logo

Top > 小型哺乳類/小動物 > うさぎ > うさぎの飼い方/豆知識

【獣医師監修】うさぎの病気12種類を症状別にチェック!症状や原因、対応治療法






可愛らしさと飼いやすさで人気のうさぎですが、実はストレスに弱くデリケートな動物です。
ちょっとしたことが原因で病気になってしまうこともあります。

少しでも異変を感じたら病気を疑い、動物病院で検査してもらうようにしましょう。
そのためにも、どういうことが原因で、どう治療してもらうと良いのかを知っておく必要がありますよね。

本記事では、うさぎがかかりやすい病気について、症状から治療法まで紹介しています。
また、日頃から気を付けておきたいポイントもとりあげますので、大切なうさぎのためにも参考にしてください。

本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。


【目次】【獣医師監修】うさぎの病気12種類を症状別にチェック!症状や原因、対応治療法

 

1. 食欲不振

2. 下痢をする、便が小さい

3. 熱中症

4. 脱毛、皮膚病

5. 歩行異常

6. 神経症状(痙攣、転がり回る、首を傾けるなど)

7. 血尿

8. 腫れ、腫瘍

9. 目の充血、涙、目やに

10. 歯の伸びすぎ

11. 歯肉炎(歯肉が赤い)

12. くしゃみ・鼻水・呼吸困難

うさぎの様子がいつもと違うときは病院へ

 

 

1. 食欲不振

 

disease_of_the_rabbit

 

うさぎのよくある症状に、食欲不振があります。

栄養価の低い植物を主食とするうさぎは、基本的に食べ続ける動物です。

 

そのことから、うさぎにとって24時間以上の絶食が続くことは異常事態です。

鼓腸症や消化不良、栄養失調や下痢などに繋がってしまうので、すぐに病院へ連れて行きましょう。

 

原因として考えられるのは、飼育環境の変化(ケージの位置の移動など)、えさの種類の変化、近所の騒音、夏の暑さによるストレスなどです。

また、歯が伸びすぎてしまって、思うように食べられないこともあります。

 

絶食状態が続くと、治療が困難な状態になるまで衰弱してしまいます。

とりあえず様子を見るということはせずに、1日食事をとれないときは動物病院で診てもらいましょう。

 

 

2. 下痢をする、便が小さい

 

うさぎ トイレ中

 

うさぎは普段、丸くてコロコロしたウンチをします。

夜は盲腸便と呼ばれるやわらかいウンチを出すこともあります。

 

盲腸便にはビタミンなどの栄養素が豊富に含まれていて食糞するのが通常です。

そのため、朝にやわらかいウンチをしていても、その後また通常通りのコロンとしたウンチが出ているようであれば問題ありません。

 

しかし、昼間になってもやわらかいウンチや、いくつも繋がったウンチが出続けているようであれば、下痢をしていることが考えられます。

また、おしりの周りが便で汚れているときにも、下痢の可能性を疑いましょう。

 

下痢の原因としては、ストレスや抵抗力の低下、抜け毛を飲み込み消化管内に停滞しているなどが考えられます。

いずれにしても、下痢はうさぎにとって命にかかわる問題です。

すぐに動物病院で検査をしてもらうようにしてください。

 

整腸剤や腸の運動を活発にする薬で治ることもありますが、万が一毛球が胃の中に溜まっていた場合、手術をしなくてはならないことがあります。

なお、普段よりウンチが小さいときも、胃腸が弱っていたり、歯の伸びすぎで食事量が減っていたりする可能性があるため、病院で診てもらうようにしましょう。

 

 

3. 熱中症

 

うさぎ 保冷剤 熱中症対策

 

暑さが苦手なうさぎにとって、理想の気温は18~24℃程度です。

人間にとっては肌寒い位ですが、常に室内の温度は24℃以下を保つようにしてあげてください。

 

25℃以上の場所でうさぎがぐったりとしていたら、まずは24℃以下の部屋へ移動させ、水を与えてあげましょう。

もし水を飲もうとしなかったら、無理やり飲ませるのではなく、動物病院に電話をするようにしてください。

濡れタオルで体を冷やしてあげるなど、応急処置の仕方を教えてくれるはずです。

 

なお、毎年熱中症で命を落とすうさぎはいます。

命が助かったとしても、中には腎不全や神経症などの後遺症が残るケースもあります。

熱中症を防ぐために、夏はエアコンを24時間付けておくことを心がけてください。

 

 

4. 脱毛、皮膚病

 

うさぎ 毛

 

脱毛している、皮膚が赤い、かゆそう、かさぶたがあるなどの時は、なるべく早めに病院へ連れて行きましょう。

ダニやノミをはじめとする寄生虫感染、外傷、ストレスによる毛抜き行為など、皮膚病になる原因は様々です。

 

ウサギの皮膚は薄くてデリケートです。

一度皮膚が弱ってしまうとなかなか治らない傾向がありますので、早く見つけて、早く治療を受けさせるようにしてください。

 

特に「ツメダニ」は皮膚にフケが大量に出てしまい、ごっそり毛が抜ける皮膚病です。

このダニは人獣共通感染症で人にもうつります。

フケが大量に出ているときには不用意に触らず、すぐに動物病院を受診しましょう。

 

同じくごっそり被毛が抜けてしまい、離れ小島がたくさんあるように見える脱毛もあります。

これはアイランド脱毛と呼ばれるもので、正常な脱毛です。

パッと見ただけでは判断が付きにくいので、問題がなさそうでも念のため動物病院を受診しましょう。

 

うさぎの皮膚に異常があり、食欲がないときはすぐに獣医師の指示を仰いでください。

また、食欲がある場合でも、1週間以内には診察を受けるようにすると良いでしょう。

万が一皮膚炎になっていた場合、放置してしまうと膿瘍になってしまうことがあります。

 

 

5. 歩行異常

 

うさぎ 足 ケガ

 

うさぎの歩き方がおかしいときは、迷わず病院へ連れて行きましょう。

骨折、脱臼、皮膚炎や外傷、ストレスなどが原因として考えられます。

 

もし骨が折れていたら、手術をすることもあります。

ストレスによる神経症の場合も、決して好ましい状態ではありません。

 

本来うさぎは外敵から身を守るために走り回る動物です。

歩行がおかしいというのは、うさぎにとっては非常に生きづらい状態なのです。

 

 

6. 神経症状(痙攣、転がり回る、首を傾けるなど)

 

うさぎが痙攣している、床の上で転がり回っている(ローリング)、ずっと首を傾けている(斜頚)、目が上下や左右に動き続けている(眼振)などの時は、すぐに獣医さんに診てもらってください。

少なくとも、症状が出てから8時間以内には治療を開始することが望ましいです。

 

細菌、寄生虫による脳炎、脳腫瘍、前庭障害、細菌感染、何らかの中毒などの可能性が高く、治療困難の場合もあります。

神経症状は原因によって治療方法が変わってきます。

動物病院で検査を受け、適切な治療をしていきましょう。

 

残念ながら、後遺症が残り介護が必要になることもあります。

そのような場合は、介護方法を獣医から教えてもらいましょう。

 

 

7. 血尿

 

うさぎの尿が赤いとき、正常な尿(色素尿)である場合と、血尿である場合があります。

特にメスの場合、子宮からの出血の可能性もあります。

 

色素尿は、前日のエサの色素から来ていると考えられており、特に治療の必要はありません。

ただ、血尿や子宮からの出血だとすると大きな問題です。

 

血尿の場合は膀胱結石や膀胱炎、膀胱がん、腎臓の疾患にかかっている危険性があります。

いずれにしても、すぐに治療を始めなければいけません。

 

4歳以上のメスのうさぎの子宮がん発生率はおよそ50~80%と、非常に高い数値です。

避妊手術を受けていないメスうさぎが血尿を出したときは、子宮に問題があるかもしれません。

 

メスのうさぎは避妊手術を行っていないと子宮がんになるリスクがあるので、子どもを産ませないつもりで飼うときは、若い内に必ず避妊手術について獣医さんと相談しておくと良いでしょう。

 

うさぎの血が赤いとき、素人には血尿か正常な色素尿であるかは判断できません。

そのため、赤い尿を発見したら出来るだけ早く病院へ行きましょう。

 

可能であれば、あらかじめうさぎの尿をスポイトで吸いとったり、柔らかい綿ガーゼなどに染みこませたりして持っていくと、スムーズに診断できます。

 

 

8. 腫れ、腫瘍

 

うさぎ 腫瘍

 

うさぎの体のどこかにできものある場合、腫瘍、膿瘍(膿が蓄積している)、リンパ節の腫れの疑いがあります。

命には関わらない良性の腫瘍のこともありますが、早く取り除くべき悪性の腫瘍である危険性もあります。

 

腫瘍は見た目だけでは、良性か悪性かの判断はできません。

まず、腫瘍に針を刺して細胞を検査する細胞診を行うことをお勧めします。

最終的には腫瘍を切除して病理検査を受けなければ、どのような腫瘍で転移するのかどうかは不明です。

 

一般的に大きくなるスピードが速ければ、悪性の疑いが強くなります。

また、良性であったとしてもウサギ自身が気にしてかじってしまうならば、切除する方が良いでしょう。

 

ウサギの膿瘍は、犬や猫の膿瘍とは異なり「膿」が非常に硬いのが特徴です。

徐々に膿瘍が大きくなり自然と膿が排泄されることは稀で、麻酔下で膿を摘出する処置をとらなくてはならないことがほとんどです。

 

ウサギの膿瘍は作らないようにしなければ、治療が大変になります。

環境には十分注意して清潔を心がけましょう。

 

目で見てすぐに治療を始められるものではないため、腫れている部分があれば早いうちに病院へ連れて行ってあげてください。

 

 

9. 目の充血、涙、目やに

 

うさぎ 目 充血

 

うさぎの目が充血していたり、目やにや涙が多かったりするときは、結膜炎や緑内障にかかっているかもしれません。

原因として最も多いのは、不正咬合(上下の歯がきちんと噛み合っていない状態)です。

うさぎの目の病気の約9割は、歯並びに問題があるとさえ言われています。

 

放置しておくと、悪化して炎症を起こしたり、失明してしまったりする可能性があります。

ひどいときは眼球の摘出手術をしなくてはならないこともあります。

 

うさぎの目に異常が見られたときも、早めに医師の指示を仰いでください。

 

 

10. 歯の伸びすぎ

 

うさぎ 歯

 

うさぎの歯は、切歯も臼歯も一生伸び続ける常生歯です。

1か月間に約1㎝伸びますので、歯が削れる機会がないと伸び続けてしまいます。

 

伸び続ける原因として考えられるのが、柔らかいものを食べることです。

もともとは木の皮などの硬い草木を食べており、日常の食生活で十分歯が削れていました。

 

しかし、現在はペレットや野菜を食べる機会が増えて、歯が削れず伸びる傾向にあります。

 

食事は、牧草をメインにすることが大切です。

一般的に、牧草が70%、ペレットが20%、野菜などが10%の割合が良いといわれています。

 

前歯の伸びすぎなら飼い主さんも気が付きやすいと思いますが、奥歯が伸びすぎてしまっている場合、見た目では判断しづらいことが多いです。

臼歯が伸びすぎた場合は、歯ぎしりをしたり、顎の下や前肢の内側が汚れるなどの症状が起こります。

 

うさぎが食欲不振になったときの項目でも記載した通り、歯が伸びすぎてしまうとご飯を食べなくなってしまう危険性があります。

また、伸びすぎた歯が歯肉を傷つけて、歯肉炎を引き起こすケースもあります。

歯が伸びすぎてしまったら、早急に病院で削ってもらわなくてはいけません。

 

うさぎは偏食であることが多く、なじみのない食べ物は拒否することが多く食事変更は苦労することが多いです。

子うさぎのころから、牧草をメインにしていきましょう。

好みもありますので、あまり牧草を食べない場合は牧草の種類を変えたりして好みに合うものを探してください。

 

なお、食べないからと言って我慢比べをすることは避けましょう。

食事量が減ると腸内の消化に必要な細菌が死滅してしまい、体調不良の原因を作ってしまいます。

急な食事変更は難しいことを念頭に置き、少しづつ理想に近づけていきましょう。

 

適切量の食事ができているかどうか不安な方は、獣医さんやうさぎ専門店のブリーダーの方に聞いてみてください。

 

 

11. 歯肉炎(歯肉が赤い)

 

うさぎの歯肉が赤かったり、歯肉から血が出ているときは、歯肉炎もしくは腫瘍であるパターンが多いです。

前述のように、歯の伸びすぎで歯肉炎になることは多く、また歯肉が化膿している場合もあります。

 

歯肉が赤くなっているときは、食欲があるようなら1週間以内に、食欲がない場合はすぐに病院で治療を受けさせてください。

 

 

12. くしゃみ・鼻水・呼吸困難

.

うさぎ 鼻

 

うさぎが鼻水を垂らしていたり、くしゃみやしゃっくりをしていたり、呼吸を苦しそうにしていたりする場合は、呼吸器疾患を疑いましょう。

呼吸時に変な音がするときも同様です。

 

呼吸器官に異変があるときは、結膜炎など目のトラブルも併発していることが多いので、注意して見てあげてください。

うさぎの呼吸器官の病気は、細菌などによる感染症が原因であることが多く、放っておくと肺炎や気管支炎になり、若いうさぎなどは死に至ってしまうこともあります。

 

ケージの掃除不足、ストレス、寒さなどの理由が考えられますが、とにかくまずは病院へ行き、医師のアドバイスに従いましょう。

 

 

うさぎの様子がいつもと違うときは病院へ

 

うさぎ

 

どのような場合でも、うさぎの様子が普段と少しでも違うときには、病気である可能性を疑い、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

 

うさぎは、痛みや苦しみをあまり自分から発信しない動物です。

これはもともと自然界では被捕食動物であるがために、敵に見つからないように表現を控えめにする性質があるためです。

 

診てもらった結果、お医者さんから「大丈夫」と言ってもらうだけで安心できるもの。

手遅れになってしまうほど容体が悪化することが一番危険です。

 

大切なうさぎの命を守るために、日頃から些細な変化に注意し、またケージ内の掃除や栄養バランスの良い食事など、いつも気にかけてあげることが一番の予防になります。

 

そして、半年に1回程度は健康診断を受けるようにしましょう。

合わせて、何かあったときに対応してもらえる、信頼できる動物病院を事前に見つけておくことも大切です。

 

※合わせて読みたい:  うさぎの飼い方解説!値段、選び方、種類、餌、しつけ、エサについて

 

 

監修:獣医師 平松育子(ひらまつ いくこ)

 

山口大学農学部獣医学科(現:山口大学共同獣医学部)卒業後、複数の動物病院で勤務医を経て、ふくふく動物病院を開業する。

また、YICビジネスアート専門学校ペット総合科で講師を務める。

 

その他、AIAJ認定アロマテラピーインストラクターとして、人とペットが楽しめるアロマテラピーにも取り組む。

飼い主様としっかりコミュニケーションを取ることを大切にし、飼い主様とペットの笑顔に繋がる診療を心がけている。

最終更新日 : 2022/06/27

公開日 : 2016/07/13



フォローして最新のペット・動物関連記事をチェック!



検索

カテゴリ一覧

大型哺乳類(24)
   カピバラ(2)
   ブタ(3)
中型哺乳類(604)
   猫/ネコ(247)
   犬/イヌ(312)
   霊長類/類人猿/サル(12)
   モモンガ(3)
   フェネック(1)
小型哺乳類/小動物(103)
   うさぎ(44)
   ハムスター(23)
   ハリネズミ(7)
   モルモット(8)
   チンチラ(3)
鳥類(125)
   インコ(23)
   梟/フクロウ(10)
   文鳥(3)
魚類/甲殻類/水生生物(76)
   海水魚/熱帯魚(32)
   淡水魚(23)
爬虫類(44)
   蛇/ヘビ(9)
   トカゲ(10)
   カメ(11)
両生類(13)
   カエル(7)
   ウーパールーパー(2)
虫/昆虫(17)
   カブトムシ/クワガタ(10)
   タランチュラ(1)
ペット/動物全般/コラム(66)
   ペットや動物と触れ合えるスポット(24)
   寄付/募金/殺処分(6)

タグ一覧

飼い方/飼育方法(913)
種類/品種(730)
繁殖/育成(598)
毛色/毛質(303)
性格/生態/特徴(675)
食事/餌/栄養(690)
病気/病院/治療(714)
しつけ(477)
トイレ(155)
選び方(511)
値段/価格(589)
ランキング/おすすめ(142)
口コミ/レビュー(164)
旅行/ホテル/レストラン(24)
寄付/募金/保護活動(14)
おもしろペット/珍ペット(99)
飼育知識/豆知識(1037)
画像/動画(127)
まとめ(871)