幅に変わることに起因しているのです。
例えば、小学校などでよく見られる屋外で多頭飼いされるなど飼育環境が適切でない場合、うさぎは 病気 にかかりやすくなったり、ストレスで食欲をなくしたりと寿命を縮めてしまいます。
愛兎に健康で長生きしてもらうためには、飼育環境を整え、健康的な暮らしを意識することが大切です。
※合わせて読みたい: うさぎの飼い方解説!値段、選び方、種類、餌、しつけ、エサについて
うさぎには、成長期・維持期・中年期・高齢期と4つの年齢区分があります。
年齢別で育て方が異なることはご存知でしょうか。
ここでは、うさぎの成長に合わせた飼育方法をご紹介します。
1歳までは食事に気を使う必要があります。
生後6ヶ月くらいまで、ペレットは食べ放題にして、うさぎの健全な成長を促しましょう。
牧草はチモシーの他に、高たんぱくのアルファルファもたくさん与えます。
うさぎの成長で最も重要な時期なので、ここでしっかり体づくりを。
6ヶ月を過ぎた頃から徐々にペレットから牧草中心の食生活に切り替えます。
ペレットの分量を商品記載分量にして、牧草を食べ放題にしましょう。
1歳くらいまではアルファルファもすすんで与え、成長期用のペレットを与えます。
6ヶ月〜1歳頃はマウンティング行動や、部屋の中に排泄して匂いを付けるなど、縄張りを広げようとする時期です。
粗相したときにはケージに戻すなど、毅然としたしつけを心がけてください。
ただし、これらの行動は動物である以上仕方のないことでもあります。
しつけはしても、ある程度寛容さを持って「当然のこと」と受け止めましょう。
体の成長も性格的にも安定した大人の時期。
人間に対してリラックスした様子を見せるようになり、好奇心旺盛に遊び回る時期でもあります。
2歳を過ぎる頃から精神的にも比較的に落ち着いてくるため、むやみに噛んだり、おしっこを撒き散らすことも少なくなってきます。
この時期は成長期からの食事を見直し、食事の管理が必須となる時期。
成長期に与えていたアルファルファなどの高タンパクな牧草は避け、チモシーなどのイネ科の牧草をメインに与えましょう。
ペレットは商品パッケージに記載された分量だけ与え、食べ過ぎることのないように。
栄養過多にならないためにも、成長期用のペレットから普通タイプのペレットにしましょう。
主食はあくまで牧草であることを理解し、肥満に気を付けてください。
年齢によっては、老化による体調の変化なども見られます。
日々の体調チェックを欠かさず、少しの変化も見逃さないようにしましょう。
シニアに近づいてくる時期。
年齢が上がるにつれて運動する量が減ってくるため、体の代謝も落ち、より一層食事内容を考え直す必要があります。
維持期と同じ食事内容でも、いつも通り食事ができているか確認しましょう。
体調の変化によりそれまで食べていたものを食べなくなることもあります。
できれば病院での健康診断も定期的に受けるようにしましょう。
この時期は特に体調の大きな変化や病気にかかるケースが多いものです。
体調を崩して突然亡くなるというケースもありますので、体調管理を怠らないようにしましょう。
シニア向けのサプリメントなどを与えるのも良いかもしれません。
シニアとして本格的に対策が必要となる時期。
今まで登れていた段差が登れなくなったり、水を飲むのに高すぎる位置では飲めなくなったりと目に見えて変化があります。
段差を少なくしてバリアフリーな環境を整えるなど、うさぎの体に負担のない飼育環境を与えてください。
突然の病気にかかりやすくなりますので、健康チェックや定期的な健康診断を欠かさずに。
これまで以上にしっかり見てあげることが必要です。
運動量の低下により、体に脂肪がつきやすいため、エサの量やおやつに注意。
シニア向けのペレットでより健康的な食習慣をつくり、おやつ代わりにサプリメントを活用すると良いでしょう。
常に適正体重を守るように食事管理をしてあげてください。
うさぎが健康的で長く暮らせるように、うさぎを診てくれる動物病院を探しておきましょう。
現在では、犬や猫以外の動物を飼う人も増えてきたことを背景に、犬猫以外を治療してくれる動物病院も増えてきました。
また、うさぎ専門の動物病院も数少ないですが存在します。
いざというときのために、また定期的な健康診断のために、かかりつけの動物病院をつくっておきましょう。
その他、健康診断の前段階となる飼い主の健康チェックは必須です。
うさぎは被捕食動物であるため、本能的に不調やケガを隠そうとします。
うさぎ自体の様子だけでなく、食事量や毛づや、うんちやおしっこの状態なども見てあげてください。
うさぎの年齢別の留意点をご理解いただけたのではないでしょうか。
病院の治療技術の発達やエサの高栄養化に伴い、今後ますますうさぎの寿命は伸びていくと思われます。
もしそうなれば、より飼い主と幸せな時間を過ごせれば、うさぎにとって良いことですよね。
うさぎを迎えたら、健康的に暮らしてもらうためにも飼い主が気遣ってあげましょう。
最期まで愛兎の健康を見守ってあげてください。
公開日 : 2017/07/12