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ペットを飼っていれば、ペットを家に放置しておくことは絶対にしてはいけないことですが、お留守番をしてもらわなければならないこともありますね。
猫はお留守番をさせてもいいのでしょうか。
また、猫は飼い主さんと離れて留守番することを寂しく思い、ストレスを感じることはないのでしょうか。
犬は飼い主さんとお出かけすることが大好きな子は多いです。
しかし、猫はお出かけは好きではありません。
猫は知らない場所や知らない人が苦手なので、いくら大好きな飼い主さんと一緒であっても、一緒に旅行することはストレスになります。
最近では猫も泊まれる宿がありますが、連れて行かれてもほとんどの猫はその環境を楽しむことができません。
猫はおうちで留守番していることを好みます。
猫を旅行に連れて行った先で、猫が行方不明になってしまうという事故も後を絶ちません。
猫は呼んでも戻ってきませんし、知らない土地で迷子になってしまった場合、捕まえるのは難しく、二度と会えなくなる可能性もあります。
そのような点からも、猫は飼い主さんと一緒に出かけることよりも、おうちでお留守番していた方が安全です。
現在ではペットとして人と一緒に暮らし、ときには他の猫や他の動物とも一緒に暮らすようになった猫ですが、本来は大人になれば単体で暮らす動物です。
猫の祖先はリビアヤマネコという野生の肉食獣で、群れを作らず、単体で狩りをして暮らしていました。
猫は人間の存在を受け入れてペットとして飼われるようになったことで、外の猫や他の動物の存在を受け入れやすくなったと考えられますが、基本的に単独で暮らす動物であるということは変わりありません。
犬は、本来は群れで暮らす動物であり、社会性が高く、ひとりでいることを好みません。
それに比べると、猫はそもそもひとりで生活していくというDNAを持ち合わせているために、犬よりも孤独に強い面があります。
そのため、多少のお留守番であれば、そんなに寂しいと感じることはないでしょう。
ただし、ペットとして飼われている猫は飼い主さんにご飯をもらい、愛情をかけてもらって生活しているので、もちろん飼い主さんへの愛情は強いです。
猫は飼い主さんのことを保護者のように思っているといわれています。
その飼い主さんが長期間いなくなってしまえば、猫だって寂しく感じるでしょうし、不安にもなることでしょう。
猫がある程度孤独に強いとはいっても、お留守番をさせる長さには限度があるということはいうまでもありません。
猫は孤独に強い面があり、大好きな飼い主さんと一緒であってもかまって欲しくない、ひとりでいたいと思うことがある動物です。
多くの猫が数時間から半日程度のお留守番であれば苦もなく過ごせるでしょう。
ただし、犬よりも孤独に強いとはいっても、とても甘えっ子だったり、ひとりにされることに不安を感じたりするような性格の猫もいます。
そのような子をお留守番させる場合は、いきなり長時間ひとりきりにさせるのではなく、短い時間からお留守番の練習をするようにしましょう。
特に子猫のうちは、やはり飼い主さんがいなくなると寂しさや不安を感じる子は多いです。
兄弟で一緒に飼ってあげると、お留守番のときも寂しさを感じず過ごすことができるでしょう。
飼い主さんがいなくなってしまっても兄弟で遊ぶことができますし、兄弟で一緒に眠ることもできますね。
お留守番が多いご家庭で、経済的な余裕があり、住環境が整っている場合は、兄弟で飼うことを検討されても良いでしょう。
猫はお留守番することにそれほど苦痛を感じないとはいっても、お留守番の長さには限度があります。
生後2ヶ月以下の子猫は、3~4時間おきにご飯をあげる必要がありますので、なるべくお留守番はさせない方が良いですし、お留守番をさせる場合はせいぜい1~2時間程度にとどめるようにしましょう。
ご飯を与える外に体が冷たくならないように、湯たんぽを入れてあげたり、室温にも注意してあげたり必要があるためです。
生後3〜4ヶ月程度の子猫は、お留守番の時間は6時間以下になるようにしてください。
この頃になると、ご飯の間隔は大体6時間くらいで大丈夫です。
子猫は長時間空腹でいると、血糖値の低下により最悪の場合死亡してしまうこともあるので、特に気を付ける必要があります。
生後3~4ヶ月程度の子猫をどうしても6時間以上お留守番させなくてはならないという事情がある場合は、自動給餌器等を設置するようにしましょう。
生後6ヶ月ぐらいの子猫であれば、半日程度のお留守番は耐えられるようになってきます。
1歳以上の大人の猫のお留守番の限度は、2泊3日までです。
それ以上のお留守番は、食事やトイレなどの住環境を整えるのが難しくなりますし、猫の精神的なストレスも大きくなる心配があります。
2泊3日は猫にとっては長い時間になりますので、その期間をおうちの中で猫だけで過ごすことが出来るように十分に整えてあげる必要があります。
猫をおうちでお留守番させる際には、お留守番する環境を整えてあげる必要があります。
猫をお留守番させる際は、水飲み場を複数箇所設けてあげるようにしてください。
猫は水を飲まない傾向にあるので、普段から水を飲みやすいように水飲み場は複数用意した方が良いのですが、お留守番をさせる際には、水の容器をひっくり返してしまったりしても大丈夫なように、また飲み水が足りなくなったりしてしまわないように、通常よりも多くの水飲み場を設置してあげると良いでしょう。
また、お留守番の時間が長くなるときには給水器を用意してもいいですね。
お留守番の時間が半日程度であれば、特に給餌器を用意する必要はないかもしれません。
しかし、生後3~4ヶ月の子猫を留守番させるときや、半日以上のお留守番が必要なときには給餌器を用意しましょう。
置き餌でも大丈夫な子もいるかもしれませんが、置き餌はフードが酸化してしまう、猫が食べ過ぎてしまうという欠点があります。
タイマーが付いていて、その時間になるとフードが出てくるような給餌器を使用するといいですね。
1日以上のお留守番になる際には必ずトイレを通常よりも増設してください。
普段から、トイレの数は猫の数プラス1が適当であるといわれています。
通常の場合でも、余裕があればプラス1ではなく、プラス2くらいの方が猫は快適に過ごすことができるようです。
猫はとてもきれい好きな動物なので、汚れたトイレには排泄をしたくないという子は少なくありません。
トイレを使うことが嫌でおしっこを我慢した結果、膀胱炎や結石などの病気の原因になる心配もあります。
また、トイレが汚くて使いたくなかった結果、トイレとは違う場所で粗相をしてしまうことも考えられます。
トイレの猫砂の消臭の許容量を超えてしまえば、留守番中におうちの中に悪臭が漂うということにもなってしまいますね。
そのため、留守番をさせる際の猫のトイレは、お留守番の長さが長くなればなるほど、通常よりもトイレを増やすようにしてください。
システムトイレを使うと、おしっこは砂の部分にたまらず透過しますので、猫砂が汚れにくいという利点があります。
※合わせて読みたい: 猫のトイレについて、しつけ方や掃除方法、オススメの猫砂や猫のトイレなどを紹介!
猫を留守番させる際に、必ずしもなくても良いですが、あると便利なものをご紹介します。
猫は、飼い主さんが出かけている間はお昼寝して過ごすことが多いです。
筆者の経験では、出かける前に猫ベッドで寝ていた子たちが、数時間後に帰ってきた際にも同じベッドに寝ていたということも珍しくありません。
きっと留守番の間中ずっと昼寝していたのでしょう。
猫という名前は、「寝る子」から来ているという説があるくらい寝る時間が長い動物です。
特に昼間は寝ていることが多いので、飼い主さんが出かけている間にゆっくりと昼寝が出来るように、猫が好むふわふわのベッドを用意してあげると良いでしょう。
※合わせて読みたい: 猫がベッドで寝る姿がかわいすぎる!猫ベッドのおすすめ商品や手作り方法を紹介
子猫から2歳くらいまでは、猫も遊びざかりの年頃です。
お留守番の間でも、ひとりで遊べるようなおもちゃを用意してあげると、お留守番の間も楽しく過ごせるでしょう。
お留守番のときに使うおもちゃは普段はしまっておき、お留守番のときにだけ出すようにすると新鮮味が失われず遊ぶことができますよ。
※合わせて読みたい: おすすめの猫のおもちゃ20選!おもちゃの種類や、猫のおもちゃ選びのポイントも解説
ペットカメラを設置すると、お留守番中の猫の様子をチェックすることができます。
筆者の知人は、猫の安全を確認するためだけではなく、仕事中の休憩時間の癒しになるということでもペットカメラを愛用しています。
ペットカメラを設置して猫の異常に気がついたとしても、飼い主さんが対処できない場合もあるかもしれません。
そういう場合に備えて、可能であれば猫の異常に対処してもらえるように、家族や信頼できる人におうちの鍵を預けておいてもいいですね。
特に寂しがりやの猫ちゃん、甘えっ子の猫ちゃんの場合、飼い主さんの匂いがついたものを猫ベッドなどに入れておいてあげると、お留守番中も安心して過ごすことができます。
幼い子猫を留守番させるときや誤食の癖がある猫ちゃんを留守番させるときには、ケージを準備した方がいい場合があります。
ただし、ケージに入れると自由に動けないので、室温や水の準備をしっかりする必要があります。
また、ケージの中に閉じ込めっぱなしでの長時間のお留守番にならないようにしてください。
※合わせて読みたい: 元猫の保護施設スタッフが選ぶ、猫の飼育にピッタリなケージ
猫だけで留守番をしてもらうときは、猫が安全に過ごせるようにおうちの状況をチェックしましょう。
ビニールや布など、猫が誤飲してしまいそうな物はきちんとしまっておき、放置しないようにしてから出かけるようにしましょう。
特に誤飲、誤食をする猫ちゃんがいる場合は要注意です。
また、お留守番中の猫ちゃんは暇を持て余して、普段では食べない人間の食べ物などにいたずらをしてしまうこともあります。
人間の食べ物の中には猫の健康を害するものもありますし、もちろん毒ではなくても人間の食べるものを食べ過ぎることは健康には決して良いことではありません。
お菓子も、猫ちゃんの手が届かないところにきちんとしまってから出かけるようにしましょう。
外出先から帰ってきたら、「おうちの中に猫ちゃんがいない!」ということになっては大変です。
猫の身が危険にさらされますし、その猫ちゃんに二度と会えない可能性もあり、飼い主さんは一生後悔することになるでしょう。
おうちの中の戸締りをしっかりし、きちんと鍵がかけられているかをチェックしてから出かけるようにしましょう。
夏の暑い時分であっても、網戸だけで出かけてはいけません。
猫は自分で居心地が良い場所を見つけるのが上手です。
どうしても必要なとき以外は、ケージや1カ所の部屋に閉じ込めたりせずに、猫が自由に移動できるようにしてあげてください。
猫だけでお留守番をさせる場合には、室温の管理は必須です。
特に冬や夏はクーラーを使用して、猫だけのお留守番でも猫の健康に害がないように、猫が快適に過ごせるように室温を管理してあげてください。
猫が気持ち良いと感じる温度は25~28℃とされています。
夏はクーラーの設定温度を28~29℃程度にすると良いでしょう。
扇風機は、猫の熱中症対策には役立ちませんので、必ずクーラーを使用してください。
※合わせて読みたい: 猫も熱中症になる!? 熱中症の症状や対策を解説
猫は砂漠出身の動物なので、寒さに強くありません。
冬のお留守番もエアコンや火事の心配のない暖房機器を使用して、お部屋の温度が冷えすぎないように注意してあげましょう。
子猫であれば室温は23~25℃程度を下回らないようにする必要がありますし、大人の猫でも20℃を下回らないようにしてください。
寒いと、猫風邪をひきやすくなるだけではなく、水を飲まなくなる傾向にあるために膀胱炎や結石を発症しやすくなります。
また、水を飲まないことは腎臓病の発症の遠因になる可能性もあります。
猫がおうちでお留守番できるのは、最長2泊3日までです。
それ以上の期間をお留守番させる必要がある場合には、他の人の手を借りる必要があります。
2日以上のお留守番は食事の面やトイレなどの住環境の面から、猫だけで留守番することは難しいです。
2日以上の長期にわたり、猫をお留守番させなければならないときには、信頼できる人に食事やトイレの世話をお願いしましょう。
戸締りをきちんとしてくれることはもちろんですが、猫を脱走させないようにすること、猫の健康面等のチェックなども必要なので、できれば猫のことをよく知っている人に頼めるといいですね。
友達や知人に頼む際には、帰ってきたらしっかりとお礼もしましょう。
心から信頼できる人がいる場合は、その人に留守中の猫のお世話を頼むことができますが、なかなかそのような人が見つからない場合にはペットシッターがおすすめです。
猫は環境が変わることがとても苦手な動物です。
猫にとっては、留守番の間でも自分がよく知っているおうちで暮らすことが1番ストレスがないでしょう。
ペットシッターに留守中の猫ちゃんのお世話を頼むと、猫ちゃんはストレスが少なくて済みますね。
もしペットシッターを頼む際には、料金だけではなく、その会社の評判や、シッターさんの人柄などあらかじめ調べてから頼むようにすると安心です。
※合わせて読みたい: ペットシッターの上手な活用方法!いいペットシッターの見つけ方からトラブル防止対策まで
頼めるような知人がいない、またペットシッターを利用することができないという場合は、ペットホテルに預けるという手段もあります。
ただし、猫は知らない場所に行くことに非常にストレスを感じるので、これはどうしても他に手段がない場合に選択するようにしてください。
ペットホテルの利用料金や利用方法、どのような運営をしているかなど、あらかじめきちんと調べて、できれば事前にホテルを下見してから頼むようにすると良いでしょう。
かかりつけの動物病院で預かってくれる場合は、そちらを利用しても良いですね。
ただし、動物病院は忙しいので、あまり猫ちゃんをかまってくれない可能性もあります。
それらの点を考慮した上で、どこに頼むのが猫ちゃんにとって良いか考えて選んであげてください。
※合わせて読みたい: ペットホテルってどんなところ?料金や利用方法、選び方の紹介
猫は、ある程度の長さであればひとりでお留守番することが可能です。
しかし、猫ちゃんがお留守番の間も安全に気持ちよく過ごせるようにしてあげる必要があります。
特に飼い主さんが1日以上おうちに帰って来られない場合はこの記事を参考にしていただき、準備を整えてあげてほしいと思います。
公開日 : 2020/01/24