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その見た目から小さな ドーベルマン とも呼ばれているミニチュアピンシャー。
一体どのような 犬種 で、ペットとしてはどういった特徴があるのでしょうか。
「ミニピン」 という愛称で親しまれるミニチュア・ピンシャーの歴史から特徴、飼う際の注意点までをご紹介します。
ミニチュア・ピンシャーは、よく「小さい ドーベルマン 」と表現されることがあります。
実際のところ、外見は小さいドーベルマンという表現は的を得ています。
ほどよく引き締まったスリムな体型をしており、全身は柔らかい短毛に覆われています。
ミニチュアという名前の通り、体長と体高は等しく25~30cm程度、体重は5kg程度と 小型犬 の分類です。
後述しますが、ミニチュア・ピンシャーはドーベルマンを小型化した犬種というわけではありません。
ミニチュア・ピンシャーの色は3種類存在しています。
黒をベースとし、濃い茶色の差し色があります。
濃い茶色をベースとして、薄い茶色の差し色があります。
赤みがかった茶色をしています。
この他にブルー系などの毛色を持ったミニチュア・ピンシャーもいますが、それらは「レアカラー」と言われます。
健康的に問題がある可能性もあり、可愛いからといって安易に飼育するのは注意が必要です。
なお、ミニチュア・ピンシャーは、短毛のシングルコートと言われる体毛の種類をしています。
シングルコートとは、体毛が一重だけのことです。
前述の通り、その外観と「ミニチュア」という名を冠していることから「ドーベルマン」の小型版と思われる方が多いのですが、実は全く別の犬種なのです。
原産国は同じドイツでも、ミニチュア・ピンシャーの方がドーベルマンより約100年も前から存在します。
もともとは、ドイツで小さな害獣( ネズミ など)を駆除するために「ヘル・ピンシェル」 ”ピンシェル ピンシャー(Pinscher)= 犬 ” という犬種をダックスなどの 小型犬 とかけ合わせて小型化したことがきっかけです。
19世紀頃には、現在のミニチュア・ピンシャーの姿になっていたと言われています。
ちなみに、ドーベルマンはこの「ヘル・ピンシェル」を大型化したもので、いわばミニチュア・ピンシャーとは従兄弟のような犬種なのです。
なお、ドーベルマンに関しては下記記事で詳しく解説していますので、興味のある方は合わせてご覧になってください。
→ 本当は垂れ耳でしっぽもある!?ドーベルマンの成り立ち、特徴や飼育方法
原産国のドイツでは、「レイ・ピンシェル」、「ツベルク・ピンシェル」と呼ばれ親しまれています。
こちらは共に「小さいピンシェル」という意味です。
第一次世界大戦後、人気に陰りが見えてしまったミニチュア・ピンシャーですが、今では トイ・グループの王様 とまで言われるようになりました。
トイ・グループとは、小型化された犬種のことを指します。
ミニチュア・ピンシャーは、非常にエネルギッシュで好奇心が強い犬種です。
少々人見知りな所がありますが、そこを乗り越えれば、飼い主に対して高い忠誠心を示してくれるようになります。
また、好奇心旺盛なところが勝りすぎ、常に動き回って何かを探しているやんちゃさんでもあります。
飼い主になる方は、いつもミニチュア・ピンシャーに注意を配ることが必要でしょう。
大げさに聞こえるかもしれませんが、好奇心が旺盛で脱走することが多々報告されているほどです。
その他、番犬としても優秀な犬種と言われています。
どんなに大きな相手でも勇敢に立ち向かっていくことがあるので、場合によっては訪問者に怪我を負わせてしまうこともあります。
飼い主は、 しつけ の際には社会性をしっかり教え込む必要があるでしょう。
ミニチュア・ピンシャーのもっとも大きな特徴の一つとして、前脚の関節を馬のように高く上げて歩く「ハックニー歩様(ほよう)」があります。
この歩き方で歩くミニチュア・ピンシャーは非常にかっこよく、騎兵隊になった気分で散歩を満喫できます。
また、「伏せ」の姿勢をする時に馬や鹿のように前脚を織り込むのも、ミニチュア・ピンシャーの特徴と言えます。
ミニチュア・ピンシャーは、かなりの運動量を必要とします。
1日40分前後の 散歩 や、可能ならば運動のできる大きな庭があると良いでしょう。
運動後にはちゃんと手入れしてあげる必要がありますので、濡れた布で丁寧に体を拭いてあげてください。
性格の箇所でも言及しましたが、ミニチュア・ピンシャーは人見知りでありながらも勇敢な犬種です。
しつけが不十分だと、見知らぬ人に危害を加えてしまう可能性があります。
そのため、まずは ミニチュア・ピンシャーに社会性を身に付けさせる ことが飼い主の命題だと言えるでしょう。
また、見ての通り脚が華奢なので、飛び降りたりすると脚や腰に負担がかかります。
ソファーなどの高所からの飛び降りには注意しましょう。
高所に登れないようにするのが一番です。
気温についても、毛量があるわけではないので寒さには弱く、冬場は服を着せたり室温を上げるなどの温度調節が必要です。
ミニチュアピンシャーの健康を維持するためにも、必要なことをご紹介します。
トリミングに関しては、日々のブラッシングで十分なのですが、犬種的に皮膚が弱いため注意が必要です。
ラバーブラシをはじめ、皮膚への負担が少ないブラシで優しくブラッシングしてあげてください。
仕上げに獣毛ブラシを使うとツヤツヤになり、ミニチュアピンシャーの毛並みの美しさが際立ちます。
参考価格:1,550円(税込)
メーカー名:HARIO
サイズ (幅X奥行X高さ) :7.3×14.8×3cm
重量:40g
材質:ゴム
生産国:日本
参考価格:2,500円(税込)
メーカー名:KELLER
材質:ブナ材(本体)・豚毛(ブラシ)
生産国:ドイツ
月に1~2回ほどのシャンプーをしてあげると、体を清潔に保つことができます。
それ以上の頻度でシャンプーするのは逆効果となり、時には皮膚病に繋がることもあります。
シャンプーは必ず犬用のもの、かつ短毛種用のものを使用すると良いでしょう。
商品の表示通りの容量をぬるま湯で薄め、マッサージするように体を洗います。
参考価格:4,320円(税込)
メーカー名:Bozzi
内容量:300ml
成分:精製水、ココナッツオイル、キノコエキス、植物性エキス、アロエベラ葉肉エキス、白鶴霊芝エキス、ウコンエキス、ゴマ油
個体差はありますがミニチュア・ピンシャーの 寿命 は12歳〜15歳程度と言われています。
愛玩犬としては平均的な寿命です。
ミニチュア・ピンシャーをペットショップで購入する際は、およそ15〜25万円程度かかります。
また、メスの個体やタンと呼ばれる毛色の犬種は10万円ほど値段が上がることもあります。
購入時には以下の項目に気を付けると良いでしょう。
血統書があるか
四肢がしっかりしているか
特に後ろ足の関節が開いていると、成犬になった時に影響が出る可能性があります。
ペットショップに来る前の飼育状況はきちんとしているか
これらをあらかじめ確認した上で迎えるようにしてください。
ミニチュア・ピンシャーは、生後間もなく断尾、3ヶ月ほどで断耳して、整った立耳にすることが一般的でした。
しかし、最近では動物愛護の観点から、ドッグショーに出場しない限りは生まれたままの姿で飼うことも多くなっています。
たれ耳のミニチュア・ピンシャーにしたい場合は、断耳しないという選択肢をとると良いでしょう。
活発で元気いっぱいのミニチュア・ピンシャーですがかかりやすい病気があります。
ミニチュア・ピンシャーを飼う方は気を付けるようにしてください。
断耳しなかったミニチュア・ピンシャーは、成犬になるまで耳が垂れることがあります。
その際、耳の中を清潔に保ってあげないと外耳炎になる可能性があります。
イヤークリーナーを数滴耳の中に垂らし、耳の根元あたりを揉んであげることで溜まった汚れを浮かせます。
その後、清潔なコットンを耳の中に入れ、犬にブルブルと首を振らせたのちコットンを耳の中から取り出します。
参考価格:1,750円(税込)
メーカー名:KINPEX
内容量:250ml
成分:蒸留水、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、ユーカリオイル、ワイルドカモミール抽出液、アロエ抽出液、安息香酸他
生産国:オーストラリア
ミニチュア・ピンシャーは皮膚が弱いと言われています。
散歩したり他の犬と接触して、通常なら問題ない程度の雑菌でも皮膚が炎症を引き起こすことがあります。
獣医との相談の上ですが、まめに薬用 シャンプー などで身体を清潔に保つと良いでしょう。
小型室内犬の宿命と言えますが、年齢と共に背骨や骨格が弱くなります。
ソファなど高所からの乗り降りは注意が必要です。
原産国:ドイツ
値段:15万〜25万円程度
毛色:レッド、ブラックタン、チョコレートタンなど
寿命:12歳〜15歳程度
体重:1.5kg〜5kg程度
特徴:体長、体高がほぼ同じスクエア体型、馬の様なハックニー歩様をする
性格:活発、冷静、警戒心が強い、運動神経バツグン
かかりやすい病気:外耳炎、皮膚炎、椎間板ヘルニアなど
ドーベルマンのような見た目で小型サイズのミニチュア・ピンシャー。
元気いっぱいで可愛らしい、魅力あふれる犬であることがお分かり頂けたと思います。
犬を飼うことを考えている方には、おすすめな犬種と言えるでしょう。
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公開日 : 2016/05/12