Top > 爬虫類 > 爬虫類ペット全般の飼い方/豆知識
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犬 や 猫 の餌はスーパーでも売っているけれど、ペットの爬虫類には何をあげたらいいのでしょう。
テレビのドキュメンタリーなどでは、野生のトカゲがさっと昆虫を捕まえるシーンを見ます。
我が家の 爬虫類 にも、生きた餌をあげないといけないのでしょうか。
答えは、Yes & No。
種類によっては、ショップで配合飼料を買えばすむ場合もありますし、絶対に決まった一つの餌しか食べないものもあり、また、ペットのための餌まで飼わなければならない(つまり、餌に餌をやることになります)場合もあります。
爬虫類は毎日散歩に連れて行く必要もないし、遊んであげる必要もありません。
でも、二つのことをクリアーしないと飼えません。
その一つは、その子にふさわしい環境を整えてあげること。
もう一つは、餌です。
飼い主たるもの、良い餌を与えてやるのは最低限の責任ですね。
爬虫類には、草食のもの、肉食のもの、雑食のものなどさまざま。
カメ、ゲッコー(ヤモリ)、ヘビの場合で見てみましょう。
カメにも陸棲、水棲、半水棲がいて、食事の好みも異なります。
ここでは、よく見かける ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ) の餌についてまとめます。
カメ は爬虫類の中ではペットとして飼われる歴史が古く、配合飼料もいろいろ出ています。
ミドリガメは雑食。配合飼料は手間をかけずに多様な栄養素を与えられるので、便利です。
また、カメさんのお家や水の中を汚すこともあまりありません。
ペットショップやホームセンターで売っていますし、通販もあります。
ただ、本当に配合飼料オンリーでいいのかについては、議論の分かれるところです。
庭で飼っていれば、当然、庭の草や花を食べるわけですが、カメが食べる植物には、殺虫剤を使わないなどの注意が必要でしょう。
室内で飼う場合、植物性の餌としては、タンポポ、クローバー、オオバコなどの他、豆類(発芽したものを含む)、野菜、果物を刻んで与えます。
カルシウムが多い野菜としては、ご存じアルファルファ、ブロッコリー、ニンジンなど。
果物より野菜を多くしましょう。ホウレンソウはシュウ酸があるので避けること。
動物性たんぱく質としては、 鳥 のささみをゆでたもの、干した エビ などを与えます。
人間と同じで、成長したら、動物性たんぱく質の割合を少なくしてください。
キャットフード を与える人もいますが、ミドリガメはあくまでも、草食中心の雑食。
肉食動物のネコの餌を長期間与えるのはNGです。
古い野菜や傷んだもの、大きすぎるものは、与えないように。
野菜を刻むまな板や包丁も、清潔なものを使いましょう。
では、飲み水は?ミシシッピアカミミガメのように半水棲の場合、泳ぐための水が飲み水にもなります。
そして、その中で排泄もします・・・ですから、基本、水は毎日換えます。
水を換えやすいアクアテラリウムを選ぶのがポイントでしょう。
水道の水は前日に汲み置きしておきます。
特に幼いうちは、水の温度差などでダメージを受けやすいので、気を付けましょう。
ゲッコー(ヤモリ)はトカゲ科に属し、 トカゲ には草食のものもいますが、ここでは、飼いやすい ヒョウモントカゲモドキ(レオパード・ゲッコー) の餌についてまとめます。
ズバリ、 コオロギ がお勧めです。
通販で、サイズごとに分けて売っているので、大きめのコオロギを入手します。
送られてきたコオロギは、ペットに与える前にしばらく飼って、栄養補給しておきましょう。
逃げ出せない容器に入れ、冬ならカイロで暖めます。
湿度が高くなってむれると死んでしまうので、通気性には気を付けて。
コオロギの餌としては、フレーク状の金魚用の餌が使えます。
リンゴやニンジンも入れ、水分を取らせるようにします。
餌に咬みつかれたり、コオロギの後足のぎざぎざでケガをする ヤモリ もいるので、ピンセットで与えるのが無難。
餌を揺らしてやると、食欲が出るようです。 欲しいだけあげていいでしょう。
ピンクマウス(生まれたてのマウスの赤ちゃん)も好みます。
栄養豊富なので、与えすぎに注意。
通販で、冷凍ものを扱っています。
ビニール袋に入れて湯煎で解凍します。
中までしっかり解凍しないと体調を崩すので注意。
ショップでミルワームに餌付けされている子もいるようですが、脂肪分が多いので、やはり与えすぎに注意です。
ミルワームもコオロギ同様、餌をやって飼わなければなりません。
フスマや粉末状のぬか、野菜くずを与えます。
ピンクマウスやミルワームを与える場合、量としては、ペットの頭のサイズの半分程度がメドです。
脂肪分が多い餌は、成長後はごくたまに与えるだけにしましょう。
幼いうちは毎日餌を与え、成長するにつれて回数を減らします。
大人のゲッコーには、1週間に2,3度だけ餌を与えます。
餌の衛生状態はペットの健康に大きな影響を与えます。
容器は清潔に保ち、相手が餌でも傷んだ野菜は与えてはいけません。
最後に水ですが、霧吹きでテラリウムの壁などにスプレーすれば、滴をなめて水分を取ります。
ゲッコーに勢いよく吹き付けてしまうと、死んでしまうこともあるので、デリケートに。
野生の ヘビ の多くは、 哺乳類 や 鳥類 、 トカゲ 、 昆虫 、 カエル 、 魚 などを食べます。
中には、カタツムリなど、一つの決まった餌しか食べない種類もいます。
その場合は、他の餌に慣れる見込みはないと見ていいでしょう。
ここでは、丈夫で比較的飼いやすいと言われている コーンスネーク の餌についてまとめます。
卵からかえって一週間くらい経つと、卵にもらった栄養がなくなり、お腹が空いてきます。
この時点で、解凍したピンクマウスをあげてみましょう。
最初はSサイズのピンクマウスでも大きすぎる場合があります。
その場合は、刻んであげなければなりません。
大きくなると共に、餌のサイズも大きくします。
ピンクマウスは、Mサイズで3cmくらいです。
さらに成長したマウスは、順にファジー、ホッパー、アダルトマウスと呼ばれています。
いずれも通販で手に入ります。
成長期までは週2回くらい餌をあげます。
すっかり大きくなって、マウスでは物足りないようなら、ラットに切り替えます。
やはり通販で冷凍物が手に入ります。
水は、飲むだけでなく、脱皮前に浸かったりもするので、とぐろを巻いてゆったり入れる水入れが必要です。
タッパーなどが利用できるでしょう。
水道水の塩素を抜くために前日に汲み置きしておくこと。
また、冷たすぎないよう注意しましょう。
ペットの爬虫類は、カルシウム不足になりがちです。
爬虫類用の粉末カルシウムやイカの骨を砕いたものをあげましょう。
イカの甲は、よく小鳥用のものを売っていますね。
餌とカルシウムを一緒にビニール袋に入れて揺らし、餌にまぶしてあげるのがいいでしょう。
冷凍物の扱いは、人間用の冷凍食品と同じです。
一度解凍したものは、再冷凍しないこと。
また、食べ残しは処分すること。
食べ残しを他のペットに与えないこと。
マウスやコオロギを与えるのがかわいそう!とか、気持ち悪い!と感じてしまうのだったら、爬虫類は飼わない方がお互いのためです。
カメなど、他のものを食べる動物を飼いましょう。
彼らはもともと野生動物。
自分が飼いたい子がどんな動物なのか、お家に迎え入れる前に調べておくといいですね。
爬虫類の世界は奥が深くて、いろいろ調べてるだけでも楽しいですよ。
公開日 : 2016/05/21