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オスライオンの象徴とも言える“たてがみ”ですが、なぜオスライオンだけあるのでしょうか。
その理由は明確になってはいませんが、大きく分けて2つの説があります。
たてがみはメスには無く、オスにしかありません。
これは、オスの「テストステロン」という男性ホルモンが影響して、たてがみの大きさや色に影響を与えているからと言われています。
一般的に動物はメスよりもオスの方が闘いをする頻度が多くなります。
ライオンに当てはめると、たてがみにはその「強さ」が表れているのです。
たてがみが長いほど、そして黒く濃いライオンほど強いとされています。
闘いをして勝利すると男性ホルモンの「テストステロン」が分泌され、このホルモンの分泌がたてがみを作っています。
メスライオンは子孫繁栄のために強いオスライオンを探しますが、その際にも“たてがみ”を見れば強さが一目瞭然なのです。
反対に、オス同士でもたてがみを見ることによって相手の強さを知ることができるので、最初から勝てる見込みがないオスライオンと闘うような、無意味な争いを避けることにも繋がります。
オスライオンは自分の群れを襲う敵から守るために、日々闘いを繰り広げています。
闘いの際に狙われ易いのが首なので、首を保護する役割として、オスライオンにはたてがみがあるとされています。
ライオンにとって首は急所にあたるので、相手の牙が首の深い部分にまで食い込むことを防ぐ役割もあるのです。
人間にも守るべき大切な箇所には“毛”が生えているということと同じです。
闘いで深手を負わないためにも、たてがみは重要な役割を担っていると言えるでしょう。
動物園 でも人気が高く、大人から子供まで幅広い年代に親しまれているライオン。
その大きさや生態を知ることによって、テレビや動物園で見るライオンも、また違った角度で見えるようになるでしょう。
オスとメスによって体の大きさが違います。
一般的には雄ライオンの方がメスライオンに比べて体が大きいですが、それでも私達人間からするとメスライオンもかなりの大きさです。
体長:140~250cmほど
体高:100~130cmほど
体重:120~250kgほど
体長:140~170cmほど
宝高:100~130cmほど
体重:120~180kgほど
ライオンの生息地はアフリカにあるサハラ砂漠以南、インドの西部とされています。
ネコ科ヒョウ属に分類されており、 ネコ 科の中ではトラについで2番目に大きい動物です。
縄張り意識が高いため、常に群れ(プライド)をなして行動しており、メスは狩りを中心に動きます。
オスは普段何もしないことがほとんどですが、群れを襲いかかる敵からの用心棒としての役割があるので、群れに危険が迫ったときのオスは重要であると言えるでしょう。
その“群れ(プライド)”についての構成ですが、オスライオンがリーダーとなり、複数のメスライオン、子供のライオンで群れをなしています。
多い場合であれば40頭にも及ぶことがありますが、通常は数匹~十数匹であることがほとんどです。
主に血縁関係のあるライオンで群れを構成していますが、子供のライオンでも、オスであるならば2歳~3歳になった頃に群れから追い出されてしまいます。
これは、子供のライオンが大きくなるにつれて、リーダーとなるオスライオンの脅威となることを防ぐため。
リーダーが自分の地位や子孫を繁栄させるための行動とされています。
追い出された子供のオスライオンは、やがて群れのリーダーとなるべく、別の群れのオスライオンと闘うようになります。
群れを乗っ取る行為になるので、当然激しい闘いになることは避けられません。
そこで命を落とすライオンもでてくるのです。
他にも、群れを形成しないで彷徨うライオンや、リーダーが不在の群れに入れてもらうライオンもいるなど、群れに固執せず生きる者もいます。
しかし、どのオスライオンも子孫繁栄に必死であることには変わりはありません。
ホワイトライオンとは、その名の通り体色や毛色の白いライオンのこと。
ただ、その白さというのはアルビノによるものではありません。
アルビノとは突然変異による白化現象のことを指しており、体毛が白くて目が赤いことが特徴。
シロウサギやマウス、他にも白くて目が赤い動物はいますが、これらはアルビノと言われます。
ホワイトライオンの白さはアルビノとは異なり、白変種と呼ばれています。
その歴史は氷河期まで遡ることになります。
氷河期には地球上は雪や氷で覆われており、見渡す限り雪景色の銀世界だったのです。
もちろん、氷河期には木や草が生い茂ることも無く、獲物を狩る動物にとっては過酷な環境でした。
今でこそ木や草が生い茂って、獲物を狩る際には隠れることに活用することができますが、木や草のない氷河期の時代にはそのようなことが不可能でした。
そこで体毛を白くする遺伝子が発生したことで、ホワイトライオンが誕生したのです。
ただ、現代では木々が生い茂っており、氷河期であれば狩りに優位に働いた体の白色も、狩りには不利に働いてしまいます。
こうした状況でホワイトライオンが生息したとしても、他の動物やオスライオンから標的にされてしまうだけなので、野生に生息することは困難です。
そのため、現在ホワイトライオンは、そのほとんどが飼育下のもと生息しています。
人間の世界では考えられないことでも、ライオンの世界では当たり前とされることもたくさんあります。
その一つが「子殺し」。
これはオスライオン同士の闘いに勝利することによって新しくリーダーとなったオスライオンが、その群れのすべての子供を殺してしまうことです。
ライオンの習性でも有名な話ですが、私たち人間からしてみれば到底理解できないことでしょう。
理由としては「子供がいることによってメスライオンが発情しない」ことにあります。
通常であれば、メスライオンは一年に一回発情することになりますが、子供を授かると二年発情しなくなってしまいます。
しかし、これでは命がけで闘いを求めて勝利したとしても、子孫繁栄することができなければ全く意味が無くなってしまうのです。
そのため、オスライオンはこれまで群れに居た子供のライオンを殺してしまうという行動に出てしまうのです。
やがて子供がいなくなったメスライオンは発情を迎え、新しくリーダーになったオスライオンと交尾をすることとなり、新しい命が群れに誕生することになるのです。
日中は暑さの影響もあるので、ライオンが狩りをする場合は基本的に“夜”が多くなります。
生きるために必要不可欠である狩りは、オスライオンではなくメスライオンの仕事。
その中でも年長となるメスライオンは狩りに行くのではなく、子育てをするために群れに残ります。
しかし、意外にもメスライオンが狩りに成功する確率は低く、その成功率は2~3割とけっして高い水準ではありません。
そのため、毎日獲物を狩ることができないので、必要以上に体力を消耗しないように普段の生活では寝ていることが多いのです。
まずは獲物を見つけることから、狩りが始まります。
そして、獲物を見つけたら気配を消すために草の中へ隠れて、少しずつ獲物に近付いていきます。
それから獲物が油断している隙に一頭のライオンが走り出し、残りのライオンがそのライオンに続いて狩りに参加するのです。
獲物に対しては、強力なパンチや噛みつきを繰り返して、逃げる回るところを引きずり倒し、そこに追い打ちをかけるようにして攻撃をして息の根を止めていきます。
キリン のような大型草食獣を狩る場合はメスライオンでは苦戦してしまうので、その際はオスライオンが手助けすることによって、獲物を仕留めることも中にはあります。
しかし、ライオンというイメージとは裏腹に、意外にも成功率が低いのがその実態です。
狩りをするのはメスライオンになるので、当然獲物を捕まえた瞬間に食べるのは狩りをしたメスライオンになります。
しかし、食事をしている際にオスライオンが近寄ってくると、メスライオンや子供のライオンは追い払われてしまうので、オスライオンが満腹になるのを待ちます。
やがて、オスライオンは満腹になると唸り声を発します。
この声が聞こえたらメスライオンや子供のライオンが残った獲物を食べることになりますが、必ずしも獲物が残るわけではありません。
オスライオンがすべて食べてしまうことも珍しくなく、こうしたことが続くと、食にありつくことができない子供のライオンはやがて死んでしまうのです。
動物園でもよく目にするライオンの赤ちゃんですが、野生の場合であればその愛くるしいルックスとはかけ離れた現実を生きることになります。
なぜなら、子供のライオンはハイエナやジャッカル、 ヘビ 、ハゲワシといった他の動物から狙われることがあり、捕食されてしまう可能性があるからです。
さらに恐ろしいことに、他の動物から襲われる危険性もありながら、群れのリーダーが他のオスライオンに闘いで敗れてしまえば、その危険性はより高まってしまいます。
そのため、赤ちゃんライオンの生存率は20%程度と言われており、その可愛らしい姿からは想像もできないのかもしれません。
百獣の王と呼ばれ、強いイメージがありますが、その生きる背景には人間には想像を絶する厳しさがあるのです。
今でこそライオンは強くてかっこいいイメージが定着していますが、これはアニメーション映画「ライオン・キング」が大ヒットしたことで、そのイメージが定着した影響も少なからずあります。
それまでは、その見た目や生態からも怖い、恐ろしいというイメージを抱いていた子供や大人がも少なくありませんでした。
しかし「ライオン・キング」の上映を機に、親しみのある動物、そして強く気高い動物としてこれまでのイメージを一変させるものとなったのです。
今では映画の域を超えて、ミュージカルも公演される程人気を集めている「ライオン・キング」。
大人も子供も楽しむことができ、それにライオンの赤ちゃんから成獣までの苦労や過程を描いたストーリーは、世間からも大きな共感を集めたのです。
ライオンと聞いてイメージを抱く印象と、実際に野生に生息するライオンでは大きな違いがあります。
百獣の王と呼ばれるので、赤ちゃんから成獣になるまでの過程でも何不自由なく生活していると思いますが、現実はかなり厳しいです。
動物園でも人気の高い赤ちゃんライオンはとても可愛らしく、愛情を受けて不自由なく育てられているものの、野生の赤ちゃんライオンは飼育下とは全く異なる状況になるので、生存率もかなり中で必死に生き抜いています。
成獣したライオンに関しても同様で、オスライオン同士の闘いや他の動物との闘いが行われるので、必然的に強さが必要になってきます。
こうした厳しい背景で生きているからこそ、ライオンには「百獣の王」と呼ばれる「強さ」と「風格」があるのかもしれません。