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トイ・マンチェスター・テリアとミニチュア・ピンシャー(ミニピン)の違い
トイ・マンチェスター・テリアの特徴は小さくすらりとした体型と、ブラック&タンの被毛です。
その被毛には光沢があり、頬と眉にはタンカラーの特徴的な丸いマーキングが入ります。
彼らの体型は筋肉質でバランスが取れた流線形で、背中はわずかにアーチを描きます。
耳は先端がとがったろうそく耳(キャンドルフレームイヤー)で、ピンと立っているのが特徴です。
また、尻尾の色は真っ黒で先に行くほど細くなり、体のやや低い位置についています。
マズルは子犬の頃は丸みを帯びていますが、成長に伴って伸びて精悍な顔つきになっていきます。
トイマンは昔、ネズミ捕りの達人と言われていたらしく、チョビも小さい生き物を見るとまっしぐら。
— ばび (@cfzwPNEsZo85VSF) August 19, 2019
今日は蝉を・・・😩 #トイマン #トイマンチェスターテリア #チョビ pic.twitter.com/1WWDJnGZMW
トイ・マンチェスター・テリアは、イギリス最古のトイグループ(※)の犬です。
彼らは同じくイギリス生まれの中型犬、マンチェスター・テリアの小型版として作出されました。
(※愛玩目的で作出された小型の犬のこと、トイはおもちゃという意味)
トイ・マンチェスター・テリアの歴史は古く、その存在は16世紀頃から知られています。
当初彼らはネズミを捕まえると賞金が貰える、ネズミ殺しゲームで活躍していました。
その後、動物愛護の考え方が普及してネズミ殺しゲームは禁止されましたが、当時は闘犬や闘牛のような動物の命をかけたゲームが日常的な娯楽として行われていたようです。
18世紀になると彼らは愛玩犬として注目され、ペットとしての人気が高まりました。
しかし、当時はより小型の犬が求められ、ブリーディングの中で極端な食事制限や無理な繁殖が行われていました。
その結果さまざまな病気を抱えた不健康な個体が増えてしまい、トイ・マンチェスター・テリアは一時絶滅の危機に陥ってしまったのです。
その後19世紀の終わりになると、トイ・マンチェスター・テリアの熱心な愛好家たちが現れます。
愛好家たちは厳格なスタンダードを定めてブリーディングを行い、健康的な個体を増やしていきました。
そして、トイ・マンチェスター・テリアは 「ミニチュア・ブラック・アンド・タン・テリア」 と呼ばれ、改めてペットとして流通するようになったのです。
その後この犬種は何度か名前が変わり、1960年代には 「イングリッシュ・トイ・テリア」 と呼ばれ、今は 「トイ・マンチェスター・テリア」 と呼ばれるのが主流になっています。
なお、彼らは一時無理なブリーディングで数を減らしてしまったことから、原産国であるイギリスのケネルクラブでは絶滅が危惧される犬種の1つとしてリストアップされています。
しかし、近年健康的な個体が増えたことから人気を取り戻し、日本国内でもひそかな人気者になっています。
トイ・マンチェスター・テリアは、ペット人気が高いミニチュア・ピンシャーと良く似ています。
見た目は良く似た両者ですが、その違いは原産国と体重、色にあります。
ミニチュア・ピンシャーはドイツ原産、体長は25~30cmとトイ・マンチェスター・テリアと同等です。
しかし体重は4~6kgと、トイ・マンチェスター・テリアより一回り重くなっています。
また、トイ・マンチェスター・テリアのカラーはブラック&タン1色のみですが、ミニチュア・ピンシャーはブラック&タン以外にもチョコレート&タン、ディアー・レッド、レディッシュ・ブラウン、ダーク・レッド・ブラウンなどの単色(セルフ)も認められています。
トイ・マンチェスター・テリアはマンチェスター・テリアの小型版で、両者の性質はほぼ変わりません。
この2種の大きな違いは、体の大きさと耳の形にあります。
マンチェスター・テリアの体長は38~40cmほど、体重は5~9Kgほどです。
また、トイ・マンチェスター・テリアは常に耳が立っていますが、マンチェスター・テリアは基本的には耳が垂れています。
トイ・マンチェスター・テリアの体高は25~30cmほど、体重は3~4kgほどです。
性別による、体高と体重の違いはほとんどありません。
トイ・マンチェスター・テリアのカラーは、ブラック・アンド・タン1色のみです。
ブラックの部分は真っ黒で、タンの部分は濃いチェスナットもしくはマホガニーと表現されます。
トイ・マンチェスター・テリアは温厚で好奇心旺盛、愛情深い性格をしています。
家族や飼い主に対しては良く懐いていたずら好きでにぎやか、やんちゃな姿を見せてくれます。
その一方で、彼らは神経質で繊細な部分も持ち合わせています。
知らない人や犬に対しては強い警戒心を見せるため、番犬にも向いています。
諸説ありますが、トイ・マンチェスター・テリアの寿命は15~17年ほどだといわれています。
一般的に犬の平均的な寿命は13~14歳程度です。
そこから考えると、トイ・マンチェスター・テリアはかなり長生きする傾向にあると考えられます。
英名:Toy Manchester Terrier
別名:イングリッシュ・トイ・テリア、ブラック・アンド・タン・トイ・テリア
原産国:イギリス
サイズ:小型犬
グループ:3G・テリア
大きさ:
体高・25~30cmほど
体重・3~4kgほど
寿命:15~17年ほど
次にトイ・マンチェスター・テリアをおすすめしたい人、トイ・マンチェスター・テリアとの暮らしに向いている人について説明していきます。
トイ・マンチェスター・テリアは愛情深く、飼い主に対する依存性がやや強い傾向にあります。
そのため長時間の留守番を好まず、1匹で過ごす時間が長いと 「分離不安症」 を起こすこともあります。
そんなトイ・マンチェスター・テリアは、犬と一緒に過ごす時間が長い方に向く犬種だといえます。
洗濯物畳ませてくださいー #トイマンチェスターテリア #トイマン #俺のトイマンチェスターテリア #俺のトイマン #toymanchesterterrier pic.twitter.com/J64V5U9oyd
— くそゆうま (@yumachannel) July 7, 2020
トイ・マンチェスター・テリアは体が小さく、必要とする運動量が少ない犬種です。
そのため毎日散歩をさせれば室内犬として、集合住宅や都会でも飼うことができます。
そんなトイ・マンチェスター・テリアは、集合住宅や都会で犬を飼いたい方に向く犬種だといえます。
トイマンチェスターテリアのリンちゃん、3ヶ月の女の子です☺️✨
— もっち (@blwox7ocBalOZ22) February 23, 2020
太い眉がチャームポイントです🥰 #トイマンチェスターテリア #子犬 pic.twitter.com/nOAaEHHaCw
トイ・マンチェスター・テリアは飼い主に対する愛情が深く、よく懐く傾向にあります。
また、他の犬種と比べると必要とする運動量が少なく、手入れに手間がかからないという特徴も持っています。
そんなトイ・マンチェスター・テリアは、初めて犬を飼うという方にぴったりの犬種といえます。
次の項目では、トイ・マンチェスター・テリアのお迎え方法や価格について見ていきましょう。
🌷トイマンチェスターテリア🌷
— Dog&Cat マム (@DogCat_mam) March 28, 2020
3月生まれ
男の仔1匹
女の仔1匹
当店でかなり人気のトイマンちゃんも生まれました✨
有難いことにいつもご予約を頂いております🙇♀️
今回も先約のお客様がいらっしゃる為、ご紹介のみとさせて頂きます☺️ pic.twitter.com/AxaVkHxZdT
トイ・マンチェスター・テリアは、ペットショップもしくはブリーダーから購入できます。
ただしやや希少な犬種なので、常にペットショップやブリーダーの元にいるとは限りません。
お迎えしたい時はあらかじめ問い合わせを行って子犬がいるか、ブリーディングの予定があるか問い合わせた方が良いでしょう。
噛みたい時期 #トイマンチェスターテリア #ボブテイルシュウ #子犬 #ピラニア pic.twitter.com/Gajl2vtvwl
— ボブテイルシュウ東京 (@bobtailshutokyo) October 20, 2015
トイ・マンチェスター・テリア は、25~50万程度で販売されています。
彼らは比較的希少な犬種であることから、販売価格にかなりの幅があるようです。
上記の価格は目安であり、年齢や性別、血統によっても大幅に異なる可能性があります。
次の項目ではトイ・マンチェスター・テリアの飼い方と、そのポイントについて説明していきます。
トイ・マンチェスター・テリアには、年齢や状態に合わせた総合栄養食のドッグフードを与えましょう。
やや太りやすい傾向があるためフードは毎回しっかりと量り、おやつをあげすぎないように注意してください。
与えるフードの種類や量で悩んだ時は、動物病院やブリーダーに相談すると良いでしょう。
トイ・マンチェスター・テリアのブラッシングは、毎日行いましょう。
彼らの被毛は滑らかな短毛なので、手入れの手間はほとんどかかりません。
ブラッシングをする際は、グローブ状(手袋)のペットブラシを使うとより簡単に抜け毛を取り除けます。
また、ブラッシングをする際には爪や耳、口の中を確認する習慣を付けてください。
そしてなるべく早いうちから爪切りや耳掃除、歯磨きに慣らすことをおすすめします。
トイ・マンチェスター・テリアの皮膚や被毛の健康を維持するため、1ヶ月に1回はシャンプーをしましょう。
彼らの被毛は滑らかなので、日頃の手入れは固く絞った濡れタオルで拭く程度で十分です。
シャンプーをしすぎると必要な皮脂まで落ちてしまい、皮膚病の原因となる可能性もあります。
ノアの川遊び❣️絶対人が来ない場所で安全だと思う所でしか外しませんがハーネス外すとすごく顔が生き生きしてます😄 #見た目怖そうと言われる #三歳 #トイマンチェスターテリア pic.twitter.com/uGvP6pk2aR
— ノア (@nj4exQpnZhgeZw6) May 31, 2020
トイ・マンチェスター・テリアは活発ですが、そこまで多くの運動を必要とする犬種ではありません。
散歩は1日に2回、1回に20~30分程度行けば十分満足してくれます。
ボールを追いかけて遊ぶことが好きなので、散歩以外の時間は室内で遊んであげてください。
ときおりドッグランに出かけて、思いきり走らせてあげると良いでしょう。
トイ・マンチェスター・テリアは飼い主に従順で賢いため、しつけがしやすいといわれています。
ただしやや神経質な一面があるので、無駄吠えをさせないようにしつけることが大切です。
なるべく小さいうちからたくさんの人や犬に会わせて、社会化トレーニングを行うと良いでしょう。
トイ・マンチェスター・テリアは小型化の過程で、さまざまな遺伝病を患ってきた歴史があります。
彼らの遺伝病としては 水晶体脱臼、フォンウィルブランド病、椎間板ヘルニア、てんかん などが知られています。
多くのブリーダーは健康的な個体を生み出すべく、細心の注意を払ってブリーディングを行っています。
しかし、そういった配慮をせず、ただ増やせばよいと考えている劣悪なブリーダーもいることも事実。
トイ・マンチェスター・テリアを迎える際は、信頼のおけるブリーダーから迎えてください。
また、遺伝病ではありませんが、彼らは足が細いことから骨折しやすい傾向にあるといわれています。
トイ・マンチェスター・テリアを自宅に迎えたら、必ず定期的に健康診断に連れて行ってください。
日々犬の様子を良く観察し、 “いつもと違う” と感じたらすぐに動物病院に相談することも大切です。
トイ・マンチェスター・テリアは体が小さく、短毛なので寒さに弱い点に注意してください。
寒がりなので冬場は暖房や毛布を活用するほか、必要に応じて服を着せる必要があります。
イギリス出身の小型犬、 「トイ・マンチェスター・テリア」 について説明してきました。
彼らが都内で暮らす方や初心者にもぴったりの、飼いやすい犬種であることが伝わったでしょうか。
トイ・マンチェスター・テリアは日本国内でもじわじわと人気が高まっており、純血犬種の登録や保護を行っている愛犬団体・ジャパンケネルクラブの犬種別犬籍登録頭数では2019年(1月~12月)に97頭(142犬種64位)の新規登録がされています。
その愛らしさや飼いやすさが知れ渡っていけば、今後さらに人気が高まっていくことでしょう。
もしトイ・マンチェスター・テリアを自宅に迎えたら、たくさんの愛情を注いであげてください。
小さな体で目いっぱいの愛情を伝えてくれるトイ・マンチェスター・テリアは、素晴らしい家族の一員となってくれるはずです。
最終更新日 : 2021/04/02
公開日 : 2020/08/03