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もふもふの毛が特徴のアンゴラウサギを飼ってみたい。
うさぎ 好きであれば、多くの方が「ふわふわもふもふの長毛を撫でてみたい」という願望を持っていることでしょう。
本記事ではアンゴラウサギを飼う前に知っておきたい、アンゴラウサギの特徴や種類、飼育方法などをまとめていきます。
アンゴラウサギは、うさぎの中で最も長毛のうさぎです。
種類によって変動はありますが、体長は約30cm~40cm、体重は約2.5kg~4kgほどの中型のうさぎです。
全身が暖かい毛に覆われており、伸ばし続けると全長およそ15cmに達することもあります。
被毛は広がっているため、毛の長さによっては実際よりも大きく見えることがある毛の多い種類です。
※合わせて読みたい: 人気のうさぎ10種類!どの種類のうさぎが飼いやすい?
性格は穏やかで我慢強く、おっとりしている傾向にあります。
また、小型のうさぎに比べて人懐こく、撫でられることが好きな子も見られます。
中には抱っこやグルーミングが好きな子もいて、大人しくしていることが多いです。
アンゴラウサギは、トルコのアンゴラ(現:アンカラ)地方が原産です。
衣料に用いる毛皮を採取するため、産業用にフランスで飼育され、その後イギリスをはじめ欧米諸国にも広がりました。
生体自体の 値段 はお店や ブリーダー によりますが、およそ10万円前後とうさぎの中では高くなっています。
その背景として、アンゴラウサギは ネザーランドドワーフ や ロップイヤー のような他種のうさぎと比べて、ペットとして販売される数が少ないことが理由に挙げられます。
生体はもちろん、グルーミングや毛のカットなどをお店でしてもらう場合、頻繁に行う必要があるため、他の種類より費用がかかります。
アンゴラウサギ自体、毛皮用に品種改良された種類であるため、野生種は存在しません。
毛色は白、灰色、黒、褐色など様々です。
ここでは種類ごとにご紹介します。
アンゴラ種で純血種として公認されるのは、イングリッシュアンゴラ、 フレンチアンゴラ、サテンアンゴラ、ジャイアントアンゴラの4品種です。
現在、日本でペットとして飼われている大半のアンゴラウサギがこの種類です。
小型に改良された種類で、体重はおよそ2.5kg~3.5kgほどとアンゴラ種の中では最も小型です。
四肢の毛が長くないため毛が絡み辛く、4品種の中でも比較的手入れがしやすい種類です。
体重はおよそ3.5kg〜4.5kgほどで、アンゴラウサギの中では2番目に大きい部類に入ります。
アメリカで品種改良された品種で、体重はおよそ4kg〜とアンゴラ最大です。
イングリッシュアンゴラやフレンチアンゴラはカラーバリエーションが豊富なのに対し、ジャイアントアンゴラは白い毛と赤い目のアルビノのみという珍しい種類です。
カナダで品種改良されたアンゴラ種です。
名前にサテンが入っているだけあり、美しい被毛を持っています。
体重は約3kg〜4kgほどで、イングリッシュアンゴラやフレンチアンゴラと同じくカラーバリエーション豊富な種類です。
アンゴラウサギの ケージ はできるだけ大きいものを選びましょう。
うさぎの床材として、「金網のものは足に悪い」というのが一般的ですが、アンゴラ種などの長毛種は金網でも大きな問題ありません。
排泄物が長い毛に絡まることがないので衛生的です。
足への負担が気になるようでしたら、足休めとして木製または布製の敷物を置くようにしましょう。
他の種類のうさぎと同じで、朝夕2回、 牧草を中心にペレット・野菜・果物 を適量与えましょう。
毛づくろいの際、毛が胃に溜まりやすいので、パパイヤをはじめとする食物繊維豊富な果物をおやつとして与えると良いでしょう。
その他、毛が胃に溜まるのを防ぐサプリメントも市販されています。
爪切り や体長チェックについては他のうさぎと同様、定期的に行います。
アンゴラウサギと暮らすことで気を付けなければならないのは、毛のカットを含むグルーミングです。
アンゴラウサギの毛は放っておくと顔を覆うほど伸びてしまい、うさぎのストレスになることもあります。
うさぎの毛のカットをしてくれるトリミング店は多くないのが現状ですので、飼う前にトリミングをしてくれる店舗を探すようにしましょう。
アンゴラウサギは他の種類のうさぎ以上に、室温管理をする必要があります。
一般的にうさぎの快適な温度はおよそ18〜24度と言われていますが、アンゴラウサギのような長毛種にとっては暑いと言えるため注意してください。
対策としては温度を適温より少し下げるか、または毛をカットすることで体感温度を下げるように調整することが大切です。
2014年にアニメ化された『ご注文はうさぎですか』にティッピーというアンゴラウサギが登場したことにより、アンゴラウサギの知名度はぐんと上がりました。
ティッピーは主人公が働く喫茶店「ラビットハウス」で飼われているアンゴラウサギのメスで、ふわふわした愛らしい姿が印象的です。
セーターや帽子などに用いられるアンゴラ製品の毛の生産量は、およそ90%が中国産です。
中国で行われているような、うさぎから毛をむしりとったり、劣悪な環境で飼育したりということが動物愛護に反するという反対運動が起こっています。
そのため、ザラ(ZARA)を傘下に持つスペインのアパレル大手インディテックス(Inditex)やその他企業でも、アンゴラウサギの毛の使用を禁止したり、使用した商品を販売中止する動きが起きるまでになりました。
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最終更新日 : 2020/10/20
公開日 : 2017/01/13