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意外と知らないライオンの生態。ライオンの狩りやたてがみについて解説






あなたは「ライオン」と聞いてどんなイメージを抱きますか?

その風貌や“百獣の王”と呼ばれることからも「強さ」だけがライオンのイメージとして確立されていますが、その生態を理解するとイメージとは裏腹に、想像以上にハードな生活を送っている事が分かります・・・。

強さのイメージを持った「ライオン」ですが、実は“生存率が低い”ことを知っていますか?!

今回は、大人から子供まで幅広い年代に愛されている“ライオン”の、生態から生存率に至るまでをじっくりとご紹介したいと思います。

1.はじめに

 

Lion

 

多くの人は「ライオン」と聞いたら“強さ”をイメージするかもしれません。

これは、自然の摂理から考えても分かりますが、ライオンは肉食動物にあたるので、他の動物に襲いかかって食を得ることから“強さ”の印象が先行しているのです。

それに風格あるたてがみは威圧感があり、堂々とした態度はまさに“百獣の王”という名称にぴったりでしょう。

 

しかし、その強さの印象が強いせいか、意外にもライオンの生態について知っている人は多くはないです。

今回の記事では、その知られざる「ライオン」について詳しくご紹介していきますので、ご興味のある方は是非ご一読して下さい。

 

 


2.なぜライオンには“たてがみ”があるの?

 

Lion

 

オスライオンの象徴ともいえる“たてがみ”ですが、同じライオンでもオスとメスという性別によって大きく違いがあらわれています。

これは人間の「髪の毛」にあたると思いますが、男性でも髪の毛が長い人はおり、女性でも髪の毛が短い人はいるので、ライオンのようにここまで性別によって違いが顕著にあらわれているとは言い難いです。

 

では、なぜオスライオンだけ“たてがみ”があるのでしょうか?

その確定的な理由は明確になっておりませんが、大きく分けて二つの説がそこにはあります。

 

<強さの表れ>

 

ライオンのシンボルともいわれる“たてがみ”ですが、このたてがみはメスには無く、オスにしかありません。

これは、オスの「テストステロン」という男性ホルモンが影響して、たてがみの大きさや色に影響を与えているからなのです。

 

どの動物も同様の事がいえますが、メスよりもオスの方が闘いをする頻度が多くなりますが、ライオンに当てはめるとたてがみにはその“強さ”が表れているのです。

たてがみが長いほど、そして黒く濃いライオンほど強いのです。

 

闘いをして勝利すると男性ホルモンの「テストステロン」が分泌され、このホルモンの分泌がたてがみを作っています。

メスライオンは子孫繁栄の為に強いオスライオンを探しますが、その際にも“たてがみ”をみれば強さが一目瞭然となります。

反対に、オス同士でもたてがみを見ることによって相手の強さを知る事ができるので、最初から勝てる見込みがないオスライオンと闘うような、無意味な争いを避けることにも繋がるのです。

 

<首を守る役割>

 

オスライオンは自分の群れを襲う敵から守る為に日々闘いを繰り広げています。

その闘いの際に狙われ易いのが“首”になるので、オスライオンにはたてがみがあるとされております。

 

ライオンにとって首は急所にあたるので、相手の牙が首の深い部分にまで食い込む事を防ぐ役割もたてがみにはあるのです。

人間も同様で、守るべき大切な箇所には“毛”が生えていると思います。

闘いで深手を負わない為にもたてがみは重要な役割を担っているといえるでしょう。

 

 

3.ライオンの生態

 

Lion

 

動物園 でも人気が高く、大人から子供まで幅広い年代に親しまれている「ライオン」ですが、その見た目や風貌のイメージが強く、大きさや生態について知っている人はあまり多くいません。

しかし、その大きさや生態を知ることによって、テレビや動物園で見るライオンも、また違った角度で見えるようになるでしょう。

 

<ライオンの大きさ>

 

【オスライオン】

 

体長:140cm~250cm

高さ:100cm~130cm

体重:120kg~250kg

 

【メスライオン】

 

体長:140cm~170cm

高さ:100cm~130cm

体重:120kg~180kg

 

<ライオンの生態>

 

ライオンの生息地はアフリカにあるサハラ砂漠以南、インドの西部とされています。

ネコ科ヒョウ属に分類されており、 ネコ 科の中ではトラについで2番目に大きい動物となります。

 

縄張り意識が高い為、常に群れ(プライド)をなして行動しており、メスは狩りを中心に動きます。

オスは普段何もしないことがほとんどですが、群れを襲いかかる敵からの用心棒としての役割があるので、群れに危険がせまったときのオスは重要であるといえるでしょう。

 

その“群れ(プライド)”についての構成ですが、オスライオンがリーダーとなり、複数のメスライオン、子供のライオンで群れをなしています。

多い場合であれば40頭にも及ぶことがありますが、通常は数匹~十数匹であることがほとんどとなります。

主に血縁関係のあるライオンで群れを構成していますが、子供のライオンでもオスであるならば2歳~3歳になった頃に群れから追い出されてしまうのです。

 

これは、子供のライオンが大きくなるにつれて、リーダーとなるオスライオンの“脅威”となることを防ぐ為に行い、自分の地位や子孫を繁栄させる為の行動とされております。

追い出された子供のオスライオンはやがて、別の群れのリーダーとなるべく、その群れのオスライオンと闘うようになります。

群れを乗っ取る行為になるので、当然激しい闘いになるので、そこで命を落とすライオンもでてくるのです。

他にも、群れを形成しないで彷徨うライオンやリーダーが不在の群れに入れてもらうライオンもいるなど、その生き方は様々なものですが、どのオスライオンも“子孫繁栄”に必死であることには変わりはありません。

 

<ホワイトライオン>

 

ホワイトライオンとは白いライオンのことになりますが、その“白さ”というのはアルビノによるものではありません。

アルビノとは突然変異による白化現象のことを指しており、体毛が白くて目が赤いのが特徴となります。

 

シロウサギやマウス、他にも白くて目が赤い動物はいますが、これらはアルビノになるのです。

しかし、ホワイトライオンの白さはアルビノとは異なり“白変種”と呼ばれております。

その歴史は「氷河期」まで遡る事になりますが、地球上は雪や氷で覆われており見渡す限り雪景色の銀世界だったのです。

もちろん、氷河期には木や草が生い茂る事も無く、獲物を狩る動物にとっては過酷な環境ではあります。

 

今でこそ木や草が生い茂って、獲物を狩る際には隠れることに活用することができますが、氷河期の時代であればそれができないのです。

そこで体毛を白くする遺伝子が発生した事で、ホワイトライオンが誕生する事になったのです。

 

ただ、現代では木々が生い茂っており、氷河期であれば狩りに優位に働いた「白色」も狩りには不利に働いてしまいます。

こうした状況でホワイトライオンが生息したとしても、他の動物やオスライオンから標的にされてしまうだけなので、現在は野生に生息しているのではなく、そのほとんどが飼育下になっております。

 

 


4.オスライオンが子殺しをする理由

 

Lion

 

人間の世界では考えられないことでもライオンの世界では当たり前とされることもたくさんあります。

その一つが「子殺し」になりますが、これはオスライオン同士の闘いに勝利することによって新しくリーダーとなった場合に、その群れのすべての子供が殺されてしまうのです。

 

これはライオンの習性でも有名な話でありますが、私たち人間からしてみれば到底理解できないことでしょう。

理由としては、「子供がいることによってメスライオンが発情しない」ことにあります。

 

通常であればメスライオンは、一年に一回発情することになりますが、子供を授かると二年発情しないようになってしまいます。

しかし、これでは命がけで闘いを求めて勝利したとしても、子孫繁栄することができなければ全く意味が無くなってしまうのです。

 

そのため、オスライオンはこれまで群れに居た子供のライオンを“殺してしまう”という行動に出てしまうのです。

やがて子供がいなくなったメスライオンは発情を迎え、新しくリーダーになったオスライオンと交尾をすることとなり、新しい命が群れに誕生する事になるのです。

 

 

5.メスライオンの狩りについて

 

Lion

 

日中は暑さの影響もあるのでライオンが狩りをする場合は基本的に“夜”が多くなります。

生きる為に必要不可欠である「狩り」はオスライオンではなく、メスライオンの仕事になりますが、年長となるメスライオンは狩りに行くのではなく、子育てをする為に群れに残ります。

 

しかし、意外にもメスライオンが狩りに成功する確率は低いものとなり、その成功率は2~3割とけっして高い水準ではありません。

従って、毎日獲物を狩ることができないので、普段の生活では寝ている事が多く、体力を消耗しないようにしているのです。

 

ライオンの狩りの方法ですが、まずは獲物を見つけることから始めます。

そして、獲物を見つけたら気配を消す為に草の中へ隠れて、少しずつ獲物に近付いていきます。

それから獲物が油断している隙に一頭のライオンが走り出し、残りのライオンがそのライオンに続いて狩りに参加するのです。

獲物に対しては、強力なパンチや噛みつきを繰り返して、逃げる回るところを引きずり倒し、そこに追い打ちをかけるようにして攻撃をして息の根を止めていきます。

 

キリン などの大型草食獣を狩る場合はメスライオンでは苦戦してしまうので、その際はオスライオンが手助けすることによって、獲物を仕留めることも中にはあります。

しかし、「ライオン」というイメージとは裏腹に、狩り成功率の実態は低水準となっているものなのです。

 

<エサを食べる順番>

 

狩りをするのはメスライオンになるので、当然獲物を捕まえた瞬間に食べるのは狩りをしたメスライオンになります。

しかし、食事をしている際にオスライオンが近寄ってくると、メスライオンや子供のライオンは追い払われてしまうので、オスライオンが満腹になるのを待ちます。

 

やがて、オスライオンが満腹になると、「唸り声」を発するので、この声が聞こえたらメスライオンや子供のライオンが残った獲物を食べることになりますが、必ずしも獲物が残るわけではありません。

オスライオンがすべて食べてしまうことも珍しくなく、こうした事が続くと、食にありつくことができない子供のライオンはやがて死んでしまうのです。

 

 


6.ライオンの赤ちゃん

 

Lion

 

動物園でもよく目にする「ライオンの赤ちゃん」ですが、野生の場合であればその愛くるしいルックスとはかけ離れた現実を生きることになります。

なぜなら、子供のライオンはハイエナやジャッカル、 ヘビ 、ハゲワシといった他の動物から狙われることがあり、捕食されてしまう可能性があるからです。

 

更に恐ろしい事に、他の動物から襲われる危険性もありながら、群れのリーダーが他のオスライオンに闘いで敗れてしまえば、その危険性はより高まってしまうのです。

その為、赤ちゃんライオンの生存率は20%程度といわれ、その可愛らしい姿からは想像もできないのかもしれません。

「百獣の王」といわれて、強いイメージがありますが、その生きる背景には人間には想像を絶する厳しさがあるのです。

 

<ライオン・キングの影響>

 

今でこそ「ライオン」が強くてかっこいいイメージが定着していますが、これはアニメーション映画“ライオン・キング”が大ヒットしたことで、そのイメージが定着した影響も少なからずあります。

それまでは、その見た目や生態からも“怖い”とか“恐ろしい”というイメージを抱いていた子供や大人が多かったのですが、『ライオン・キング』の上映を機に、“親しみのある動物”としてこれまでのイメージを一変させるものとなったのです。

 

今では映画の域を超えて、ミュージカルも公演される程人気を集める結果となっています。

大人も子供も楽しむ事ができ、それにライオンの赤ちゃんから成獣までの苦労や過程を描いたストーリーは世間からも大きな共感を集めたのです。

 

 

7.まとめ

 

Lion

 

ライオンと聞いてイメージを抱く印象と、実際に野生に生息するライオンでは大きな違いがあります。

「百獣の王」と呼ばれるので、赤ちゃんから成獣になるまでの過程でも何不自由なく生活していると思いますが、現実はかなり厳しいのです。

 

動物園でも人気の高い赤ちゃんライオンはとても可愛らしく、愛情を受けて育てられていますが、野生の赤ちゃんライオンは飼育下とは全く異なる状況になるので、生存率もかなり低い水準に留まるのです。

成獣したライオンに関しても同様で、オスライオン同士の闘いや他の動物との闘いが行われるので必然的に強さが必要となります。

こうした背景で生きているからこそ、ライオンには「百獣の王」と呼ばれる“強さ”と“風格”があるのかもしれません。


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