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スーパーで買ってきたウズラの卵を温めたら、ヒナが孵ったという話を聞いたことがあります。
そんなラッキーなことは滅多に起こらないかもしれないけれど、ウズラは飼いやすい動物です。
3000年前のエジプトの壁画には、ウズラらしき 鳥 の姿が見られるそうです。
日本で鶉という言葉が出てくるのも古く、早くも万葉集には鶉をテーマとした歌があります。
ウズラをペットとして飼うのも、今に始まったことではありません。江戸時代には、鳴き声を競う「鶉合わせ」という遊びが武士の間で流行ったそうです。
ただ、ウズラの雄は、時々けたたましい声を出すことがあるので、今屋内で聞くと、ちょっとびっくりするかもしれません。
ウズラには、おなじみの茶色っぽい羽根色のほかに、白や青みがかった種類もあります。
古くから人間に愛でられてきたウズラですが、自然界では数が減っていて、現在日本では捕獲が禁止されています。
私たちが卵を食べたり、ペットショップで見かけるウズラは、人の手で殖やされた子たちです。
馴らしたければ、やはりヒナの時から飼うのが一番。でも、ペットショップではウズラのヒナは見かけません。
「ウズラ 有精卵」で検索し、ヒナの入った卵を手に入れ、孵化させるのも一つの方法です。
孵化器は高価ですが、ペット用の保温器具を使って自作することもできます。
手をかけて育てると、ちょこちょこ後をついてきたり、名前を呼ぶと反応するようになります。
大人になったウズラを馴らす人もいますが、それなりに忍耐力が要ります。
春や秋に、3か月から5か月の若いウズラを売っているペットショップもあります。
気になるお値段ですが、二千円くらいから手に入るようです。
馴らせなければ、見ているだけのペットになりますが、ヒナより成鳥の方が丈夫なのは言うまでもありません。
卵の時、そして産まれてから2週間は37°を保ってください。
卵は一日に最低一回でも回転させる必要があります。卵が乾かないよう、器に水を入れてそばに置いてください。
ヒナの餌は、育雛用(いくすうよう)とか幼雛育成用といって売っている餌を与えましょう。
ヒナは、全身水に濡れると死んでしまうことがあるので、水入れに落ちないよう工夫してください。
暑すぎるとき逃れられるよう、涼しい場所も作ってあげましょう。また、十分空気が入るようにしましょう。
2週間後から1か月くらいは、30°を保つようにします。よく羽ばたくようになるので、逃げ出さないよう注意が必要です。
ウズラが成長したら、 ウサギ用ケージ を使うのも手です。
水入れとエサ入れは小鳥用のものでOKです。
下に敷くのは紙が便利ですが、見た目を気にする人は、ハムスター用の敷き藁でもいいでしょう。
いずれにせよ、汚れたらすぐに替えることが大切です。1週間に2回くらいは取り換えてあげてください。
ウズラには止まり木は必要ありません。
ウサギ用ケージに入っているすのこも要りません。
ただ、ジャンプして天井に頭をぶつけてしまうことがあるので、天井を外して代わりに布を止めるか、天井に梱包用資材を巻き付けてショックを和らげます。
鶏のように外で飼うのはお勧めできません。ウズラは雨に弱く、 犬 や 猫 に襲われることもあります。
ホームセンターなどで「ウズラ用の餌」として売っているのは、ウズラに卵を産ませるための餌で、ウズラを元気で長生きさせるための餌ではありません。
本格的なペットショップで、インコや文鳥用のフレークタイプの餌を入手した方がいいでしょう。
インコ や 文鳥 のためには、元気で長生きさせるための餌が揃っているからです。
その他、小松菜などの青菜もあげましょう。もし糞が水っぽくなったら、野菜のあげすぎなので、少し控えましょう。
ミルワームも喜びます。成鳥を馴らすとき、ご褒美に使うといいかもしれません。
インコの餌に関してはこちらの記事に非常に詳しくまとまっていますので、ご参考にしてください!
⇒ 何を食べさせたらいいの?インコの餌について知っておきたいコトまとめ!
ウズラは、寄生虫駆除などのために砂浴びをします。
ハムスター用の砂を買って、ウズラよりずっと大きな容器に砂を入れ、ウズラを置いてやります。
砂浴びをするときは、思い切りはね散らかします。
餌を食べるときもはね散らかしますが、それはどんな小鳥でもそうです。
馴れていたウズラが、突然攻撃的になってびっくりすることがあります。
羽根が生え変わっているのかもしれません。
そんな時は、心配しないでそっとしておいてあげれば大丈夫。
1-2週間でもとに戻ります。
ウズラは寒さに弱いので、冬は注意が必要です。
暖房のある部屋に置いてあげましょう。
家を留守にして暖房を消すときは、ペットヒーターをつけておきましょう。
夜は毛布を着せるという人もいます。
もちろん、糞で汚してしまうので、一枚ウズラ専用に用意します。
暑すぎれば、しきりと口を開けます。
寒ければ、羽根を膨らませてうずくまります。
同じケージの中に、一緒に飼っていなかったウズラ同士を入れると、激しいケンカをすることがあります。
一緒に飼っていたウズラでも、雄同士は色々あるようです。
そんな時は、別々にしてあげてください。
古くから人類と付き合いが深かったウズラ。
江戸時代にも町で飼われていたのだから、ペットとしての資格を十分備えているわけです。
ウズラの卵から生まれてくるヒナは、ウズラの卵と同じくらい小さいんですよ。
小さな命をいとおしんで、大事に育てたいものです。
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公開日 : 2016/06/15