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モップのような被毛を持つ大型犬!「コモンドール」の生態や特徴、飼い方を解説






モップ犬とも呼ばれる大型犬の「コモンドール」。

コモンドールはかつてオオカミから家畜を守っていた、ハンガリー生まれの牧羊犬です。
今もアメリカでは現役の牧羊犬として、コヨーテから羊を守っています。

コモンドールは体が大きい上にその特殊すぎる毛の性質から、誰にでも飼える犬種ではありません。

本記事では、そんなコモンドールの生態や魅力、飼い方について解説していきます。

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【目次】モップのような被毛を持つ大型犬!「コモンドール」の生態や特徴、飼い方を解説

 

コモンドールの特徴

コモンドールの歴史

ハンガリー生まれの小型犬「プーリー」との違い

コモンドールの大きさ

コモンドールのカラー(毛色)

コモンドールの性格

コモンドールの寿命

コモンドールのまとめ

コモンドールはこんな人におすすめ

1. 犬の飼育経験が豊富な方

2. 十分なスペースが取れる方

3. 犬に生活を合わせられる方

コモンドールのお迎えについて

1. コモンドールのお迎え方法

2. コモンドールの値段

コモンドールの飼い方

1. ドッグフード(エサ)について

2. ブラッシングについて

3. シャンプーについて

4. 運動について

5. しつけについて

コモンドールに多い病気

コモンドールを飼うときの注意点

さいごに

 

 


コモンドールの特徴

 

コモンドールの子犬
コモンドール(子犬)

 

コモンドール最大の特徴は、モップやドレッドヘアのような縄状の被毛です。

 

その独特な姿から、 モップ犬 モップドッグ とも呼ばれています。

この被毛は暑さや寒さ、雨風や砂嵐、そしてオオカミからの攻撃から身を守るために発達したと考えられています。

 

子犬の時はプードルのような見た目ですが、生後3~4ヶ月から被毛が縄状になっていきます。

オーバーコートとアンダーコートが絡み合って縄状になるその被毛は、生後2~5年かけて完成します。

完全に被毛が生え揃うと目は一部が被毛で隠れ、耳は被毛の下に完全に隠れてしまいます。

 

また、その体は非常に大きくてたくましく、筋肉質です。

尻尾は地面につくほど長く、先端がわずかに曲がっています。

 

コモンドールの歴史

 

羊の親子

 

コモンドールはハンガリーに古くから存在し、牧羊犬として働いてきました。

しかし、その存在が記録されたのは1500年代半ばのことであり、それより前のことはわかっていません。

彼らの祖先は、おそらく遊牧民族であるマジャール人がハンガリーに移住した際に連れてきた犬だろうと考えられています。

 

コモンドールはもともと家畜(主に羊、山羊や牛も)をオオカミなどから守る仕事をしていました。

そんな生活の中で彼らは、猛獣にも果敢に立ち向かう勇気と判断力を身に付けていったようです。

 

コモンドールはその性質から、第二次世界大戦中には軍の施設を守るために利用されました。

そして、多くのコモンドールが命を落とし、大きく数を減らして一時は絶滅の危機に瀕してしまいました。

ただ、その後熱心な愛好家やブリーダーたちの手によって数を増やし、現在に至っています。

 

なお、コモンドールには羊の警護のため、羊に似た見た目や体格になるように改良されてきたという経緯があります。

そのため、当初はもっと被毛が荒く、剛毛でぼさぼさした見た目をしていたようです。

しかし、一般家庭でも飼えるように、ドレッドヘアのような被毛の個体を選択し繁殖した結果、今のコモンドールが誕生したといわれています。

 

アメリカでは、現在も多くのコモンドールがコヨーテから羊を守る仕事に従事しています。

 

ハンガリー生まれの小型犬「プーリー」との違い

 

プーリー
「プーリー」

 

ハンガリーには 「プーリー」 という、コモンドールと見た目が良く似た犬がいます。

どちらも牧羊犬として活躍した犬種で縄状の被毛を持っていますが、両者の最大の違いは体の大きさにあります。

 

プーリーは体高がオスで40cm・メスで37cmほど、体重が13kg前後と小型です。

また、カラーはブラック(黒色)やホワイト(白色)、グレー(灰色)やクリームなどが認められています。

 

プーリーは警戒心が強く明るくて活動的、かつ体が小さいため、コモンドールよりは飼いやすい犬種です。

 

コモンドールの大きさ

 

 

コモンドールの体高はオスで80cmほど、メスで70cmほどです。

体重はオスで50~60kg、メスで40〜50kgほどと、人間と同じくらいの重さになります。

 

コモンドールのカラー(毛色)

 

 

コモンドールのカラーは、アイボリー(黄色みを帯びた白色)1色のみです。

被毛は全身がほぼ同じ色合いで、鼻の色は黒色か茶色、灰色のいずれかです。

 

コモンドールの性格

 

 

コモンドールは静かで控えめですが、自立心が強くて支配的、そして頑固な性格をしています。

守るべき家族に対しては愛情を見せますが、知らない人に対して愛嬌を振りまくことはほとんどありません。

 

彼らは勇敢で警戒心や防衛本能が強いため、番犬に向いています。

普段は物静かでほとんど吠えることもありませんが、戦うべき状況になると俊敏で活発な姿を見せます。

 

コモンドールの寿命

 

 

諸説ありますが、コモンドールの寿命は10~12年ほどだといわれています。

 

一般的に犬の平均的な寿命は10~14歳程度です。

コモンドールは大型犬ですが、おおよそ平均的な寿命だと考えられます。

 

コモンドールのまとめ

 

英名:Komondor

原産国:ハンガリー

サイズ:大型犬

大きさ:

体高・オスで80cmほど、メスで70cmほど
体重・オスで50~60Kg、メスで40~50Kgほど

寿命:10~12年ほど

 

 

コモンドールはこんな人におすすめ

 

 

次にコモンドールをおすすめしたい人、コモンドールとの暮らしに向いている人について説明していきます。

 

1.  犬の飼育経験が豊富な方

 

 

コモンドールは生真面目で非常に独立心が強く、自分で考えて行動する性質を持っています。

 

一般的に飼育されている犬のように、飼い主の機嫌を伺ったり甘えたりすることはあまりありません。

そんなコモンドールは、犬の飼育に関して十分な知識と豊富な経験を持った方におすすめの犬種といえます。

 

逆にいうとコモンドールのような特殊な犬種は、犬の飼育初心者の方には勧められません。

初心者の方は犬の飼育経験を積んでから、コモンドールを迎えられるか考えた方が良いでしょう。

 

2.  十分なスペースが取れる方

 

雪山にいるコモンドール

 

コモンドールは、もともと遊牧民族とともに広大な土地を移動しながら暮らしていた犬種です。

そんな歴史を持つコモンドールは家の中ではなく、広い敷地を自由に移動できる環境に向いています。

 

庭や敷地があり、十分なスペースが取れる方に向く犬種です。

 

3.  犬に生活を合わせられる方

 

舌を出すコモンドール顔アップ

 

コモンドールは他の犬種のように、飼い主に従順で愛嬌を振りまく犬種ではありません。

 

彼らは独立心が強く、自分の判断を持って自分の守るべきものを守ろうとします。

また、祖先からの生活を受け継ぎ、昼間は休み、夜はパトロールをしようとする傾向も持っています。

 

そんなコモンドールは、犬に生活を合わせられる方でないと飼育しづらい犬種ともいえます。

 

 


コモンドールのお迎えについて

 

草むらにふせるコモンドールの子犬

 

次の項目では、コモンドールのお迎え方法や価格についてご紹介します。

 

1. コモンドールのお迎え方法

 

抱かれるコモンドールの子犬

 

残念ながら、国内でコモンドールを扱うブリーダーはいません。

コモンドールをお迎えしたい場合は、海外のブリーダーから輸入しなければなりません。

 

動物を輸入する時は海外のブリーダーに問い合わせ、書類を取り揃えるなど多くの手間がかかります。

自力での輸入が難しい場合は、ペットの輸入に強いブリーダーや動物商の力を借りると良いでしょう。

 

2.  コモンドールの値段

 

お座りをするコモンドールの子犬

 

コモンドールは、海外においては1,000ドル(日本円で12万円)前後で販売されています。

 

しかし、動物を輸入する際は生体の価格に加え、輸送に関する各種費用が発生します。

実際にかかる費用は、生体の価格に加え、少なくとも20万円ほどはかかるものと考えておいた方が良いでしょう。

 

 

コモンドールの飼い方

 

 

次の項目では、コモンドールの飼い方とそのポイントについて説明していきます。

 

1.  ドッグフード(エサ)について

 

 

コモンドールは、体の大きさの割には小食な傾向があるといわれています。

 

これは遊牧民族と暮らす上で、常に満腹まで食べられるとは限らなかったことが影響しているようです。

また、フード中のたんぱく質含量が多すぎると、皮膚に引っかき傷やホットスポット(急性湿疹)が起きやすいといわれています。

 

コモンドールに与えるフードの種類や量については、あらかじめブリーダーに確認しておくことをおすすめします。

 

2.  ブラッシングについて

 

 

コモンドール特有の、縄状になった被毛の手入れは非常に大変です。

なぜなら普通のブラシやコームを使うと、縄状のコモンドールらしい被毛がほぐれてしまうからです。

 

コモンドールらしい被毛を維持したい場合は、手で毛のもつれや汚れを取り除きましょう。

体が大きく毛量が多いため果てしない作業ですが、時間をかけてこまめに行うしかありません。

 

自力で被毛のケアをするのが難しい場合は、プロのトリマーの力を借りるのも良いでしょう。

その際はコモンドールのトリミングができるか、事前に問い合わせをしておくことをおすすめします。

 

なお、被毛はコモンドール最大の魅力ですが、中には被毛をカットしてしまう方もいるようです。

また、牧羊犬として働くコモンドールは羊の毛刈りの際に、一緒に毛を刈ることもあるようです。

 

3.  シャンプーについて

 

 

コモンドールは毛量が多いものの、あまり臭いが強い犬ではありません。

シャンプーは月に1~2回、薄めたシャンプーで全身を軽く洗う程度で十分です。

 

シャンプーをする際は縄状の毛をほどかないよう、1束ずつ丁寧に洗います。

すすぎやタオルドライの際も、1束ずつしっかり流して乾かすと良いでしょう。

 

コモンドールは毛量が多いため、1度全身が濡れると完全に乾くまでに1~2日かかります。

シャンプーをした後は扇風機やドライヤーを使い、なるべく早く乾くように工夫する必要があります。

 

コモンドール自体の体臭は少なくても、生乾きの状態が続くと毛が臭くなってしまうので気を付けてください。

 

4.  運動について

 

 

もともと広い牧草地を走り回っていたコモンドールは、多くの運動量を必要とします。

散歩は1日に2回、最低でも1回1時間程度の運動量が必要だといわれています。

 

日頃から散歩をさせるのはもちろん、できれば好きな時に好きなだけ動き回れる環境も用意してください。

 

5.  しつけについて

 

 

コモンドールは独立心が強く頑固なため、しつけが難しいといわれています。

飼い主は群れのリーダーとして、毅然とした態度でしつけに臨まなければなりません。

 

コモンドールの頑固さを和らげるためには、早いうちから様々な人や環境に慣らすと良いです。

可能な限り早い段階で家に迎え、迎えたその日から社会化トレーニングを行うと良いでしょう。

 

 


コモンドールに多い病気

 

 

コモンドールは 「胃捻転」 (いねんてん)を発症しやすいといわれています。

 

胃捻転は大きく膨らんだ状態の胃がねじれて胃や周辺の臓器の血流が悪くなる、もしくは遮断されて臓器が壊死してしまう状態のことを指します。

胃捻転になると急激にショック状態になり、数時間で死に至ることもあります。

 

食後に下記のような症状が見られたら、すぐに動物病院に連れていきましょう。

 

  • お腹が異様に張っている
  • 苦しそうにしている
  • 大量によだれを垂らしている
  • 嘔吐する

 

胃捻転の対策としては下記が挙げられます。

 

  • 餌を2~3回に分けて与える
  • 食後すぐに運動をさせない

 

また被毛が密生していることから、 「皮膚病」(皮膚炎) にもなりやすい傾向にあります。

特に日本のような高温多湿の環境では、蒸れによる皮膚炎を起こしやすいので注意する必要があります。

 

 

コモンドールを飼うときの注意点

 

 

コモンドールはその性格と被毛の特殊さから、飼える人が限られる特殊な犬種です。

彼らは生来多くの運動量を必要とし、駆けまわることに楽しみを見出します。

 

そんなコモンドールは、広い土地を持っている方でなければ自宅に迎えることすら困難です。

運動量が不足すると欲求不満になり、反抗的な態度をとることもあります。

 

 


さいごに

 

雪の中を走るコモンドール

 

ハンガリー生まれの大型犬、 「コモンドール」 について説明してきました。

 

コモンドールは日本では非常に珍しく、知名度が高いとはいえない犬種です。

しかし、その独特でユニークな見た目から、憧れを抱いている方も少なくないようです。

 

コモンドールはその生い立ちや特殊な被毛から、誰にでも飼える犬種ではありません。

しかし、きちんと信頼関係を築けば、家族に忠実な素晴らしい番犬・家庭犬になってくれることでしょう。

 

なお、国内でコモンドールを飼育している人はほとんどおらず、純血犬種の登録や保護を行っている愛犬団体・ジャパンケネルクラブの犬種別犬籍登録頭数でもここ数年の間登録が見当たりません。

 

もしコモンドールと一緒に暮らせることになったら、なるべく多くの時間を使って真摯に向き合ってあげてください。


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