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フクロモモンガとは、飛膜を使い空を滑空することができる 小動物 です。
元々は警戒心が強い動物ですが、離乳前後から人の手で育てられたフクロモモンガはよく人に懐くため、ペットとしても人気がでています。
一般的な品種は「クラシック」といい、お腹が白で背中が灰色、背筋や目元などが黒い柄をしています。
他にも「クラシック」の色が少し薄くなった「モザイク」や、赤目に全身が白色の「アルビノ」など、「クラシック」をベースにした薄い色の個体がいます。
体長は約16~21cmで、体重は約90~150gです。
大きさ的には、成人女性の手の大きさくらいです。
オスの頭部は、おでこ辺りの臭腺が発達していてメスに擦り付けたりするため、毛がなくなります。
病気ではありませんが、円毛系脱毛症のようにその部分だけがハゲてしまいます。
メスはこのハゲている部分がなく、お腹に育児嚢という袋があります。
そのため、見た目での雌雄判別がわかりやすいです。
ただし、幼い間はまだその特徴がでません。
鳴き声は複数あります。
まず、機嫌がいい時の鳴き方です。
「ププ」というような鳴き方をします。
次に威嚇している時の鳴き声です。
「ギュリギュリ」というような鳴き方をします。
最後に発情している時や寂しい時、かまってほしい時の鳴き方です。
「アンアン」と、まるで子犬のような鳴き方をしています。
飼育下では約15年と言われています。
小動物ですが、 犬 や 猫 と同じくらい長生きをすることができます。
分類:哺乳綱 双前歯目 フクロモモンガ科 フクロモモンガ属 有袋哺乳類
和名:フクロモモンガ
英名:Sugar glider
体長:約16~21cm
体重:約90~150g
雌雄判別:頭部のハゲがあればオス、なければメス
寿命:約15年
飼育状態や個体により、なつき具合が変わります。
離乳前後辺りから人の手で育てられたフクロモモンガは、よく人になつく傾向があります。
その頃から人に育てられていなくても、人とフクロモモンガが1対1の関係でいれば、少しはなついてくれるようになることでしょう。
逆にあまりなつかないパターンは、多頭飼いや雌雄のペアで飼っている場合です。
もしなつかせたいのであれば、1匹だけで飼育することをおすすめします。
他にもなつきやすくする方法として、飼い主さんの匂いをフクロモモンガの身近に置いておくという方法があります。
フクロモモンガの寝床に、飼い主さんの匂いが染み込んだ物(布製の物だとちょうどいいです)を入れておいて、「この匂いは安全だ」というように覚えてもらいます。
これを繰り返すことで、なつきやすくなります。
フクロモモンガ入手する方法はいくつかあります。
「ペットフォレスト」や「爬虫類倶楽部」のように、小動物を販売しているペットショップで販売されていることがあります。
「ブラックアウト」や「レプタイルズワールド」という即売会にて販売されていることもあります。
即売会には入場料がかかりますが、多くの出店店舗があり、値段が平均より安めになっていることがあります。
フクロモモンガのブリーダーから直接購入することもできます。
しかし、そのブリーダーが本当に信頼できるかどうかを見極める必要があります。
ホームページや個人のブログにてブリーダーをしていることを載せている、会社としてブリーダーを行っている人や、個人でブリーダーを行っている人など、様々な形態でブリーダー活動をされている人がいます。
安心して購入できるのは「知名度がある」、「即売会に参加経験がある」、「販売実績が掲載されている」というようなブリーダーと言えます。
里親サイトにて里親募集をかけている人も意外と多いです。
里親として引き取る場合は、譲渡の条件があったり、定期的に里子の状況を報告しなければならない場合もあります。
また、里親募集をかけている飼い主さんが信頼できる人かどうかも、ブリーダー同様に重要となります。
有名な里親募集サイトから里子を探す場合でも、相手の方とよくやりとりをし、慎重に探すようにしましょう。
フクロモモンガを引き取るときですが、そのフクロモモンガが「どんな餌をあげているか」、「1日にどれくらいの餌をあげているか」など、その子の今までの状態についてを聞いておきましょう。
環境の変化を減らすこともできますし、どんな餌を食べているのかなどをすぐに把握することができるためです。
ケージは『アクリル製』か『金網製』の2種類があります。
「アクリル製」のメリットとデメリット
<メリット>
<デメリット>
「金網製」のメリットとデメリット
<メリット>
<デメリット>
何を最優先にするかによって、「アクリル製」にするか「金網製」にするかを決めればいいでしょう。
また、どちらを選んだとしてもデメリットに対する策が必要となります。
「アクリル製」のデメリット対策
「金網製」のデメリット対策
参考価格:17,935円(税込)
商品名:アクリルルーム390High
メーカー名:GEX
サイズ(高さ×幅×奥行) :40×33×71cm
重量:7.2kg
生産国:中国
参考価格:7,248円(税込)
商品名:SANKO C71 イージーホーム37ハイ ホワイト
メーカー名:SANKO
サイズ(高さ×幅×奥行):17.0×60.0×40.0cm
重量:4.1kg
生産国:中国
「金網製」のケージを使用するなら、必ず用意した方がいいです。
しかし、専用のケージカバーはほぼ販売されていないと思ってください。
参考価格:37,800円(税込)
商品名:アクリルケージケースWIDE
メーカー名:BIRDMORE
外寸サイズ(高さ×幅×奥行):55x60x50cm
内寸サイズ(高さ×幅×奥行):46.7x59.2x49.2cm
アクリル板の厚み:4mm
重量:約9.35kg
上記で紹介している「BIRDMORE アクリルケージケース」のように鳥かご用の物が販売されていることもありますが、少し値段的には高くなってしまい、4万円ほどします。
大きさや置く場所に合わせやすくするためにも、ケージカバーは自作をするのがおすすめです。
作り方は様々ありますが、簡単の方法としては以下の作り方があります。
この中でも筆者のおすすめは「プラダン」です。
プラダンは比較的安価で、保温性や防水性もあるので、機能面的にもいいです。
排泄物で汚れてしまっても、濡れタオルで拭き取ることも可能です。
しかし、長期で使っているとどうしても匂いが付いてしまうため、定期的に交換した方が良いでしょう。
小動物用の餌入れもありますが、おすすめは鳥用の餌入れで、ケージにかけられるタイプの物です。
モモンガは樹上生活を行っているので、自然の形に似せて、ケージの上の方に餌入れを引っ掛けたりできた方が好ましいです。
参考価格:1,790円(税込)
商品名:ペットボウル2個セット
メーカー名:Sharplace
サイズ(高さ×幅×奥行):約10.5×10.5×4.5cm
水入れも小動物用の置き型の物でも使えますが、給水ボトル型の物の方が水をこぼす心配もないのでおすすめです。
参考価格:1,200円(税込)
商品名:フラットアクアボトルマルチ
メーカー名:GEX
サイズ(高さ×幅×奥行):6.5×10×14.5cm
重量:60g
生産国:台湾
ケージ内で遊んだり運動できるようなレイアウトにしてあげた方がいいので、遊び道具も必要です。
小動物用の回し車やトンネルなどを入れてあげましょう。
参考価格:893円(税込)
商品名:回し車
メーカー名:Fortem
サイズ:直径18cm
材質:プラスチック
参考価格:911円(税込)
商品名:トンネル式吊りケージ
メーカー名:FashionWu
サイズ(高さ×幅×奥行):20×10×10cm
ケージの中を動き回れるように、足場を作ってあげなければなりません。
販売されている物であれば、木のステップや鳥用品として売られているパーチや、止まり木を入れてあげるといいでしょう。
また、外に落ちている木を入れても大丈夫ですが、農薬や虫が付いている場合があります。
自然の木を拾ってきてケージに設置する場合は、そのことを十分に注意してあげてください。
参考価格:302円(税込)
商品名:ナチュラルステップ
メーカー名:SANKO
サイズ(高さ×幅×奥行):11×6.5×18cm
重量:100g
おすすめは保温電球カバーが付いているものです。
「マルカン 保温電球カバー付」は、小動物や鳥を育てるときによく使われる商品です。
定番と言えるほどよく販売されている物なので、特にこだわりがなければこちらでいいでしょう。
参考価格:2,131円(税込)
商品名:保温電球カバー付
メーカー名:マルカン
サイズ(高さ×幅×奥行):6×6×13.3cm
重量:310g
対応ワット数:20W
生産国:中国
小動物用の大理石が安価で販売されているので、それを入れてあげるだけでも涼む場所ができます。
参考価格:3,000円(税込)
商品名:ひんやり大理石
メーカー名:SBSコーポレーション
サイズ(高さ×幅×奥行)19x23x1cm
重量:1.2kg
生産国:イタリア
フクロモモンガのお手入れをしてあげるために、爪切りと動物用のウェットティッシュは用意しておきましょう。
爪切りは人用の爪切りでも切れますが、小動物用のはさみ型になっている爪切りの方が切りやすいです。
爪を切るときのコツですが、金網があると切りやすくなります。
フクロモモンガを金網にしがみ付かせて軽く押さえると、金網に爪が引っかかった状態になります。
あとは血管が伸びていない部分まで切ればいいので、金網もあると便利です。
また、爪を切ったときに間違えて血管を切ってしまい出血をしてしまった時用に、小麦粉や「クイックストップ(止血剤)」もあると安心でしょう。
参考価格:730円(税込)
商品名:ペット用爪切り
メーカー名:Miozaa
サイズ(高さ×幅×奥行)
重量:直径14cm
参考価格:2,962円(税込)
商品名:Kwik Stop(クイックストップ)
メーカー名:文永堂薬品
内容量:14g
生産国:アメリカ合衆国
フクロモモンガの寝床や隠れ家として使われる巣箱です。
寝床として、フクロモモンガ用に販売されているポーチもあります。
時期により涼しい場所や暖かい場所の確保ができた方がいいので、保温用と涼み用に最低でも2種類の巣箱は用意しましょう。
筆者は、涼み用に「SANKO ココハウス」を使用したことがあります。
中の空洞が大きめなので、多頭飼いでも活躍できます。
参考価格:1,380円(税込)
商品名:ココハウス
メーカー名:SANKO
サイズ(高さ×幅×奥行):14×12×12cm
重量:195g
生産国:フィリピン
また、保温用には「SANKO ハムスター ポーチ」というハムスター用のポーチを使用していました。
大きさ的にちょうどよく、モコモコして暖かいので寒い日によく入っていました。
参考価格:1,100円(税込)
商品名:ハムスターポーチ
メーカー名:SANKO
サイズ(高さ×幅×奥行):12×15×1.5cm
重量:56g
生産国:中国
ケージ外に出すとき用のポーチもあった方が安心です。
ポシェット型の物がよくあり、ケージ内でも使える種類もあります。
参考価格:2.275円(税込)
商品名:スクエアポーチ
メーカー名:レインボー
サイズ(高さ×幅×奥行):13×10×5.5cm
動物病院に連れていく時や、ケージの掃除で一時的に入れる時などに使用します。
おすすめは昆虫用のプラスチックケースです。
安価であり大きさ的にもぴったりなので、1個は買っておくといいでしょう。
参考価格:620円(税込)
商品名:飼育ランド パールブルー SSサイズ
メーカー名:アイリスオーヤマ
サイズ(高さ×幅×奥行):18×12×13cm
重量:170g
内容量:1500ml
フクロモモンガは寒さに弱い動物です。
飼育温度は24~28度くらいが適温ですが、特に寒さ対策に気を付けておきましょう。
また、冬場にフクロモモンガを外に運ぶ時には、キャリーケージに使い捨てカイロを貼ったり、暖かい毛布を入れるなどして寒くならないようにしてあげでください。
フクロモモンガは夜行性です。
昼間は寝ていることが多く、夜の間に餌も食べます。
しかし、人と暮らしていると人の生活リズムに慣れ、昼間でも起きていることがあります。
それでも、本能的に夜の方が活発になるため、昼間でもなるべく静かにすごせる場所にケージを設置できると好ましいです。
フクロモモンガは雑食です。
そのため、虫や果物、種子など食べられるものはたくさんありますが、バランス良く栄養を取らせるのが少し難しいです。
モモンガ は偏食家でもあるので、餌をあげたら全て食べてくれると言うわけではありません。
個体によって好き嫌いも激しいです。
比較的どの個体も果物や虫はよく食べますが、あげすぎもよくありません。
ネットショップだとモモンガ専用フードが販売されていることが多いので、モモンガ専用フードをメインに果物や野菜、虫をあげた方がいいです。
回数は朝と夜の2回あげるのがいいでしょう。
夜行性なので、特に夜に多めにあげた方がいいです。
虫をあげる回数については、1日に最低1回はあげると良いでしょう。
「ミルワーム」が大きさ的にも保管のしやすさ的にもちょうどいいので、「ミルワーム」を食べさせてあげることをおすすめします。
生き餌ですので、虫が苦手の人は慣れるまで苦戦すると思いますが、必ず食べさせてあげましょう。
なお、「ミルワーム」をあげる時ですが、餌入れに入れておくと「ミルワーム」が脱走する恐れがあるので、ピンセットで直接フクロモモンガに食べさせてあげてください。
保管方法は、冷凍庫で冷凍しておくのがおすすめです。
餌でも「ミルワーム」は生きていますでの、どんどん成長します。
フクロモモンガ1匹のためにこれを買うと、この箱の「ミルワーム」を全てあげ終わる前にミルワームの方が大成長を遂げてしまいます。
そのため、「ミルワーム」の成長を遅らせ、鮮度を保つためにも冷凍庫で保存しておいた方がいいです。
冷凍保存をしておいた「ミルワーム」をあげるときは、少し解凍させてからフクロモモンガに食べさせてあげてください。
「ミルワーム」のような生き餌も、ネットショップにて販売されています。
参考価格:999円(税込)
商品名:ミルワーム
メーカー名:名生園
フクロモモンガは、飼育についても本も販売されています。
モモンガの餌やモモンガポーチの作り方などが掲載されている本があるので、1冊は本を持っていてもいいでしょう。
フクロモモンガの飼育に慣れてきたら、パートナーを増やしてあげたいと考え始める人もいるのではないでしょうか。
もしフクロモモンガのパートナーを増やすとなった場合は、フクロモモンガの繁殖についても学んでおく必要があります。
参考価格:1,620円(税込)
商品名:『モモンガ飼いになる』
出版社名:誠文堂新光社
著者:モモンガ好き編集部
ページ数:128ページ
フクロモモンガは1年中繁殖が可能です。
しかし、子供を育てやすい時期はあります。
それは、フクロモモンガの飼育に適した温度の時期です。
妊娠期間や発情周期を理解し、その時期に出産できた方が、母体と子供に負担がかからないでしょう。
そのためにも、基本的な繁殖についての内容を知っておきましょう。
オス:12ヶ月
メス:8~15ヶ月
29日
16日
70~74日(40日間は乳頭吸着期間)
※生まれたばかりの子供が自力で乳頭に吸い付くと、そのまま乳頭から外れなくなります。それが外れるまでの期間が、乳頭吸着期間です。
120日
※離乳するまでは育児嚢と外を行き来します。
1~2匹
育児嚢から子供が出てきた後に人が育てる場合は、ミルクを与えなければいけません。
ミルクのあげ方についてですが、注射筒に37~39度のお湯で溶いた小動物用の粉ミルクを入れ、フクロモモンガの口元に持っていけば飲んでくれます。
ミルクの回数や量は、赤ちゃんの大きさにより変わります。
生後間もない頃は、3時間おきに1回0.5mlくらいをあげ、そのときの様子や成長に合わせて徐々に増やしていきましょう。
フクロモモンガを育てるには、餌の管理や温度管理など、気にしなければいけないことがたくさんあります。
しかし、なついてくれたら壁から自分の所に飛んできたり、ずっと離れないでくっついてくることもあり、かけがえのない存在になるでしょう。
大事に育ててあげるためにも、しっかりと飼育方法を学び、道具を揃えてフクロモモンガを迎えてあげてください。
※合わせて読みたい: モモンガの種類、値段、飼い方
公開日 : 2017/09/28