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皆さんは「トリミング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
元々の意味は「狩りそろえること」、「不要な部分を切り取ること」などを指す言葉です。
ペット業界においても、トリミングという言葉は文字通り、主に愛犬の不必要な被毛をカットして整えることを指します。
特に長毛種の 犬種 には、このトリミングは必要不可欠な手入れであり、現在では数多くの トリミングサロン もあります。
ペットトリマーという愛犬の被毛をカットしてくれる美容師さんもおり、専門の職業として確立しており、近年のペットブームにより、このトリミングサロンの数も増加傾向にあります。
犬種によってはおしゃれなカットも複数存在しており、個性を表現する方法としても親しまれています。
各地ではトリマーによるカットの美しさを競うコンテストも開催されており、トリミングは多くの人に親しまれているのです。
次項よりトリミングの必要性や特徴、グルーミングとの違い、トリミングが必要な犬種などについて紹介させていただきます。
多くの場合、トリマーの資格所有者でなければ、トリミングはトリミングサロンにお願いする形になります。
被毛を整えてくれるトリミングサロンの利用にはいくつかの効果があります。
まずは、定期的にトリミングをすることによるメリットについてご紹介いたします。
定期的にトリミングサロンを利用して被毛の手入れをすることは、愛犬の健康チェックにつながります。
特に梅雨時期や夏場などの湿気の多い季節には、皮膚のトラブルが起きやすく、常に清潔に保つことが重要です。
プロの方に皮膚・被毛の状態をチェックしてもらうことで、病気の早期発見にもつながります。
毛玉などができてしまった場合、そのまま放置しておくと炎症の原因になることがあります。
トリミングサロンにより毛玉の除去をしてもらうことで、皮膚トラブルを回避することが可能です。
また、被毛の状態によっては、薬用 シャンプー を使用したうえでカットしてもらえますので、健康な被毛を維持できます。
さらにトリミングサロンでは、家庭では難しい手入れも一緒にしてもらえます。
コツが必要な肛門腺絞りや爪切り、耳掃除など、ほとんどの場合がセットでしてもらえることも魅力的です。
特に、上記の3つの手入れは苦手な愛犬も多く、なかなかうまくいかないこともあります。
下手に手入れをしてしまうと愛犬にトラウマを与えることになったり、ケガの原因にもなります。
定期的にプロにお願いすることにより、確実にケアを進めることができますよ。
一度トリミングサロンに預けると、カットが終わるまで飼い主は基本的には愛犬を他人に預けることになります。
他人に触られ、ケアをされることにより、愛犬の社会化につながり多くの人に慣れることが可能です。
社会化を徹底できれば、噛み癖や吠え癖といった問題行動を防ぐことができ、飼い主にとって嬉しい効果があります。
しかし犬種やその個体の性格によっては、他人に預けられることがストレスとなり、体調不良になってしまうことも。
神経質な子ですと逆に攻撃性が高まったりする可能性もありますので、愛犬の性格を検討しトリミングサロンを利用したいものです。
トリミングサロンを利用する多くの犬種はカットが必要な長毛の犬種であり、カット内容も様々です。
お好みのカットを選んで愛犬を素敵に着飾れるのも、トリミングサロンの醍醐味の一つです。
美しくされたカットは、愛犬の魅力を十二分にも引き出してくれる効果があり、飼い主にとっても嬉しいものです。
また、そんな可愛らしい愛犬を残しておきたいと写真などを撮る機会が増えることもメリットと言えるでしょう。
トリミングサロンの利用のメリットについては上記で紹介させていただきました。
それでは、実際にトリミングサロンの利用を検討した場合、気になってくるのはその料金です。
また、トリミングサロンによりケア内容も変わってきますので、事前に自宅近くのトリミングサロンに問い合わせすることが確実でしょう。
ご自分の希望と愛犬にあったベストなサロンを見つけることが重要です。
一般的なトリミングサロンの料金形態は2種類あります。
シャンプーや基本的な手入れのみのコースとトリミング込みのシャンプー・カットコースです。
シャンプーコースの方が価格的には安い傾向にあり、カットが必要のない短毛種などはこちらのコースが該当します。
トリミング込みのコースの方が手間と時間もかかるため、割高になる傾向にあります。
主な料金としては、 小型犬 でシャンプーカットコースが4000円前後、シャンプーコースで3000円前後で取り扱っているサロンが多いです。
さらにはお願いする犬種、大きさにより料金が変動し、 大型犬 では1万円前後にまでなります。
被毛の状態によって、毛玉があったり薬用シャンプーを使用する場合には追加料金がかかることがあります。
また、多くのトリミングサロンは予約制になりますので問い合わせをして予約をしたうえで利用しましょう。
トリミングと似た言葉で「 グルーミング 」という言葉があります。
グルーミングとは被毛全般の手入れを指す言葉になります。
主にトリミングのようにハサミを使用してのカットをメインにするケアではなく、ブラッシングのことを表します。
このグルーミングは全犬種に必要なケアであり、自宅でも気軽に取り入れることのできるお手入れです。
短毛の犬種にも有効なケアになりますので、グルーミングは日常的に取り入れたいものになります。
逆にハサミを使用してカットするトリミングには、ある程度の形が存在しており、専門の知識が必要になります。
素人が下手にカットしてしまうと皮膚を傷つけてしまったり、皮膚トラブルの原因にもなります。
また、見た目が不格好になってしまうケースが多いため、トリミングは専門施設にお願いすることがベストでしょう。
しかし、グルーミングに関しても、トリミングサロンではシャンプー込みで行っているところがほとんどです。
多くの場合はシャンプーコースとシャンプー・カットコースから選ぶことができます。
愛犬のシャンプーにもいくつかのコツが必要であり、特に大型犬のシャンプーは一般家庭では大変な作業です。
ご家庭でのケアの負担を軽減するために、トリミングサロンを利用することも有効です。
トリミングが必要な主な犬種をご紹介させていただきます。
また、被毛の状態によってはここで紹介する犬種以外にもトリミングは有効ですので、参考にしていただければ幸いです。
現在日本で最も人気の犬種であるトイ・プードルは、トリミングが必要なカット犬種として代表的な犬種です。
飼育数もとても多く、トリミングサロンを利用するほとんどの犬種がトイ・プードルです。
被毛はシングルコートであり、抜け毛の少ない毛質が人気のトイ・プードルですが、定期的にカットをしないと伸び続けます。
さらに独特の綿毛のような被毛は絡まりやすく、毛玉ができやすいという側面があります。
定期的にブラッシングを行い、毛玉を作らないようにしないと皮膚トラブルの原因になってしまいます。
さらにトイ・プードルは現在様々な形のカットがあり、カットの選択肢が多いのも魅力的です。
人気なカットとしては画像のようなテディベアカット、顔部分・足先にバリカンを入れて整えるラムクリップ等があります。
ヒツジのように見えるその外見から、ラムクリップというカット名がつきました。
プードル種の代表的なカット方法になります。
口元の長いひげのような被毛が特徴のシュナウザー種もカット犬種になります。
主に顔周り・手足の被毛が伸びやすく、光沢のある被毛は長くなると滑りやすくなってしまうことも。
カットをして適切な長さにカットしてあげることにより、転倒防止や関節の疾患を予防することも可能です。
テリア種の中でもトリミングが必要な犬種は複数存在しますが、中でもヨークシャーテリアは代表的です。
家庭犬としては短くカットされたサマーカットが一般的ですが、フルコートと呼ばれる被毛を伸ばしている形も存在します。
どちらもトリミングサロンにて定期的なメンテナンスが必要であり、カットなしには飼育できない犬種です。
似たような容姿の マルチーズ も同様であり、サマーカットとフルコートが主な形になります。
きれいに伸ばされたフルコートはビロードのように美しく、コンテスト向きのカットになります。
ただ伸ばし続けていれば良いというわけではなく、余分な被毛はカットして整える必要があります。
フルコートスタイルのマルチーズです。
美しく均一にカットされており、サマーカットよりもトリミングの頻度が高くなりますので、維持費用がかかります。
毛玉なく伸ばし続けることは大変困難であり、日々の自宅での手入れも欠かせないカットスタイルです。
トリミングで使用する道具についてご紹介いたします。
ペットショップや通販などでも購入することが可能ですので、トリミングについて勉強したい方の参考になれば幸いです。
トリミングをする上で欠かせない道具です。
主に被毛のカットに使用するボブシザーと、仕上げの時に使用するスキばさみの2種類になります。
切れ味の良いトリミング専用のものが存在しており、カットをするためにはこの2種類のハサミを組み合わせます。
トリミングを行うには、このハサミの使い方をマスターする必要があります。
また、カットによってハサミの角度が異なり、専門的な知識が必要です。
多くの場合は専門学校のトリマーコースなどに通い資格を習得することにより、トリミングサロンに就職します。
広範囲の被毛を刈り入れる際に必要な道具です。
主に背中部分や腹部分に使用し、仕上げにハサミで整えます。
バリカンの刃のミリ数によって被毛の形に変化をつけて刈り入れることができ、適切な長さにカットするために必要です。
このバリカンでの刈り入れはグルーミングでも有効であり、足裏の余分な毛を刈ることにより転倒を防止します。
さらには足裏は群れやすく、毛が密集すると指間炎などになってしまうため、余分な毛は刈るのが良いでしょう。
ハサミやバリカンを入れる前の段階として、毛玉を除去したり、被毛を立てたりするのに使用するものです。
トリミング・グルーミングどちらにも使用する道具であり、被毛の手入れには欠かせないアイテムになります。
さらには、絡まった被毛を伸ばして適切な長さにカットするためにもコームは有効です。
日々のブラッシングにも使用できるアイテムですので、ご家庭にも1本は欲しい道具。
トリミングのケアについてご紹介させていただきました。
主な利用方法としては専用のトリミングサロンを利用する形になりますが、愛犬の健康の健康のためにも必要なケアです。
美しく整えられた被毛を持った愛犬は自慢の存在であり、飼い主の満足度も高いものになります。
また、トリミングを通して日々の被毛の手入れにより、愛犬とのコミュニケ―ションをとることが可能です。
愛情深く被毛の手入れをしてあげることにより、病気の早期発見や絆を深めることにもつながります。
是非こちらの記事を参考に日々のお手入れの充実、トリミングサロン選びの参考にしていただければ幸いです。
公開日 : 2018/01/12