logo

Top > 中型哺乳類 > 犬/イヌ > 犬の種類

【獣医師監修】飼いやすくて人気の室内犬20種類!それぞれの特徴やしつけのポイントなども解説






犬を飼おうと考えた時、あなたは何を基準に犬種を選びますか?

自分に合うのはどの犬種なのか、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
人気が高い犬種にするのか、見た目が好みの犬種にするのか、室内で飼うのか、外で飼うのか…悩みは尽きないですよね。

そんな方のために、本記事では室内でも飼いやすいと言われている犬種を一挙にご紹介します。
また、それぞれの犬種ごとの特徴やカラー、しつけ、お世話のポイントなども合わせて解説するので、犬のお迎えを検討している方はぜひ参考にしてください。

本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。


【目次】【獣医師監修】飼いやすくて人気の室内犬20種類!それぞれの特徴やしつけのポイントなども解説

 

世界最小の犬種「チワワ」(小型犬)

ふわふわの被毛につぶらな瞳「ポメラニアン」(小型犬)

つややかな被毛が魅力「ヨークシャー・テリア」(小型犬)

蝶のように見える大きな耳が愛らしい「パピヨン」(小型犬)

ぬいぐるみのようなふわふわな被毛「トイ・プードル」(小型犬)

真っ白い被毛が優雅「マルチーズ」(小型犬)

しわしわの顔が個性的「パグ」(小型犬)

ふわふわの長い被毛が魅力「シェットランド・シープドッグ」(小型犬)

優雅で気品がある「イタリアン・グレーハウンド」(小型犬)

短い脚がかわいらしい「ミニチュア・ダックスフンド」(小型犬)

貴族に愛された小さなライオン「シー・ズー」(小型犬)

すらっとした体型が魅力「ミニチュア・ピンシャー」(小型犬)

眉毛とヒゲが決め手「ミニチュア・シュナウザー」(小型犬)

国内外問わず人気の日本犬「柴犬」(小~中型犬)

スヌーピーのモデル「ビーグル」(中型犬)

魅惑のお尻を持つ「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」(中型犬)

強面だけど優しい性格「フレンチ・ブルドッグ」(中型犬)

トップクラスの飼いやすさを誇る「スタンダード・プードル」(大型犬)

盲導犬や警察犬として活躍「ラブラドール・レトリーバー」(大型犬)

長い毛と優しさが魅力「ゴールデン・レトリーバー」(大型犬)

 

 

世界最小の犬種「チワワ」(小型犬)

 

白と茶のチワワ全身

 

チワワはメキシコ出身で、純血種の中では世界最小といわれている 小型犬 です。

メキシコのチワワ州が名前の由来で、かつては神々へ捧げられた霊獣であったそう。

 

そんなチワワは成犬になっても体重が1〜3kgほどにしかならない、室内飼育にぴったりな犬種です。

 

チワワのカラーバリエーション

 

3匹並んだチワワ

 

チワワには多くのカラーバリエーションがあります。

また、被毛にはスムースコート(短毛)とロングコート(長毛)の2種があり、同じカラーでも被毛のタイプが違うと全く違う印象となります。

 

数多くあるカラーの中でも眉毛のような模様があるブラック・タンを筆頭に、クリーム、レッド、ホワイトなどの人気が高いようです。

 

チワワの性格について

 

チワワの顔アップ

 

チワワは好奇心旺盛で、とても活発な性格です。

非常に勇敢で、時にその小さな体から考えると無謀とも思える行動をとることがあります。

 

また、飼い主と認めた人間に対する忠誠心や愛情が強く、やきもちを焼くことも多いようです。

チワワは誰に対しても愛想よく振る舞うような性格ではないということを覚えておくと良いでしょう。

 

チワワのしつけについて

 

タオルにくるまれたチワワ

 

チワワは賢く、忠誠心が強いためしつけの難易度は低めだと言われています。

しかし自ない立心が強く、我が強い傾向にあるため、しっかりとしつけができないとわがままで内気、怒りっぽいという手が付けられない状態になってしまうことも少なくありません。

 

体が小さくかわいらしいチワワを叱るのは、抵抗があるという方もいることでしょう。

ただ、どの犬種であっても、しつけは人と犬がより良く暮らすためには欠かせないものです。

 

人社会にとって良くない行動(噛む、吠えるなど)をした時には、遊びを止める、無表情、無反応に徹するなどメリハリをつけた しつけ を行っていきましょう。

 

チワワと一緒に暮らすポイント

 

黒いチワワ2匹

 

チワワは体が小さいため、暑さや寒さの影響を受けやすい犬種です。

夏場はエアコンを入れて日中熱い時間の散歩を避ける、冬場は服を着せるなど出来る限りの温度調整をしてあげてください。

 

その他、目が大きいため涙が出やすく、目の周りが汚れやすいのでこまめに掃除してあげると良いでしょう。

体が小さいためメスは難産になる傾向にある、ということも覚えておくと良いかもしれません。

 

※合わせて読みたい:  チワワの性格、大きさ、飼い方

 

 

ふわふわの被毛につぶらな瞳「ポメラニアン」(小型犬)

 

フローリングにふせるポメラニアン

 

ポメラニアンはドイツ出身で、ポメラニアン地方を名前の由来とする小型犬です。

もともとは今の姿からは想像もできないほど体が大きく、そりを引く使役犬として扱われていました。

 

そんなポメラニアンの特徴といえば、小さな顔に大きな目、そしてたっぷりと生えた豪華な被毛です。

体重は成犬で1〜3kgほど、ただし大型犬時代の影響を受けて3kg以上になる個体もいるようです。

 

ポメラニアンの性格について

 

リードをつけたポメラニアン

 

ポメラニアンは活発で陽気、元気でフレンドリーな性格をしています。

とても愛情深く、飼い主や家族に対しては従順で非常に賢いことでも知られています。

 

そして勇敢な一面もあり、自分よりはるかに大きな犬に立ち向かっていくこともあります。

ときおり大型犬であった時の性質を引き継いだ、気が強い個体もいるようです。

 

ポメラニアンのカラーバリエーション

 

黒いポメラニアン

 

ポメラニアンには多くのカラーが存在します。

多くあるカラーの中でも、オレンジやクリーム、ブラックの人気が高いようです。

 

なお、JKC(ジャパンケネルクラブ)で公認されているカラーはブラック、ホワイト、ブラウン、オレンジ、オレンジ・セーブル、クリーム、クリーム・セーブル、グレーの色調、パーティ・カラー、ブラック&タンです。

 

ポメラニアンのしつけについて

 

芝生の上を走ってくるクリーム色のポメラニアン

 

ポメラニアンは飼い主に従順、かつ賢いことから、しつけの難易度は低めです。

 

しかし警戒心が強く、神経質な面があるためきちんとしつけないと無駄吠えをするようになります。

小さい頃から多くの犬や人と関わりを持たせる、あちこちに連れて行くなどさまざまな刺激に慣らしておくと良いでしょう。

 

また、飼い主の愛情を欲しがる傾向が強いため、悪いことをしたら少しの間無視をするのも効果的です。

その代わりに良いことをしたらたっぷり褒めて、良いことと悪いことをきちんと覚えてもらいましょう。

 

ポメラニアンと一緒に暮らすポイント

 

ポメラニアン顔アップ白背景

 

ポメラニアンと一緒に暮らすうえで最も大切なポイントは、ブラッシングを始めとした被毛のケアです。

 

こまめにブラッシングを行うのはもちろん、必要に応じて トリミング も行いましょう。

 

ただし、稀に短くした被毛が二度と伸びてこないポメラニアンがいます。

刈り込んでしまう前に、そのリスクは知っておきましょう。

 

足の裏の毛が伸びすぎると滑ってしまい、関節炎や脱臼の原因となるためこちらも注意してください。

 

その他、涙やけを起こさないためにこまめに目の周りを拭く、骨が弱いため骨折の原因となるものは取り除くといった細やかな気遣いも必要となります。

 

※合わせて読みたい:  ポメラニアンの飼い方、性格、値段、毛色

 

 

つややかな被毛が魅力「ヨークシャー・テリア」(小型犬)

 

薄い色のヨーキー

 

ヨークシャー・テリアはイギリスのヨークシャー地方で生まれた小型犬です。

時には名前を省略し、「ヨーキー」と呼ばれることもあります。

 

ヨークシャー・テリアの特徴はシルクのようなつやがある、長く上品な被毛です。

体重は成犬で2~3kgほど、ただし犬種の歴史がやや浅いことから時には7kg近くまで成長する個体もいるようです。

 

ヨークシャー・テリアの性格について

 

ヨーキー顔アップ

 

ヨークシャー・テリアは、陽気で活発な性格です。

ネズミ 捕りにために使われていた名残なのか、時に勇敢で大胆な面をみせることもあるようです。

 

また、とても愛情深く、飼い主を愛するのと同じくらい飼い主からの愛情を求める傾向があります。

その反面、飼い主や家族以外の人間に対しては、やや冷たい態度を取ることも多いようです。

 

ヨークシャー・テリアのカラーバリエーション

 

左下を見るヨーキー

 

ヨークシャー・テリアのカラーは基本的にダーク・スチール・ブルーの1色のみです。

年齢や個体によって少しずつ色は変わりますが、ほとんどのヨークシャー・テリアのカラーは体がダーク・スチール・ブルー、胸元はタンという2色で構成されています。

 

なお、艶のあるこのカラーはヨークシャー・テリア独特のもので、その美しさから「動く宝石」と呼ばれることもあります。

 

ヨークシャー・テリアのしつけについて

 

雪とヨーキー

 

ヨークシャー・テリアは飼い主に従順で愛情を欲するため、しつけをしやすい犬種です。

ただし、甘やかしすぎるとわがままになり、あらゆるものに吠え、噛みつく手が付けられない状態になってしまうことがあります。

 

しつけをする時はなるべく小さいころから、さまざまな環境や生き物に慣らしておくと良いでしょう。

あらゆる刺激(音やにおい)、シチュエーションに慣れたヨークシャー・テリアは非常に良いパートナーになってくれるはずです。

 

ヨークシャー・テリアと一緒に暮らすポイント

 

屋外にいるヨーキー

 

ヨークシャー・テリアと一緒に暮らすために大切なことは、常に被毛のケアを行うことです。

抜け毛は比較的少ないものの、長く絡みやすいため可能であれば毎日 ブラッシング を行ってください。

 

最近では、長い被毛のヨーキーはほとんど見かけず、短いカットが好まれているようです。

毎日のブラッシングが難しい方は、短めのヘアカットにしましょう。

 

また、ヨークシャー・テリアは暑さにも寒さにも弱いため、温度管理も大切なポイントです。

冬場は洋服を着せる、夏場はエアコンを活用するなど細やかな気遣いが必要となります。

 

※合わせて読みたい:  上品な毛並みが人気の秘密!ヨークシャーテリアの性格や値段、飼い方

 

 

蝶のように見える大きな耳が愛らしい「パピヨン」(小型犬)

 

パピヨン正面顔

 

パピヨンはフランス語で「蝶」を意味する名前を持つ、フランスとベルギー原産の小型犬です。

その優雅な見た目から12~15世紀頃の貴族に愛好され、かの有名なマリー・アントワネットもパピヨンを飼っていたと伝えられています。

 

そんなパピヨンは一見華奢に見えますが、体が丈夫で比較的病気にかかりにくいと言われています。

体重は2~5kg程度とやや幅があるものの、2.5kgほどが望ましいとされています。

 

パピヨンの性格について

 

芝生の上にいるパピヨン

 

パピヨンは元気で賢く、活発で遊び好きな性格をしています。

そしてとても人懐っこく、甘えるのが上手という室内犬向きの性質も持っています。

 

小さく可愛らしい見た目をしていますが、意外と大胆で自己主張が強い面もあります。

しっかりしつけをしないと、わがままになってしまうことがあるという点は覚えておいてください。

 

パピヨンのカラーバリエーション

 

黒と白のパピヨン

 

パピヨンは白地であれば、他はどのようなカラーでも良いとされています。

白地に入る色は茶色や黒、レモンなどさまざまなカラーがあります。

 

なお、パピヨンの顔の中央、両目の間から鼻先まですらっと通る白い線を「ブレーズ」と呼びます。

ドッグショーではこのブレーズの幅が広く、左右対称な方がより良いとされています。

 

パピヨンのしつけについて

 

右下を見るパピヨンのアップ

 

パピヨンは賢く、素直な傾向が強いためしつけはしやすい犬種だと言われています。

 

ただし頭が良いため、子犬のうちからきちんとしつけを行わないとわがままになる傾向があります。

吠え癖がつきやすく、飼い主を手玉に取るような性格になってしまう可能性もあるので、ダメなことはダメだときちんと教えることが大切です。

 

パピヨンと一緒に暮らすポイント

 

笑顔でこちらを見るパピヨン

 

パピヨンは比較的抜け毛の量が少ないため、被毛のケアにはそこまで手間がかかりません。

 

ただし毛の1本1本が非常に長く絡みやすいため、こまめにブラッシングを行ってください。

常にトリミングを行う必要はありませんが、排泄物で汚れやすい肛門周りの毛はカットしてあげた方が良いでしょう。

 

なお、ほとんどのパピヨンはシングルコートですが、一部ダブルコートのパピヨンもいるようです。

抜け毛が気になるようであれば、シングルコートのパピヨンをお迎えした方が良いでしょう。

 

※合わせて読みたい:  貴婦人も愛した愛玩犬「パピヨン」のルーツや性格、飼い方

 

 

ぬいぐるみのようなふわふわな被毛「トイ・プードル」(小型犬)

 

トイプードル

 

トイ・プードルはフランス原産、ふわふわの毛が特徴の小型犬です。

そのかわいらしさと賢く甘えん坊な性格から、日本国内でトップクラスの人気を誇っています。

 

トイ・プードル学習能力が高く、遊び好きなのであっという間に色々なことを覚えてくれます。

体重は成犬で4kgほど、室内で飼いやすい大きさであるところもトイ・プードルの大きな魅力の1つです。

 

トイ・プードルの性格について

 

トイプードル

 

トイ・プードルは賢くて活発、好奇心が強い性格をしています。

また飼い主に対して従順で、他の動物や子どもと上手に接することができる傾向が強いと言われています。

 

ただし、きちんとしつけができていないと、神経質でわがままになってしまうことがあります。

なるべく小さいうちから多くの人や犬と関わりを持たせ、トイ・プードルならではの良いところを伸ばしていきましょう。

 

トイ・プードルのカラーバリエーション

 

ホワイトとグレーのトイプードル

 

トイ・プードルは、カラーが豊富なことも魅力の一つです。

カラーにはブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ブラウン、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバー・ベージュ、レッドなどがあり、カラーによって性格の傾向があるとされています。

 

一例としてはレッドやアプリコットのトイプードルは陽気で遊び好き、ブラックは控えめで賢く、ホワイトは安定した性格で飼い主に従順だと言われています。

ただ、これはあくまで傾向であり、個体差や育った環境による影響の方が大きいと考えられます。

 

トイ・プードルのしつけのポイント

 

グレーのトイプードル

 

トイ・プードルは非常に賢く、しつけをしやすい犬種です。

叱られたことや怖いと思ったこともしっかり記憶してしまうため、なるべく褒めてしつけるようにしてください。

 

しつけや訓練をする時は、遊びの要素を取り入れてあげるのも良い手段でしょう。

 

トイ・プードルと一緒に暮らすポイント

 

トイプードルのアップ

 

トイ・プードルは抜け毛やにおいが少なく、室内飼育に向いている犬種です。

しかし、その特徴的な被毛は、ケアをしないとどんどん伸びてフェルト状に絡まってしまいます。

 

日頃のケアとしてはできれば毎日、難しければ週に2~3回はブラッシングを行ってください。

そして1か月~1か月半に1度、もしくは毛が伸びてきたと感じた時にトリミングを行いましょう。

 

なお、プードルはカットの仕方でかなり雰囲気が変わります。

テディベアカットやアフロカットなど、様々なカットに挑戦してみるのも面白いでしょう。

 

▼合わせて読みたい

・  トイプードルの毛色、値段、種類、飼い方

・  トイプードルのカットの種類をご紹介!お好みのカットでおしゃれを楽しもう!

 

 

真っ白い被毛が優雅「マルチーズ」(小型犬)

 

マルチーズ

 

マルチーズは温暖な気候の地中海地方、イタリア原産の小型犬です。

 

その特徴は全身が長くて真っ白い毛に覆われていること、そして元気でとても賢いこと。

マルチーズらしい真っ白い毛を保つためには、毎日十分なケアを行う必要があります。

 

体重は成犬で3kgほど、理想の体重は2.5kgほどとされています。

 

マルチーズの性格について

 

ベッドでお腹を出すマルチーズ

 

マルチーズは元気で賢く、飼い主に対しては従順で愛情深いという室内犬に向いた性格です。

一方でやや気が強く、飼い主以外には警戒心を向ける傾向があるため番犬としてしつけることも可能です。

 

マルチーズのカラーバリエーション

 

耳がめくれているマルチーズ

 

マルチーズのカラーバリエーションは、ホワイト(純白)が基本かつ理想のカラーとされています。

一部レモン(淡い黄色)やタン(淡いベージュ)がかった白色の個体も見られます。

 

マルチーズのしつけについて

 

マルチーズ

 

マルチーズは賢く、しつけがしやすい犬種です。

 

しかし、神経質な面があるため、適切にしつけをしないと無駄吠えや甘噛みが癖になってしまいます。

そうならないためにも、子犬のうちからしっかりとしつけを行うようにしましょう。

 

定期的にトリミングを行うことになるため、「体に触られること」に慣らしておくと後々困りません。

 

マルチーズと一緒に暮らすポイント

 

フローリングとマルチーズ

 

マルチーズはアンダーコートがなく、抜け毛が少ない犬種です。

 

ただ、その長い毛はしっかりとケアしないと絡んで毛玉になり、ケガの原因となることがあります。

マルチーズの美しさを保つためにはこまめなブラッシングやシャンプー、トリミングが欠かせません。

 

また、涙やけや外耳炎を起こしやすいため、目の周りや耳もこまめに掃除してください。

 

※合わせて読みたい:  マルチーズの飼い方、毛色、性格、値段

 

 

しわしわの顔が個性的「パグ」(小型犬)

 

右寄りのパグ

 

パグは中国原産、しわがある独特な顔が魅力的な小型犬です。

彼らは中国の皇室で魔除けとして大切に飼われ、その後ヨーロッパの貴族にも愛されてきたという歴史を持っています。

 

そんなパグは初めて犬を飼う方、子どもがいる家庭の方にも向くおだやかで愛嬌のある犬種です。

体重は6.3~8.1kgほど、筋肉質でがっちりした体型です。

 

パグの性格について

 

笑顔のパグ

 

パグは明るく陽気、穏やかで素直という、非常に飼いやすい性格をした犬種です。

しかし、マイペースで頑固な面もあるということを念頭に置いておいた方が良いでしょう。

 

そんなパグは、非常に愛嬌があることでも知られています。

飼い主に甘えることが上手いため、そのかわいらしいおねだりについついおやつをあげたくなってしまうかもしれません。

 

他の犬や小さな子どもにも対しても友好的で、ほぼ攻撃的な行動に出ることがないと言われています。

 

パグのカラーバリエーション

 

ブラックのパグ

 

パグのカラーにはシルバー、アプリコット、フォーン、ブラックの4色が存在します。

 

また、顔面はマスクをしているように黒く、背筋に「トレース」と呼ばれる黒い毛の筋が入ります。

さらに額と頬も黒く、ドッグショーにおいてはこれらの黒色が強い方がより高い評価になるという基準があります。

 

パグのしつけについて

 

2匹のパグ

 

パグはのんきな反面、頑固で面倒くさがりな一面があるため根気よくしつけを行う必要があります。

一貫して態度を変えず、根気よく、じっくりと正しいことを教えていきましょう。

 

しっかりとしつけないと頑固な面が強調されて、手が付けられないほどわがままになってしまいます。

 

パグと一緒に暮らすポイント

 

芝生の上のパグ

 

パグは短毛ですが、とても抜け毛の多い犬種です。

こまめにブラッシングするのはもちろん、月に1~2回程度シャンプーを行うと良いでしょう。

服を着せておけば、若干ですが抜け毛の散らばりを抑えることができますよ。

 

なお、パグのチャームポイントでもある顔のしわは、菌が繁殖しやすい部分でもあります。

においや皮膚病を予防するため、食後や散歩の後は毎回きれいに拭いてあげましょう。

 

また、パグは食べることが大好き、そしてぐうたらな性格なので肥満に注意する必要があります。

かわいいから…とつい甘やかしてしまいがちですが、食べすぎには十分注意してください。

 

※合わせて読みたい:  パグの性格や毛色、飼い方

 

 

ふわふわの長い被毛が魅力「シェットランド・シープドッグ」(小型犬)

 

桜とシェルティー

 

シェットランド・シープドッグはイギリス生まれで、もともと羊を追って暮らしていた 牧羊犬 です。

やや名前が長いため、略して「シェルティー」と呼ばれることもあります。

 

元牧羊犬であることからやや警戒心が強く、吠え声が大きいという特徴があります。

成犬で6~7kg程度とされていますが、ときおりこの基準を大きく上回る個体もいるようです。

 

シェットランド・シープドッグの性格について

 

ブルーのシェルティーアップ

 

シェットランド・シープドッグはとても賢く、温厚で愛情深い傾向にあると言われています。

運動と遊びが大好きで飼い主を一途に愛す、家庭犬にぴったりの性格をしています。

 

知らない人に対しては少し怯えることもありますが、攻撃行動にでることは滅多にありません。

 

シェットランド・シープドッグのカラーバリエーション

 

黒と茶のシェルティー 元記事より

 

シェットランド・シープドッグにはセーブル、トライカラー、ブラック&ホワイト、ブラック&タン、ブルーマールの5カラーがあります。

どのカラーでも頭、首、胸、脚、尻尾の先などに白いマーキングが入ります。

 

シェットランド・シープドッグのしつけについて

 

屋外で走ってくるシェルティー

 

シェットランド・シープドッグは非常に賢く、しつけがしやすい犬種です。

ただし感受性が強いため、きつく叱らずなるべく褒めてしつけるようにしてあげてください。

 

シェットランド・シープドッグに限らず、しつけをする上で大切なのは一貫性を持ち続けることです。

犬に関わる全ての人が同じ「良い・悪い」の基準を持ち、同じポイントで褒め、同じポイントで叱るように心がけてください。

 

シェットランド・シープドッグと一緒に暮らすポイント

 

ブルーマールと黒色のシェルティー

 

シェットランド・シープドッグといえは長く、優雅なイメージの被毛です。

 

美しい被毛を保つために、週に1~2回は念入りなブラッシングを行いましょう。

被毛はダブルコートになっているため、換毛期以外であっても大量の抜け毛が発生します。

 

また、1匹になる時間が長いと、無駄吠えが癖になってしまう傾向があります。

シェットランド・シープドッグは、なるべく1匹にさせない環境を作れる方に向く犬種だと言えます。

 

※合わせて読みたい:  シェットランドシープドッグ(シェルティー)の毛色、性格、飼い方

 

 

優雅で気品がある「イタリアン・グレーハウンド」(小型犬)

 

イタグレ顔アップ

 

イタリアン・グレーハウンドは、通称“イタグレ”と呼ばれるスリムな体型が魅力的な小型犬です。

彼らは古代エジプトの宮殿で飼育されていた大型犬、グレーハウンドの子孫だと考えられています。

 

イタリアン・グレーハウンドの特徴は、グレーハウンドの仲間らしい優雅で気品のある体つき。

体の大きさは成犬で32~38cmほどと、室内飼いにぴったりのサイズです。

 

イタリアン・グレーハウンドの性格について

 

ボールをくわえているイタグレ

 

イタリアン・グレーハウンドは優しく穏やか、かつ愛情深い性格です。

家族に対しては明るく接しますが、知らない人に対してはシャイな面を見せることも多いようです。

 

また、繊細でストレスをためやすく、急激な環境の変化に弱いです。

なるべく環境の変化が少なく、自分のスペースや時間を作れる状態を作ってあげると良いでしょう。

 

イタリアン・グレーハウンドのしつけのポイント

 

伏せてこちらを見るイタグレ

 

イタリアン・グレーハウンドはとても賢く、自立心が強い犬種です。

しかし、もともと猟犬であることから、一般的なしつけが通用しないこともあるようです。

 

そうというのも、猟犬はトラブルが起きた時に自分で考え、自分で行動をしなければなりません。

そのためか、犬らしい性格というよりは、どこか猫っぽい自立した性格をしているようです。

 

また、やや臆病で神経質な傾向もあることから、強く叱ってはいけません。

叱る時は「悪いことをしたその時・その場」で、「短く的確に叱る」ように心がけてください。

 

イタリアン・グレーハウンドのカラーバリエーション

 

グレーとホワイトのイタグレ

 

イタリアン・グレーハウンドにはブラック、ホワイト、レッド、レッド、イザベラなど多くのカラーがあります。

なお、ドッグショーに出場できるカラーはブラック、グレー、イザベラの3種のみと決められています。

 

イタリアン・グレーハウンドと一緒に暮らすポイント

 

ベッドの上で横になるイタグレ

 

イタリアン・グレーハウンドは短毛で抜け毛も少ないため、ブラッシングの手間は少なめです。

 

しかし、ブラッシングに手間がかからない反面、寒さにも暑さにも弱い点には注意が必要です。

冬は洋服を着せる、夏はエアコンをつけるなどの工夫をしてあげることが大切です。

 

また、首が細く首輪が抜けやすいため、首輪のサイズをきちんと測ってから購入するようにしてください。

散歩をする際は、抜けにくい8の字型のハーネスを利用しても良いでしょう。

 

そして、イタリアン・グレーハウンドは骨が弱く、骨折しやすいという特徴もあります。

ケガをしないように室内に余計な物を置かない、力の加減ができない子どもと遊ばせるときは必ず飼い主が見ているなど細やかな気遣いをしてあげてください。

 

※合わせて読みたい:  通称イタグレ。従順でおとなしいイタリアングレーハウンドの魅力や飼い方を解説

 

 

短い脚がかわいらしい「ミニチュア・ダックスフンド」(小型犬)

 

黒いミニチュアダックスフント

 

ミニチュア・ダックスフントは、ドイツを原産とする短い脚と長い胴が特徴の小型犬です。

もともとは猟犬として飼育され、その体型を生かして緑が深いやぶや森の中でアナグマや キツネ を追いかけていました。

 

なお、ドイツではダックスフントはスタンダード、 ミニチュア カニンヘン の3種に分類されています。

 

スタンダードが最も大きく成犬時の体重が9kgほど(胸囲35cm以上)、ミニチュアは3.5kg~4.8kgほど(5Kg以下かつ胸囲が30〜35cm)、カニーンヘンは3.5kg以下(胸囲30cm以下)といった形で分類されています。

 

ミニチュア・ダックスフントの性格について

 

2匹並んで外にいるミニチュアダックスフント

 

ミニチュア・ダックスフントは賢く、甘えん坊でひょうきんな性格をしています。

しかし、もともと困難に直面した時に自分で判断を行うことを求められる猟犬であることから、強い自立心も持っています。

 

信頼した飼い主とは強い絆を結ぶため、飼い主の注意がそれるとやきもちを焼くことがあるようです。

他の犬や動物、子どもに対しても友好的で攻撃的な行動を取ることは少ないとされています。

 

ミニチュア・ダックスフントのカラーバリエーション

 

チョコレート色のミニチュアダックスフント

 

ミニチュア・ダックスフントには、多くのカラーが存在しています。

中でもレッドやイエロー、ブラックやブラウン(チョコレート)などのカラーの人気が高いようです。

 

また、ミニチュア・ダックスフントは、被毛にも3つの種類があります。

短毛でつやがあるスムースヘアー、荒い被毛に長い眉毛とあごひげを持つワイヤーヘアー、ゆるいウェーブがかかった長毛をもつロングヘアーの3種で、国内ではロングヘアーの人気が高いと言われています。

 

ミニチュア・ダックスフントのしつけについて

 

砂の上にいるミニチュアダックスフント2匹

 

ミニチュア・ダックスフントは賢い犬種ですが、自立心が強い犬種でもあります。

 

時に飼い主の指示を聞かず、頑固に思えることもあるかもしれません。

しかし、それはミニチュア・ダックスフントが「これが一番良い方法だ」と判断した結果かもしれないということを知っておくと、しつけに役立つ可能性があります。

 

愛情深く、かつ忍耐強く接していけば、彼らはきっと良いパートナーになってくれることでしょう。

 

ミニチュア・ダックスフントと一緒に暮らすポイント

 

ピンクの毛布の上で丸くなるミニチュアダックスフント

 

ミニチュア・ダックスフントを飼う上で一番注意したいのが、肥満にさせないということです。

 

胴長短足である彼らが肥満になると腰に大きな負担がかかり、椎間板ヘルニアを発症する可能性が高まります。

日々エサやおやつを与えすぎず、適度に運動させることを常に心がけてください。

 

なお、被毛のケアに関しては、他の犬種と大きく変わりません。

こまめなブラッシングと月に1~2回程度のシャンプーを行い、皮膚を衛生的に保ってあげましょう。

 

※合わせて読みたい:  ダックスフントの毛色、毛質、性格、値段、性格、体重など

 

 

貴族に愛された小さなライオン「シー・ズー」(小型犬)

 

頭にリボンつきの伏せたシーズー

 

シー・ズーはチベット(中国)原産で、中国では「獅子犬」と呼ばれている小型犬です。

その優雅な見た目から、抱き犬として貴族や朝廷で飼われ、愛されていました。

 

シー・ズーの特徴は ライオン のような被毛、そして鼻が短く耳が垂れているところです。

体重は成犬で4~7kgほど、小型犬ながら意外とがっしりとした体型である点も特徴の1つです。

 

シー・ズーの性格について

 

伏せてこちらを見るシーズー

 

シー・ズーは元気で人懐こく、穏やかで優しいという家庭犬にぴったりの性格をしています。

 

他の動物や子どもに対しても友好的なので、初めて犬を飼う人にもおすすめできる犬種です。

ただ、ややプライドが高い面もあるため、他の犬種と同じようにしっかりとしたしつけを行いましょう。

 

貴族に愛されていたという歴史が背景にあるからなのか、その姿に何とも言えない気品を感じる方も多いようです。

 

シー・ズーのカラーバリエーション

 

黒いシーズー

 

シー・ズーには多くのカラーが存在し、またどのようなカラーでも許容されています。

なお、国内で飼育されているシー・ズーはゴールド&ホワイト(茶色と白色)、ブラック&ホワイト(黒色と白色)が多いようです。

 

あまり見かけませんが、全身が同じ色をした単色のシー・ズーも存在しています。

 

シー・ズーのしつけのポイント

 

伏せるシーズーの顔アップ

 

シー・ズーは頭が良いことから、しつけの難易度は低めの犬種だと言われています。

 

しかし、プライドが高い一面もあるため、しつけをする時は頭ごなしに怒らないようにしてください。

また、小さなうちから他の人間や犬と接する機会を作り、なるべく社交的になれるように促してあげることも大切です。

 

きちんとしつけられたシー・ズーは誰にでも優しく、非常に飼いやすいパートナーになってくれますよ。

 

シー・ズーと一緒に暮らすポイント

 

服を着たシーズー

 

シー・ズーは非常に飼いやすい犬種ですが、被毛の美しさを保つためにはブラッシングが欠かせません。

 

なるべく毎日ブラッシングを行い、抜け毛や被毛に付着したゴミを取り除いてあげてください。

被毛が絡んだり、ゴミが長時間皮膚に触れたりしていると皮膚の病気を引き起すことがあります。

 

他犬種に比べると、皮膚が脂っぽくなりやすく匂いが強く出ることがあるので、匂いを重視するかたには注意が必要です。

 

その他、マズル(鼻口部)が短いことから、いびきをかいたり呼吸が荒くなったりすることがあります。

愛犬とは同じ寝室で眠りたい!という方は、この点も留意しておいた方が良いかもしれません。

 

※合わせて読みたい:  シーズーの飼い方!室内犬の定番!

 

 

すらっとした体型が魅力「ミニチュア・ピンシャー」(小型犬)

 

車を後ろに立つミニピン

 

ミニチュア・ピンシャーはドイツ出身で、「ミニピン」という愛称でも親しまれている小型犬です。

警察犬 として有名な ド―ベルマン を小さくしたような見た目ですが、実はミニチュア・ピンシャーの方がド―ベルマンよりも古い歴史を持っています。

 

ミニチュア・ピンシャーの特徴はすらっとした四肢と、光沢のある短毛です。

体重は成犬4〜6kgほど、体高と体長がほぼ同じ“スクエア型”であることも特徴の1つと言えるでしょう。

 

ミニチュア・ピンシャーの性格について

 

指示待ちのミニピン

 

ミニチュア・ピンシャーは活発で人懐こく、遊び好きな性格をしています。

 

また愛情深いため、初めて犬を飼う人やお年寄りにとっても良いパートナーとなれる資質があります。

しかし、番犬として飼われることもあるほど自立心と負けん気が強いため、甘やかされすぎることは好まないようです。

 

やや神経質な面もありますが、環境への順応性は比較的高いとされています。

 

ミニチュア・ピンシャーのカラーバリエーション

 

単色のミニピン

 

ミニチュア・ピンシャーのカラーには大きく分けて、単色と2色で構成されたカラーの2種類があります。

JKCの分類では単色の場合はディアー・レッド、レディッシュ・ブラウンからダーク・レッド・ブラウン、2色の場合はブラック&タンとチョコレート&タンの2パターンが認められています。

 

ミニチュア・ピンシャーのしつけについて

 

白背景でこちらを見るミニピン

 

ミニチュア・ピンシャーは非常に賢いものの、プライドが高い面がある犬種です。

 

しつけを行う時はき然とした態度で向き合い、常に一貫した指示を出すように心がけてください。

悪いことをした際は必ずその場で、短く的確に叱るようにすると良いでしょう。

 

ミニチュア・ピンシャーはその賢さから、警察犬にもなれる資質を持っている犬種です。

正しいしつけさえできれば、とても良いパートナーになってくれますよ。

 

ミニチュア・ピンシャーと一緒に暮らすポイント

 

左向きのミニピンアップ

 

ミニチュア・ピンシャーを飼う上で一番大切なことは、たっぷりと運動をさせることです。

体を動かすことが好きで非常にタフなので、日頃から毎日30分以上の散歩をさせる、 ドッグラン に連れて行くといった工夫が必要となります。

 

なお、ミニチュア・ピンシャーは抜け毛が少なく、手入れの手間はそこまでかかりません。

週に1~2回はブラッシングを行い、固く絞った濡れタオルで全身を拭いてあげると良いでしょう。

 

皮下脂肪が少ないことから寒さに弱いため、冬は洋服を着せることをおすすめします。

 

※合わせて読みたい:  ミニチュアピンシャーの性格、値段、飼い方

 

 

眉毛とヒゲが決め手「ミニチュア・シュナウザー」(小型犬)

 

屋外にいる黒いミニチュア・シュナウザー

 

ミニチュア・シュナウザーはドイツ出身で、眉毛と仙人のようなヒゲが特徴的な小型犬です。

もう一回り体が大きいスタンダード・シュナウザーを先祖に持つ彼らは、ドイツの農家では穀物をネズミから守るために飼育されていたそうです。

 

ミニチュア・シュナウザーは賢くてしつけやすく、とても身体能力が高くて運動好きな犬種。

体重は成犬で4〜8kgほどと、かなりがっしりとした筋肉質な体格をしています。

 

ミニチュア・シュナウザーの性格について

 

舌を出すミニチュア・シュナウザー

 

ミニチュア・シュナウザーは賢く、好奇心旺盛で遊び好きな家庭犬向きの性格をしています。

また、勇敢で怖いもの知らず、警戒心が強いところもあるため番犬として活躍することも可能です。

 

その反面、頑固で自立心が強いという性質も併せ持っていると言われています。

 

ミニチュア・シュナウザーのカラーバリエーション

 

服を着た2匹のミニチュア・シュナウザー

 

ミニチュア・シュナウザーには4つのカラーがあります。

グレーと白のミニチュア・シュナウザーらしいソルト・アンド・ペッパー、黒と白のコントラストが目立つブラック・アンド・シルバー、ホワイト、ブラックの4色で、ソルト・アンド・ペッパーが最も人気があるようです。

 

なお「ウィートン」と呼ばれている、カラーのミニチュア・シュナウザーも存在します。

ウィートンはミルクティーのような、テディベアのような淡い茶色ですが、数が少なくなかなかお目にかかれないようです。

 

ミニチュア・シュナウザーのしつけについて

 

ミニチュア・シュナウザーの顔アップ

 

ミニチュア・シュナウザーは非常に賢く、しつけがしやすいことで知られています。

しかし、正しくしつけをしないとその賢さと自立心から、わがままになってしまうこともあります。

 

ミニチュア・シュナウザーのしつけにおいて大切なのは、はっきりと指示を出すことです。

指示は短く的確に、そしてわかりやすく、しっかりと気持ちをこめて伝えることが大切です。

 

良いことができたら大げさにも思えるほど褒め、たっぷりと一緒に遊んであげると良いでしょう。

 

ミニチュア・シュナウザーと一緒に暮らすポイント

 

おもちゃで遊ぶミニチュア・シュナウザー

 

ミニチュア・シュナウザーと暮らす時に大切なのは、被毛のケアを行うことです。

 

彼らの長く、特徴的なヒゲにはエサや水など、色々なものが付着してしまうことがあります。

汚れや水分が長時間付着していると皮膚炎などの原因となるため、こまめに拭き取りましょう。

 

また、ミニチュア・シュナウザーは寒さに強く暑さに弱い傾向があるため、夏場はエアコンを活用し、暑い時間帯の散歩は避けるようにしてください。

 

その他、体を動かすことが好きな犬種なので、毎日欠かさず 散歩 に連れて行くようにしてください。

運動不足にならないように、さまざまなおもちゃを使って遊べる環境を整えてあげると良いでしょう。

 

※合わせて読みたい:  ミニチュアシュナウザーの飼い方、毛色、性格、値段

 

 

国内外問わず人気の日本犬「柴犬」(小~中型犬)

 

柴犬全身

 

柴犬は日本原産で、日本に古くから住んでいる「 日本犬 」の1種です。

日本犬らしい従順さと警戒心の強さ、そして“柴犬スマイル”で国内外問わず人気を博しています。

 

小柄な体型ながら、大きな相手にも物怖じすることなく立ち向かっていく勇敢さと攻撃性を持つ柴犬。

成犬時には10kg〜13kgほどになり、小型犬として扱われることも、 中型犬 として扱われることもあります。

 

柴犬の性格について

 

フローリングに伏せる柴犬

 

柴犬は飼い主に従順で勇敢、自立心が強い性格です。

 

飼い主のことをリーダーだと認識すれば従順で愛嬌のある、良い意味での柴犬らしさが出てきます。

反対に飼い主の地位が自分より下だと認識してしまうと、全く指示を聞かず攻撃的という悪い面が強調されてしまいます。

 

また、飼い主とべったりと過ごすより、自分の時間がある方がリラックスできる犬種です。

適度に距離をとり、甘えてきた時にはたっぷりと遊んであげると良いでしょう。

 

柴犬のカラーバリエーション

 

赤と黒の柴犬

 

柴犬の毛色は赤、黒褐色、胡麻、黒胡麻、赤胡麻の5種類です。

 

赤色が柴犬と言われて思い浮かべる方が多いであろう、最もスタンダードなカラー。

黒褐色はいわゆる黒柴と呼ばれている、麻呂眉が特徴的なカラーです。

 

胡麻色は赤と黒が混じった珍しいカラーで、黒が強いと黒胡麻、赤が強いと赤胡麻と呼ばれます。

 

なお、上記5種以外のカラーはミスカラーとされ、今までほとんど流通することがありませんでした。

しかし、最近は「白柴」と呼ばれる、白色の柴犬のブリーダーも増えているようです。

 

柴犬のしつけについて

 

柴犬の顔アップ

 

柴犬はとても賢いため、適切なしつけができれば素晴らしいパートナーになってくれる犬種です。

ただし、もともと猟犬として使われ、また外飼いされることが多かった彼らは警戒心と自立心が強いため、初めて犬を飼う人にはおすすめできないとも言われています。

 

柴犬は子犬の時に母犬や兄弟犬、もしくは他の犬たちと長めに接する時間を取るようにしてください。

犬同士の関わりの中から適切な社会性が見につき、しつけがしやすくなります。

 

柴犬と一緒に暮らすポイント

 

笑顔の黒柴犬

 

短毛で一見抜け毛が少なそうに見える柴犬ですが、実は驚くほど抜け毛が多いことで知られています。

換毛期はこまめに、できれば毎日ブラッシングをしてあげましょう。

 

また、柴犬は体を動かすことを好むため、なるべく運動できる時間や環境を確保してください。

特に室内で飼育する場合は、運動不足とストレス解消のために1日2回(1回30分以上)の散歩が欠かせません。

 

※合わせて読みたい:  柴犬の性格、毛色、大きさ、飼い方

 

 

スヌーピーのモデル「ビーグル」(中型犬)

 

尻尾を立てるビーグルの全身

 

ビーグルはイギリス生まれで、 ウサギ 狩りをするために作られた中型犬です。

彼らは世界的に人気のあるキャラクター、スヌーピーのモデルとしても有名です。

 

そんなビーグルは好奇心旺盛でユーモラス、子どもにも優しい家庭犬に向く犬種です。

成犬になった時の体重は8kg〜15kg程度ですが、肥満にならないようにたっぷりと運動をさせる必要があります。

 

ビーグルの性格について

 

芝生の上にいるビーグル 元記事より

 

ビーグルは穏やかで優しく、大胆で素直な性格です。

 

もともと群れで暮らしていることから人間や他の犬に対し、攻撃的になることはほとんどありません。

子どもに対しても寛容で、多少イタズラされる程度なら怒らないビーグルも多いようです。

 

ビーグルのカラーバリエーション

 

砂浜にいるビーグル

 

ビーグルをドッグショー目線で見た場合、カラーは「レバー色以外のハウンドカラーであればどのようなものでも良い」とされています。

 

ハウンドカラーとは白地に茶色と黒の模様で構成された、“ハウンド”という犬の仲間に特有のカラーです。

ビーグルやバセット・ハウンドなどの色、というとイメージしやすいかもしれません。

 

なお、近年では黒色が入らない、レッド・ホワイトやレモン・ホワイトカラーのビーグルもいるようです。

 

ビーグルのしつけについて

 

ラグの上に寝そべるビーグル 元記事より

 

もともと猟犬として活躍していたビーグルは、自立心が強い傾向にあります。

そのため、子犬の頃からしっかりと上下関係と信頼関係を築き、わがままにならないようにしつけていきましょう。

 

また、ビーグルは「においを嗅ぎたい」という欲求が強い、ということを把握しておくと良いでしょう。

上手く指示を聞いてくれない時は「どうしてそのような行動をとるのか」ということを、ビーグルならではの特性から考えてみると意外とすんなり解決するかもしれません。

 

ビーグルと一緒に暮らすポイント

 

笑顔のビーグル

 

ビーグルは体臭がやや強く、独特のビーグル臭があります。

日頃からこまめにブラッシングを行い、月に1~2回 シャンプー をすると良いでしょう。

 

ビーグルに限らず、垂れ耳の犬は耳の中が汚れて臭うことも多いため、こまめに耳掃除も行うようにしてください。

 

また、ビーグルは群れで暮らす性質があるため、1匹で過ごす時間が長いと強いストレスを感じるようです。

問題行動(無駄吠えなど)を引き起こす原因にもなるため、なるべく家族と一緒に過ごせる環境を整えてあげましょう。

 

※合わせて読みたい:  ビーグルの歴史、性格、毛色、飼い方

 

 

魅惑のお尻を持つ「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」(中型犬)

 

紅葉とコーギー

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークはイギリス原産で、短い脚と長い胴が特徴の中型犬です。

もともとは家畜を追う牧畜犬として活躍していましたが、現在は家庭犬として世界中で愛されています。

 

イギリス王室と縁が深く、エリザベス女王が飼っていることでも知られています。

体重は成犬で9~12kgほど、オスの方がやや大きくなる傾向にあるようです。

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの性格について

 

雪とコーギー

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークはとても活発で遊び好きな性格です。

家族に対する愛情は深く、子どもに対しても友好的に接することが多いようです。

 

牧羊犬として働いていたため動くことや働くことが大好きで、全体的にやや落ち着きがない傾向にあると言われています。

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのカラーバリエーション

 

コーギーの子犬3匹

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのカラーはレッド、セーブル、フォーン、ブラック・アンド・タンの4種です。

どのカラーでも脚や胸に白い模様が入ることもあり、その場合はカラー+ホワイトという名前で表記されることもあります。(レッド&ホワイト、セーブル&ホワイトなど)

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのしつけについて

 

列車とコーギー

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは賢く、しつけのしやすい犬種です。

 

ただし、彼らには家畜の足元を駆け抜け、脚に噛みつき追い立てるという仕事をしていた歴史があります。

そのため、散歩中にうっかり人間の足に噛みついてしまうことがあります。

 

こういった性質がある場合は、根気強くやってはいけないということを教えていきましょう。

 

また、とにかく活発であることから、運動不足になるとストレスが溜まってしまいます。

良いことをした時は思い切り褒め、一緒に遊びながらたっぷりと運動させてあげると良いでしょう。

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークと一緒に暮らすポイント

 

浜辺とコーギー

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは非常に抜け毛が多い犬種です。

ダブルコートのため一年中抜け毛が多く、換毛期になるとさらに抜け毛が増えることを覚悟しておきましょう。

 

また、足が短く胴が長いため、腰に負担がかかりやすい点にも注意が必要です。

特に家具に飛び乗る・飛び降りる、階段を上り下りするといった動きは腰に大きな負担がかかります。

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークを飼う時は、なるべく腰に負担がかからない環境を整えてあげることが大切です。

 

▼合わせて読みたい

・  ウェルシュコーギーの種類、性格、毛色、飼い方

・  犬のおしりにはロマンが詰まっている!可愛いコーギーや柴犬のおしり特集

 

 

強面だけど優しい性格「フレンチ・ブルドッグ」(中型犬)

 

白黒のフレンチブルドッグ

 

フレンチ・ブルドッグはフランス原産で、 ブルドッグ を小型化した中型犬です。

彼らは「バットイヤー」と呼ばれる大きな立ち耳と短い鼻、しわのよった顔という様々な特徴を持っています。

 

フレンチ・ブルドッグは少し強面ですが、とても優しく誰にでも友好的で人気の高い犬種です。

体重は成犬で8~14kgほど、とても筋肉質でがっしりとした体格をしています。

 

フレンチ・ブルドッグの性格について

 

ボールで遊ぶフレンチブルドッグ

 

フレンチ・ブルドッグは賢くて愛情深く、甘えん坊な性格をしています。

社交的で友好的、家族だけではなく子どもや他の動物とも仲良くなれることが多いようです。

 

そして、とても甘えん坊で甘え上手、家族と一緒に過ごすことを好みます。

 

フレンチ・ブルドッグのカラーバリエーション

 

白と黒のフレンチブルドッグ

 

JKCにおいてはフォーン、ブリンドル、パイド、フォーン・アンド・ホワイトの4種が認められています。

 

なお、全身が白色のフレンチ・ブルドッグが、“クリーム”という名称で販売されていることもあります。

クリームもまぶたと鼻の色が黒であればドッグショーに出ることができますが、子犬が難聴になる可能性が高いことから繁殖には適さないと言われています。

 

フレンチ・ブルドッグのしつけについて

 

伏せているフレンチブルドッグ

 

フレンチ・ブルドッグは賢く、また穏やかな性質をしていることからしつけやすいです。

 

そんなフレンチ・ブルドッグのしつけで大切なのは「褒めてしつける」「褒めて伸ばす」ということ。

良いことができたらとにかく褒めて、たくさんスキンシップをとってあげることがポイントです。

 

ただし、フレンチ・ブルドッグは頑固な面もあるため、思い通りの行動をしてくれない時もあるでしょう。

そのような時は、その場で短く的確に叱り、やってはいけないことを覚えてもらいましょう。

 

叱ってもなかなか聞かない時は、少しの間無視をして「これをすると叱られるし構ってもらえない」ということを覚えさせるのも良い方法です。

 

フレンチ・ブルドッグと一緒に暮らすポイント

 

海辺にいるフレンチブルドッグ

 

日常的なフレンチ・ブルドッグのケアで一番大切なことは、皮膚を清潔に保つことです。

しわには汚れがたまりやすいため、こまめに(できれば毎日)濡らして固く絞ったタオルで拭いてあげると良いでしょう。

 

また、食べることが好きで体質的に太りやすい傾向にあるため、肥満にも注意が必要です。

なぜならフレンチ・ブルドッグは鼻が短く、呼吸器疾患にかかりやすい犬種だからです。

 

肥満は呼吸器や内臓を圧迫して様々な病気の原因となるため、太らせないことが大切です。

 

※合わせて読みたい:  フレンチブルドッグの歴史、性格、毛色、飼い方

 

 

トップクラスの飼いやすさを誇る「スタンダード・プードル」(大型犬)

 

黒いスタンダードプードル

 

スタンダード・プードルはフランス生まれで、もこもこの毛が特徴の 大型犬 です。

彼らはもともと猟犬で、水鳥(鴨)を狩った後に水に入って獲物を回収する仕事を与えられていました。

 

そんなスタンダード・プードルは非常に穏やかで賢く、家庭犬として最適だと言われています。

成犬になると16〜25kgほど、体が大きなオスは30kg前後になることもあるようです。

 

スタンダード・プードルの性格について

 

白いスタンダードプードルの顔アップ

 

スタンダード・プードルの性格は賢くて活発、飼い主に従順で好奇心旺盛です。

もとは猟犬や使役犬として荷車を引いていましたが、その性格と人懐こさから家庭犬として大人気になり、今や世界中で愛されています。

 

スタンダード・プードルは社交性があるため他の犬やペット、子どもに対しても優しく接してくれます。

遊び好きで運動能力も高いため、ドッグスポーツにも向いています。

 

スタンダード・プードルのカラーバリエーション

 

茶色いスタンダードプードル2匹

 

スタンダード・プードルにはトイプードルと同じく、非常に多くのカラーバリエーションがあります。

ブラックやブラウン、グレー、ホワイトなどのオーソドックスなカラーやアプリコット、クリーム、レッドなど少し珍しいカラーまで揃っています。

 

ドッグショーにおいては、どのカラーでも全身が綺麗な同じ色をしていることが理想とされています。

 

スタンダード・プードルのしつけについて

 

白色のスタンダード 縦

 

スタンダード・プードルはあらゆる犬種の中でも、トップクラスの賢さを誇ります。

物覚えが良く、飼い主に従順である点も含めてしつけがしやすいと言えるでしょう。

 

そうとはいえ、吠えぐせや噛みぐせがつかないように、悪いことはきちんと悪いと教える必要があります。

叱る時はその場で手短に、褒める時は大げさなくらい褒めてメリハリのあるしつけを行いましょう。

 

スタンダード・プードルと一緒に暮らすポイント

 

スタンダードプードルとこども

 

スタンダード・プードルは抜け毛が少なく、そういった面からも飼いやすい犬種です。

しかし、その独特な巻き毛は絡みやすく、毛玉になりやすいという特徴も持っています。

 

プードルの美しさと健康を保つために、できれば毎日ブラッシングを行ってください。

また、被毛が伸び続けるため、定期的にトリミングを行う必要もあります。

トリミング料金は、一回で数万円であることが多いため、毎月(あるいは各月)に大きな出費となるのは覚悟しておきましょう。

 

なお、プードルといえば頭や胸、足首や尻尾だけ毛を残した独特なカットを連想する方もいるでしょう。

「コンチネンタルクリップ」と呼ばれるプードル独特のカットは猟犬時代の名残で、冷たい水の中に入るプードルの体温を維持しつつ水の抵抗を極限まで減らした結果、あのようなカットになったと言われています。

 

※合わせて読みたい:  スタンダードプードルの性格、大きさ、値段、飼い方

 

 

盲導犬や警察犬として活躍「ラブラドール・レトリーバー」(大型犬)

 

こちらを見つめる黒いラブ 元記事より

 

ラブラドール・レトリーバーはカナダの最東部にある、ニューファンドランド島出身の大型犬です。

もともとは漁師と一緒に魚を捕まえたり、網を引っ張る手伝いをしたりするための“レトリーバー”(獲物を回収する狩猟犬)として飼育されていました。

 

現在ではその賢さから家庭犬や盲導犬、警察犬として飼育されることが増えています。

体重は成犬で30kg〜38kg程度になり、オスの方がやや大きい傾向にあるようです。

 

ラブラドール・レトリーバーの性格について

 

上を見上げるラブラドールレトリーバー

 

ラブラドール・レトリーバーは穏やかで忠実、人懐こいという家庭犬にぴったりの性格です。

体が大きいため十分なスペースが必要ですが、外交的で子供にも優しく、愛情深い傾向が強いため室内飼いに向いていると言えるでしょう。

 

ただし、優しく穏やかな性格であるため、番犬には向きません。

 

ラブラドール・レトリーバーのしつけについて

 

口を開けている黒いラブ顔アップ 元記事より

 

賢く学習能力が高いため、しつけの難易度は低めです。

ラブラドール・レトリーバーを混乱させないように、関わる人が全員一貫した指示や注意を出すようにしてください。

 

ラブラドール・レトリーバーのカラーバリエーション

 

イエローのラブラドールレトリーバー

 

ラブラドール・レトリーバーには3つのカラーがあります。

イエロー、ブラック、チョコレートの3種で、どのカラーでも全身がほぼ同じ色をしています。

 

3種の中でも、チョコレート色は比較的珍しいとされています。

 

ラブラドール・レトリーバーと一緒に暮らすポイント

 

チョコレート色のラブラドールレトリバー

 

ラブラドール・レトリーバーは短毛ですが、抜け毛が多いことで知られています。

室内で飼育する場合はこまめにブラッシングを行い、濡らして固く絞ったタオルで全身を拭きます。

その際に汚れやすい口の周り、足の指の間なども一緒に拭いてあげましょう。

 

また、日頃のケアとして、月に1~2回程度シャンプーすると良いでしょう。

水に抵抗がない個体が多いものの、体が大きなラブラドール・レトリーバーのシャンプーは大仕事です。

 

自分でシャンプーをすることが難しい場合は、サロンにお願いするのも良い方法です。

 

※合わせて読みたい:  ラブラドールレトリバーの歴史、性格、毛色、飼い方

 

 

長い毛と優しさが魅力「 ゴールデン・レトリーバー」(大型犬)

 

木の台の上にいるゴールデン・レトリーバー

 

ゴールデン・レトリーバーはイギリス出身で、水鳥猟のレトリーバーとして活躍していた大型犬です。

 

ゴールデン・レトリーバーはラブラドール・レトリーバーと姿や性格が似ていることで知られています。

そのため、長毛のラブラドール・レトリーバーがゴールデン・レトリーバーだと思われることがありますが、成り立ちや元となった犬種が異なるため、この2種は別の犬種となります。

 

体重は成犬で25kg〜34kg程度、オスの方がやや大きい傾向にあります。

 

ゴールデン・レトリーバーの性格について

 

笑顔のゴールデン・レトリーバー

 

ラブラドール・レトリーバーは温厚で陽気という、犬初心者の方にもぴったりな性格をしています。

とても優しく愛情を欲する傾向にあること、子どもとの相性も良いことから室内飼いに向いています。

 

穏やかな性格とほとんど吠えない性質から、番犬には向きません。

 

ゴールデン・レトリーバーのしつけについて

 

水辺を走るゴールデン・レトリーバー

 

ゴールデン・レトリーバーは学ぶことが好きで賢いことから、しつけの難易度は高くありません。

 

褒められることを好むため、「褒めて伸ばす」ことを心がけるとしつけが成功しやすいようです。

悪いところは短く叱り、良いところは大げさなほど褒めて良いところをどんどん伸ばしていきましょう。

 

ゴールデン・レトリーバーのカラーバリエーション

 

笑顔のゴールデン・レトリーバー2匹

 

ゴールデン・レトリーバーのカラーはゴールド、クリームの2種のみです。

どちらのカラーでも、胸に若干白色が入っても問題ないとされています。

 

ゴールデン・レトリーバーと一緒に暮らすポイント

 

花畑にいるゴールデン・レトリーバー

 

ゴールデン・レトリーバーは長毛ですが、被毛のケアは楽な方だと言われています。

週に数回ブラッシングをして、月に1~2回シャンプーをすれば十分です。

ただし体が大きいため、自分でシャンプーをするためには十分なスペースと体力が必要であることを覚えておきましょう。

 

また、犬種としての人気が高まった結果、悪質なブリーダーが増えている点にも注意が必要です。

そういったブリーダーの元で生まれた子犬は遺伝的に病気になりやすく、凶暴な性格をしていることが多いようです。

 

ゴールデン・レトリーバーをお迎えする際は、信頼できる ブリーダー やショップを探してください。

 

※合わせて読みたい:  ゴールデンレトリバーを飼おう!忠実で人気な大型犬!

 

 

ここまで室内飼いにおすすめの犬種を紹介してきましたが、好みの犬種は見つかったでしょうか。

もし一緒に暮らしてみたい!と思える犬種に出会えたならとても嬉しいです。

 

ほんの少し前までは「犬は外で飼うもの」というイメージが強い方も多かったように思います。

最近は動物愛護の精神が高まり、犬を家族の一員として考える方が増え、どの犬種も室内で飼うことが主流となってきています。

 

しかし、室内飼いには大きなメリットがある反面、デメリットもあります。

 

室内飼いするとコミュニケーションが取りやすくなり、家族の一員という感覚が高まりやすくなります。

また、天気や気温の影響が少なく、心身の不調に早く気づけるというメリットがあります。

一方、臭いや抜け毛という悩みが生じ、また大切な物を壊されてしまうというデメリットもあります。

 

筆者的には多少のデメリットがあっても室内飼いをすることをすすめますが、最終的にはご自身の考えや用意できる環境によって室内飼いか外飼い、どちらにするか決めると良いでしょう。

 

犬を室内飼いする時は事前に何が必要なのか、どんな注意点があるのかぜひしっかりと調べてください。

そして人間と犬がともに幸せに暮らせる準備が整ったら、ぜひかわいい我が子をお迎えしてくださいね。

 

 

▼合わせて読みたい

 

・  人気の犬70種類!ペットとして飼いやすい定番犬種を体重別に網羅!

・  子犬の飼い方マニュアル。子犬のしつけや育て方、食事やシャンプーの注意点

・  犬の飼い方、費用、エサ、トイレ、しつけ、病気、老後のお世話まで

 

 

監修:獣医師 山口 明日香(やまぐち あすか)

 

日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒後、2つの動物病院に勤務し、現在も臨床獣医師として働く。

ワークライフバランスを整えるため、在宅でのLINEおよび電話による健康相談、しつけ相談も開始。

その過程で、病気のみならず各種トレーニングと問題行動の大変さ、大切さを知る。

 

今後は学校飼育動物学で学んだ動物飼育と、子供の情緒の発達についても発信し、獣医動物行動研究会において問題行動の知識を深め、捨てられる動物が減るように正しい情報を伝えるべく模索中。


フォローして最新のペット・動物関連記事をチェック!



検索

カテゴリ一覧

大型哺乳類(24)
   カピバラ(2)
   ブタ(3)
中型哺乳類(604)
   猫/ネコ(247)
   犬/イヌ(312)
   霊長類/類人猿/サル(12)
   モモンガ(3)
   フェネック(1)
小型哺乳類/小動物(103)
   うさぎ(44)
   ハムスター(23)
   ハリネズミ(7)
   モルモット(8)
   チンチラ(3)
鳥類(125)
   インコ(23)
   梟/フクロウ(10)
   文鳥(3)
魚類/甲殻類/水生生物(76)
   海水魚/熱帯魚(32)
   淡水魚(23)
爬虫類(44)
   蛇/ヘビ(9)
   トカゲ(10)
   カメ(11)
両生類(13)
   カエル(7)
   ウーパールーパー(2)
虫/昆虫(17)
   カブトムシ/クワガタ(10)
   タランチュラ(1)
ペット/動物全般/コラム(66)
   ペットや動物と触れ合えるスポット(24)
   寄付/募金/殺処分(6)

タグ一覧

飼い方/飼育方法(912)
種類/品種(730)
繁殖/育成(598)
毛色/毛質(303)
性格/生態/特徴(674)
食事/餌/栄養(689)
病気/病院/治療(714)
しつけ(476)
トイレ(155)
選び方(511)
値段/価格(589)
ランキング/おすすめ(142)
口コミ/レビュー(164)
旅行/ホテル/レストラン(24)
寄付/募金/保護活動(14)
おもしろペット/珍ペット(99)
飼育知識/豆知識(1036)
画像/動画(127)
まとめ(871)

人気記事ランキング