本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
カニンヘンダックスをペットにするあら知っておきたい事:最後に
ダックスフント の原産国はドイツとされており、もともとは愛玩犬ではなく狩猟犬として作られた 犬種 です。
ダックスフントはアナグマやキツネ、 ウサギ といった 小動物 を嗅覚を使って追う猟犬です。
ダックスはドイツ語でアナグマを意味し、フントは犬を意味します。
ダックスフントの大きな特徴といえば胴長短足の愛らしい外見ですが、足が短くなった理由はアナグマの穴に入って獲物を追い詰めることができるように改良されたからなのです。
カニンヘンはダックスフントの中で一番小さい犬種なのですが、これはウサギを狩るために作られたためです。
スタンダードダックスでは入ることのできない、ウサギの小さな穴に入ることができるように小さい体に改良されました。
ダックスフントは日本では2000年初頭の第2次ペットブームに一気に普及した人気犬種で、今では誰でも知っている、胴長短足で耳が垂れているという愛らしい外見をしています。
一番普及しているのはミニチュアダックスですが近年はミニチュアよりさらに小さいカニンヘンダックスに人気が出てきています。
元々狩猟犬として改良された犬なので体は小さくてもパワーと体力があり活発で利発ですが、小型犬に総じてみられる特徴である吠えやすいという面もあります。
ダックスフント にはスタンダードダックスフント、 ミニチュアダックスフント 、カニンヘンダックスフント3つの種類があります。
スタンダードは体重が5㎏~10㎏ほど、ミニチュアは3㎏~5㎏ほどの個体が多く、一般的にカニンヘンは体重3.5㎏以下ほどです。
現在日本で、ダックスフントのなかでペットとして一番飼育数が多いのはミニチュアダックスフントでしょう。
ダックスフントのサイズは生後15か月のときの胸囲の大きさで区別され、カニンヘンは胸囲30cm以下とされる超小型犬です。
被毛の種類も3種類あり、性格もそれぞれ違いがあると言われています。
被毛も狩りに適したものにするために改良されたのですが、その際かけ合わせた犬種が異なるので性格にもそれが反映されていると言われています。
ダックスフントのスタンダードです。
短く密集した被毛なのでお手入れがしやすいです。
性格は明朗活発で猟犬らしく機敏、体も丈夫です。
美しい長い被毛です。元々はアナグマの反撃から身を守るための改良でした。
性格は温和。
被毛が長いためブラッシングやトリミングなどのお手入れが必要です。
水に強いダックスを作り出すためにテリヤやシュナウザーをかけ合わせた種類のため剛毛です。
長毛のためブラッシングやトリミングなどのお手入れが必要です。
性格は活発で自立心が強いと言われています。
被毛による性格はあくまで目安です。
基本はダックスフントの性格を有していますので、どの種類も活発で元気が良いです。
毛色については、クリーム、レッドやブラック&タン、クリーム、ダップル(大理石模様)、ブリンドル(縞)など様々なものがあります。
クリーム、レッド、ブラック&タンなどが主流でしたが現在は上記の他にワイルドボアや枯葉色など、様々な種類の毛色も見受けられるようになりました。
狩猟犬なので活発で、脚は短いですが機敏です。
狩猟犬の多くがそうであるように家族に対しては愛情深く忠実ですが、それ以外の人や 犬 に対しては警戒心をあらわにしたり、距離を置いたりする傾向が見られます。
吠えやすい性質があり、大きい相手にも果敢に向かっていくような面を見せることがありますので猟犬であることを忘れずにしつけをする必要があります。
芸を覚えたりするほど賢く、飼い主にも従順なのでしつけは難しくありません。
人間社会で人と接する機会の多い犬にとっては超小型犬といえども、愛情をかけしつけをすることが重要です。
ダックスフントの特徴であり魅力でもある胴長の体形は腰を痛める危険性が高いと言えます。
胴長であるため背骨への負担が大きく、椎間板ヘルニアや鼠径ヘルニアなどが起こりやすいので注意が必要です。
肥満や筋力不足は腰を痛める原因になりますので、食事の量や内容に気を付け、運動不足にならないようにしましょう。
超小型犬であってもカニンヘンダックスは猟犬であることを忘れず、十分な運動をさせてください。
また、高い場所から飛び降りたりすることによって腰を痛める危険性もありますので、高いソファや玄関の段差などは腰を痛めないよう台をつけるなど工夫が必要です。
カニンヘンダックスは大変小さいためドアに挟まれるなどの事故や、車からは見えにくいなどの理由でひかれてしまうこともあるので、体が小さいことが要因で起こりやすい事故などに気を付けましょう。
胴長であるという身体特徴のため腰を痛めやすいダックスフントは、健康を維持するために筋力をつけておく必要があります。
また腰への負担が大きくなる肥満を防ぐためにも運動は必須。
カニンヘンであっても1日に1回から2回の散歩もしくはドックランなどで、1日合計1時間程度の運動ができるようにしましょう。
運動はストレス解消にもなります。
天候などで散歩などに連れだすことが難しいときは室内でボール遊びや引っ張りっこをしてあげると、運動不足解消とともに信頼関係の促進にもつながります。
ロングとワイヤーは頻繁なブラッシングと定期的な トリミング が必要です。
特に換毛期などは毛が抜けやすいのでこまめにブラッシングをして毛を取り除き、フケなども出やすくなるので必要であればシャンプーもしましょう。
スムースは毛が短いために特にブラッシングの必要はありませんが、被毛が汚れてきたときはシャンプーしてあげてください。
シャンプー する時間がないときなどは、蒸しタオルなどで拭いてあげても効果的です(ただし、やけどには十分注意してください)。
カニンヘンは大変小さいので、冬の寒さや夏の暑さに影響を受けやすいです。
犬は総じて暑さに弱いのですが、体の小さい犬はすぐに熱中症になってしまいます。
クーラーなどを活用して命を守りましょう。
寒い季節は服の着用なども効果的です。
耳が垂れているダックスフントは、耳の健康状態にも注意したいところ。
耳が垂れているので通気性が悪く、汚れが付着しやすいので外耳炎な中耳炎になってしまうこともあります。
時々耳をチェックし、匂いや汚れがあった場合はコットンや綿棒などにイヤークリーナーなどを付けて優しくぬぐってあげてください。
ただし、耳は非常に繊細なのであまり奥までは拭かないようにしましょう。
奥の方まで汚れている場合やにおいが気になる場合は獣医へ連れて行ってください。
価格は20万円~40万円ほど。
カニンヘンダックスの人気に向上とともにペットショップでも扱っている場合もありますが、まだ多くありませんし信用できるブリーダーからの購入をおすすめします。
カニンヘンダックスは、血統書がついていても先祖にミニチュアダックスが入っていることがあります。
そのため、血統書上はカニンヘンでもミニチュアダックス程度には大きくなる場合もあります。
カニンヘンダックスのサイズにこだわりがある場合は、 ブリーダー のもとを訪ねて母犬のサイズを確認するなどするといいでしょう。
しかし、それでも個体差により大きくなる場合はありますので、多少大きくなってしまった場合でも愛情を失わず飼育する気持ちをもって家族に迎え入れてほしいです。
ブリーダーから購入する際は、必ずブリーダーを訪問しましょう。
ネット通販などはおすすめしません。
ネットの情報だけでは優良なブリーダーであるかどうか判断できません。
残念ながら日本には悪質な悪徳ブリーダーがはびこっています。
虐待としか判断できない劣悪な環境で子犬の両親が飼育されている場合も珍しくありません。
飼育施設をチェックすることで悪質なブリーダーであるかないかを判断できます。
見せてくれない場合は見せられないほど劣悪であることが予想されます。
糞尿のにおいやその他の悪臭がしないか、汚れたケージに犬を閉じ込めていないかなどを見ましょう。
多くの動物がいても適切に掃除や消毒をしていればそれほど臭いはしないはずです。
子犬だけではなく母犬や父犬などの様子も確認しましょう。
毛艶が悪い、おしっこやウンチだらけ、毛玉や脱毛ができている、爪が伸びっぱなしなどの状態が見受けられるときは ケージ に閉じ込められ、満足な世話をしてもらえていない証拠です。
ブリーダーなどの施設で多くの動物が飼育されている場合、病気の蔓延を防ぐため駆虫やワクチンは必須です。
ワクチンは、狂犬病はもちろんのこと任意のワクチンをしているかどうかも確認しましょう。
平成25年9月に施行された動物愛護法の改正により「生後8週齢未満の犬や猫の販売を禁止」されることになりました。
これは欧米の動物愛護先進国では当たり前になされていることで、幼少期に親兄弟から引き離されることは脳や社会性の発達に悪影響を及ぼす可能性が高くなり問題行動を引き起こす要因になります。
生後8週齢以下での販売はそもそも法律違反であり、ブリーダーがきちんと法律を守り動物愛護の精神を持ち合わせているかは重要なチェックポイントです。
もし、違反しているブリーダーがいたら保健所などの担当機関に通報してください。
悪質なブリーダーを根絶するためにも、優良なブリーダーから購入するようにしましょう。
カニンヘンダックスはとても小さない犬ですし室内飼育することが適切ですので、屋内で過ごすためのケージやトイレも必要になります。
購入するときだけでなく飼育にかかる費用を知ったうえで検討してください。
・ケージ 4,000円~10,000円
・トイレ 1,000円~3,000円
・首輪 1,000円~2,000円
・リード 1,000円~2,000円
・水・エサ用食器 1,000円
飼育開始時に必要な経費は犬の購入代の他に8,000円~18,000円程度はかかると想定してください。
・エサ代(1ヶ月につき) 3,000円~4,000円
・トイレ用品(1ヶ月につき) 2,000円~3,000円
・狂犬病ワクチン(年1回) 3000円
・任意ワクチン(年1回)5,000円~7,000円
・フィラリア予防薬(5月~11月)5,000円~10,000円
年間73,000円~104,000円は犬を飼育する経費としてかかります。
このほかにトリミング代や病気やけがなどの場合は獣医代もかかります。
犬を飼育する際は市町村への飼育の登録が義務づけられていますから、届け出も忘れずに行ってください。
登録の際は登録料がかかります(1回のみ)。
ペットは生き物ですから、病気にもなれば年も取ります。
そうなったときのケアのことも考えておかなければなりません。
「病気になったから」、「年老いたから」という理由で飼育放棄することは許されません。
ペットを飼うにはかなりのお金がかかることを理解したうえで、家族として迎え入れましょう。
カニンヘンダックスは近年人気が出てきた犬種のひとつですが、それに伴って遺棄される数も増えてきています。
人気が出るとどうしても、その犬のことをよく知らず、自分が飼育できるかどうかよく考えず衝動的に買ってしまう人も出てきてしまいます。
ペットを飼育するにはお金がかかりますが、お金が捻出できないもしくはペットにお金を支出したくないという理由で満足に世話をしてもらえなかったり、飼育放棄されたりすることはめずらしくありません。
また、きちんとしたしつけをしない、愛情不足などから吠え癖などの問題行動が出てしまうことがあり、それが原因で虐待や遺棄が発生することも多いです。
虐待や飼育放棄は動物愛護法違反で、刑事罰を科されることもあります。
カニンヘンダックスは超小型犬ですが社会性を育て、 しつけ をしてあげることは絶対に必要です。
自分でしつけることが難しい・分からないなどの場合は、しつけ教室などもあるので利用してみてください。
飼い主との信頼関係も築けますので預けっぱなしではなく飼い主と一緒に参加できる、しつけ教室をおすすめします。
カニンヘンダックスは優良ブリーダーでの購入をおすすめしましたが、里親募集されている場合もあります。
何らかの理由で飼育できなくなった場合もありますが、多くは悪質ブリーダーによる飼育放棄です。
悪質ブリーダーにとって犬は心ある生き物ではなく、子犬生産マシーンでしかないので用が済めば簡単に捨てます。
そんな犬達を保護活動ボランティアなどが救いだし里親募集している場合もあります。
そのような経緯で募集されているので子犬ではなくシニア以上の成犬である場合がほとんどですが、長く苦しい犬生を送ってきた彼らに愛情を与えてあげられる里親という選択は意義のあるものです。
問題行動の有無や健康状態などボランティアに確認し、納得した上で決めてください。
カニンヘンダックスは容姿も愛らしく家族に対して愛情深く、遊び好きなのでお子さんとも仲良くなれる素晴らしい犬です。
しかし、犬と人間双方が幸せに暮らすためにはある程度の知識としつけ、そしてなんといっても愛情が不可欠です。
またお金もかかります。
ペットを守ってあげられるのは飼い主さんだけです。
そのことを理解して、心に決めた子を家族として迎えれば犬との生活は楽しく幸せなものになるはずです。
この記事がその一助となれば幸いです。
▼関連記事
公開日 : 2017/03/07